灘駅
灘駅(なだえき)は、兵庫県神戸市灘区岩屋北町七丁目にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)東海道本線の駅である。駅番号はJR-A60。「JR神戸線」の愛称区間に含まれている。 歴史
駅構造島式ホーム2面4線(乗降は2面2線のみ)を持つ地上駅である。有効長は8両編成分。かつて地上駅舎であったが、2009年9月に橋上駅舎化された。改札は1か所となっている。 アーバンネットワークエリアに属しており、ICOCAおよび提携ICカードが利用可能な駅である。直営駅(三ノ宮駅の被管理駅で停車場に分類される)。 列車の運行障害時に折り返し運転が行えるように、駅構内に列車折り返し設備が新設されることが発表され[9]、当駅三ノ宮方に内側上り線から下り線、下り線から上り線への渡り線2本が新設され、2012年3月より運用が開始された。ただし、定期運用は毎日早朝の回送列車1本のみである。それまでは分岐器や絶対信号機を持たない停留所であったが、下り2 - 4番線は出発信号機に、また上り当駅手前は場内信号機に置き換えられ連動駅となった。ただし、上り1・2番線は従来通り出発信号機ではなく隣の摩耶駅構内の場内信号機である。 のりば
橋上駅舎化工事旧駅舎は大変古かったため、エレベーターや多目的トイレなどのバリアフリー設備が設置されていなかった。しかし、近年HAT神戸など地域人口が増加している事もあり、住民の署名活動を経て、駅舎の改築工事が行われる事になった。 工事に際し、地域住民からは、第二次世界大戦・阪神・淡路大震災を乗り越えた旧駅舎は「貴重で歴史的価値があるため保存すべき」との声が挙がっていたが、駅施設を充実させるためには大掛かりな改築工事が必要と判断され、工事開始と共にすべて取り壊され、仮駅舎で営業が行われた。なお、新駅舎の北壁面デザインは旧駅舎のモチーフが取り入れられ、正面部分の外観のスケールもほぼ踏襲されているなど、当時の面影を残している[1]。また、内部は天井が高く開放的なものとなっている[1]。 新駅舎は橋上駅舎化により改札は1ヶ所に集約され、24時間南北往来可能な自由通路が併設された。改札外には南北1ヶ所ずつエレベーターを設置、改札内には各ホームを結ぶエレベーターとエスカレーター・多目的トイレが新設され、バリアフリー対応となっている。自動改札機と自動精算機は新型のもの(JR西日本アーバンネットワーク内の2008年以降の新規開業駅と岡山・広島エリアに設置されているもの)に置き換えられたが、液晶画面型の発車標とみどりの券売機は旧駅舎の南改札にあったものが、券売機は南北の改札のものがそれぞれ流用された。 工事は二期に分けて行われた。第一期工事は2009年秋に完了し、改札を含む新駅舎の使用開始と同時に仮駅舎と跨線橋の使用が終了された。自由通路は2009年9月22日正午から、改札内施設は9月23日始発から、一部の飲食店舗は10月26日から使用が開始された。第二期工事は、仮駅舎と跨線橋の撤去およびホーム屋根などの改良、物販店舗や自由通路の一部(東側の階段・エスカレーター)などで、コンビニエンスストア、飲食店舗、クリーニング店、銀行ATMなどが2010年12月20日に、自由通路東側の階段、エスカレーターが2011年3月26日に使用を開始した。南側の西にJR灘駅ビルが完成し、1階にドラッグストアの他、2階から4階は医院などが入る。また今まで南側になかったエスカレーターが設置された。 利用状況2022年(令和4年)度の1日平均乗車人員は15,452人である[11]。 摩耶駅完成の前年はJR西日本の駅で第39位であったが、開業に伴い一定数転移したものと見られる。 近年の1日平均乗車人員は下表の通りである。
駅周辺南側の阪神本線岩屋駅からは直線距離で約200m、北側の阪急神戸線王子公園駅からは約600mある。
バス路線
隣の駅脚注
関連項目外部リンク
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