ペルノ・リカール(仏: Pernod Ricard S.A.)は、フランスの世界的酒造メーカー。ワイン・スピリッツで世界第1位。
沿革
1975年、ペルノ社とリカール社が合併してペルノ・リカール・グループ誕生。2社はアニスの実で香りを付けた食前酒のメーカーとしてよく知られた存在だった。
2001年、同グループは、カナダの企業グループ・シーグラムのワイン・スピリッツ部門を獲得し、大きな成長を遂げた。同部門は、2000年にヴィヴェンディとシーグラムの合併で生まれたヴィヴェンディ・ユニバーサルに売りに出されていたのである。2003年、ペルノ・リカールの年間総売上高は、34億ユーロに達し、純益は4億6,400万ユーロとなった。社員数は、12,000名をやや超えるまでの規模となった。
2005年、世界第3位のスピリッツ企業となったペルノ・リカールは、アメリカの盟友企業・フォーチュン・ブランズと、世界第2位のライバル企業であるアライド・ドメック (イギリス) の買収交渉を行なった。アライド・ドメックは、1994年の複合的な合併により誕生した、あまり活発ではないコングロマリットであったが、テキーラでは「サウザ」、コニャックでは「マーテル」、リキュールでは「カルーア」、ウイスキーでは「バランタイン」、「アベラワー」、「ロング・ジョン」、「シーバス」、「カナディアン・クラブ」といった強力なブランドを有していた。
アライド・ドメックの獲得により、ペルノ・リカールは、ワイン・スピリッツ部門ではディアジオに次ぐ世界第2位の企業グループに浮上し、年間総売上高は、56億ユーロに達するほどになった。
2008年3月、ペルノ・リカールはスウェーデン政府からヴィン&スピリトを買収したことにより、ワイン・スピリッツ部門では、世界第一位の企業グループとなった。
ペルノ・リカール・グループは、ヨーロッパ、日本、メキシコ、ブラジル、中国及びロシアで第1位となっている。
日本法人
1990年、日本の現地法人として、「ペルノ・リカール・ジャパン株式会社」(PERNOD RICARD JAPAN K.K.)が設立された[1]。ペルノ・リカール製品を中心とする酒類の輸入・販売を行っている。本社は東京(文京区)にあり、大阪市など7カ所に営業所を持つ[2]。
銘柄一覧 (種類別)
無色酒
ビターズ
ワイン・食前酒 (ワインベース)
食前酒(アニス入り)・パスティス
コニャック
ブランデー
リキュール
ラム酒
ウイスキー
関連項目
脚注
注釈
出典
- ^ 週刊東洋経済臨時増刊 『外資系企業総覧 2007年版』 2007年、東洋経済新報社、p.360.
- ^ “会社概要”. ペルノ・リカール・ジャパン. 2019年9月22日閲覧。
外部リンク
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