BAAD
BAAD(バード)は、日本のロックバンド[1]。1990年代のビーイング系バンドとしては、珍しく織田哲郎や栗林誠一郎などによる楽曲提供を受けていない。 1992年に結成、メンバーチェンジと解散を経て、2023年に再会・再始動[1]。 メンバー
来歴Being音楽振興会(後のBeing Music School)に通っていた山田恭二は、振興会内のオーディションで高く評価された。当時の振興会の社長を介してプロデューサーの長戸大幸に紹介され、デビューの話を持ち掛けられる[8]。 BADオーディション出身の大田紳一郎は、長戸に「BAADってのがあるんだけど、君一緒にやってくれ。明日レコーディングするから、MOD STUDIOに来てよ」とデビューの話を持ちかけられた[8]。 この二人と、小林正道、新井康徳の四人でBAADが結成された。1992年のことである。 1993年、ZAIN RECORDSからシングル『どんな時でもHold Me Tight』でデビュー。 1994年、3rdシングル『君が好きだと叫びたい』がヒットを記録。 1996年、歌の技術面や、メンバーや周りのスタッフを巻き込むほどのパワーが足りなかったため、事務所から「無理して一緒にやっているより、脱退したほうがいいんじゃないか」と提案され情意投合の上、山田が脱退[2]。大田は、ライブをやりたい気持ちや売り上げなどのプレッシャーがあり、自分のことで必死で無意識に山田を追い込んでしまったのも要因ではないかと語っている[8]。なお、脱退後はソロとして活動するため曲作りをしていたが、思うようにいかないまま1年ほどで契約が切れ、自然消滅するかたちになったという[2]。その後、後任として秦秀樹が加入し、レコード会社をZAIN RECORDSから日本コロムビア内Beat reCレーベルに移籍。 1999年、秦が脱退[9]。その後、大田がボーカル&ギター、小林がベース、新井がドラムの3人体制で楽曲の制作や事務所のスタジオで練習をするなどしていたが、契約の問題があり解散[9]。 2021年8月、大田がBAADの元メンバーとして、YouTubeチャンネル『vivichannel』にて元PINC INCのボーカル&ギターの碧井椿であり、ビーイング(現・B ZONE)の創業者の長戸大幸の妻である長戸千晶ことCHIAKIと共に「君が好きだと叫びたい」をデュエット歌唱した[10]。 2022年8月5日、大田がBAADの元メンバーとして、テレビ朝日系アニメ『SLAM DUNK』第1期エンディングテーマを担当した大黒摩季と共にミュージックステーションに出演し、「君が好きだと叫びたい」を披露した[11][12]。 2023年、2022年12月に山田が受けた雑誌のインタビュー記事をディレクターの寺尾広が見て、山田に連絡をした。寺尾から「「君が好きだと叫びたい」での出演依頼がテレビ局などからあるんだけど?」という話をされ、山田は30年も何もやってなくて実際自分の歌がまた通用するの分からなかったため、二人でカラオケ屋に行き、「君が好きだと叫びたい」を歌い、寺尾に聞いてもらった。その後、寺尾が山田が歌ってる様子を撮った動画を長戸に見せ、「いいね、進めようよ!」と再始動の動きが始まった[8]。 同年3月20に行われた大田のソロライブを山田と寺尾で観に行き、終わってから楽屋で再会を果たした。その時に5月18に行われる「寺尾祭り」のゲスト出演の話をされ、大田が山田に「やろうよ、頼むよ」とお願いした[8]。 山田と大田が再会した同じくらいのタイミングに、寺尾が小林と新井に会いに行き、二人とも再結成に快諾してくれた[8]。 同年5月18日、大阪・hillsパン工場で行われたライブイベント『THURSDAY LIVE〜寺尾広プレゼン企画〜』に山田と大田の2人がスペシャルゲストとして出演[注釈 4][13]。「君が好きだと叫びたい」、「TAKE MY DESIRE」、「LOST IN TWILIGHT」、「I WILL NEVER SAY GOOD-BYE」、「SADISTIC LOVE」、「君はマニュアル通りには動かない」、アンコールとして「ENDLESS CHAIN」、「君が好きだと叫びたい」の計8曲を披露した[14]。なお、山田がボーカルを務めるライブはこの時が初である[注釈 5][15]。 同年6月12日、5月22日に新井が死去したことが公式サイトで発表された[16]。1年後に山田と大田のインタビュー記事にて、癌であったことが公表された[8]。 同年7月7日、1993年~1994年までの第1期メンバーでリリースされた楽曲[注釈 6]のサブスクを解禁[17]。 同年10月、6日と7日に開催されたマレーシア世界遺産都市マラッカでの初のアニメ音楽フェス『第一回 シェンタイ「シティー・オブ・ホープ」ジャパン アニソンフェスティバル2023』に大田が出演[18]。他の日本人アーティスト出演者は、青いガーネット、SARD UNDERGROUND、高山征輝(ZYYG)、Z、池森秀一(DEEN)と全てビーイング(現・B ZONE)所属アーティスト[注釈 7]であり[18]、またサポートメンバーは、岩井勇一郎、麻井寛史、車谷啓介などであった[19]。なお、大田がBAADのボーカルとしてライブで歌唱したのは、この時が初である[注釈 8]。 2024年3月16日、『歌える!J-POP 黄金のヒットパレード決定版!』に山田と大田の2人が出演[20][21][22]。30年ぶりのテレビ出演で、「君が好きだと叫びたい」を披露した[23]。 同年4月・6月、第1期初となるワンマンライブを大阪と東京にて開催[24][25]。第2期のファンも考慮し、第2期の楽曲も披露した[8]。 同年6月26日、テレビ東京開局60周年特別企画『テレ東ミュージックフェス 2024 夏 〜昭和の常識は…令和の非常識!ヤバい昭和の超名曲 vs 令和ヒット曲100連発〜』に山田と大田の2人が出演[26]。 バンド名の由来「BAAD」というバンド名は、プロデューサーである長戸大幸が付けたもので、最上級のBADという意味である[27]。 ディスコグラフィシングル
アルバムオリジナル・アルバム
映像作品
参加作品※◆は「BAAD」名義のCDには未収録の楽曲。
タイアップ一覧
ライブ
脚注注釈
出典
関連項目外部リンク
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