静岡大学
静岡大学(しずおかだいがく、英語: Shizuoka University[注 1])は、日本の静岡県静岡市駿河区に本部を置く国立大学。国立大学法人静岡大学によって運営されている。略称は静大(しずだい)。文理の多様な学部と大学院研究科を擁する総合大学である[1]。 概観大学全体静岡大学は、旧制静岡高等学校、静岡第一師範学校、静岡第二師範学校、静岡青年師範学校、浜松工業専門学校の5校を前身として、1949年(昭和24年)5月31日に新制大学として設置が認められ、翌6月1日に発足した[1]。その後、1951年(昭和26年)に静岡県立静岡農科大学が農学部として移管された。1995年(平成7年)に教養部廃止に伴い情報学部が設置された。静岡第一師範学校の前身である静岡師範学校の開学は1875年(明治8年)に遡る。 『大学概要2012年版』によると同年5月1日時点、入学定員は学部が約2,000人、大学院研究科は約650人。在籍学生・大学院生総数は学部生が約8,900人、大学院生が約1,600人、合計約10,500人。他に留学生、非正規生等が約400人いる。 キャンパスキャンパスの総面積は約415万平方m、静岡・浜松両キャンパスの面積は約60万m2。 このほか、農学部附属地域フィールド科学教育研究センターの農場や演習林などが静岡県内4カ所にある[2]。 大学の象徴学章学章は静岡大学から眺められる宝永山がある表富士を背景に、手前の連なるうねりで遠州灘や駿河湾の波濤を表す構図とし、この雄大な景観の地に位置する本学を表現している[3]。
スクールカラースクールカラーは、「紫味の青」(■ DIC 143、プロセスカラー Cyan82% + Magenta63%)は、早朝の富士山を連想させ「さわやかな息吹」を象徴するとともに、遠州灘・駿河湾にうねる波の色を表し、「大いなる可能性」を象徴している[3]。 学生歌校歌は定められていないが、学生歌として『われら若人』(高嶋善二作詞・石井歓作曲)が公認されている。静岡大学のホームページから「在学生の皆様」のページにアクセスすると、楽譜と静岡大学混声合唱団による演奏を鑑賞することができる[4]。 マスコットキャラクターマスコットキャラクターに、しずっぴー(角帽をかぶった富士山のキャラクター)が制定されている。なお、オリジナルグッズの販売は大学生協で行っている[3]。 ビジョンと使命
沿革沿革
浜松医科大学との関係本来は静岡大学医学部として静岡市に建設される計画であり、静岡県議会でも可決された事項であった。しかし、当時の県知事竹山祐太郎が県議会決定を無視し、独断で浜松市への設置手続きを行い、浜松医科大学として発足することになった。この議会決定を無視した竹山の独断による手続きが発端で静岡県中部、県東部の自民党県会議員が竹山と浜松医科大学設置を承認した国に反発し、集団離党する事態に発展した。 大学同士は、光学技術を使った検査機器の研究開発などに取り組む光医工学(メディカルフォトニクス)で大学院を共同設置するといった協力関係にある[13]。 国立大学法人を浜松医科大学と統合した上で大学を再編する動きがあった[14]が、静岡大学は2024年10月31日に白紙撤回を表明した[12]。当初の合意案は「1法人2大学」として静岡大学から浜松キャンパスを切り離すものだったため、静岡大学内部で反発が強く、事態は膠着した[15][16]。静岡大学は浜松医大と浜松キャンパスを「分校」とする「1大学2校」案を提案しているが、浜松医大側は一貫して当初の合意の履行を求めていた[17]。 教育および研究組織学部
研究科
附属機関
研究特色ある研究
21世紀COEプログラム
教育特色ある教育
競争的資金
学生生活課外活動静岡大学には、公認の部・サークルと非公認サークルが存在する。公認の部サークルは、文化系サークル連合(文サ連)か静岡大学体育会のいずれかに所属する。 体育会は東海地区国立大学体育大会(東海4県の8国立大学が参加)で男子が2007-2011年に総合5連覇、2011年は女子も総合優勝を達成している。文化系では吹奏楽団と混声合唱団は全国コンクール常連ともいえる実績を誇る。
学園祭学生有志の静大祭実行委員会 (JC) が中心となって活動している。
大学関係者と組織→「静岡大学の人物一覧」を参照
施設静岡キャンパス
日本平の丘陵地に位置し、遠く富士山を望み、間近に静岡市街と駿河湾を臨む風光明媚なキャンパスである。福利厚生施設として、静岡大学生活協同組合が運営する食堂や売店、ホールや研修室を備える大学会館、体育施設などがある。 浜松キャンパス
浜松の市街地に位置し、情報学部、工学部、電子工学研究所、創造科学技術大学院、情報基盤センター(浜松オフィス)、ものづくり館、イノベーション共同研究センターなどの施設がある。 寮静岡大学には以下の4寮が存在し、片山・雄萠・あかつきの3寮は寮生によって自治活動が行われている。
対外関係地方自治体との協定
他大学との協定
国際交流協定校
その他の組織との提携
脚注注釈出典
外部リンク |