ひばりが丘 (東京都)
ひばりが丘(ひばりがおか)は、東京都西東京市の地名。現行行政地名はひばりが丘一丁目からひばりが丘四丁目。住居表示実施済み区域である。郵便番号は202-0001[3]。 また、西武池袋線ひばりヶ丘駅を中心に、東京都西東京市北西部、東久留米市東部、埼玉県新座市南西部に広がる住宅地、商業地を指す広域地名として「ひばりが丘」または「ひばりヶ丘」が使用されることも多い。このため、この項ではひばりヶ丘駅周辺地域についても記述する。 歴史旧保谷市域であり、明治以前には武蔵国新座郡下保谷村に属した。当町域は下保谷村に属していたものの、旧田無市(当時:田無村)と東久留米市(当時:前沢村・南沢村)の間に入り込んだ、ややいびつな形をしていた。これは享保年間に開墾された新田(下保谷新田)であったためである。 田無市との合併の際に、旧田無市域に存在した田無市ひばりヶ丘団地を、ひばりが丘3丁目2番に編入しているため、現在の町域は旧保谷市・旧田無市の両方にまたがっている。
地名の由来ひばりが丘という町名は、1959年に造成された公団ひばりが丘団地に由来するもので、高度経済成長期の大規模団地造成とともに生まれた、比較的新しい地名である。 なお、駅名は「ひばりヶ丘」であるのに対し、町名は「ひばりが丘」である。また「ひばりケ丘」と記すこともある。 当町名にゆかりのある事項として、外食産業大手のすかいらーくの社名は、同社がひばりが丘団地の傍らにかつて存在した商店街「旧中原銀座商店街、現pipi通り商店街(俗称)」で、食料品小売業として創業したことに由来し、英語でヒバリを意味する「skylark」から命名された。 また、自由学園(住所は東久留米市学園町だが最寄駅はひばりヶ丘駅)出身者で結成されたバンド・JUN SKY WALKER(S)の「Let'Go Hibari-hills」(レッツゴー ヒバリーヒルズ)は、1990年頃のひばりが丘の様子を描いた歌で、ビバリーヒルズをもじった題名である。 地理西東京市の北部に位置する。北東〜南西に細長い地形をしており、北は西武池袋線を挟んでひばりが丘北、東は住吉町・谷戸町、南は緑町・西原町、西は東久留米市南町・南沢・ひばりが丘団地・学園町に隣接する。 面積と人口丁目毎の面積 [1]、人口と世帯数[2]、および人口密度は以下の通りである。(2018年(平成30年)1月1日現在)
小・中学校の学区市立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる[5]。
地価住宅地の地価は、2017年(平成29年)1月1日の公示地価によれば、ひばりが丘1丁目9-15の地点で34万5000円/m2となっている[6]。 交通鉄道中心となるひばりヶ丘駅(住所は住吉町三丁目)は、西武池袋線の急行停車駅で、最速だと池袋駅まで2駅15分で行くことができる。団地やバス路線が発達したため駅の乗降人員は多めで、1997年の時点では西武線乗降人員数は第9位だったが、2016年度は12位(70247人)である[7]。 ひばりが丘団地が造成された場所には、戦時中まで中島航空金属田無製造所があり、ひばりヶ丘駅の次駅の東久留米駅との間で専用の引き込み線があった。団地造成時には当該専用線が資材運搬に利用されたと言われているが、資料は存在していない。現在、当該専用線の跡地の大部分は、所在する東久留米市により遊歩道「たての緑道」として整備されている。 バスひばりヶ丘駅からは西武バスの路線が発着しており、南口発着の東京都方面への路線は滝山営業所、北口発着の埼玉県方面への路線は新座営業所が担当している。 コミュニティバスは、西東京市はなバスが南口から、新座市にいバスが北口から発着するが、いずれもひばりが丘の町域は通らない。 うち、「ひばりが丘」の町域には、ひばりが丘一丁目・ひばりが丘二丁目・中原小学校・ひばりが丘団地・交番前・ひばりが丘団地西口の各停留所がある。 道路ひばりヶ丘駅周辺には、ひばりヶ丘駅南口から南方向へ谷戸新道が田無駅方面まで伸び、青梅街道・新青梅街道・武蔵境通り等へアクセスする。また、東側隣接駅の保谷駅寄りに東京都道・埼玉県道36号保谷志木線が走る。 主な道路
計画道路
商業施設など店名表記にも「ひばりが丘」「ひばりヶ丘」の双方が見られる(ひばりが丘パルコ、西友ひばりヶ丘店など)。 ひばりヶ丘駅(駅ナカ)駅南口南口地区は田無駅北口とともに、西東京市の中心市街地のひとつとなっている。ひばりが丘の中心を成す商業施設は、ひばりが丘パルコと西友ひばりヶ丘店で、どちらの施設も広めの商圏をもつ。また谷戸新道やひばりが丘団地(ひばりが丘パークヒルズ)方面へ向かう道に沿って商店街が発達している。 2005年、縮小された住友重機械田無製造所跡地の複合店舗にコープとうきょう(現・コープみらい)ひばりが丘店が移転開店した(ダイソー、マツモトキヨシ併設)。 2007年、建て替え中のひばりが丘団地の一角に、西友ひばりが丘団地店が移転開店した。また、東久留米市南沢5丁目のみずほ銀行(旧・第一勧業銀行)ひばりヶ丘グラウンド跡地にイオンモール東久留米が開店した。 駅南口の都営亦六(またろく)団地が取り壊された跡地には、長らく広大な空き地が広がっていたが、西武鉄道グループの西武不動産販売(現・西武不動産)がこの土地を取得し、事業主のオリックス不動産とともに、33階建ての超高層マンション「ひばりタワー(HIBARI TOWER)」(総戸数322戸・総事業費約150億円)が建設され、2009年に完成した。1-2階部分には店舗や医療施設を誘致するほか、西東京市が出張所や1000台収容の公共駐輪場を設置する予定となっている。また、敷地の半分近くは広場となる予定である。 2018年現在、住友重機械工業田無製造所の一部敷地跡や、ひばりが丘団地の再開発などにより大型マンションが次々に建設されている。 ひばり商店街主な店舗のみ(2018年6月現在)。
ひばりが丘グリーン商店会中原商店会ピピ通り商店街
谷戸商店街協同組合
南口その他
北口駅北口は降りると密集した商店街が立地しており、南口と対照的である。北口周辺の地名は西東京市ひばりが丘北であるが、駅から徒歩数分で東京都を出て埼玉県新座市栗原になる。 道路が狭く緑が少ないため、西東京市ではまちづくりの見直しを計画していたが、2019年3月に北口に都市計画道路とロータリーが新設され、バス・タクシーのりばも整備された[10]。それまでは、西武バスの「ひばりヶ丘駅北口」バスのりばが、駅から徒歩5分ほどの場所にあった(所在地は新座市栗原5丁目。ロータリー開設後もバス待機場として存続)。 このような事情から、利用者は西東京市、東久留米市のほか、新座市方面の住民も多い。 ひばりが丘北口商店街協同組合
北口その他その他、保谷志木線沿いを中心に、ロードサイド店舗や郊外型店舗などが立地する。
住宅地
主な公園等
関連項目
脚注
外部リンク
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