この項目では、鳥について説明しています。
フクロウ (梟、鴞、Strix uralensis )は、鳥綱 フクロウ目 フクロウ科 フクロウ属 に分類される鳥類である。別名ウラルフクロウ。
夜行性 であるため、人目に触れる直接の機会は多くないが、その知名度は高く[ 7] 、「森 の物知り博士」、「森の哲学者 」などとして人間 に親しまれている[ 8] 。木の枝で待ち伏せて音もなく飛び、獲物に飛び掛かることから「森の忍者 」と称されることもある[ 9] 。
分布
スカンジナビア半島 から日本 にかけてユーラシア大陸 北部に帯状に広く分布する[ 7] 。温帯 から亜寒帯 にかけての針葉樹林 、混交林 、湿地 、牧草地 、農耕地 などに生息し、留鳥 として定住性が強い[ 7] 。
日本では、九州 以北から、四国 、本州 、北海道 にかけて分布する留鳥 で、平地 から低山、亜高山帯 にかけての森林 、農耕地、草原 、里山 [ 7] などに生息する[ 10] [ 11] [ 12] 。大木 がある社寺林 や公園 で見られることがある[ 10] 。
基本情報
全長は50-62 cm [ 7] 、翼開長 は94-110 cm、尾長は22-25 cm[ 13] 。日本のフクロウ類 ではシマフクロウ (全長約71 cm[ 14] )、ワシミミズク 、シロフクロウ (全長約58 cm[ 15] )に次いで大きく[ 10] 、ハシボソガラス (全長約50 cm[ 16] )と同じ程の大きさ[ 17] [ 18] 。体重はオスが500-950 g 、メスが570-1,300 g[ 7] 。尾羽は12枚あり、褐色の横斑があり[ 19] 、やや長く扇形[ 17] 。上面は褐色 の羽毛 で覆われ、濃褐色や灰色 、白い斑紋が入る。下面は白い羽毛で被われ、褐色の縦縞が入る。顔 は灰褐色の羽毛で被われ、顔を縁取る羽毛(顔盤)はハート型。翼 は短く、幅広い[ 20] 。翼下面は淡褐色の羽毛で被われ、黒い横縞が入る。雌雄同色[ 10] 。
平たいお面 のような顔で[ 20] 、頭は丸くて大きい[ 17] 。目は大きく暗闇でも物がよく見えるように眼球 が大きく発達し、眼球とまぶた の間に半透明の瞬膜 があり、日中は眼球を覆い網膜 を保護する[ 21] 。角膜 は大きく盛り上がり、網膜細胞が発達している[ 22] 。目は、他の種類の鳥が頭部の側面にあるのに対して、人間と同じように頭部の前面に横に並んでいる[ 23] 。虹彩 は黒 や暗褐色[ 10] 。嘴 は先端が鋭く、視野の邪魔にならないように短く折れ曲がっていて[ 21] 、色彩は緑 がかった黄褐色。趾 は羽毛で被われ[ 17] 、指が前後2本ずつに分かれていて[ 21] 、大きな指の先に鋭いかぎ状の爪 が付いている[ 24] [ 25] 。ミミズク にある羽角はなく[ 13] [ 17] 、耳 は目の横にあり、顔盤の羽毛で隠れている[ 23] 。
幼鳥は全身が白い羽毛で被われる[ 26] 。
分類
日本にはエゾフクロウ、トウホクフクロウ、ウラルフクロウ、モミヤマフクロウ、キュウシュウフクロウの5亜種が分布し、北の亜種ほど体色が白っぽく、南の亜種ほど暗色である[ 11] 。
分類は諸説あり例としてIOC World Birdlist(v7.3)では10亜種を認めている[ 4] 。一方でClements Checklists ver. 2016では亜種S. u. daurica と亜種モミヤマフクロウを認めずに8亜種を認めている[ 6] 。日本産鳥類目録 改訂第7版でも少なくとも日本産の亜種間でも分布の境目は不明瞭で、検討が必要としている[ 5] 。以下の分類・分布はIOC World Birdlist(v7.3)に、和名・日本産亜種の分布は日本産鳥類目録 改訂第7版に従う[ 4] [ 5] 。
フクロウ
Strix uralensis uralensis Pallas, 1771
