タイヨーエレック株式会社(英: TAIYO ELEC Co., Ltd.)は、日本のパチンコ・パチスロ製造販売会社。サミー株式会社の完全子会社。
なお、東京都港区に本社を置くパチスロメーカーのタイヨー、同じくセガサミーグループのセガトイズの子会社だったタイヨー(旧・太陽工業、2010年解散・清算)とは無関係である。
概要
元々手打ち台であった「アレンジボール」を電動化したものを「アレパチ」のブランド名で展開し、登録商標(第4496646号)を行っている。その後アレンジボールに対する規制が強化される中、2004年の規則変更によってアレンジボールの発売が禁止されるまで生産を続けた。創業者は佐藤昭治( - 2014年11月21日、享年85歳[1])。
規則変更によってアレンジボールの基軸を失った後は、もっぱらアニメ・コンピュータゲームとタイアップしたパチンコ・パチスロ機を中心にリリースを行っている。特にゲーム版権である『龍が如くシリーズ』のパチンコ・パチスロ化権は当社が持っているが、保有元であるセガの意向により、本編作品の使用許可が下りず、外伝作品のみのタイアップに留めていた。
経営を創業者から娘の佐藤英理子へ引継ぎ、2001年4月11日に大証ジャスダックへ上場。2011年7月27日に上場廃止。
2007年にサミーと資本・業務提携し、2011年にサミーの完全子会社(セガサミーホールディングスから見た場合は孫会社)になった。2017年4月に本社を愛知県名古屋市中村区名駅南から、サミー本社と同じサンシャイン60の29階へ移転。2018年8月に本社を住友不動産大崎ガーデンタワーオフィス棟へ再移転した。
2015年9月、セガサミーグループの遊技機事業に関する構造改革を発表。この構造改革では、タイヨーエレックとしては全従業員の3分の2にあたる約200名の希望退職者の募集などを行った他、2016年3月には瀬戸工場を閉鎖し、生産機能をサミー川越工場へ集約した。2016年には遊技機のマルチブランド戦略を見直し、遊技機のブランドを順次サミーへ統一することを発表[2]。2014年5月から実施しているセガサミーグループにおける構造改革の実施は、2015年4月にゲーム事業やアニメーション事業などのエンタテインメントコンテンツ事業の再編(セガホールディングス〈現:セガグループ〉設立)に次ぐものとなる[3]。
これにより、タイヨーエレックとしては自社ブランドでの販売から撤退することとなり(製造は継続)、タイヨーエレックが製造する遊技機のブランドはサミーへ統一された。2017年3月発売の「CRビッグorスモール」がタイヨーエレックブランドとしては最後の機種となったと同時に[4]、2017年9月にサミーから発売された「パチスロ蒼き鋼のアルペジオ-アルス・ノヴァ-」以降におけるタイヨーエレックが製造した機種に関しては、サミーブランドにて発売するという形となった。
2017年3月まで使用していた旧本社ビルも、2019年12月13日に約29億円で売却された[5]。
沿革
- 1973年 - 太陽電子株式会社として設立
- 1996年 - 現社名に変更
- 2001年 - JASDAQ登録
- 2005年 - イートレックジャパンと業務提携(2008年に解消)
- 2007年 - サミーと資本提携
- 2010年 - 同じサミーグループの銀座から瀬戸工場を取得[6]
- 2011年 - 8月1日付でセガサミーホールディングス及びサミーと株式交換を行い、サミーの完全子会社となった。これに伴いJASDAQの上場を廃止[7]。
- 2014年 - 本社を名古屋市西区から名古屋市中村区へ移転。
- 2016年 - 3月1日付で資本金を51億2514万2016円から1億円に減資[8]。瀬戸工場閉鎖。
- 2017年 - 本社を名古屋市中村区からサンシャイン60へ移転。
- 2018年 - 5月に本店所在地を西品川にある住友不動産大崎ガーデンタワーオフィス棟へ移転。8月に本社所在地をサンシャイン60から住友不動産大崎ガーデンタワーオフィス棟へ移転[9]。
パチンコ機種一覧
旧要件機(主要機種)
- 1982年 - スロットル2号(アレンジフィーバー)
- 1989年 - ワイワイワイ(アレパチ)
- 1992年 - スーパーアレパチ、ファンタジー7(業界初の再始動機能)
- 1994年 - 生駒記念(権利物)
- 1995年 - CRそれゆけ浜ちゃん2
- 1997年 - CR海底天国7(当時業界最大の10.4インチ液晶搭載)
- 1999年 - CRおかっぴき銭形くん
- 2000年 - CRそれ打て浜ちゃん2
- 2001年 - CRひとみの料理教室2
- 2002年 - CRアレパッチン
- 2004年 - CR魔法のプリンセス ミンキーモモ、CRアレパチ連発おはな
現行基準機
機種名 |
発売年月 |
備考
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CR清水アキラって、うん!?いいかもしんない!! |
2005年2月 |
初の新基準機
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CRシンデレラボーイ |
2005年4月 |
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CRトップガン |
2005年7月 |
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CR演歌の歌姫八代亜紀 |
2006年1月 |
初の甘デジスペック発売
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CR五右衛門 |
2006年4月 |
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CR大陸物語 |
2006年6月 |
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CR超神の剣 |
2006年9月 |
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CRスタートレック |
2006年11月 |
新枠「ラルース」採用
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CR機動新撰組萌えよ剣 |
2007年1月 |
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CRマーベルヒーローズ |
2007年3月 |
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CRハムナプトラ |
2007年5月 |
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CRそれゆけエリちゃん |
2007年8月 |
権利物タイプ、甘デジ専用機種
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CRキングコング |
2007年10月 |
1933年製作の映画を元にしている
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CR奥さまは魔女 |
2007年12月 |
甘デジ専用機種
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CR伝説の巫女 |
2008年1月 |
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CRギャラクシーエンジェル |
2008年3月 |
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CRサムライチャンプルー |
2008年5月 |
