龍山駅 (ソウル特別市)
龍山駅(ヨンサンえき)は、大韓民国ソウル特別市龍山区漢江路3街にある韓国鉄道公社(KORAIL)の駅。管理駅で、駅等級は1級である。 乗り入れ路線乗り入れている路線は、正式な路線名称上は京釜線・京元線・龍山線の3路線である。 京釜線にKTX・ITX-セマウル・セマウル号・ムグンファ号が、京元線にITX-青春といった優等列車が乗り入れる。 このうち京釜線の列車は、湖南線・光州線・全羅線・長項線・慶全線(西光州経由)に直通する列車のソウル特別市内におけるターミナル駅となっている。なお、京釜線(釜山方面)・忠北線・東海線・慶全線(密陽経由)の列車はソウル駅をターミナル駅としており、当駅には一部列車を除いて停車しない。 その他に京釜線は1号線(京釜電鉄線)、京元線・龍山線には京義・中央線といった首都圏電鉄の運行系統が走行する。京元線と龍山線は当駅で相互直通運転を行っており、案内上はいずれも「京義・中央線」とされ、正式路線名では案内されない。京釜電鉄線の駅番号は135、京義・中央線の駅番号はK110。 歴史1899年に京仁鉄道合資会社線(現在の京仁線)が開通した当時は、済物浦(仁川)から漢江南岸の鷺梁津駅までの営業であったが、1900年に漢江鉄橋が完成したことにより、漢江北岸の龍山駅から南大門駅(現在のソウル駅)をへて京城駅(現存せず、後の西大門駅で現在のソウル駅北方)まで延長された。1905年には京釜線が開通して龍山駅は釜山駅へ向かう列車の始発駅として使用された。日露戦争中に龍山駅を起点に京義線(当時は現在の龍山線を通っていた)が完成し、1914年にはやはり龍山駅を起点とする京元線が開通した。 開通当初、南大門駅はソウル最寄りの駅ではあるが小さな停車場で、日本陸軍の駐屯地が隣接していた龍山駅のほうが大きな駅であった。しかし京城府の人口が増加し、龍山駅も飽和状態に達したため、1923年に新たな中央駅となる京城駅(現在のソウル駅)が南大門駅の場所に開業した。第二次世界大戦後、日本軍が撤退した跡地はアメリカ軍の龍山基地となった。1974年には京釜電鉄線が開通したものの、1984年に鉄道コンテナ業務が儀旺市(現・義王市)の南部貨物基地線五峯駅に移管されて以降は龍山駅の規模は縮小された。 しかし、2004年にはKTX湖南高速鉄道の始発駅となり、湖南線・全羅線・長項線直通列車の出発駅となり再び重要な駅へと返り咲いた。貨物駅の広がっていた駅付近では大規模な再開発も計画され、反対運動の中で「龍山ドリームタワー」などが立ち並ぶ「龍山国際業務地区」(ドリームハブ)構想がKORAIL(韓国鉄道公社)により進められていた。しかし2013年にはドリームハブ開発事業が債務不履行の状態となり最終的に破綻し、KORAILの経営に打撃となっている[1]。 年表
駅構造現在の駅舎は現代産業開発が建設したものである。アイパークモールと隣接しており、駅舎内にCGV・イーマート・竜山Eスポーツスタジアムが入居している。駅の3階に接続されている跨線橋を介して龍山電子商街に繋がっている。 ホームは6面13線を有する地上駅で、京釜線が3面8線、京釜電鉄線が2面4線、京義・中央線は1面2線を使用している。電鉄ホームにはホームドアが設置されている。6番ホームの向かい側には未使用ののりばがある。 のりば
利用状況
駅周辺4号線新龍山駅がすぐそばにあり、1番出口から出て少し行くと新龍山駅3・4番出口にたどり着くことができる。双方の駅は現在乗換駅となっていないが、両方の駅を乗り換えできるように開発事業と連携して工事する計画が推進されている。
隣の駅
脚注
関連項目
外部リンク
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