2019年コロナウイルス感染症に関連する人物・事項索引(2019ねんコロナウイルスかんせんしょうにかんれんするじんぶつ じこうさくいん)では、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的流行に関連する人物や事項についての索引を記載する。
名称
2020年1月上旬、謎のウイルスが発生したが、それによる肺炎症例の原因が不明であり、病因の特定や追跡調査などの予備調査が進められていたため、武漢市衛生健康委員会(中国語版)は「原因不明の肺炎」と呼んでいた[1]。1月13日、中華人民共和国国家衛生健康委員会がこのウイルスが原因の疾患を、「新型コロナウイルス感染に伴う肺炎」(新型冠状病毒感染的肺炎)と言及した[2]。
世界保健機関 (WHO) は1月13日、このウイルスを「2019-nCoV」(英語: 2019 novel coronavirus、中国語: 2019新型冠状病毒、日本語訳: 2019新型コロナウイルス)と仮称するよう求めた[3][4]。このウイルスが原因となる疾病は、1月30日に「2019-nCoV急性呼吸器疾患」(英語: 2019-nCoV acute respiratory disease、中国語: 2019-nCoV急性呼吸疾病[5])と暫定的に呼称された。そして2月11日には、疾患名はWHOにより「COVID-19」(英語: coronavirus disease 2019、中国語: 2019冠状病毒病[6][7]、日本語訳: 2019コロナウイルス疾患)[8][10]、ウイルスの名称は国際ウイルス分類委員会 (ICTV) により「SARS-CoV-2」(英語: severe acute respiratory syndrome coronavirus 2、中国語: 严重急性呼吸系统综合征冠状病毒2、日本語訳: 重症急性呼吸器症候群 (SARS) コロナウイルス2)[11][12][13][14][15]とそれぞれ正式に命名された。
中国本土では2月7日、中国の国家衛生委員会から通達が出され[16]、翌日午後には、中国国務院が共同予防・制御機構会議を開催し、感染症による肺炎が暫定的に「新型コロナウイルス肺炎」(新型冠状病毒肺炎、Novel Coronavirus Pneumonia)とする名称に決定したことを発表した[16]。2月21日、国家衛生委員会はWHOに合わせ、英語の名称を「COVID-19」に修正する通知を出したが、中国語での名称は変更されていない[17]。
その他の地域では、1月8日に香港特別行政区政府衛生署(中国語版)が、「重度の新型感染症呼吸器疾患」(嚴重新型傳染性病原體呼吸系統病、Severe Respiratory Disease associated with a Novel Infectious Agent)とした[18][19]。衛生署は2月上旬時点のプレスリリースで「新型コロナウイルス感染」(新型冠狀病毒感染)とし[20]、後に「2019コロナウイルス病」(2019冠狀病毒病)としている[21]。また、マカオ特別行政区政府(中国語版)も1月下旬時点で「新型コロナウイルス感染」(新型冠狀病毒感染)としている[22]。
一方、中華民国衛生福利部疾病管制署は1月15日、これを「重症の特殊感染性肺炎」(嚴重特殊傳染性肺炎、Severe Pneumonia with Novel Pathogens)[23]、または略して「武漢肺炎」と呼んでいる[24]。2月11日、中華民国衛生福利部中央伝染病指令センターの監視対応官であり、疾病管制署副署長を務める荘人祥は、「2019-nCoV」は発生当初、WHOがウイルスに付けた暫定的な名称であると述べた。なお、現在では前述のとおりウイルス名「SARS-CoV-2」および疾患名「COVID-19」が国際的な正式名称となっている[25]。
日本の内閣官房及び厚生労働省は1月28日、このウイルスによる感染症名を「新型コロナウイルス感染症」と命名し、これを法律上の正式名称とした[26][27]。
関連人物
- 注: このセクションにおいて、Xは2019新型コロナウイルスに感染したと診断されたことを表す。黒の四角は、この一連の期間中に2019新型コロナウイルスで死去したことを表す。ピンクの四角は、この一連の期間中に他の原因で死去したことを表す。
取り消し線は、この一連の期間中に当該公職者が免職、解職、または停職されたことを表す。
国際機関
医師 / 学者
公務員
- 中央政府
- 湖北省地方政府
- その他の地方政府
- 陳建仁(公衆衛生学者、2020年5月まで中華民国副総統)
- 頼清徳(公衆衛生学者、2020年5月より中華民国副総統)
- 蘇貞昌(行政院長)
- 陳其邁(公衆衛生学者、2020年6月まで行政院副院長)
- 陳時中(医師、衛生福利部部長、中央流行疫情指揮中心(CECC)指揮官)
- 石崇良(中国語版)(衛生福利部常務次長、CECC医療応変組副組長)
- 荘銀清(英語版)(疫学者、衛生福利部疾病管制署(CDC)副署長)
- 梁賡義(中国語版)(生物学者、国家衛生研究院院長)
- 蘇益仁(英語版)(国家衛生研究院・感染症およびワクチン研究部門)
- 張上淳(中国語版、英語版)(国立台湾大学副校長、台大医院感染科医師、CECC招集専門家)
- 荘人祥(中国語版)(公衆衛生学者、CDC副署長、CECC社区防疫組組長)
- 羅一鈞(感染症学者、CDC副署長、CECC医療応変組副組長)
- 王必勝(呼吸器内科医、CECC医療応変組副組長)
- 唐鳳(エンジニア、行政院政務委員)
- 沈栄津(エンジニア、経済部部長、2020年6月より行政院副院長。短期間で国内でのマスク増産を主導)
- 杜奕瑾(台湾AIラボ創設者。行政院と連携しコロナ関連のアプリやX線画像診断システムを開発)
その他
その他の著名な感染者
関連機関
国際機関
中華人民共和国
中央疫病対策部署
地方疫病対策部署
集中治療病院
臨時専門病院
定点治療病院
湖北省
- 武漢市[34]
- その他の都市
その他の省と市街地区
科学研究機関
慈善団体
香港
マカオ
台湾
日本
韓国
北朝鮮
タイ
マレーシア
シンガポール
インド
スリランカ
イスラエル
欧州連合
ドイツ
イタリア
オランダ
ポーランド
イギリス
アメリカ合衆国
カナダ
関連動物と架空キャラクター
脚注
出典
関連項目