本項目では、サッカー日本代表(日本女子代表や年代別日本代表を含む)の国際親善試合のうち、日本サッカー協会 (JFA) が主催する試合について記す。
大会の多くについて日本サッカー協会のオフィシャルスポンサーであるキリングループが特別後援する「キリンチャレンジカップ」(英: KIRIN CHALLENGE CUP)や、同じくMS&ADインシュアランスグループホールディングスが特別協賛する「MS&ADカップ」(英: MS&AD CUP)などのタイトルがつけられる。「カップ」と銘打たれているが、継続的に開催される大会ではなく、ほとんどがワンマッチ形式の試合である。
なお、複数チームを招聘して開催されるキリンカップサッカーについては当該項を参考のこと。このページに記載のない試合については、その年の各代表のページまたは各大会のページを参照されたい。
概要
サッカー日本代表とキリン
キリングループとサッカー日本代表の関係は1978年に麒麟麦酒がサッカー日本代表の招待大会「ジャパンカップ(後のキリンカップサッカー)」の冠スポンサーとして就任したのが始まりである[1]。その後1998年にはキリンビバレッジもJFAとオフィシャルスポンサー契約を締結し、さらには2000年に各世代代表や女子代表へとグループの支援対象を拡充する[1]。
1998年(平成10年)10月にフィリップ・トルシエ監督就任後最初の国際試合として「キリンチャレンジ」として日本代表vsエジプト代表の試合を開催。それ以後2000年(平成12年)まで「キリンチャレンジ」「キリンビバレッジ・サッカー」と題して開催されてきたが、2001年(平成13年)からA代表の全ての試合において「キリンチャレンジカップ」と題して開催するようになる。
2010年代以後は、国際Aマッチの日程の都合上キリンカップサッカーが開催できない年があり、5-6月の本来キリンカップの行われる時期に、その振替大会として本大会が行われる年がある。
なお、勝利チーム(引き分けの場合は双方)にはキリンカップサッカーと同様に、勝利者杯(キリンチャレンジカップ)と、副賞としてキリングループの飲料がそれぞれ1年分贈られる。
キリン以外によるスポンサード
2008年(平成20年)からMS&ADインシュアランスグループホールディングス傘下の三井住友海上火災保険が日本代表サポーティングカンパニー契約を開始。JFAメジャーパートナー契約[注 1] の合意は同グループが第1号になった[2][3]。2015年(平成27年)からはキリングループ以外でもサポーティングスポンサーによる日本女子代表(なでしこジャパン)の冠試合(『MS&ADカップ』など)が開催されるようになった。
2023年(令和5年)には、同年にJFAメジャーパートナーを締結したみずほフィナンシャルグループの特別協賛で『MIZUHO BLUE DREAM MATCH』が開催された[4]。
2024年(令和6年)には、JFAメジャーパートナーのTOYO TIREの特別協賛で『TOYO TIRES CUP』が開催された[5]。
三井住友海上・みずほFG以外には日本航空 (JAL)、クレディセゾン(「SAISON CARD」名義)でスポンサードを行ったことがある。
その他
2003年(平成15年)5月31日に行われた対韓国戦は東アジアサッカー選手権2003がSARSの影響で開催が延期したことに伴い急遽試合が組まれたため、2004年(平成16年)2月12日に行われた対イラク戦については「イラク復興支援サッカー国際親善試合」として行われ、キリンチャレンジカップとして開催されていない(なお、この2試合とも国立霞ヶ丘競技場陸上競技場で開催された)。
また、海外で開催される国際親善試合については基本的にJFA主導の冠スポンサーがつくことは少ない。
試合日程・結果
- ○ 勝ち
- △ 引き分け
- ● 負け
日付はすべて現地時間、日本標準時 (UTC+9)で記した。
1998年(平成10年)
1999年(平成11年)
2000年(平成12年)
2001年(平成13年)
2002年(平成14年)
2003年(平成15年)
2004年(平成16年)
2005年(平成17年)
2006年(平成18年)
2007年(平成19年)
2008年(平成20年)
2009年(平成21年)
2010年(平成22年)
2011年(平成23年)
2012年(平成24年)
4月の女子の試合は、日本、ブラジル、アメリカ女子代表3か国総当りという男子のキリンカップと同様の方式で行われ、順位も3チーム間で付けられた。結果は以下の通りで、日本が優勝となった[10]。
順
|
チーム |
試 |
勝 |
分 |
敗 |
得 |
失 |
差 |
点
|
1
|
日本
|
2 |
1 |
1 |
0 |
5 |
2 |
+3 |
4
|
2
|
アメリカ合衆国
|
2 |
1 |
1 |
0 |
4 |
1 |
+3 |
4
|
3
|
ブラジル
|
2 |
0 |
0 |
2 |
1 |
7 |
−6 |
0
|
2013年(平成25年)
2012年(平成24年)12月19日に、2013年(平成25年)開催のキリンチャレンジカップ2013のスケジュールが発表された[11]。
2014年(平成26年)
2013年(平成25年)12月12日に、2014年(平成26年)開催のキリンチャレンジカップ2014のスケジュールが発表された[14]。2014年8月7日には追加分としてジャマイカ戦の開催が発表された[15]。
2015年(平成27年)
2015年からはキリングループ以外のサポーティングスポンサーによる冠試合が開催されるようになった。
2016年(平成28年)
2017年(平成29年)
2018年(平成30年)
3月27日のウクライナ戦は「キリンチャレンジカップ 2018 in EUROPE」としてベルギーで開催され、キリンチャレンジカップで初の日本国外開催となる[30]。
2019年(平成31年/令和元年)
2018年12月11日に、2019年3月ならびに6月のキリンチャレンジカップ2019の日程と会場が発表された[37]。また、2019年7月5日に、9月ならびに11月のキリンチャレンジカップ2019の日程と会場が発表された[38]。
2020年(令和2年)
2019年12月20日に、2020年7月のキリンチャレンジカップ2020の日程と会場が発表された[46] が、1試合も開催することができなかった。
2021年(令和3年)
2020年12月16日に、キリンチャレンジカップ2021の日程と会場が発表された[48]。
2022年(令和4年)
A代表の9月の2試合(いずれもドイツ・デュッセルドルフにて)は2018年以来4年ぶりとなる日本国外での「キリンチャレンジカップ」[51] である。
