川崎町(かわさきまち)は、宮城県南西部の町。柴田郡に属する。
地理
宮城県南西部、蔵王連峰の麓に位置する。蔵王連峰に属する山々が連なる山岳・丘陵地帯が町の面積の85%を占め、残る盆地部分には碁石川に集まる三本の支川(太郎川、北川、前川)により形成された河岸段丘が発達している。
- 山岳:熊野岳(1840.8メートル (m) )、刈田岳(1759m)、五色岳(1674m)、名号峰(1490.8m)、雁戸山(1484.6m)、神室岳(1353m)
- 河川:碁石川、太郎川、北川、前川、本砂金川、四日川、轟川
- 湖沼:釜房湖(人造湖)、御釜(蔵王)
宮城県仙台市と山形県山形市の県庁所在地を結ぶ国道286号(笹谷街道)が通る運搬経由地である。笹谷トンネルができた後は山形自動車道による経由も含む。町中心部は宿場町として栄えた。[2]
面積は実際には定まっている値ではない。これは宮城県蔵王町、山形県上山市との境が定まっていないからである。
歴史
沿革
主な出来事
行政
歴代村長
歴代町長
代 |
氏名 |
就任 |
退任 |
備考
|
− |
富田廣重 |
1955年(昭和30年)4月20日 |
1955年(昭和30年)5月14日 |
町長職務執行者、元・富岡村長
|
1 |
丹野丹治 |
1955年(昭和30年)5月15日 |
1959年(昭和34年)5月14日 |
|
2 |
佐藤佐之助 |
1959年(昭和34年)5月15日 |
1963年(昭和38年)5月14日 |
|
3 |
丹野丹治 |
1963年(昭和38年)5月15日 |
1967年(昭和42年)5月14日 |
再任
|
4 |
斎藤忠夫 |
1967年(昭和42年)5月15日 |
1979年(昭和54年)5月14日 |
|
5 |
大浪正志 |
1979年(昭和54年)5月15日 |
1995年(平成7年)5月8日 |
|
6 |
佐藤昭光 |
1995年(平成7年)5月9日 |
1999年(平成11年)5月8日 |
|
7 |
寛野秀雄 |
1999年(平成11年)5月9日 |
2007年(平成19年)5月8日 |
|
8 |
佐藤昭光 |
2007年(平成19年)5月9日 |
2011年(平成23年)8月27日[注釈 2] |
再任
|
9 |
小山修作 |
2011年(平成23年)8月28日[5] |
現職 |
|
町章
1964年(昭和39年)7月1日制定。川崎の川を三重丸で表し、町の中心部を流れる北川・前川・太郎川の三大河川を表徴。円は町民円満と団結の強さを示す。
郵便局
- 川崎郵便局(集配局)
- 支倉郵便局
- 青根簡易郵便局
- 野上簡易郵便局
- 川内簡易郵便局
- 遠刈田郵便局(集配局)(蔵王町)
金融機関
姉妹都市・提携都市
国内
- 提携都市
地域
人口
|
川崎町と全国の年齢別人口分布(2005年)
|
川崎町の年齢・男女別人口分布(2005年)
|
■紫色 ― 川崎町 ■緑色 ― 日本全国
|
■青色 ― 男性 ■赤色 ― 女性
|
川崎町(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年)
|
10,344人
|
|
1975年(昭和50年)
|
10,539人
|
|
1980年(昭和55年)
|
10,636人
|
|
1985年(昭和60年)
|
10,939人
|
|
1990年(平成2年)
|
10,797人
|
|
1995年(平成7年)
|
10,829人
|
|
2000年(平成12年)
|
10,872人
|
|
2005年(平成17年)
|
10,583人
|
|
2010年(平成22年)
|
9,978人
|
|
2015年(平成27年)
|
9,167人
|
|
2020年(令和2年)
|
8,345人
|
|
|
