2011年のJリーグカップは、2011年6月5日に開幕し10月29日に国立霞ヶ丘競技場陸上競技場で決勝が行われた大会である。
優勝は鹿島アントラーズ(9年ぶり4回目)。
大会名称
ヤマザキナビスコを冠スポンサーとして2011Jリーグヤマザキナビスコカップとして開催する。
レギュレーション
当初の予定
当初は、前年までと同じ方式が採用される予定だった。
- 2011年度J1リーグ参加18クラブが出場。
- 予選リーグは3月15日から開始し、それ以外の14チームを次のとおりに分けて1回戦総当りを行う。
- 決勝トーナメントは予選の上位2チームに名古屋、G大阪、C大阪、鹿島を加えた8チームによって行われる。
- 準々決勝・準決勝
- 2試合における合計得点数(=得失点差)
- アウェーでの得点数(アウェーゴールルール)
- 並んだ場合は第2戦の後半終了後、引き続き15分ハーフの延長戦(アウェーゴールルールは採用せず)
- それでも決しない場合はPK戦(双方5人ずつ。決着しない場合は6人目以降サドンデス方式)
- 決勝
- 試合日程
- 3月15日
- 3月25日・3月26日のいずれか
- 4月6日
- 4月20日
- 5月11日
- 5月25日
- 6月5日
東日本大震災に伴う大会形式の変更
開幕を目前に控えた3月11日、東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)が発生。Jリーグでは開催について協議した結果、3月13日に3月開催予定の第1・2節の中止・延期を発表。3月22日には、4月に予定していた第3・4節の開催中止・延期も発表した。そして、4月1日に「予選リーグを中止し、全試合トーナメント戦」とする、新たな大会概要を発表した[2]。全試合がトーナメント方式となったのは2001年大会(この時はJ1・J2の全チームが参加)以来。
- 1・2回戦はホーム・アンド・アウェーでの2試合制。以下の方法で優劣を決定する[3]。
- 2試合における合計得点数(=得失点差)
- アウェーでの得点数(アウェーゴールルール)
- 並んだ場合は第2戦の後半終了後、引き続き15分ハーフの延長戦(アウェーゴールルールは採用せず)
- それでも決しない場合はPK戦(双方5人ずつ。決着しない場合は6人目以降サドンデス方式)
- 1回戦終了後、組み合わせ抽選を改めて行い、新たに大宮、新潟を2回戦からのシードとする。
- 準々決勝・準決勝はホーム・アンド・アウェーをやめ、一方のチームのホームゲームによる一発勝負(同点の場合は延長戦→PK戦で完全決着)とする。
- AFCチャンピオンズリーグ2011 (ACL2011) に出場する名古屋、G大阪、C大阪、鹿島の4チームは、当初の予定通り準々決勝からの出場とし、準々決勝はホームで戦う。
- 決勝戦は当初から変更無し(1試合勝負・90分で同点の場合は延長戦→PK戦で決着)。日程も当初通り10月29日に設定された[1]。
大会日程
ステージ
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ラウンド
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第1戦
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第2戦
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備考
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決勝トーナメント
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1回戦
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2011年6月5日
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2011年7月27日
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2回戦
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2011年9月14日
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2011年9月28日
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大宮、新潟の出場
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準々決勝
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2011年10月5日
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AFCチャンピオンズリーグ2011出場チーム (G大阪、C大阪、名古屋、鹿島)の出場
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準決勝
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2011年10月9日
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決勝
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2011年10月29日
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試合結果
トーナメント表
1回戦、2回戦については、トーナメント表上側のチームが2戦目ホームとなる。
1回戦
詳細は、公式記録 を参照。
2回戦
詳細は、公式記録 を参照。
準々決勝
準決勝
決勝
8年ぶり2回目の優勝を目指す浦和レッズと9年ぶり4回目の優勝を狙う鹿島アントラーズが対戦した。決勝がこの2チームとなるのは2003年以来8年ぶり3回目であった[4]。Jリーグトップの観客動員を誇る浦和が進出したこともあり、決勝戦のチケットは発売からわずか1時間で完売となった。
試合は終始鹿島が押し気味で進め、後半開始早々の5分に浦和MF山田直輝が退場し一人少なくなったことで猛攻を仕掛けるも、GK加藤順大を中心とした浦和守備陣が集中して守り切り、逆に鹿島も後半35分にDF青木剛が2枚目のイエローで退場となって10人対10人となったこともあり、90分では決着がつかず2年連続の延長戦へ突入。延長戦も組織的な攻撃で押し気味に試合を進めた鹿島が、延長前半終了間際の15分にFWの興梠慎三と田代有三のワンツーパスから流れたボールをFW大迫勇也が右足でダイレクトにゴールを決めてついに先制。このゴールを守りきった鹿島が9年ぶり史上最多となる4回目の優勝を果たした。
- テレビ中継
表彰
得点ランキング
脚注
- ^ a b 平年は11月3日が決勝戦となるが、AFCチャンピオンズリーグ2011 (ACL2011) の決勝戦が11月4日または11月5日に開催される予定であり、ACLに出場(かつナビスコ杯シード)4チームのいずれかが決勝に進出した場合の日程調整が必要であることから、決勝戦の会期は当初発表時は未定とした。その後、ACL2011決勝ラウンドに日本から4チームが出場したことを受けて、平年より繰り上げた10月29日に設定された(関連して10月29日・10月30日に予定されたJ131節は11月3日に繰り下げ)。
- ^ 2011 Jリーグヤマザキナビスコカップ 開催概要(改訂版)発表 Jリーグ公式サイト 2011年4月1日
- ^ Jリーグ公式サイト:ヤマザキナビスコカップ:大会概要 2011年5月21日閲覧。
- ^ この試合までの決勝における対戦成績は1勝1敗(2002年決勝は1 - 0でアントラーズが、2003年決勝は4 - 0でレッズが勝利)
関連項目
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1990年代 | |
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2000年代 | |
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2010年代 | |
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2020年代 | |
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大会 - 優勝 |