2023年(令和5年)
2024年(令和6年)
男子代表試合日程・結果、女子代表試合日程・結果、男子U-23代表試合日程・結果(2024年), 日本サッカー協会
脚注
注釈
- ^ 本契約は、現在の「日本代表サポーティングカンパニー」から協賛対象範囲を拡張。全てのカテゴリーの日本代表チームのほか、選手育成、指導者養成、審判、グラスルーツなど、大会事業等を除くJFAのさまざまな事業をサポート。
- ^ 雷雨のため84分で試合中断、試合続行が難しい状態になったためそのまま打ち切りとなった[6]。
- ^ a b 当初、3月11日の東日本大震災の影響は残るものの、大会は予定通り行う方針だった。しかし、東京電力の計画停電処置での電力不足への懸念のため当初予定していた「キリンチャレンジカップ」としての開催は2試合とも断念した。
- ^ その後、ニュージーランド戦については「キリンチャレンジカップ」としての開催を断念する代わりに、長居スタジアムで「大震災復興支援チャリティー試合」に変更する形で開催することに一度は決定したが、ニュージーランド代表が「震災の影響や、東京電力の原発事故による健康被害などを考慮すると来日は困難」として出場を辞退。代替国の調整も時間的に難しいため、国際Aマッチの開催は完全に断念し、チャリティー試合は代わってJリーグ選抜チームとの練習試合「東北地方太平洋沖地震復興支援チャリティーマッチ がんばろうニッポン!」に変更された
- ^ 国立競技場建て替え工事前最後のA代表の試合となるため、〜ありがとう国立競技場〜のサブタイトルを付けて開催。
- ^ 実際の試合のスコアは2-2の引き分けであったものの、ベネズエラが出場停止処分中の選手(2014年9月5日に行われたベネズエラ代表 対 韓国代表の国際親善試合においてレッドカードを受けたホセ・サロモン・ロンドン)を出場させていたため、後日この試合は没収試合(日本の3-0での勝利扱い)とされた[17]。
- ^ この試合自体は2016年4月11日に開催概要が発表されていたが[20]、開催概要発表後に発生した熊本地震を受けて日本サッカー協会が2016年4月20日にこの試合をチャリティーマッチとし、「〜九州 熊本震災復興支援チャリティーマッチ がんばるばい熊本〜」のサブタイトルを付けて開催すると発表した[21]。
- ^ 「熊本地震復興支援マッチ」として開催。
- ^ 試合予定日の前日(9月6日)に発生した北海道胆振東部地震の影響が大きいことから、開催の中止が決定された[33]。
- ^ 新型コロナウイルス感染症流行のため3月13日に開催の中止が決定した[47]。
- ^ この試合に参加予定のジャマイカ代表の選手20人のうち10人が出発前検査の方法等を理由として試合の3日前までに日本に到着することができず、試合成立の要件を満たさなかったため中止となった[49]。なお、この試合の代替として日本代表とU-24日本代表の試合が急遽組まれたが、この試合はキリンチャレンジカップとしては開催しない[50]。
- ^ 新型コロナウイルスのオミクロン株の感染拡大の影響により、日本への外国人の新規入国停止が続くなか、本試合に参加するウズベキスタン代表の入国が日本政府より認められなかったため、キリンチャレンジカップの中止が決定された[52]。
出典
関連項目
外部リンク
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1920年代 |
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1930年代 |
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1940年代 |
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1950年代 |
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1960年代 |
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1970年代 |
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1980年代 |
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1990年代 |
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2000年代 |
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2010年代 |
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2020年代 |
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ワールドカップ代表 |
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結果・統計 |
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U-23男子 | |
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U-20男子 | |
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U-17男子 | |
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女子 | |
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U-23女子 | |
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U-20女子 | |
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U-17女子 | |
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フットサル | |
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関連項目 | |
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