大相撲平成27年1月場所
大相撲平成27年1月場所(おおずもうへいせい27ねん1がつばしょ)は、2015年1月11日から1月25日までの15日間、両国国技館で開催された大相撲本場所である。 幕内最高優勝は、横綱・白鵬翔(15戦全勝・5場所連続33回目)。 場所前の話題など前場所で大鵬の最多記録に並ぶ32回目の幕内最高優勝を果たした白鵬は、この場所に大鵬超えの33度目の優勝がかかっていた[1]。 再入幕の土佐豊は、昭和以降最低地位となる西三段目84枚目からの幕内復帰を果たした[1]。 番付・星取表幕内
十両
※ 赤文字は優勝力士の成績。 優勝争い中日終了時点で全勝は白鵬のみ[3]。日馬富士と稀勢の里が1敗で追いかける展開で後半戦に突入したが[3]、稀勢の里は9日目[4]、日馬富士は11日目に土が付き[5]、11日目終了時点で白鵬と後続には2差が付いた[5]。 12日目は全勝の白鵬と2敗の日馬富士、稀勢の里は揃って勝利したものの、白鵬が後続に2差をつけた状況のまま13日目を迎えることになった[6]。 13日目、先に土俵に上がった2敗の日馬富士は鶴竜に敗れて3敗に後退[7]。結びの一番は全勝の白鵬と2敗の稀勢の里の直接対決となり、同体取り直しの末に白鵬が勝利[7]。その瞬間、千秋楽を待たずに白鵬の5場所連続33度目の優勝が決定した[7]。 独走状態を保ったまま13日目に優勝を決めた白鵬は残り2日間も勝利し、優勝回数で大鵬を超えた歴史的な場所を自身11度目の全勝優勝で締め括った[8]。 トピック三賞は、宝富士が千秋楽勝てば敢闘賞、照ノ富士と玉鷲は千秋楽の取組で勝った方が敢闘賞と決定した[9]。結果、宝富士は千秋楽の取組に敗れて敢闘賞受賞を逃し、勝った方が敢闘賞の取組に勝利した照ノ富士だけが敢闘賞を受賞した[9]。殊勲賞と技能賞は該当者がいなかった[9]。照ノ富士と玉鷲の取組の勝者に敢闘賞と決まったのは史上初の全賞該当者なしを阻止する目的もあったが[9]、その後2018年9月場所で初めて全賞該当者なしが発生している[10]。 この場所は1997年1月場所以来18年ぶりに、15日間全日程で満員御礼になった[11]。 この場所でかけられた懸賞は全部で1625本となり、史上最多を更新した[11]。千秋楽の白鵬と鶴竜の一番には、上限(50本)を上回る61本がかけられた[11]。 元小結の豊真将は5日目(1月16日)に引退を表明。年寄「立田川」を襲名した[12]。 中日は2011年1月場所以来4年ぶりの天覧相撲となった[13]。同日、白鵬は史上最速で横綱昇進後600勝を達成した[14]。 千秋楽翌日(1月26日)に行われた記者会見で、白鵬はこの場所13日目の稀勢の里戦で同体取り直しと判定した審判を批判する発言をし、物議を醸すことになった[15]。詳細は「白鵬翔#審判批判問題」。 脚注
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