1971年の野球において、メジャーリーグベースボール(MLB)のポストシーズンは10月2日に開幕した。アメリカンリーグの第3回リーグチャンピオンシップシリーズ(英語: 3rd American League Championship Series、以下「リーグ優勝決定戦」と表記)は、翌3日から5日にかけて計3試合が開催された。その結果、ボルチモア・オリオールズ(東地区)がオークランド・アスレチックス(西地区)を3勝0敗で下し、3年連続5回目のリーグ優勝およびワールドシリーズ進出を果たした。
レギュラーシーズンで100勝以上を挙げた球団どうしがリーグ優勝決定戦で対戦するのは、シリーズ開始3年目でこれが初めて[1]。レギュラーシーズンでは両球団は11試合対戦し、オリオールズが7勝4敗と勝ち越していた[2]。オリオールズは3連勝でリーグ優勝決定戦を突破したが、ワールドシリーズではナショナルリーグ王者ピッツバーグ・パイレーツに3勝4敗で敗れ、2年連続3度目の優勝を逃した。
オリオールズとアスレチックスは、1971年から1974年までの4年間で3度、リーグ優勝決定戦で対戦することとなる。その最初である今シリーズはオリオールズが制したが、シーズン終了後に両球団がそれぞれウインターミーティングで他球団とのトレードを成立させた結果、両球団の力関係は翌1972年以降に逆転した[3]。アスレチックスは左腕投手ケン・ホルツマンを獲得して先発ローテーションを強化し[注 1]、1972年からアメリカンリーグ、そしてワールドシリーズを3連覇する。これに対しオリオールズは中心打者フランク・ロビンソンを放出したため[注 2]、1972年は外野陣が揃って打撃不振に陥り地区3位に沈む。続く1973年・1974年は地区優勝こそしたものの、いずれもリーグ優勝決定戦でアスレチックスに敗れた。
試合結果
1971年のアメリカンリーグ優勝決定戦は10月3日に開幕し、3日間で3試合が行われた。日程・結果は以下の通り。
日付 |
試合 |
ビジター球団(先攻) |
スコア |
ホーム球団(後攻) |
開催球場
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10月02日(土) |
第1戦 |
雨天順延 |
メモリアル・スタジアム |
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10月03日(日) |
第1戦 |
オークランド・アスレチックス |
3-5 |
ボルチモア・オリオールズ
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10月04日(月) |
第2戦 |
オークランド・アスレチックス |
1-5 |
ボルチモア・オリオールズ
|
10月05日(火) |
第3戦 |
ボルチモア・オリオールズ |
5-3 |
オークランド・アスレチックス |
アラメダ・カウンティ・コロシアム
|
優勝:ボルチモア・オリオールズ(3勝0敗 / 3年連続5度目)
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第1戦 10月3日
第2戦 10月4日
第3戦 10月5日
脚注
注釈
出典
- ^ David Barron, "In Astros vs. Red Sox, it’s a matchup of the best and brightest," HoustonChronicle.com, October 12, 2018. 2020年12月19日閲覧。
- ^ "1971 Baltimore Orioles Schedule," Baseball-Reference.com. 2020年11月28日閲覧。
- ^ Bruce Markusen, "Cooperstown Confidential: The winter meetings of 1971," The Hardball Times, December 2, 2011. 2020年11月28日閲覧。
外部リンク
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球団 | |
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歴代本拠地 | |
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文化 | |
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永久欠番 | |
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オリオールズ球団殿堂 | |
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ワールドシリーズ優勝(3回) | |
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ワールドシリーズ敗退(4回) | |
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リーグ優勝(7回) | |
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できごと | |
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傘下マイナーチーム | |
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球団 | |
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歴代本拠地 | |
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文化 | |
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永久欠番 | |
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フィラデルフィア野球殿堂 | |
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アスレチックス球団殿堂 | |
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ワールドシリーズ優勝(09回) | |
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ワールドシリーズ敗退(05回) | |
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リーグ優勝(15回) | |
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傘下マイナーチーム | |
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