ヨーロッパロシア東部、シベリア西部
Strix uralensis daurica Stegmann, 1929
シベリア中南部からモンゴル 北東部・シベリア南東部・中華人民共和国北東部にかけて
Strix uralensis fuscescens Temminck & Schlegel , 1850 キュウシュウフクロウ
本州南部、四国、九州
Strix uralensis hondoensis (Clark, 1907) フクロウ
本州北部。以前はトウホクフクロウと呼ばれていた[ 11] 。
Strix uralensis liturata Lindroth, 1788
ポーランド 北部からスカンジナビア半島 ・ロシア 北西部にかけて
Strix uralensis macroura Wolf, 1810
ヨーロッパ中部および南東部
Strix uralensis momiyamae Taka-Tsukasa, 1931 モミヤマフクロウ
本州中部
Strix uralensis nikolskii Buturlin, 1907
中華人民共和国北東部、朝鮮半島 、シベリア南東部、サハリン
Strix uralensis japonica (Clark, 1907) エゾフクロウ
北海道、千島列島 南部
Strix uralensis yenisseensis Buturlin, 1915
シベリア中央部と北東部からモンゴル高原 北西部
生態
この節の正確性に疑問 が呈されています。 問題箇所に信頼できる情報源 を示して、記事の改善にご協力ください。議論はノート を参照してください。(2017年9月 ) 疑問点:フクロウ類広範に共通する内容が多く含まれ本種ではなくフクロウ類の説明になっているのではないか。
首を約180度回して振り向くフクロウ
単独またはつがいで行動し[ 11] 、渡り は行わない[ 10] [要検証 – ノート ] 。夜行性 で昼間は樹洞 や木の横枝などでほとんど動かず目を閉じて休息している[ 10] 。夕方から活動を始めるが、日中に行動することもある[ 11] 。冬場の獲物が少ない時[ 27] や強風や雨天が続いた場合は昼間でも狩りを行ったり、保存した獲物を食べる。日中木の枝でじっとしている時にカケス などの他の鳥に騒ぎ立てられて、他の場所へ逃げ出すこともある[ 28] 。森林内の比較的開けた空間や林縁部などの樹上で獲物を待ち伏せて[ 7] 、首を回しながら小動物の立てる物音を察知し獲物を見つけると羽音を立てずに[ 注釈 1] 軽やかにふわふわと直飛し獲物に近づく[ 10] [ 11] [ 24] 。足の指を広げて獲物の背中に突き立て、獲物を押さえつけて締め殺す[ 9] [ 29] 。目は人間の10-100倍ほどの感度があるとみられていて[ 24] 、目で遠近感をつかめる範囲は60-78度 と広いが、視野は約110度と狭く[ 注釈 2] [ 23] 、これを補うために首 は上下左右約180度回り[ 20] 、真後ろを見ることができる[ 30] 。体を動かさずに首だけで約270度回すことができる[ 23] 。発達した顔盤は小さな音を聞くアンテナ としての機能があり[ 20] 。左右の耳は大きさが異なり位置も上下にずれているため、音源の位置の方向と距離を立体的に認識することができる[ 23] [ 31] 。聴覚 が発達しており、音により獲物の位置を特定し、雪の下にいるノネズミ[ 32] や地上付近のトンネル内を移動しているモグラやミミズを仕留めることができる[ 33] [要検証 – ノート ] 。
食性
