静岡県立静岡商業高等学校(しずおかけんりつしずおかしょうぎょうこうとうがっこう)は、静岡県静岡市葵区七丁目に所在する公立の商業高等学校。
概要
- 歴史と伝統のある商業の専門高校
- 略称は「静商(せいしょう)」。また「SC」と略されることもある。
- 同市の静岡県立静岡高等学校と、伝統的なライバルである。
- 静岡高校の「岳南健児」に対し、静岡商業高校は「白龍健児」(はくりょうけんじ)と称する。
- 地域を担う産業人の育成に力を入れ、多くの有能な人材を輩出する。
- ビジネスに関する知識や技術、マナーを身につけ、進学・就職どちらにも対応する。
- 高度な資格取得を目指し、2年次から進路・適性に応じたコースの選択ができる。
- 多くの資格取得可能(全商、日商簿記、経産省情報技術者、英語等)地域連携事業(地元企業・商店街、大学・専門学校等)恵まれた施設・設備を有する。
設置学科・類型選択
校章・校訓
校章
黒部分のSはイニシャル、S以外の黒部分は商業の神といわれるマーキュリーが持つ杖、白部分の2本の線は校歌にもあるホワイトラインを表す。
校訓
剛健進取(ごうけんしんしゅ)
「心身共に逞しく強く、進んで物事に取り組む。」
実行目標
- たえず努力して実力をかん養する
- 常に自分を省みて品位の向上を目指す
- 生徒としての誇りを持って自主的に行動する
- 誠実にことを行い互いに信頼し合う
- 正直・真面目であり進んで責任を果たす
- 強健な身体をつくり明朗・快活な精神を養う
- 規律を守り他人に迷惑をかけない
沿革
校歌・応援歌
下記すべての校歌や応援歌は同窓会ホームページで聴くことができる。
校歌
- 制定年:1914年(大正3年)
- 作詞:桜井久太郎(明治39年から12年間にわたり、本校で購読・作文などを担当し、国語科教師として在任)
- 作曲:田村虎藏(金太郎、浦島太郎など数多くの唱歌を手がけた)
- 作曲当時は、メロディー、ホワイトラインなどの外国語の歌詞が問題となって、未予稿として発表されてしまった。その後、職員や生徒らに愛され、口ずさまれ、歳月の流れとともに予稿となり、正式な校歌となった。このため、正式な制定時期の記録がありませんが、大正3年度ごろから歌われるようになったと伝えられる。
- 演奏の前に必ず応援団長による声出しと応援団旗の掲揚が行われる。
- 学校行事等では1番のみを歌う場合がある。
1.波諧調(なみメロディー)を奏づれば 琥珀とけゆく駿河湾 天霧(あまぎ)る伊豆の連山に 流転(るてん)の相を観じつつ 橘かほる丘の上に 五百(いお)若草は繁るなり
2.朝芙蓉(あしたふよう)の精を吸ひ 夕紅霓(ゆうこうげい)の気をば吐く 雄々しからずや白竜(はくりょう)の 光眩ゆきSCに 白線(ホワイトライン)ふたすじは 剛健進取の象徴(しるし)ぞや
3.万朶の桜咲き競ひ 千古の月の澄めるとき 偉人の事跡(あと)も偲ばれて 若き血潮ぞ滾りくる 戦はんかな力充つ 魔神の叫び君聞くや
応援歌
本校には校歌のほかに野球部の応援歌が存在する。
1.桜花乱れて翡翠飛ぶ
古城の下の深淵に
蛟竜の児は身を潜め
昇天の日を待ちいこふ
2.富岳の麓秋澄める
紅葉が丘に育ぐくまる大鳳の子はばたきて
巣立ちの日にぞ備ふなる
3.潮東海に高鳴りて
竜蛇の黄河水早し
うたずや虎豹勢ひもて
見よ栄光は我が頭
1.賎機山下風香る 紅葉が丘に春深み 秀峰富士を仰ぎては心に勝利を誓いつつ 遮る敵を打ち払い 凱歌をあげて帰り来む
2.古き昔を尋ぬれば 栄えある歴史を鮮血に 価彩りたる先輩の尊き跡を引き受けて 正々堂々戦ひて 挙げて帰れやかちどきを
- 応援歌第三
- この応援歌には日本語が使われておらず、全て英語による作詞が行われている。
Seisho's heroes, Fight to the last,
Fight to the finish, Never given,
la la la
You do the best, boys!
