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1988年度の将棋界

1988年度の将棋界(1988ねんどのしょうぎかい)では、1988年昭和63年)4月から1989年平成元年)3月の将棋界に関する出来事について記述する。

できごと

記録

タイトル戦

棋戦 勝者 開催時期 番勝負 備考
在位者 勝敗 挑戦者
名人戦 第46期名人 谷川浩司 1988年4-6月 中原誠 名人 2-4 谷川浩司 王位棋王 4期ぶり(通算3期) [1]
棋聖戦 第52期棋聖 田中寅彦 1988年6-7月 南芳一 棋聖 2-3 田中寅彦 八段 初挑戦初タイトル [2]
王位戦 第29期王位 森雞二 1988年7-9月 谷川浩司 王位 3-4 森雞二 九段 初王位 [3]
王座戦 第36期王座 中原誠 1988年9-10月 塚田泰明 王座 0-3 中原誠 前名人 2期ぶり(通算5期) [4]
竜王戦 第1期竜王 島朗 1988年10-12月 島朗 六段 4-0 米長邦雄 九段 十段戦が発展解消され竜王戦が発足 [5]
棋聖戦 第53期棋聖 中原誠 1988年12月-1989年2月 田中寅彦 棋聖 2-3 中原誠 王座 12期ぶり(通算14期) [2]
王将戦 第38期王将 南芳一 1989年1-2月 南芳一 王将 4-0 島朗 竜王 2期連続(通算2期) [6]
棋王戦 第14期棋王 南芳一 1989年2-3月 谷川浩司 棋王 2-3 南芳一 王将 初棋王 [7]

その他の棋戦

新:新人棋戦 非:非公式戦
棋戦 優勝者 決勝開催日 準優勝者 備考
新人王戦 19 羽生善治五段 1988年11月4日 森内俊之四段 初優勝 [8]
JT将棋日本シリーズ 9 高橋道雄七段 1988年11月27日 加藤一二三九段 初優勝 [9]
NHK杯将棋トーナメント 38 羽生善治五段 1989年2月20日 中原誠棋聖 初優勝 [10]
全日本プロ将棋トーナメント 7 森内俊之四段 1989年3月13日 谷川浩司名人 初優勝 [11]

女流タイトル戦

棋戦 勝者 開催時期 番勝負 備考
在位者 勝敗 挑戦者
女流王将戦 第10女流王将 林葉直子 1988年3-4月 林葉直子女流王将 2-1 中井広恵女流三段 7期連続(通算7期) [12]
女流名人位戦 第15期女流名人 中井広恵 1989年1-2月 清水市代女流名人 2-3 中井広恵女流三段 2期ぶり(通算3期) [13]

その他の女流棋戦

棋戦 優勝者 決勝開催日 準優勝者 備考
レディースオープントーナメント 2 中井広恵女流三段 1988年9月20日 林葉直子女流王将 初優勝 [14]

順位戦

第47期順位戦(1988年6月 - 1989年3月)[15]

昇級
次期クラス 棋士 成績
A級 田中寅彦 B級1組(8勝3敗)
高橋道雄 B級1組(8勝3敗)
B級1組 田丸昇 B級2組(8勝2敗)
森安秀光 B級2組(8勝2敗)
B級2組 浦野真彦 C級1組(8勝2敗)
西川慶二 C級1組(8勝2敗)
C級1組 森下卓 C級2組(9勝1敗)
日浦市郎 C級2組(8勝2敗)
佐藤康光 C級2組(8勝2敗)
降級
次期クラス 棋士 成績
B級1組 加藤一二三 A級(2勝7敗)
真部一男 A級(2勝7敗)
B級2組 前田祐司 B級1組(4勝7敗)
C級1組 安恵照剛 B級2組(3勝7敗)
C級2組 木下晃 C級1組(3勝7敗)
山口千嶺 C級1組(3勝7敗)
山口英夫 C級1組(1勝9敗)

竜王ランキング戦

第1期竜王戦ランキング戦(1987年12月 - 1988年9月)

昇級
次期クラス 棋士 成績
1組 大内延介 2組優勝 [16]
東和男 2組2位
森安秀光 2組3位
2組 小野修一 3組優勝 [17]
島朗 3組2位(竜王)
安恵照剛 3組3位
3組 羽生善治 4組優勝 [18]
富岡英作 4組2位
西川慶二 4組3位
4組 飯野健二 5組優勝 [19]
達正光 5組2位
本間博 5組3位
菊地常夫 5組3位
5組 先崎学 6組優勝 [20]
佐藤康光 6組2位
神崎健二 6組3位
森内俊之 6組3位
降級
次期クラス 棋士 成績
2組 塚田泰明 1組残留
決定戦敗退
[21]
青野照市
小林健二
3組 淡路仁茂 2組残留
決定戦敗退
[16]
石田和雄
加藤博二
4組 丸田祐三 3組残留
決定戦敗退
[17]
芹沢博文
佐藤義則
5組 山口千嶺 4組残留
決定戦敗退
[18]
富沢幹雄
高島弘光
野本虎次
6組 伊達康夫 5組残留
決定戦敗退
[19]
瀬戸博晴
桐谷広人
森安正幸