ヨーロッパ北部で行われたペリット の内容物調査では主に小型哺乳類、鳥類、両生類が検出され、昆虫が含まれることは2%未満でまれという報告例がある[ 34] 。2000年に発表された北海道での同一個体のペレットの内容物調査では主にタイリクヤチネズミ が検出され(81%)、次いでアカネズミ 6.8%、ヒメネズミ 4%、鳥類3.6%、シマリス 1.4%、ハントウアカネズミ ・ドブネズミ ・ヒメヤチネズミ Clethrionomys rutius が0.4%ずつという報告例がある[ 35] 。日本でも昆虫を食べることはまれとされていたが、2009年に発表された上賀茂試験地での調査では6 - 8月にかけて本種の周辺にカブトムシ の成虫の死骸が多く散乱し、実際に飛翔中のカブトムシを本種が捕える様子が確認されたという報告例もある[ 34] 。この報告例ではメスの死骸の発見率が高く、卵を持ち高栄養価のメスを選択的に捕食していた可能性が示唆されている[ 34] 。2007年に発表された富士河口湖町での人工巣内でのビデオ撮影および獲物の残骸から主にアカネズミ・ヒメネズミ・スミスネズミ といったネズミ類(約79.7 %)、ヤマネ 、アズマモグラ ・ヒミズ ・ジネズミ といった真無盲腸類 、ニホンノウサギ (哺乳類全体で約87.9%)、昆虫 (約7.8%)、コガラ ・コジュケイ ・コルリ などの鳥類(約1.7%)を捕食したという報告例があり、鳥類の比率が小さいのは夜行性の本種とは活動する時間帯が重複しないためだと考えられている[ 36] 。食性 は動物食 で、主にネズミや小型の鳥類[ 注釈 3] [ 33] [ 注釈 4] [ 37] を食べるが、モグラ やヒミズなどのトガリネズミ目 [ 38] 、モモンガ 、リスといった小型の哺乳類 [ 注釈 5] [ 7] 、カエル などの両生類 、爬虫類 、カブトムシやセミ などの昆虫 なども食べる[ 11] [ 39] 。最も多く捕食しているものが、丸呑みし易いハタネズミの仲間 の野ネズミ [ 38] 。ハタネズミは体長が約10cm、体重が30-40g程度で、アカネズミやヒメネズミなどと比較して敏捷性 が劣る[ 38] 。日齢 が2-45日の巣立ち前のヒナの1日当たりの食餌量は50-200g、日齢46 - 66日の巣立ち後の幼鳥の食餌量は約200g、日齢66以上の若鳥を含む成鳥の食餌量は約100g[ 40] 。捕獲した獲物を丸呑みし消化 し、骨 や羽毛 などの消化できないものを塊(ペリット )として吐き出す[ 7] [ 41] 。市街地 近くの森林の少ない場所で巣営するものは、周辺をねぐらとするカワラバトやスズメを捕食したり、民家の屋根裏をねぐらとするアブラコウモリ 、飲食店付近ではドブネズミ、夜間に電灯 や自動販売機 の照明 に集まる大型の昆虫などを捕食することもある[ 33] 。秋にはたくさんのノネズミを捕獲して皮下脂肪 に蓄えて冬に備える[ 27] 。11月から翌年の2月までにフクロウが食べた物の種類とその割合の調査結果を下表に示す[ 42] 。
繁殖
繁殖様式は卵生。主に大木の樹洞 に巣 を作るが、木の根元の地上、地上の穴、屋根裏 、神社 の軒下や巣箱 、他の鳥類の古巣などを利用することもある[ 11] 。フクロウが利用した巣穴には獣毛 が混じったペリットが残っていることが多い[ 12] 。2-4月頃に、巣営地付近で夜になると雌雄で盛んに鳴き交わす[ 12] 。3-4月頃に、巣穴に巣材を使わず直接産卵を行う[ 12] 。白色の卵を1-3日おきに2-4個産み28-35日の期間メスが胸の羽根を開いて40度の体温で抱卵する[ 33] 。卵 は長径 約5.1cm、短径4.2cm、質量50gほど[ 33] で、白色無斑[ 12] 。卵が転がりやすい形状であるため、巣に小さな窪みを彫って産座を設ける[ 33] 。抱卵の期間に、オスは1日に1-2個体の獲物を捕獲し鳴きながら巣の近くまで来てメスに獲物を受け渡す[ 43] 。メスは獲物を丸呑みしてすぐに巣に戻る[ 43] 。雛へはオスとメスの両方がネズミなどを給餌する。メスは雛へ丁寧に餌を給餌し、雛たちは温厚で互いに争うことなく、35-40日ほどで巣立つ[ 33] 。