We do the best, boys!
Given't victory,
La la la.
1.駿府城の北の方
竜爪颪を身にうけて
鍛え鍛へし静岡の
白竜健児の勢を見よ
2.白竜健児雄軍の
しとねをけって立つならば
黒雲天に渦巻いて
百獣深く息を呑む
3.天に二つの月日あり
東海の覇者吾に有り
鳴呼わが不遜の敵有らば
打って懲せや一撃に
1.静稜の空に風香り 初夏の息吹きをもたらせば
駿府城頭霧深み 芙蓉が峰に弥高し
2.今日青空に翻翻と SCの旗翻し たぎる血潮の若人が 唄へば鬼神も恐れなむ
応援歌第六
1.SCの旗のなびくところ
勝利は常に我にあり
見よ栗原の初夏の日に映ゆる我等がプレイヤー
(繰返す)
凱歌を挙げて
意気高らかに
勝利の旗を翻がえす
剛健進取の名のもとに
強く 雄々しく進み行く
いざ 戦わん勝どき挙げて
静商 静商 おお我が母校
1.空 紺青に 晴れ上がり
意気 炎々と 燃え盛る
今 静高を 敵として
栗原 原頭 土も捲く
熱戦 春の 定期戦
静商!静商!オゥッ!オゥッ!オゥッ!
2.声 中天に 跳ねかえり
腕 筋金が 鳴りわたる
今 静高を 制覇して
轟く 凱歌は 風も呼ぶ
熱戦 春の 定期戦
静商!静商!オゥッ!オゥッ!オゥッ!
学校行事
その他の特別活動
- 地元商店街での商業学習(販売実習、おまちdeハロウィン参加)
- 課題研究における活発な地域人材活用(企業訪問、講師招請等)
- 同窓会教育振興委員会との教育活動(生徒奨励事業・教育活動支援事業)
- 自学自習の時間(月曜7限)の設定
- 田町小学校との交流(読み聞かせ、児童クラブボランティア、水泳指導)
服装
取得資格
進路状況
年々、求人企業が減少しているにもかかわらず、本校を信頼しての企業の求人数は逆に増加している。また、離職率が非常に低く、フリーター希望者が毎年ほとんどいない。
部活動
運動部
文化部
野球部の活躍
硬式野球部は戦前から甲子園に出場している古豪であり、プロ野球選手も多く輩出している。創部は1928年と、同じく静岡の古豪である静岡高校と比べるとかなり後発であるが、甲子園では優勝1回、準優勝2回、ベスト8が3回と好成績を挙げている。夏の選手権で初戦敗退が一度も無いことも特筆できる(2018年現在)。「芸術品」とまで謳われたバント戦法と足を絡めた機動力野球がお家芸。ライバル静岡高校との定期戦は古くから「静岡の早慶戦」と言われており、戦前から現在まで続いている。軟式野球部も全国大会優勝2回、準優勝4回の実績がある。また、2005年より本校OBを中心とした静商硬式野球部後援会が設立されている。[7]スローガンは~SEISHO PRIDE~自覚・徹底・覚悟~。
歴代の監督の一覧
2021年4月より本校硬式野球部OBの曲田雄三が監督に就任している。[8]
監督
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出身大学
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在任期間
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備考
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生年
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在任期間
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経歴
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上坂浩通
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1923年(没2005年)
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(2年間)
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本校41回卒業生3年生で野球部主将を務める。卒業後は旧満州の社会人野球の昭和製鋼所で活動。
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※省略( - 2016年)
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髙田晋松
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静岡大・筑波大
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1970年
