『映画というささやかな商売の栄華と衰退』(えいがというささやかなしょうばいのえいがとすいたい、Grandeur et décadence d'un petit commerce de cinéma)は、1986年(昭和61年)製作のジャン=リュック・ゴダール監督のフランス・スイス合作映画である。本来はテレビ映画シリーズ『セリ・ノワール』の一篇として製作、放映されたが、ロング・ヴァージョンを劇場公開した。なお、原題はクルト・ヴァイルの音楽劇《マハゴニー市の興亡》のフランス語題《Grandeur et décadence de la ville de Mahagonny》をアレンジしたもの。
概要
1984年(昭和59年)1月28日にフランスのテレビ局・TF1が放映を開始したテレビ映画シリーズ『セリ・ノワール』Série noireは、ダニエル・デュヴァル、ポール・ヴェキアリらを監督に1991年(平成3年)まで続いた。
日本では、その中の幾つかをまとめてVHSリリースした。
なお、本作は放送開始の2年目、ジャン=リュック・ゴダールが監督したエピソードで、1986年5月24日にフランスで放映された。
ジェイムズ・ハドリー・チェイスの小説『ソフト・センター』(The Soft Centre、1964年)を原案とし、ゴダールが自由に翻案した[1][2]。
本作は当時のフランス文化大臣だったジャック・ラングに献辞を寄せている[2]。
クレジットの筆頭に挙げられているジャン=ピエール・モッキーは、ヌーヴェルヴァーグの映画監督のひとりで、『カルメンという名の女』にも出演するゴダールの盟友のひとりであり、多作の監督であるが、日本には1959年(昭和34年)の監督デビュー作『今晩おひま?』(Les Dragueurs)の1本しか劇場公開されていない。のちにオリヴィエ・アサヤス監督の『イルマ・ヴェップ』(1996年)でも映画監督を演じるジャン=ピエール・レオが、本作では失業中の監督を演じている。
日本では、日本衛星放送(現在のWOWOW)が放映した後、1994年(平成6年)2月27日、ACTの配給で劇場公開された[1]。
ストーリー
映画監督ガスパール・バザン(ジャン=ピエール・レオ)は、長年仕事がなく、エキストラとして出演するため、テレビ局にやってくる。
プロデューサーのジャン・アルメレイラ(ジャン=ピエール・モッキー)は、ガスパールとは旧知の中であるが、莫大な負債を負い、生命を狙われている。アルメレイラの妻ユリディス(マリー・ヴァレラ)は女優を夢見ており、ガスパールはその相談に乗る。
スタッフ
キャスト
関連事項
註
外部リンク
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監督作品以外の おもなジャン= リュック・ゴダール 出演作品 | |
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