青森県立美術館(あおもりけんりつびじゅつかん)は、青森県青森市にある美術館である。所在地は青森市大字安田字近野地内。三内丸山遺跡の隣に位置する。
概要
青森県文化観光部県立美術館開館準備局が計画を練ってきた。2005年9月には建築関係者向けの内覧会が行われ、300人の建築業界の人が全国から集まった。2005年10月30日には「始動する青森県立美術館」と題して、東京芸術大学助教授の熊倉純子をコーディネーターに、青木淳、青森出身の奈良美智、青森県知事三村申吾による「竣工記念シンポジウム」があり、青森県立美術館は抽選により選ばれた県民の見学者に一般公開された。
青森県内の美術館5館[1]で構成する「AOMORI GOKAN」の一つである。
建築
- 設計者 - (株)青木淳建築計画事務所
- 設備設計 - (株)森村設計
- 敷地面積 - 129536.37m2
- 建築面積 - 7129.82m2
- 延床面積 - 15837.41m2
- 構造 - 鉄骨鉄筋コンクリート造(一部鉄骨造)
- 工事期間 - 2002年10月~2005年9月
- 工事費(既契約額) - 約110億円
伊東豊雄が審査委員長を務めた国際建築設計競技コンペの結果、建築設計者として、建築家青木淳が入選した。地下2階、地上2階で、遺跡の発掘現場のような土の大きな溝(トレンチ)に凹凸の白い構造体を被せるという設計で、三内丸山遺跡と一体化したデザインとなっている。この、上向きと下向きの凹凸の間にできる隙間を「土の展示室」とし、それ以外は「展外展示室」や「創作ヤード」とすることで、全体が美術館として利用できるように設計されている。
美術館の中心には「アレコホール」という空間が設けられ、マルク・シャガールによって作られた、プーシキンの詩、ラフマニノフの音楽、巨匠レオニード・マシーンの振り付けによるバレエ「アレコ」の背景画3点(縦9メートル、横15メートル)を一度に傍観できる。この他、常設展示室や企画展示室、シアター(220席)、コミュニティーギャラリー、キッズルーム、コミュニティホールなどがある。また、奈良美智が、「あおもり犬」(高さ約8.5メートル)と「八角堂」の展示空間を手がけている。
美術館及びホームページで使用されているオリジナルフォント・サインは菊地敦己によるもの。
-
入り口のネオンサイン
-
入り口
-
階段
-
ミュージアムカフェ
-
ミュージアムカフェ
-
ミュージアムショップ
-
スイーツ
収蔵作品
郷土出身の芸術家
県外出身の芸術家
海外出身の芸術家
- などの作品を展示。
- 開館記念展ではシャガールの数々の作品を集めた展覧会が開催された。
歴代館長
アクセス
脚注
- ^ 他に、青森公立大学国際芸術センター青森・弘前れんが倉庫美術館・十和田市現代美術館・八戸市美術館。
- ^ “志功生誕120年で記念巡回展/青森県立美術館”. 東奥日報. 2022年6月29日閲覧。
- ^ 臨時会見/県立美術館開館準備局の新設及び県立美術館の運営体制について
- ^ Artwords青森県立美術館
- ^ 《新幹線開業対策事業》 平成22年度当初予算(案)の概要 (PDF) - 青森市ホームページ(3ページ目の「新青森駅周辺の道路網の整備」に路線名の記載あり)
- ^ 青森ICから約5分、青森中央ICから約10分。
関連項目
外部リンク
ウィキメディア・コモンズには、
青森県立美術館に関連するカテゴリがあります。