雛は孵化 して2週間ほどで羽毛が生えそろって体温調整ができるようになり、餌を丸呑みできるようになる[ 43] 。この期間にオスが巣へ運ぶ餌の量が急激に多くなり、メスも巣内に留まり、餌を食いちぎって雛へ給餌を行い、巣内のヒナの糞 を食べる[ 43] 。孵化して約2週間後には雛の餌の量が増えるため、メスも巣を離れて獲物を捕獲するようになる[ 44] 。孵化して1か月ほどで巣立ち、2-3か月両親から狩りの訓練を受けたり飛ぶ練習などを行い、その年の9-11月頃に親から離れて独り立ちする[ 43] 。雛は一度巣から出ると、もう巣には戻らない[ 45] 。雛に餌をちぎって与えるのはメスが行い、オスは獲物をメスに渡すとまた獲物を捕りに出かける[ 46] 。巣立ち後約50日ごろに羽毛が生え揃い若鳥となる[ 47] 。通常一夫一妻制 で[ 48] 、繁殖に成功したつがいは翌年同じ巣を利用する傾向が強い[ 33] [ 49] 。メスの平均寿命 は約8年[ 注釈 7] 、3-4年目から繁殖を始めることが多く、5年ほど繁殖を続ける[ 48] 。
鳴き声
フクロウの縄張りを主張するオスとメスの鳴き声
種類は成鳥が14種類、幼鳥が4種類[ 50] 存在し、鳴き声は数キロメートル先まで届くことがある。
オスは十数秒おきに犬 が吠えるような低い音で[ 51] 物悲しく鳴くことから、不吉な鳥とされることもある[ 31] 。
さえずり
オスは「ゴッホウ ゴロッケ ゴゥホウ」と透き通った良く通る声で鳴き、メスは低くかすれたあまり響かない同様な声で鳴く[ 7] [ 11] 。
鳴き声を日本語 に置き換えた表現(聞きなし )としては「五郎助奉公」[ 20] や「ボロ着て奉公」[ 18] 、「糊付け干せ」などがあるが、「糊付け干せ」に関しては「フクロウの染め物屋」という昔話が存在する。
フクロウの染め物屋(要約)
昔々、あるところにフクロウが経営する染め物屋がありました。
そこにカラス が目立つ色に着物を染めて欲しいとやってきたので全身を真っ黒に染めてあげたところ、予想外の色にカラスは激怒し以降フクロウを見るなり追いかけまわすようになりました。
平地で暮らしていたフクロウはカラスを避けるため、誰にも見られないよう夜の森の奥深くでひっそりと「ホーホ、糊付け干せ」と鳴きながら営業をしているそうです。
地鳴き
オスは「ホッ、ホッ、ホッ、ホッ……」、メスは「ギャーッ!、ギャーッ!」と鋭く濁った鳴き声で鳴く。
名前の由来
学名の属 名(Strix )はフクロウを意味し、種小名 の(uralensis )はウラル地方 を意味する[ 18] 。
和名 は、毛が膨れた鳥であることに由来する、鳴き声に由来する、昼隠居(ひるかくろふ)から転じたなどの説がある[ 18] 。異名として、不孝鳥、猫鳥、ごろすけ、ほろすけ、ほーほーどり、ぼんどりなどがある[ 18] 。古語で飯豊(いひとよ)と呼ばれていた。日本と中国 では、梟は母親を食べて成長すると考えられていた為「不孝鳥」と呼ばれる[ 31] 。日蓮 は著作において何度もこの点を挙げている[ 52] 。
譬へば幼稚の父母をのる、父母これをすつるや。梟鳥(きょうちょう)が母を食、母これをすてず。
破鏡(はけい) 父をがいす、父これにしたがふ。
畜生 すら猶かくのごとし
— 日蓮 開目抄
「梟雄」という古くからの言葉も、親殺しを下克上 の例えから転じたものに由来する。あるいは「フクロウ」の名称が「不苦労」または「福老」に通じるため縁起物とされることもある。広義にフクロウ目の仲間全体もフクロウと呼ばれている[ 7] 。
種の保全状況評価
