楢葉町(ならはまち)は、福島県浜通りに位置し、双葉郡に属する町。
地理
福島県東部の浜通り地方のほぼ中央に位置し、太平洋に面しており、南はいわき市と接している[1]。町域の約2割にあたる町域東部の海寄りの地域は平地で、中央部・西部は阿武隈高地の山地となっている[2]。中央部に郭公山があり、山の南側(町中央部)には木戸川が、北側では井出川がそれぞれ西から東へ流れている。
町の北東端に東京電力福島第二原子力発電所の1 - 4号機(2019年に電気事業法上廃止)が立地する。全号機が町内にあるが、福島第二原子力発電所の敷地は北隣の富岡町にもまたがっている。
富岡町の北にある大熊町・双葉町には福島第一原子力発電所が立地しており、当町の町域は福島第一原子力発電所から概ね20km前後の場所に位置している。2011年3月11日に福島第一原子力発電所事故の影響により、町域の大半(居住者のいる場所の全域)が警戒区域に指定されたが、2012年8月10日に避難指示解除準備区域(立入可、宿泊不可)となったのち、2015年9月5日に避難指示が解除された。
人口
楢葉町(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年)
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8,215人
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1975年(昭和50年)
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7,884人
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1980年(昭和55年)
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8,366人
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1985年(昭和60年)
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8,422人
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1990年(平成2年)
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8,322人
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1995年(平成7年)
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8,476人
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2000年(平成12年)
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8,380人
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2005年(平成17年)
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8,188人
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2010年(平成22年)
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7,700人
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2015年(平成27年)
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975人
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2020年(令和2年)
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3,710人
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総務省統計局 国勢調査より
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歴史
行政
福島第一原子力発電所事故により会津美里町やいわき市に移転していた町役場は2014年6月2日に業務を再開した。会津美里町には会津美里出張所を、いわき市にはいわき明星大学内にいわき出張所を、いわき市中心部にいわき出張所谷川瀬分室を設置していたが、2018年3月30日に会津美里出張所及びいわき出張所は閉鎖された[12]。
警察・消防
教育
中学校
小学校
認定こども園
震災後の仮校舎
震災後の2012年4月に、楢葉中学校、楢葉北小学校、楢葉南小学校は、いわき市内にある工業団地内の事業所に仮校舎を設けて授業を再開した。そして2013年1月に、いわき明星大学敷地内に仮校舎を設置し、移転した。同時にあおぞらこども園の仮校舎を設置し、再開園した[13]。2017年4月に、楢葉中学校、楢葉北小学校、楢葉南小学校は、楢葉中学校の新校舎に[14]、あおぞらこども園は、楢葉町内に移転した。2022年4月、楢葉北小学校と楢葉南小学校は、統合により廃校となり、新設統合校である楢葉小学校は、楢葉南小学校の旧校地にて開校した[15][16]。
交通
鉄道路線
路線バス等
- 新常磐交通 - いわき市と富岡町を広野町・楢葉町経由で結ぶいわき~富岡線を2015年4月1日より運行している。町内では楢葉町役場と道の駅ならはに停車する。日祝日運休。
- いわき駅前 - 東一丁目 - 久之浜駐在所 - 広野町役場入口 - 道の駅ならは - 楢葉町役場 - さくらモール診療所前 - 富岡駅前
- 町内お買いものバス - 町中心部の「ここなら笑店街」と町内各地を結ぶ無料バスを4路線運行している。各路線とも毎週1往復の運行。
- 高速バス - 以下の2路線のうち各1往復のみ楢葉町内に停車する(いずれも新常磐交通が運行)。
震災前までは町が運行する楢葉町民バスがあったが、震災以降運休中。広野町が運行する広野町民バスも震災前までは町内に乗り入れていたが、震災以降、町内に乗り入れる路線は運行されていない。
道路
名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
出身・関連著名人
出身著名人
関連著名人
姉妹都市・友好都市
姉妹都市
友好都市
脚注
関連項目
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外部リンク