エディンバラ空港
エディンバラ空港(エディンバラくうこう、スコットランド・ゲール語:Port-adhair Dhùn Èideann, 英語: Edinburgh Airport)は、スコットランドのエディンバラ中心部から約9km西にある国際空港である。スコットランド内で最も発着便数が多く、2016年には約1230万人の旅客を扱い国内の空港で第6位だった。 歴史1916年に王立陸軍航空隊の基地として置かれた飛行場を始まりとする。当時の滑走路は草地であった。1918年にイギリス王立空軍が発足するとRAFターンハウス基地と呼ばれるようになった。第二次世界大戦中にはスピットファイア戦闘機を擁する3個中隊が駐留しエディンバラを中心とする防空任務に就いた。この当時の滑走路長は3,900フィート(約1,189m)であった。 戦後に初めて民間航空に開放され、軍民共用となる。飛行場の管理と管制は空軍が行っていた。英国欧州航空(BEA)が1947年、ロンドンとの間にビッカース ヴァイキングを用いた初の民間定期旅客便を運航開始した。 1952年、基地に駐留する第603飛行中隊がデ・ハビランド バンパイア戦闘機を導入するのに合わせ、滑走路をジェット機に対応するよう6,000フィート(約1,800m)に延長する(12/30滑走路)。1956年には旅客ターミナルが新設され、翌1957年に603中隊が解散し飛行場の管轄が国防省から航空省に移管されると、民間航空便の量はますます増大していった。1962年には初の国際線であるダブリンとの直行便が開設された。航空省が省庁再編によって技術産業省となった後、1971年に英国空港運営公団(BAA)(1965年設立:現在のヒースロー・エアポート・ホールディングス(HAHL))に移管され、公団の管理下に入った。 1971年当時、旅客の急増によって空港の混雑は悪化の一途をたどっており、全面的な刷新が必要となっていた。また当時の主滑走路(12/30滑走路)は横風時に使用不能となることが多かった。そこで改修計画が立てられ、1973年から1977年にかけて改修工事が行われた。この工事は長さ8,386フィート(2,556m)の新滑走路(06/24滑走路)を新設と新滑走路に支障する空港北側のアーモンド川の流路の変更、更に各種機器の更新と新旅客ターミナルの建設を含んでいた。この新滑走路は当時開発中だった超音速旅客機、つまりコンコルドの運用も可能な規格とされた。1977年5月27日、女王エリザベス2世の臨席のもとで式典が執り行われ新滑走路と新ターミナルがオープンした。 1970年代から80年代にかけて、パリやアムステルダムをはじめヨーロッパ大陸各地との国際線が相次いで開設されていった。1987年に空港運営公団が民営化された時、エディンバラ空港は年間180万人の旅客が利用していた。1971年の旅客数は約68万人であり、16年間で110万人以上増加した。 21世紀の再拡張2001年には年間の利用者数が600万人を超え、さらに増加が見込まれたことから更なる改修計画が立案された。2005年には高さ57mの新管制塔が運用開始となり、さらに2006年には12/30滑走路に沿った旧旅客ターミナルがあった位置に搭乗口6個を備えたターミナル新棟が増設された。2012年にはHAHLからグローバル・インフラストラクチャー・パートナーズ(GIP)社に運営権が売却された。 年間利用客が1000万人を突破した2014年にはエディンバラ・トラムが空港に乗り入れるようになった。旅客数はその後も年間100万人近い増加率を保っており、抜本的な再拡張工事を行うために2018年3月末から12/30滑走路が閉鎖された。 就航路線旅客便貨物便
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