伊予市駅(いよしえき)は、愛媛県伊予市米湊にある四国旅客鉄道(JR四国)予讃線の駅である[1]。駅番号はU05。特急列車を含む、全列車が停車する。駅名標のコメントは「平家ゆかりの五色浜の駅」。
歴史
1930年(昭和5年)2月27日、国鉄讃予線が松山駅から当駅まで延伸したのに伴い南郡中駅(みなみぐんちゅうえき)として伊予郡郡中村(後に市町村合併により郡中町)に開業した。開業当初は讃予線(後に予讃線)の終着駅であったが、およそ3年後の1932年(昭和7年)12月には当駅から伊予上灘駅までが延伸となったのでこの駅は終着駅ではなくなった。
1986年(昭和61年)3月には隣の向井原駅から内子駅までの新線が開通。新線を経由する列車は当駅 - 向井原駅間も通しで運行されることとなり、松山方面と伊予長浜方面、そして内子方面と三方向の接続駅となった。
なお、所在地の郡中町は1955年1月1日に合併により伊予市となり、その2年後の1957年(昭和32年)2月27日に当駅も現在の伊予市駅(いよしえき)に改められている。
かつてはほとんどの特急列車が通過していたが、2008年3月15日のダイヤ改正により、すべての特急列車が停車するようになった。
年表
駅構造
単式ホーム・島式ホーム混合2面3線を持ち単式ホームに接して駅舎のある地上駅である[1]。ホームに振られた番号は駅舎側から順番に1番線、2番線、3番線となっており1番線の線路が直線化された一線スルーの構造を持っている(速度制限はないが、すぐ西方にR300の曲線があるので下り列車は減速通過となる。しかし、当駅を通過する定期列車は現在設定されていない)。通常は上下線とも1番線に発着し、交換列車や折り返し列車のみ2,3番線を使用している。この駅は形式上は予讃線の非電化区間と電化区間の境目であるが、松山駅 - 当駅間を結ぶ電車の普通電車は1ケタ台である[8]。当駅から西側(伊予長浜方面および内子方面)が非電化、東側(松山方面)が電化となっているため、架線は当駅のホーム末端先100mで途切れている。当駅には、信号扱所の跡など通票閉塞時代の遺物が残っている。
駅舎は大きく木造瓦葺である。古くからのものであるが前面などを改装して大切に使っている。無人駅で[4][5]、自動券売機が設置されている。1980年代中期に跨線橋が設置されるまでは、2,3番線から改札のある1番線にはホーム間の軌道上に設置された踏切板を直接渡っていた。
のりば
-
自転車置場(2010年9月)
-
架線終端付近(2010年9月)
-
待合室(2024年4月)
-
跨線橋(2024年8月)
利用状況
1日平均の乗車人員は以下の通りである[9]。
年度
|
1日平均 乗車人員
|
2000年
|
780
|
2001年
|
758
|
2002年
|
690
|
2003年
|
695
|
2004年
|
688
|
2005年
|
695
|
2006年
|
675
|
2007年
|
688
|
2008年
|
662
|
2009年
|
625
|
2010年
|
624
|
2011年
|
617
|
2012年
|
605
|
2013年
|
585
|
駅周辺
当駅西北方向に伊予市の中核施設や市街地が展開され市役所なども比較的近く、銀行などの施設もそちら側にある。また駅の周り、北西方向は最近リニューアルされて第三セクターの商業施設「手づくり交流市場 町家」ができ飲食店などが整然と立ち並んでいる。
駅前を通る国道378号を挟んで伊予鉄道郡中線の郡中港駅と向かい合っている。
- ※一時ダイヤモンドフェリーによる高速船「スピーダー」が大分と結んでいたが、現在は定期航路なし(再開を検討中)。海上自衛隊の練習艦寄港地である。
隣の駅
※当駅に停車する特急「宇和海」の停車駅は列車記事を参照のこと。
- 四国旅客鉄道(JR四国)
- ■予讃線
- 鳥ノ木駅 (U04) - 伊予市駅 (U05) - 向井原駅 (U06, S06)
脚注
関連項目
ウィキメディア・コモンズには、
伊予市駅に関連するカテゴリがあります。
外部リンク