安達 忍(あだち しのぶ、1958年4月7日[2][4][6][8] - )は、日本の女優、声優である。東京都出身[2][3]。ムーブマン所属[3]。
略歴
生い立ち
三人娘の末っ子として誕生[8]。その時は父は航海中であったが、三人目の女の子だったため、母は父に何も知らせていなかった[8]。少女時代は耳年増になりがちで、二人の姉が経験したことを自分も経験したような気になってしまった[8]。そのため幼稚園を見学に行った際、姉がお遊戯しているのを見て「くだらない」と感じ入園を断念[8]。それを許した安達の親も変わったという[8]。
耳年増だったため、「新鮮味ゼロ」と思いながら小学校に通っていたが、その当時は「うるさいが口だけ」といった女の子であった[8]。男の子ともよく喧嘩して「何言ってんのよ、男子!」、「うるさいなお前は」、「何よ!」のような会話がしょっちゅうで、校庭で石けりをしたりゴム縄とびをしたりして遊んでいたという[8]。
小学校時代、演劇クラブの先生に「朗読がうまいね」、「芝居心がある」と褒められた[7][8]。子供の頃から芝居が好きであったため、中学時代に演劇同好会を結成[6][8]。文化祭で『森は生きている』を演じて芝居の世界にのめり込み、高校1年生の時に劇団に入団[6][8]。土・日曜日が稽古の日だったため無休の生活で、その代わりに学校の方はよくサボっていたという[8]。
キャリア
日本大学豊山女子高等学校卒業[1]後、山田康雄と松金よね子が出演していたテアトル・エコー公演の舞台『ノーセックスプリーズ』を観たことで[9]、テアトル・エコーの養成所に入所[6]。それがきっかけで1981年、『まいっちんぐマチコ先生』のヒロミ役で声優としての活動を始める[6][7][8]。結婚・出産のため一時、活動を休止していた[5]。その後1984年から活動を再開し、単発ものに出演しながら、『夢の星のボタンノーズ』のフラワー王子役でレギュラーを務めた[5]。
1980年3月にテアトル・エコーに入団し、1990年に一度、退団後[4]は81プロデュースに所属していた[10]が、1999年に再入団している[2]。2023年4月20日付で退団したことを自身のTwitterで発表した[11]。
人物
尊敬する先輩は、色っぽい声も男の子の声も上手な小原乃梨子、野沢雅子を挙げている[5]。
山本亜衣は、安達が演じていたテレビアニメ『爆走兄弟レッツ&ゴー!!』に登場するミハエルの声を聞いたことで、声優を目指したと語っている[12][13]。
息子は寿司職人[14]。
特色
アニメファンには少年役で知られるが、女性役も多い[15]。洋画では女性役が多いという[7]。
出演作について
『まいっちんぐマチコ先生』のヒロミ役はすごく可愛いキャラクターであるが、安達は可愛い声ではなかったため悩んでいた[6]。その後、男の子役の『夢の星のボタンノーズ』のフラワー王子役を演じた際には、なんとなくホッとしていたという[6]。
『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』のケーラ・スゥ役は、安達のキャラでは珍しく良い女タイプであったが、メカものは『ガンダム』が初めてであった[6]。その時は絵が完全にできてなかったりすることもあり、台本に「わぁー」、「たぁ」などと書かれていても、攻めているのか攻められているのかといった状況把握ができず困っていたという[6]。
『魔動王グランゾート』では、ラビ役を演じており、オーディションでも同役を受けていたが、テストの時のセリフが強烈で「そんなんじゃねえ!」、「バカヤロー!!」の連続だった[7]。息子が小学生の頃に『魔動王グランゾート』が放送され、「学校でラビが人気高かったのを喜んでいた」と、カセット文庫で告白している。1990年のインタビューでは、父兄参観で学校に行ったところ安達の子供の友人に「おばちゃん、本当にラビやってるの?」と聞かれていたという[7]。2023年10月29日付けのツイートでも、ラビ役については思い入れがたくさんあると語っている[16][17]。
趣味・嗜好
趣味は犬の世話、犬との散歩[3]、読書[8]。
本を読むのが好きで、職業がら話し言葉で書かれていた本を読む際は「私だったらどんな風に朗読しようかな」とイメージを膨らませているという[8]。
資格は普通自動車免許[3]。
出演
太字はメインキャラクター。
テレビアニメ
- 1981年
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- 1982年
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- 1985年
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- 1986年
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- 1987年
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- グリム名作劇場(1987年 - 1988年、王女の姉、魔女たち、夫人、その妻)
- 1988年
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- 1989年
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- 1990年
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- 1991年
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- 1992年