将棋大賞

第16回将棋大賞受賞者[22]

各賞 受賞者 受賞 備考
最優秀棋士賞 羽生善治
殊勲賞 島朗
技能賞 森雞二
田中寅彦
敢闘賞 南芳一
最多対局賞 羽生善治 80局
最多勝利賞 羽生善治 2年連続2回目 64勝
勝率一位賞 羽生善治 3年連続3回目 .800
連勝賞 羽生善治 18連勝
新人賞 森内俊之
女流棋士賞 中井広恵 2年ぶり3回目
東京記者会賞 廣津久雄

昇段・引退

昇段(級) 棋士 昇段日 昇段理由
四段 野田敬三 1988年04月01日 第2回奨励会三段リーグ1位 [23]
木下浩一 1988年04月01日 第2回奨励会三段リーグ2位 [24]
小倉久史 1988年10月01日 第3回奨励会三段リーグ1位 [25]
屋敷伸之 1988年10月01日 第3回奨励会三段リーグ2位 [26]
五段 羽生善治 1988年04月01日 順位戦C級1組昇級 [27]
村山聖 1988年04月01日 順位戦C級1組昇級 [28]
日浦市郎 1988年06月22日 勝数規定 [29]
瀬戸博晴 1988年11月01日 勝数規定 [30]
加瀬純一 1988年11月25日 勝数規定 [31]
飯田弘之 1988年12月06日 勝数規定 [32]
達正光 1988年12月16日 勝数規定 [33]
中田宏樹 1988年12月16日 勝数規定 [34]
六段 富岡英作 1988年04月01日 順位戦B級2組昇級 [35]
池田修一 1988年04月13日 勝数規定 [36]
西川慶二 1988年05月27日 勝数規定 [37]
木村嘉孝 1989年01月17日 勝数規定 [38]
神谷広志 1989年03月17日 勝数規定 [39]
七段 平野広吉 1989年01月16日 追贈七段 [40]
八段 真部一男 1988年04月01日 順位戦A級昇級 [41]
塚田泰明 1988年04月01日 順位戦A級昇級 [42]
実力制第四代名人 升田幸三 1988年04月01日 襲位 [43]
九段 南芳一 1989年02月22日 タイトル3期 [44]
女流1級 横山澄恵 1989年03月01日 女流棋士規定 [45]
女流初段 斎田晴子 1988年04月01日 女流棋士規定 [46]
神田真由美 1989年03月 女流棋士規定 [47]
宇治正子 1989年03月15日 女流棋士規定 [48]
女流三段 多田佳子 1989年03月15日 女流棋士規定 [49]
女流四段 関根紀代子 1988年11月17日 女流棋士規定 [50]
女流五段 蛸島彰子 1988年11月17日 勝敗規定 [51]
山下カズ子 1988年11月17日 勝敗規定 [52]
引退 棋士(最終段位) 最終対局日 引退理由
引退 廣津久雄 九段 1988年03月23日 引退届(1988年4月1日付) [53]
五十嵐豊一 九段 1988年03月08日 引退届(1988年4月1日付) [54]

