若松俊秀
若松 俊秀(わかまつ としひで、1965年〈昭和40年〉12月6日[4] - )は、日本の俳優。宮崎県出身[4]。本名同じ[2]。 役者デビュー当時、1985年~1998年までは株式会社東京宝映テレビに所属していた[4]。なお、東京宝映の同系列の個人事務所である有限会社香山事務所との専属契約を結び1987年~1998年まで、所属俳優として在籍している。 1987年~2000年有限会社白旗事務所在籍。 2000年~2023年6月まで、株式会社ケィサイドに所属。株式会社ケィサイド取締役社長川端薫氏の逝去に伴い、同芸能事務所は解散。現在はフリーにて俳優、ナレーター、脚本家として活動中。 人物・略歴高校時代は生徒会の副会長兼体育部長や剣道部の主将をやっており、先生に「お前の場所を空けておくから、体育の教師になって戻って来い」と言われていたことからそのために上京したが[5]、劇団にスカウトされて映画や演劇の魅力に目覚め、1985年、東京宝映テレビの研究生となり俳優活動を開始[3][5]。1990年5月、青山円形劇場にて舞台『チャンピオン』に臨み、これをきっかけに役者として本格的に活動を始める[5]。 スーパー戦隊シリーズ『鳥人戦隊ジェットマン』(1991年2月から1992年2月、テレビ朝日系列)で結城凱 / ブラックコンドルを演じ、人気を集めた[5]。 2011年のスーパー戦隊シリーズ『海賊戦隊ゴーカイジャー』に井上敏樹からのオファーを受け、9月4日の放送回で1992年以来、19年ぶりに結城凱を演じた[6]。 趣味はサーフィン、絵画、乗馬。特技は剣道三段、柔道初段、空手、合気道[4]。サーフィンを知るきっかけは『ジェットマン』で天堂竜 / レッドホーク役を演じた田中弘太郎から教わったという。その後も時間を見つけては、田中とサーフィンに出掛けている。 プロ野球は読売ジャイアンツのファンである。MLBロスアンゼルスDodgers大谷翔平選手のファンである。 エピソード
『ジェットマン』関連のエピソードオーディションでは、監督の雨宮慶太や脚本家の井上敏樹ら審査員と年齢が近かったこともあり話が合い、海外ドラマや黒澤映画の話などで盛り上がったという[5]。後に井上からは、最初からブラックに決まっていたと言われている[5]。また、雨宮は凱のメイン回は自身が担当すると宣言していたという[5]。 演じた結城凱について、人間味が溢れ共感できる部分の多い好漢だと述べており、演技については凱が自身の中に降りてくる感覚で役になりきっていたという[5]。共演者の岸田里佳は、若松と凱の共通点を「ドS」と評していた[5]。 作品撮影過程では演出面でも若松のアイデアは重要な場面で数多く採用されている[5]。当初の台本では変身後に「レッド」「ブラック」と呼び合っていたが、作品の方向性を考え名前で呼び合うようにした[4][5]。また、役柄に合わないセリフがあったときなどは、田中とともに監督へクレームをつけることもあったという[4]。立ち位置のバミリなども芝居のじゃまになるとして断っていた[5]。特にカメラマンのいのくままさおから自身の考えを理解してもらえたことがありがたかったと述べている[7][5]。役作りの一環として、劇中の凱と同様に他のメンバーとは距離を置くようにしていた[7]。 メインライターの井上とは、若松が監督の一人と凱のキャラクター性について意見が食い違った際に井上と私的に話し合ったのをきっかけに関係が深まり、撮影当時は週に5日は作品について語り合い、それが脚本に反映されることもあったという[5]。最終話で凱が死ぬという展開も、第18話「凱、死す!」で井上が冗談で凱が死ぬと言っていたことを経て、若松が最終回に取り入れることを提案したものであった[5]。凱を刺したひったくり役をブラックコンドルのスーツアクターである大藤直樹が演じたのも若松の提案である[5]。 第20話の撮影では、突風でベンチが頭に当たるというシーンで実際に流血し、撮影を中断して病院へ行ったが、白いタキシード姿で流血している特殊な状況であったため説明に困ったという[4]。 バイクアクションはほとんどスタントなしで演じており、爆発のくぐり抜けや落下などもこなしていた[4][5]。若松は、最初は危険だと言われていたが一度やってしまうと次々に注文が来たと述べている[4]。 第10話の挿入歌「陽気なアコちゃん」の作曲も手掛けた[4]。若松は撮影現場で依頼され、1日で仕上げたという[4]。 放映当初から特撮ファンや子供と一緒に見ていた親世代(中でも母親)からの人気が非常に高く[5]、放映中は視聴者からオーダースーツや作品にも登場するジッポライター、バーボンウイスキー、そしてお米券やビール券が多数プレゼントとして贈られてきた[注釈 1]。 『ゴーカイジャー』に結城凱として19年ぶりに出演した際は、凱はすでに『ジェットマン』の最終回で死んでいるため、現世に降り立って戦うという設定になっている。また、若松の希望で、ブラックコンドルのスーツアクターを『ジェットマン』当時と同じ大藤が担当している。 出演テレビドラマ
映画
オリジナルビデオ
舞台
その他
脚注注釈
出典
参考文献
外部リンク
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