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- 1993年
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- 1994年
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- 1995年
-
- 1996年
-
- 1997年
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- 1998年
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- 1999年
-
- 2004年
-
- 2017年
-
- 2022年
-
劇場アニメ
- 1982年
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- 1985年
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- 1986年
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- 1987年
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- 1988年
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- 1993年
-
- 1997年
-
- 1998年
-
- 2011年
-
- 2018年
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- 映画 しまじろうのわお! まほうのしまのだいぼうけん(ペンチ)
OVA
- 1988年
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- 1989年
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- 1990年
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- 1991年
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- 1992年
-
- 1993年
-
- 1994年
-
- 1996年
-
ゲーム
- 1989年
-
- 1992年
-
- 1993年
-
- 1995年
-
- 1996年
-
- 1997年
-
- 1998年
-
- 1999年
-
- 2000年
-
- 2002年
-
- 2003年
-
- SUNRISE WORLD WAR Fromサンライズ英雄譚(ケーラ)
- 2005年
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- 2008年
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- 2009年
-
- 2010年
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- 2015年
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- 2017年
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- 2019年
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- 2021年
-
ドラマCD
- 銀河鉄道の夜(ジョバンニ)
- 忍たま乱太郎シリーズ(田村三木ヱ門)
- 忍たま乱太郎 ドラマCD 会計委員会の段
- 忍たま乱太郎 ドラマCD 四年生の段
- 忍たま乱太郎 ドラマCD ろ組の段〜上巻〜
- 忍たま乱太郎 ドラマCD ろ組の段〜中巻〜
- 爆走兄弟レッツ&ゴー!! 超青春ドラマCD(ミハエル、星馬良江)
- 新世紀GPXサイバーフォーミュラシリーズ
- 新世紀GPXサイバーフォーミュラ PICTURELAND2 白銀の対決(城之内みき)
- 新世紀GPXサイバーフォーミュラ PICTURELAND5 湯煙の街の対決!(城之内みき)
- 新世紀GPXサイバーフォーミュラSAGA ROUND1 明日へのフォーカス(城之内ミキ)
- 新世紀GPXサイバーフォーミュラSAGA ROUND4 I WILL BE BACK(城之内ミキ)
- 新世紀GPXサイバーフォーミュラ SAGAII ROUND1 真実の一瞬(城之内ミキ)
- 新世紀GPXサイバーフォーミュラ SAGAII ROUND4 レディ!!(城之内ミキ)
- 魔神英雄伝ワタルシリーズ
- 魔動王グランゾート(ラビ)※カセット
吹き替え
担当女優
- アニー・ポッツ
-
- ジェニファー・アニストン
-
- ジェニファー・ティリー
-
- シェリル・ハインズ
-
映画
ドラマ
アニメ
その他
ラジオ
特撮
ナレーション
CM
テレビドラマ
舞台
人形劇
その他コンテンツ
脚注
シリーズ一覧
- ^ 『ZERO』(1999年)、『F』(2000年)、『F.I.F』(2001年)、『PORTABLE』(2006年)、『SPIRITS』(2007年)、『WORLD』『3D』(2011年)、『OVER WORLD』(2012年)、『GENESIS』(2016年)
出典
外部リンク
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