『どうせもう逃げられない』(どうせもうにげられない)は、一井かずみによる日本の漫画作品、及びそれを題材とするテレビドラマ。『プチコミック』(小学館)にて、2011年8月号から[2]2015年7月号まで連載された[1]。完結後、同誌2015年8月号に番外編が掲載された[3]。単行本は全10巻。高瀬ゆのかによりフラワーコミックスルルルnovelsにてオリジナルストーリーの小説が全1巻出版された。
2021年にテレビドラマ化された[4]。
あらすじ
普通のOLになるのが夢だった野田蔵なほは、短期アルバイトを経て、デザイン事務所「ソロ・デザイン」に就職する。なほを気に入った社長の向坂は、かつて凄腕のデザイナーだった過去に触れられることを極端に嫌った。
登場人物
- 野田蔵 なほ(のだくら なほ)
- 普通のOLになるのが夢の24歳。
- 大学の時の就職活動が全滅し、派遣とアルバイトで繋いだが、OLになる夢を捨てきれなかった。
- 人が好く、派遣社員やアルバイト時代の就職活動中に騙されたり、裏切られたりしたこともしばしば。繋ぎで入った「ソロ・デザイン」での短期アルバイト中にも就活友達に騙されたが、その際の言動や性向を向坂に気に入られ、経理兼雑務係の正社員として雇われる。とても記憶力が良く、きっかけさえあれば一度聞いただけの電話番号など丸暗記できる。
- 向坂 拓己(さきさか たくみ)
- デザイン事務所「ソロ・デザイン」社長。
- 「ソロ・デザイン」は、それぞれ独立できるレベルのプロが自分のペースで働く会社で、向坂自身は社員のサポートやアドバイザーなど裏方に徹している。かつて20代前半で名だたる賞を総ナメにした「伝説のデザイナー」。辞めて5年が経つ今でも仕事の依頼が舞い込む。なお、向坂にデザインの話を振るのは禁止となっており、即クビという厳しい結果が待つ。
- 余(あまり)
- 「ソロ・デザイン」所属のデザイナー。なほに思いを寄せて何度もアタックした。しかし向坂への強い憧れ、また向坂となほ、二人の互いへの熱い想いを知り身を引く。
- 浦江(うらえ)
- 「ソロ・デザイン」デザイナー兼ライター。仕事の調子がいいときほどなくしものが激しい。
商業的評価
週間単行本売り上げランキングTSUTAYA調べで、単行本第6巻が2014年2月10日から2月16日までで第7位を獲得した[5]。
書誌情報
テレビドラマ
『どうせもう逃げられない』のタイトルで、2021年9月17日(16日深夜)から11月12日(11日深夜)までMBSテレビ「ドラマ特区」枠で放送された[4]。主演は白洲迅[4]。ヒロイン役は横田真悠[4]。
キャスト
スタッフ
放送日程
話数 |
放送日 |
脚本
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毎日放送 |
テレビ神奈川
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第1話 |
9月17日 |
9月16日 |
鈴木裕那
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第2話 |
9月24日 |
9月23日
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第3話 |
10月01日 |
9月30日
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第4話 |
10月08日 |
10月07日 |
河原瑶
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第5話 |
10月15日 |
9月14日 |
鈴木裕那
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第6話 |
10月22日 |
10月21日
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第7話 |
10月29日 |
10月28日 |
河原瑶
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第8話 |
11月05日 |
11月04日 |
鈴木裕那
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最終話 |
11月12日 |
11月11日 |
河原瑶
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ネット局
脚注
出典(漫画)
外部リンク