タキロンシーアイ
タキロンシーアイ株式会社(C.I. TAKIRON Corporation)は大阪府大阪市北区梅田のノースゲートビルディングに本社を置く合成樹脂製品をはじめとした、大手化学メーカーである。1919年創業。 グループ企業理念の中で定めている使命は「人と地球にやさしい未来を創造する」。 概要創業者の滝川佐太郎が、1919年(大正8年)に大阪で「瀧川セルロイド工業所」を設立する。1935年(昭和10年)に株式会社に改組後は、兵庫県揖保郡御津町(現在のたつの市御津町)に工場を竣工(後述のダイセルも同じ時期に、この地の近く西播磨地区に多く工場を置いている)すると共に、本格的生産を開始。創業者である滝川の「タキ」、プラスチック材料のナイロン、ビニロンからの「ロン」を取り、「タキロン」として商標登録する。同商標は長く使用されていたが、1973年(昭和48年)より正式な社名として用いられるようになった。 採光建材から住設建材・床材・管工機材等に至るまで総合的な合成樹脂製品を製造しており、それぞれの分野でのシェアも高い。特に床材では強く、マンションの共用外部廊下の防滑性シート「タフスリップ」や、近年では暗がりで足元が見えなくなり、転倒事故へ繋がるのを防ぐ目的として、蓄光材による光によって足元を誘導する「タキステップ蓄光タイプ」という防滑性階段製品も開発されている。 同根企業のダイセルも、元々はセルロイドを中心とした合成樹脂製品メーカーだった。しかし後に火薬を中心とした自動車用エアバッグの起動装置や戦闘機・軍用ヘリ用のパイロットの緊急脱出装置などを開発する企業へと変化を遂げたため、今では合成樹脂メーカーから大きくかけ離れている。過去にダイセルが扱っていた製品の一部は、後にダイセル子会社として設立した大日本プラスチックス(現・タキロンシーアイシビル)へ移管させているが、2008年(平成20年)3月にダイセル及びトクヤマ所持の株式をタキロンが取得している。 2017年(平成29年)4月1日、シーアイ化成を吸収合併し、現在の社名に変更した。 2024年(令和6年)8月5日、伊藤忠商事は同月6日から同年9月18日までの間、タキロンシーアイの完全子会社化を目的とした株式公開買付け(TOB)を実施することを発表[2]。同年9月19日に株式公開買付けが成立[3]。タキロンシーアイは同年10月29日に株式売渡請求により東京証券取引所プライム市場の上場廃止となった[1]。 国内事業所本社支店営業所
製造拠点/研究所
関連会社
他多数 グループ経営理念等出典[4]
脚注・出典
外部リンク
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