1979年にフクロウ目単位でワシントン条約附属書IIに掲載されている[ 2] 。2009年現在は岡山県レッドデータブックで絶滅危惧II類と判定されている[ 53] 。2010年現在は東京都レッドデータブックにおいて区部で絶滅危惧IA類・北多摩および南多摩で絶滅危惧IB類・西多摩で絶滅危惧II類と判定されている[ 54] 。2011年現在は埼玉県レッドデータブックで繁殖個体群が地域別危惧、越冬個体群が準絶滅危惧と判定されている[ 55] 。2011年現在千葉県レッドデータブックでは重要保護生物と判定されている[ 56] 。2015年現在は三重県レッドデータブックで準絶滅危惧と判定されている[ 57] 。
S. u. hondoensis フクロウ
2010年現在青森県レッドデータブックではランクCと判定されている[ 58]
繁殖に適した洞穴がある森林伐採により、個体数が減少している[ 10] [ 18] [ 51] 。1971年10月から2001年3月までの31年間に新潟県 愛鳥センターで保護収容されたフクロウは288羽で、その後放鳥 されたものは130羽であった[ 59] 。5月に幼鳥が多く収容されている[ 59] 。仙台市八木山動物公園 が1982年 に日本国内で初めて繁殖に成功し、繁殖賞 を受賞した。
日本では以下の多くの都道府県 でレッドリストの指定を受けている[ 60] 。
韓国 では本種が大韓民国指定天然記念物 に選定されている。
人間との関係
イラスト
ギリシャ神話において、フクロウは女神アテーナーの象徴であるとされる。知恵の女神アテーナー の象徴であることから転じて知恵の象徴とされることも多い。ミネルヴァのフクロウ もその一例である。民話 や童話 においては、森林の長老や知恵袋の役割としてフクロウがしばしば登場する。
一方東洋では、フクロウは成長した雛が母鳥を食べるという言い伝えがあり、転じて「親不孝者」の象徴とされている。唐朝の武則天 は政敵を貶める目的から政敵の遺族の姓を「蟒」(ウワバミ、蛇の一種)と「梟」に変えさせている。「梟帥(きょうすい)」や「梟雄(きょうゆう)」は荒々しい人、盗賊の頭目を意味する(『日本書紀 』は朝廷に従わない地域の長を意味する「タケル」に「梟帥」の字をあてている)。獄門 の別名を梟首(きょうしゅ)と言う。
その一方で前述のように縁起物とされ、フクロウの置物も存在する。またことわざ の一つに「フクロウの宵鳴き、糊すって待て」というものがある。宵にフクロウが鳴くと明日は晴れるので洗濯物を干せという意味[ 18] 。
普段は穏やかでおとなしい気質であるため人間から非常に親しまれている鳥であるが、繁殖期には雛を守るため巣に近づく人間に対して攻撃的になる[ 75] 。巣に近づく人間に向かって飛びかかり、鋭い爪 で目を攻撃して失明 させたり、耳を引きちぎったりする事例がヨーロッパ では広く認知されている[ 75] 。
フクロウの主食がノネズミ であることから、日本では江戸時代 から畑 に杭 を打ってフクロウの止まり木を提供しノネズミの駆除に利用し、東南アジア では田畑や果樹園 の横に巣営場所を提供しノネズミ駆除に利用している[ 38] 。
初列風切羽の外弁の縁ギザギザの鋸歯状の構造(セレーション、serration)には消音効果があり[ 76] 、新幹線500系電車 の翼型パンタグラフ に取り付けられたボルテックスジェネレーター は、このフクロウの羽根の構造を参考にして開発されている[ 9]
日本
日本の場合、一定の大きさ以内であれば個人が飼うには届け出等は不要である。肉食 であること、飼育場所は常に清潔を保たなくてはいけないこと、飛ぶことのできる相応の広さを確保しなくてはならないことなどを留意すべきである。雛の頃から育てたとしても必ずしも懐く訳ではなく、飼ってから後悔しないように、よくよく検討してから購入するべきである。正しく飼育すれば20年ほど生きる。
自治体指定の鳥
以下の日本の自治体で指定の鳥とされている。
脚注
注釈
出典
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参考文献
関連書籍
外部リンク