VIM航空
VIM航空(VIMこうくう、英語: VIM Airlines)、法人名はVIMアヴィア(ロシア語: ВИМ-Авиа、英語: VIM Avia)は、かつてロシア・モスクワに本拠地を置いていた航空会社[1]。ドモジェドヴォ空港(モスクワ)を発着する国際定期便・チャーター便や旅客・貨物便を運航したり、ウェット・リースを行ったりしていた。 歴史VIM航空はヴィクトル・イヴァノヴィチ・メルクーロフ (Viktor Ivanovich Merkulov) により設立され、2000年に運航を開始した。同社は2004年末にはチタアヴィアとアエロブラーツクを、続いて2005年にはロシアン・スカイ航空を買収した。また2004年には、新しい株主がボーイング757-200を12機購入しチャーター市場に参入したため市場を揺るがした(初めてこの機種を使用したロシアの航空会社であった)[2]。 2017年7月、モスクワで開催されたMAKSでイルクート MS-21-300を15機リースする基本合意書に署名したと発表された。リース機にどのエンジンを搭載するかは選定中であった。2021年から2024年の間に納入される予定である[3][4]。 2017年9月28日、社員による横領事件の一環として、CEOの Alexander Cochnev と会計主任の Yekaterina Panteleyeva が逮捕された[5]。 ロシア連邦捜査委員会がVIM航空に対する刑事訴訟を起こした後、2017年9月末、VIM航空はトルコとベルギーの空港で機材を差し押さえられ、一部路線の運航を休止せざるをえなくなった。拠点のドモジェドヴォ空港を発着する全便も運航が停止された。捜査は継続中である[6]。2017年9月中にチャーター便の運航を停止しており、同年10月16日には定期便の運航も停止した[7]。しかし、世界青年学生祭典の参加者を輸送するため、航空運送事業許可は取り消されなかった[8]。10月30日、VIM航空の航空運送事業許可が停止された[9]。 就航都市VIM航空は以下の都市・空港へ向かう定期便を運航している(2014年6月時点)[10] 。その大半はドモジェドヴォ空港からの直行便である。 中央アジア西アジア
ヨーロッパ
保有機材現役機材2014年6月時点でVIM航空の機材はエアバスA319とボーイング757-200で構成されており、平均使用年数は17.7年である[16][17][18]。
VIM航空はボーイング717-200をリースすることも計画したが[22]、断念している[23]。 退役した機材出典: planespotters.net[24] 脚注
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