出典

  1. ^ 名人戦・順位戦”. 日本将棋連盟. 2018年10月28日閲覧。
  2. ^ a b ヒューリック杯棋聖戦”. 日本将棋連盟. 2018年10月28日閲覧。
  3. ^ 王位戦”. 日本将棋連盟. 2018年10月28日閲覧。
  4. ^ 王座戦”. 日本将棋連盟. 2018年10月28日閲覧。
  5. ^ 竜王戦”. 日本将棋連盟. 2018年10月28日閲覧。
  6. ^ 王将戦”. 日本将棋連盟. 2018年10月28日閲覧。
  7. ^ 棋王戦”. 日本将棋連盟. 2018年10月28日閲覧。
  8. ^ 新人王戦”. 日本将棋連盟. 2018年6月3日閲覧。
  9. ^ 将棋日本シリーズ JTプロ公式戦”. 日本将棋連盟. 2018年6月10日閲覧。
  10. ^ NHK杯将棋トーナメント”. 日本将棋連盟. 2018年6月10日閲覧。
  11. ^ 朝日オープン選手権(全日本プロトーナメント)”. 日本将棋連盟. 2018年6月21日閲覧。
  12. ^ 霧島酒造杯女流王将戦”. 日本将棋連盟. 2018年10月28日閲覧。
  13. ^ 岡田美術館杯女流名人戦”. 日本将棋連盟. 2018年10月28日閲覧。
  14. ^ レディースオープントーナメント【歴代優勝者一覧】”. 日本将棋連盟. 2018年6月3日閲覧。
  15. ^ 第47期順位戦成績表”. 将棋順位戦データベース. 2018年11月13日閲覧。
  16. ^ a b 第01期(1988年度)龍王戦2組”. 将棋タイトル戦. 2018年1月13日閲覧。
  17. ^ a b 第01期(1988年度)龍王戦3組”. 将棋タイトル戦. 2018年1月13日閲覧。
  18. ^ a b 第01期(1988年度)龍王戦4組”. 将棋タイトル戦. 2018年1月13日閲覧。
  19. ^ a b 第01期(1988年度)龍王戦5組”. 将棋タイトル戦. 2018年1月13日閲覧。
  20. ^ 第01期(1988年度)龍王戦6組”. 将棋タイトル戦. 2018年1月13日閲覧。
  21. ^ 第01期(1988年度)龍王戦1組”. 将棋タイトル戦. 2018年1月13日閲覧。
  22. ^ 将棋大賞受賞者”. 日本将棋連盟. 2018年10月19日閲覧。
  23. ^ 棋士データベース 野田敬三”. 日本将棋連盟. 2018年11月13日閲覧。
  24. ^ 棋士データベース 木下浩一”. 日本将棋連盟. 2018年11月13日閲覧。
  25. ^ 棋士データベース 小倉久史”. 日本将棋連盟. 2018年11月13日閲覧。
  26. ^ 棋士データベース 屋敷伸之”. 日本将棋連盟. 2018年11月13日閲覧。
  27. ^ 棋士データベース 羽生善治”. 日本将棋連盟. 2018年11月13日閲覧。
  28. ^ 棋士データベース 村山聖”. 日本将棋連盟. 2018年11月13日閲覧。
  29. ^ 棋士データベース 日浦市郎”. 日本将棋連盟. 2018年11月13日閲覧。
  30. ^ 棋士データベース 瀬戸博晴”. 日本将棋連盟. 2018年11月13日閲覧。
  31. ^ 棋士データベース 加瀬純一”. 日本将棋連盟. 2018年11月13日閲覧。
  32. ^ 棋士データベース 飯田弘之”. 日本将棋連盟. 2018年11月13日閲覧。
  33. ^ 棋士データベース 達正光”. 日本将棋連盟. 2018年11月13日閲覧。
  34. ^ 棋士データベース 中田宏樹”. 日本将棋連盟. 2018年11月13日閲覧。
  35. ^ 棋士データベース 富岡英作”. 日本将棋連盟. 2018年11月13日閲覧。
  36. ^ 棋士データベース 池田修一”. 日本将棋連盟. 2018年11月13日閲覧。
  37. ^ 棋士データベース 西川慶二”. 日本将棋連盟. 2018年11月13日閲覧。
  38. ^ 棋士データベース 木村嘉孝”. 日本将棋連盟. 2018年11月13日閲覧。
  39. ^ 棋士データベース 神谷広志”. 日本将棋連盟. 2018年11月13日閲覧。
  40. ^ 棋士データベース 平野広吉”. 日本将棋連盟. 2018年11月13日閲覧。
  41. ^ 棋士データベース 真部一男”. 日本将棋連盟. 2018年11月13日閲覧。
  42. ^ 棋士データベース 塚田泰明”. 日本将棋連盟. 2018年11月13日閲覧。
  43. ^ 棋士データベース 升田幸三”. 日本将棋連盟. 2018年11月13日閲覧。
  44. ^ 棋士データベース 南芳一”. 日本将棋連盟. 2018年11月13日閲覧。
  45. ^ 女流棋士データベース 石高澄恵”. 日本将棋連盟. 2018年11月13日閲覧。
  46. ^ 女流棋士データベース 斎田晴子”. 日本将棋連盟. 2018年11月13日閲覧。
  47. ^ 神田真由美プロフィール(2014年2月18日時点のアーカイブ)”. 日本女子プロ将棋協会. 2018年11月14日閲覧。
  48. ^ 宇治正子(うじ まさこ) 女流二段(2004年9月26日時点のアーカイブ)”. 日本将棋連盟. 2018年11月14日閲覧。
  49. ^ 多田佳子プロフィール(2008年12月5日時点のアーカイブ)”. 日本女子プロ将棋協会. 2018年11月14日閲覧。
  50. ^ 女流棋士データベース 関根紀代子”. 日本将棋連盟. 2018年11月13日閲覧。
  51. ^ 蛸島彰子プロフィール(2014年2月18日時点のアーカイブ)”. 日本女子プロ将棋協会. 2018年11月14日閲覧。
  52. ^ 山下カズ子プロフィール(2014年2月18日時点のアーカイブ)”. 日本女子プロ将棋協会. 2018年11月14日閲覧。
  53. ^ 棋士データベース 広津久雄”. 日本将棋連盟. 2018年11月13日閲覧。
  54. ^ 棋士データベース 五十嵐豊一”. 日本将棋連盟. 2018年11月13日閲覧。
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