日本ホテル&レジデンシャル投資法人
日本ホテル&レジデンシャル投資法人(にっぽんホテルアンドレジデンシャルとうしほうじん[3])は、東証上場のJ-REITである。2016年に大江戸温泉リート投資法人(おおえどおんせんリートとうしほうじん)として、大江戸温泉物語グループ傘下の世界初の温泉特化型の不動産投資法人として設立されたが[1][4][5][6]、2023年にアパグループの傘下となり、2024年2月27日付で現商号に変更された。 概要2016年の本REIT組成時、大江戸温泉HDでは、当時同社がまだ未進出であった九州・北海道両地域にも進出するなど出店を加速させることや、大都市圏からそれほど遠くないエリアに進出する「大江戸モデル」に基づいた出店についても強化することを目論んでいた[1][7][8]。しかしながら、そのためにはかなりの資金需要が生じることから無借金経営を基としていた大江戸温泉HDは投信法に基づくREIT(リート、不動産投資信託)を組成し、市場への上場をさせることによって、本資金需要を補おうとした[1][7][8]。その結果、200億円規模の資金調達を得られる本REITを組成し上場させる運びとなったが[7]、温泉特化型REITがこれまで世界には存在していなかったこともあり、温泉及び温泉旅館などに特化したREITとしては、このREITが世界で初のものとなった[4][6]。なお、上場申請にあわせて東京証券取引所に提出された資料によれば、本REITは、その投資総額のうちの約80%を温泉関連施設への投資とする方針であるとされている[9]。 本REITの上場申請が受理された時点の有価証券届出書などによると、大江戸温泉物語伊勢志摩、伊東ホテルニュー岡部、大江戸温泉物語あたみ、大江戸温泉物語土肥マリンホテル、大江戸温泉物語あわら、大江戸温泉物語かもしか荘、大江戸温泉物語伊香保、大江戸温泉物語君津の森を大江戸温泉物語から、大江戸温泉物語レオマリゾートを香川県観光開発から取得予定であるとしている[5][6]。 2023年12月19日に、メインスポンサーが大江戸温泉物語グループからアパグループに変更した。資産運用会社については、その株式100%を大江戸温泉物語株式会社からアパホールディングス株式会社が取得し、その商号は「大江戸温泉アセットマネジメント株式会社」から「アパ投資顧問株式会社」に変更された[10][11][12][13][14]。2024年2月27日付で日本ホテル&レジデンシャル投資法人に商号変更となった[15]。 沿革2016年3月28日、設立企画人である大江戸温泉アセットマネジメントにより投信法第69条第1項に基づく本REITの設立に係る届出が行われた[1]。 2016年3月29日、投信法に基づいて、大江戸温泉HD傘下の各社から売却を受けた不動産などからなる投資法人の資産を主として、当該資産に対する投資運用を行うことを目的に、本REITが組成され、設立の登記がなされた[1]。これを以って、正式に本REITが成立している[1]。 2016年4月4日、資産運用委託先に大江戸温泉アセットマネジメントを、資産保管会社、投資主名簿等管理人、及び一般事務のうち機関運営業務の受託者に三井住友信託銀行を、一般事務業務のうち会計及び税務に関する業務の受託者に税理士法人平成会計社を選定し、同日付で契約を締結した[1]。 2016年5月13日、内閣総理大臣による投信法第187条に基づく本REITの登録の実施がなされた(登録番号:関東財務局長 第119号)[1]。 2016年7月29日、野村證券を主幹事とする形で東証REIT市場に新規上場することが公告された[1][7]。なお、本上場においては、主幹事である野村證券の他に、SMBC日興証券も引受シンジケート団に参加している[1][2]。あわせて同日付で有価証券届出書を提出[1]。 ポートフォリオ2023年9月28日現在で15物件、取得価格35,983百万円。 余暇活用型施設
アコモデーション施設
出資法人の概況 (2020年11月30日現在)出資の状況
投資口に関する事項(上位10名)
脚注出典
外部リンクInformation related to 日本ホテル&レジデンシャル投資法人 |