京王フローラルガーデンANGE
京王フローラルガーデンANGE(けいおうフローラルガーデンアンジェ)は、かつて東京都調布市多摩川4丁目38に存在した京王グループの植物園。京王フローラルガーデンアンジェとも表記する[1][2][3]。京王電鉄が運営していた[4]。 本項では京王遊園の付属施設として開園し、「京王フローラルガーデンANGE」の前身となった東京菖蒲苑(とうきょうしょうぶえん)および京王百花苑(けいおうひゃっかえん)についても記述する。 歴史京王百花苑→詳細は「京王遊園」を参照
1956年(昭和31年)6月16日、「東京菖蒲苑」として同じ場所で開園[5]。 1961年(昭和36年)4月、「京王百花苑」へ改称。和風情緒漂う日本庭園で、花菖蒲500種以上を育成する「花菖蒲日本一」と言われ、名物の流しそうめんが人気であった。花菖蒲をあしらった記念乗車券が発行されたり、京王線の営業電車がヘッドマークを付けることもあった。 京王フローラルガーデンANGE1997年に廃苑となった京王百花苑の跡地を、欧風庭園として大規模改修する形で開業した。名称の「ANGE」は Amenity Natural Garden of Europe の略語。沿線で生花店「フラワーショップ京王」を経営する京王グリーンサービスが管理を行っていた。 マグノリアの木を植えた「マグノリアガーデン」が目玉で、ほかにもバラ園「ローズガーデン」や桜並木、睡蓮が咲く「モネの池」などがあり、様々な植物が育てられていた。同じ調布市内の神代植物公園と異なり温室はない。随所にベンチがあり、子供が遊べる芝生広場も設けられていた。 敷地内(入口と京王多摩川駅の間)には小さな売店「ANGEショップ」があり、花の苗、絵葉書やグッズなどを販売していた。売店は駅前のバス通り(桜堤通り)に面しており、入園しなくても利用できた。売店では飲食物の販売はなく、園内に自動販売機やごみ箱は設置されていなかった。そのため園内に空袋・空き缶やペットボトルなどのごみが放置されることはなく、非常に清潔に保たれていた。またペットの持ち込みは禁止されていた(盲導犬・聴導犬・介助犬を除く)。 園内では、コンサートや写真コンクールなどのイベント、園芸・フラワーアレンジメントの講座が随時開催されていた[4]。また季節ごとにハロウィンのデコレーションやクリスマスのイルミネーションも行われていたい。 2011年には園内にバーベキュー施設「BBQ VILLAGE」が開業した。 京王電鉄は2021年1月15日付のニュースリリースで、同年5月31日付で「京王フローラルガーデンANGE」を、同年10月31日付で「BBQ VILLAGE」を営業終了することを発表した[4]。京王多摩川駅周辺では調布市が主導する再開発事業が計画されており、閉園後の跡地については駅周辺の土地と一体的に「京王多摩川駅周辺地区まちづくり」の検討を調布市や地域と共同で進めるとしている[4]。 沿革
営業時間・入園料「京王フローラルガーデンANGE」当時のもの。
アクセス
脚注
外部リンク
関連項目Information related to 京王フローラルガーデンANGE |