総務省統計局 国勢調査より
|
教育
当町における知的障害を教育領域とする特別支援学校については、名取市に所在する宮城県立名取支援学校の学区となっている。
高校
中学校
(本砂金地区は仙台市立秋保中学校、前川字青根地区は蔵王町立遠刈田中学校への越境通学)
小学校
(本砂金地区は仙台市立秋保小学校への越境通学)
特別支援学校
- 宮城県立支援学校岩沼高等学園川崎キャンパス…2016年、柴田農林高川崎校に併設される形で開校。
交通
鉄道
町内に鉄道路線は無い。鉄道を利用する場合、JR東日本の東北本線大河原駅や東北新幹線仙台駅などが利用可能である。
道路
- 高速道路
- 一般国道
- 都道府県道
- 広域農道
バス
高速バスが一時時期運行されていたが、2016年10月に廃止されている。山形自動車道が通っているが、仙台市-山形市などの高速バスは川崎町に停車せず通過する。
路線バス
長く宮城交通・ミヤコーバスによる路線バスが運行され、町外アクセスが可能になっていた。川崎発着は主に町外の病院や学校へのアクセスとして用いられるが、現在は本数が減ってきている。川崎 - 仙台駅前は国道286号の旧道および仙台市地下鉄南北線に沿った路線を通る。以前は 野上かみ(川崎町今宿)- 北仙台 間であったのがそれぞれ改定された。川崎町本砂金 - 仙台市 間は2005年(平成17年)7月をもって運休となった。蔵王山頂発着は観光・宿泊の利用が多い。
タケヤ交通は川崎町に本社を置く。小型〜中型バスを使用し、多くは施設入口や駐車場にバス停を設置してあるのが特徴。朝〜夜間の1時間おきに運行されている。支払い方法は多岐にわたり、現金・各種ICカード・各種QR決済等、計30種類以上に対応している。往復券・回数券も存在する。一時他路線(仙台西部エアポートライナー、みやぎ蔵王 三源郷エアポートライナー)も運行していた。
コミュニティーバス
川崎町役場による。町内をほぼ網羅している。川崎病院や学校へのアクセスとして利用されている事が多い。土・日・祝日は運休。
- かわさき町民バス
- 青根前川線(月曜 - 金曜)
- 本砂金川内線(月曜 - 金曜)
- 笹谷野上線(月曜 - 金曜)
- 碁石支倉線(月曜 - 金曜)
- 下原線(月曜)
- 湯坪線(火曜)
- 四ヶ銘山線(内木戸・荒羽賀経由)(水曜)
- 安達線(川内向原経由)(木曜)
- 町内循環
名所・旧跡・祭事等
名所・旧跡・観光スポット
祭り・イベント
- スノーフェスティバル イン ささや(1月)
- みちのく公園かまくら祭り(2月)
- 青根温泉雪あかり(2月)
- 神明社春の祭典(春祭り)(4月)
- 蔵王エコーライン開通式(4月)
- 北蔵王縦走夏山開き(4月)
- ARABAKI ROCK FEST.(4月 - 5月)
- みちのく公園花のフェスティバル(4月 - 5月)
- 滝前不動のフジまつり(5月)
- 支倉常長まつり(6月)
- 森と湖に親しむ旬間 レイクフェスタ in 釜房(7月)
- ふれあい川崎自然塾(7月)
- かわさき夏まつり(花火大会)(8月)
- みちのく公園コスモスまつり(9月 - 10月)
- 「影を慕いて」歌謡コンクール全国大会(10月) - 古賀政男が青根温泉でこの曲を着想したことにちなむ
- 青根温泉まつり(10月)
- るぽぽかわさき秋祭り(10月)
- かわさき商工まつり(10月)
- かわさき農林業祭(11月)
- みやぎ蔵王セントメリースキー場開き(12月)
名産・名物
出身有名人
脚注
注釈
- ^ 大字支倉のうち、字櫛挽・字道海・字道海前山の全部と、字東湯沢の一部。
- ^ 東日本大震災の影響により、町長の任期と選挙日が延期されている [4]。
出典
参考文献
- 『川崎町史』通史編(宮城県柴田郡川崎町、1975年)
関連項目
外部リンク