釈迦ヶ岳 (笛吹市)
釈迦ヶ岳(しゃかがたけ)は、山梨県笛吹市[注釈 1] にある御坂山地北部の標高1,641 mの山[2][4][5]。山梨県により山梨百名山の一つに選定されている[6]。別名が神座山、釈迦岳、嵯峨ヶ岳[4]、檜峰[5]。 概要鋭角的な三角形[7] の個性的な山容で[5]、山頂直下の南面には崖状の屏風岩がある[2][4]。頂上部は東西に長く狭い[8]。甲府方面からでも判別しやすい形をした山で、山頂はパノラマビューで富士山はもちろん、八ヶ岳、奥秩父まで見渡せる眺望が楽しめる。[9] 南西山麓の檜峯神社の奥ノ院となる山で[10]、山頂には2体の夫婦の石仏が祀られている[5][11]。山頂部はコメツガとヒノキの矮樹が少しだけ生育する岩山[5]。笛吹市御坂町の南西山麓には檜峰神社があり、ヒノキの自然林でフジザクラが生育している[5]。神社には鳥類学者の中村幸雄が周辺の森でコノハズクとブッポウソウ(ブッポウソウと鳴くのはコノハズク)の違いを発見した場所として知られていて、「檜峰神社のコノハズク生息地」が山梨県の天然記念物の指定を受けていて[12]、記念碑が建てられている[5]。 山名の由来山名は『山梨鑑』などで嵯峨岳と記されていて、古語で険しいことを意味し、尖峰であることに由来する[4]。山頂には檜峰神社の山宮が祀られていて、檜峰とも呼ばれていた[5]。 登山日帰り登山の対象となる山で[13]、以下の登山道(ハイキングコース)などが開設されている[14][15]。代表的な日向沢峠からのコース(無雪期・天候良好時)は、山梨県により技術的難易度が「ランクA/(A-E)」(低い-中程度)、体力度が「1/1-10」(低程度、日帰りが可能)とされている[13]。黒岳から尾根伝いに縦走されることもある[16]。山頂部の岩場には太いロープが設置されている[7]。山頂の南側には御坂山地の中藤山越しに[8]、富士山の3合目付近から上部を見渡すことができる[11]。北側には甲府盆地と周囲を取り囲む山並みを見渡すことができ、西側に赤石山脈を見渡すことができる[11]。 地理周辺の山東西に連なる御坂山地の主峰である最高峰の黒岳から北側の派生する尾根上にある代表的な山である[5]。御坂山地の西側、同県西八代郡市川三郷町と甲府市にまたがる同名の釈迦ヶ岳(標高1,271 m)の山がある[2][10]。山頂から0.9 km東の稜線上に小ピークの府駒山[14] があり、三等三角点(点名が「釈迦岳」、標高1,562.40 m)が設置されている[17]。山頂から1.6 km西の稜線上に小ピークの黒打ノ頭(神座山)[14] があり、四等三角点(点名が「神座山」、標高1,472.29 m)が設置されている[17]
周辺の峠
源流の河川富士川水系の笛吹川の以下の支流の源流となる山で太平洋側の駿河湾へ流れる[2]。
周辺の主な名所や施設
交通・アクセス山域の北側の山麓に国道137号が通り、南西山麓に山梨県道719号富士河口湖芦川線が通る[2]。 釈迦ヶ岳の風景
脚注注釈出典
参考文献
関連項目外部リンク |