スズキ・GSX-R600
GSX-R600(ジーエスエックスアールろっぴゃく)は、スズキが製造しているスーパースポーツタイプのオートバイである。 概要GSX-R600は当初、1992年に登場したGSX-R750を海外輸出向けに排気量を小さくした派生モデルであったが、その後欧州での600ccクラスのレース活性化や、GSX-R750の国内正規販売が終了したことなどにより、次第にメイン車種としての開発が行われ、2006年型からはGSX-R600のエンジンをボア・ストロークアップすることによってGSX-R750が構成されるなど逆転し、その後600・750共にほぼ隔年でモデルチェンジを繰り返し、現在も日本国外向けに生産されている。 なおGSX-R600は、レース専用の「レースベース車」が台数限定でスズキ二輪から発売されている[1]。
モデル一覧1992 - 1993年最初のモデルはGSX-R750をベースに排気量を小さくした派生モデル。1993年モデルまでで一旦製造終了。 1997 - 2000年1996年型GSX-R750をベースとして新たに開発された車両[2]。 SRAD(Suzuki Ram Air Direct)の導入により600ccながら最高出力は106psに達している。フロントフォークは正立式を採用。 1997年仕様(V)以下のカラーバリエーションで発売された[2]。
1998年仕様(W)以下のカラーバリエーションに改められた[3]。
1999年仕様(X)以下のカラーバリエーションに改められた[3]。
2000年仕様(Y)以下のカラーバリエーションに改められた[3]。
2001 - 2003年2001年にモデルチェンジ。フューエルインジェクションを採用し最高出力は118psまで向上した[4]。 2001年仕様(K1)以下のカラーバリエーションで発売された[4]。
2002年仕様(K2)以下のカラーバリエーションに改められた[4]。
2003年仕様(K3)以下のカラーバリエーションに改められた[4]。
2004 - 2005年2004年にデザイン及びメカニズムを一新。チタン製バルブ・倒立フォーク・ラジアルマウントブレーキキャリパー・ラジアルマスターシリンダー・ラムエア吸気・高性能32ビットECU採用等。これらの変更により最高出力は120psまで向上した。また、専用設計となった軽量コンパクトなフレームにより乾燥重量161kgとなった。 2004年仕様(K4)以下のカラーバリエーションで発売された[5]。
2005年仕様(K5)以下のカラーバリエーションに改められた[5]。
2006 - 2007年2006年にフルモデルチェンジを行ない、エンジン車体とも一新となった。新型エンジンのボア×ストロークはこれまで通りであるが、シリンダーピッチが短縮されよりコンパクトになった。また、新たにバックトルクリミッターが導入された。最高出力は121ps。 この2006年型からGSX-R600が開発のベース車輛となり、GSX-R750は排気量をアップし、バランサーシャフトを設けたバリエーションモデルという位置づけになった。 2008 - 2010年2008年にモデルチェンジ。騒音対策にマフラーが大型化された。 GSX-R1000で開発された新機能、S-DMS(SUZUKI Drive Mode Selector)が採用され、ユーザーの好み・道路状況に対して最適な出力特性を3段階に選ぶことができるようになった。 2011 - 2013年2011年にモデルチェンジ。ショーワ社製倒立テレスコピック式ビッグピストンフロントフォーク(BPF)、ラジアルマウントのブレンボ社製軽量モノブロック対向4ピストンキャリパーを新たに採用。フレームやスイングアームからピストンまで多岐にわたる軽量化により合計9kgの軽量化を実現。最高出力は125ps。 主要諸元
脚注
参考文献
外部リンクInformation related to スズキ・GSX-R600 |