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2016年4月- 2021年3月
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三ケ日高、伊東高、静岡南高、焼津水産高
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子息はプロ野球の高田琢登高校時代は3年夏に甲子園出場。大学では2年秋に首位打者を獲得。
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曲田雄三
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名古屋商科大
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1983年
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2021年4月-(在任中)
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池新田、清水商(現清水桜が丘)
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本校103回卒業生現役時代は内野手。2006年夏には本校の副部長として県優勝を経験。
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甲子園通算成績
- 出場:春6回、夏9回
- 勝敗:春6勝5敗、夏17勝9敗
- 優勝:1952年春
- 準優勝:1954年夏、1968年夏
- 選抜大会記録:連続試合完封4 田所善治郎(1952年2回戦 - 決勝)
- 選手権大会記録:1試合最多得点差23(1936年1回戦 27-4長野商)、1試合最多犠打9(2006年1回戦 八幡商戦)
(2007年現在)
年表
主な卒業生
- 稲木芳雄 - 稲木商店、皮革骨脂製造販売業
- 太田正孝 - 元自治庁長官
- 佐野嘉吉 - 元衆議院議員
- 下川儀太郎 - 元衆議院議員、詩人
- 荻野凖平 - 元静岡市長
- 渡辺茂男 - 児童文学者、翻訳家
- 田宮義雄 - タミヤ創業者
- 北川民次 - 画家
- 久保田利伸 - シンガーソングライター、音楽プロデューサー
- 森谷良平 - 元プロ野球選手(国鉄)
- 松本光三郎 - 元プロ野球選手(阪急)
- 田村稔 - 元プロ野球選手(イーグルス)
- 杉山光平 - 元プロ野球選手(近鉄・南海)
- 久住静男 - 元プロ野球選手(国鉄)
- 田所善治郎 - 元プロ野球選手(国鉄)
- 横山昌弘 - 元プロ野球選手(中日)
- 阿井利治 - 元プロ野球選手(国鉄)
- 興津立雄 - 元プロ野球選手(広島)
- 滝英男 - 元プロ野球選手(阪神)
- 松浦三千男 - 元プロ野球選手(阪神)
- 大木利男 - 元プロ野球選手(阪神)
- 滝安治 - 元プロ野球選手 (巨人)
- 朝井茂治 - 元プロ野球選手(阪神・広島)
- 中野正彦 - 元プロ野球選手(大映)
- 奥柿幸雄 - 元プロ野球選手(サンケイ)
- 藤波行雄 - 元プロ野球選手(中日)
- 松島英雄 - 元プロ野球選手(大洋)
- 勝亦治 - 元プロ野球選手(阪神・ヤクルト)
- 池谷公二郎 - 元プロ野球選手(広島)
- 秋田秀幸 - 元プロ野球選手(中日)
- 高橋三千丈 - 元プロ野球選手(中日)
- 久保寺雄二 - 元プロ野球選手(南海)
- 大石大二郎 - 元プロ野球選手(近鉄)
- 山崎隆広 - 元プロ野球選手(楽天)
- 髙田琢登 - プロ野球選手(DeNA)
- 鷲野満之助 - 元アマチュア野球選手(内野手/専大、満州電電)昭和27年選抜優勝監督
- 粳田 保 - 元アマチュア野球選手(外野手/法大、日軽金)
- 望月教治 - 元アマチュア野球選手(内野手/専大、熊谷組)、野球指導者
- 漆畑和男 - 元アマチュア野球選手(外野手/専大、プリンスホテル)
- 岩藤理恵 - 柔道家
- 内野智香英 - 元バスケットボール選手
- 堀口颯馬 - 警備員
- 中退
- 新浦壽夫 - 元プロ野球選手(巨人・韓国サムスン・大洋・ダイエー・ヤクルト)
アクセス・交通
その他
脚注
- 動画
関連項目
外部リンク
部活動実績 |
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優勝校が複数の場合は都道府県コード順に表記 |
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