レヴェナント: 蘇えりし者
『レヴェナント: 蘇えりし者』(レヴェナント:よみがえりしもの、原題:The Revenant)は、2015年のアメリカ合衆国のアクションドラマ映画である。原作はマイケル・パンクの小説『蘇った亡霊:ある復讐の物語』で、アメリカの西部開拓時代を生きた実在の罠猟師ヒュー・グラスの半生と、彼が体験した過酷なサバイバルの旅を描いている。 概要『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』でアカデミー賞を受賞したアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥが監督を務める。レオナルド・ディカプリオが主演を務め、トム・ハーディと『インセプション』以来5年振りの共演をした。イニャリトゥ、ディカプリオとも、本作品でそれぞれアカデミー賞を獲得した。イニャリトゥは2度目のアカデミー監督賞、ディカプリオは5度目のノミネートにして初のアカデミー主演男優賞。 リチャード・C・サラフィアン監督作品の『荒野に生きる』とモデルが同じでもある。 あらすじ1823年、アメリカ北西部の極寒地帯。米国の毛皮ハンターの一団は先住民の襲撃を受け、筏のような船で川を下って撤収した。地元民のヒュー・グラスは、先住民だった妻の忘れ形見である息子ホークを連れてガイドとして同行していた。下流の先住民を避けて、船を捨て山越えルートで進む最中、グラスは見回り中に子連れの熊に襲われ重傷を負った。隊長のアンドリュー・ヘンリーは瀕死のグラスを残して出発することを決断し、彼の最期を看取り埋葬する者として、ホークとジョン・フィッツジェラルド、若いジム・ブリッジャーが残ることになった。危険な任務を嫌い、他の2人が居ない隙にグラスを殺そうとするフィッツジェラルド。ところがホークに見つかり銃を向けられて、返り討ちに殺してしまう。一部始終を見ていたが動けないグラスは奇跡的に一命をとりとめ、折れた足を引きずり這いながらフィッツジェラルドを追い始めた。 重傷の身で数々の苦難を乗り越え、息子を殺したフィッツジェラルドを殺すという一念で、毛皮ハンター達の基地であるカイオワ砦に辿り着くグラス。だが、直前にグラスの生存を知ったフィッツジェラルドは、隊長の金庫から金を奪い、逃走した後だった。直ちに後を追うグラス。追跡の末の死闘を経て、グラスは息子の仇を討ち果たした。 キャスト※括弧内は日本語吹替
スタッフ
製作キャスト、スタッフが明らかにしているところによれば、自然光での撮影、それも特にマジックアワーと呼ばれる1日1時間半程度の黄昏時の撮影にこだわり、撮影セットは東向きの「朝用」と西向きの「夕方用」の2種類が用意された。また、劇中に登場する砦のセットは「全方位どこを写しても自然に見える」ことを目指して制作された。時系列に沿って「順撮り」で撮影していたため、当初撮影したカナダでは、予想以上の暖冬であったこともあり、撮影中に雪が早々に溶けてしまった。そこで、季節が反対の南米の高地に移動して撮影が続行され、ロケ期間は9ヶ月に及んだ。撮影は極地で行われ、凍った川に入ったり、実際に生肉を食い、動物の死体の中で眠る等、過酷なものであった[要出典]。 音楽を担当した坂本龍一は、監督からオファーが来た時、癌の闘病のため仕事を休んでいた時期だった。しかし、坂本がイニャリトゥ監督のファンであり、これまでの監督の作品も好きだったため、「イニャリトゥのオファーでは断れない」と、この仕事を引き受けた。その様子は映画「Ryuichi Sakamoto: CODA」の中で自ら語っている。 封切り
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受賞
脚注注釈
出典
外部リンク
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