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CRエルビスプレスリー |
2008年8月 |
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CR匠の道 |
2008年10月 |
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CRペルソナ3 |
2009年2月 |
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CR八代亜紀 心の故郷帰りませんか |
2009年3月 |
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CR機動新撰組萌えよ剣 疾風怒濤編 |
2009年5月 |
新枠「ALDIO」初採用
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CR BLOOD+ |
2009年10月 |
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CRゴールドラッシュ |
2009年12月 |
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CRひかる源氏 |
2010年1月 |
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CR真・本能寺の変〜夢幻の如く〜 |
2010年4月 |
|
CRシンデレラボーイ2 |
2010年5月 |
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CRフルメタル・パニック! TSR |
2010年9月 |
|
CRサムライチャンプルー2 |
2011年1月 |
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CRブラックラグーン |
2011年6月 |
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CR超古代文明モアイ |
2011年7月 |
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CRプロゴルファー猿 |
2011年9月 |
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CRピカバナ |
2011年10月 |
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CR龍が如く 見参! |
2011年12月 |
新枠「kaleido」初採用
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CR御伽屋HANZO |
2012年6月 |
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CRカメレオン |
2012年8月 |
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CR兎-野性の闘牌- |
2012年11月 |
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CR米米CLUB 大収穫祭 |
2013年1月 |
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CR火曜サスペンス劇場 |
2013年5月 |
ベースとなったのは小京都ミステリー
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CR秘密戦隊ゴレンジャー |
2013年8月 |
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CRサムライチャンプルー3 |
2013年11月 |
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CR機動新撰組萌えよ剣3 |
2014年5月 |
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CRブラックラグーン2 |
2014年6月 |
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CR龍が如く 見参! 天照祇園編 |
2014年10月 |
新枠「T-FLARE」初採用
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CRどっキュンリゾート ハワイへん |
2014年12月 |
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CR嘘喰い |
2015年3月 |
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CRガメラ |
2015年6月 |
1種2種混合機
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CRビッグドリーム |
2015年8月 |
7セグ搭載機種
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CRペルソナ4 the PACHINKO |
2015年9月 |
同社最後の旧MAXマシン
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CR火曜サスペンス劇場 真相の扉〜22の過ち〜 |
2016年11月 |
同社での新基準型適合機第1号
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CRハチワンダイバー |
2017年1月 |
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CR逃亡者おりん3 |
2017年2月 |
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CRビッグorスモール |
2017年3月 |
タイヨーエレックブランド最後の機種
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パチスロ機種一覧
4号機
- 2002年 - 火山
- 2003年 - シュリ-30
- 2004年 - キング オブ ザ マハラジャ
5号機
5.5号機・5.9号機
機種名 |
発売年月 |
備考
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パチスロBLOOD+ 二人の女王 |
2016年9月 |
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パチスロ火曜サスペンス劇場 |
2016年11月 |
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パチスロ蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ- |
2017年9月 |
サミーブランドで販売
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パチスロ蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ- Mental Model Ver. |
2018年8月 |
5.9号機、サミーブランドで販売
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脚注
外部リンク