2015年のJリーグカップは、2015年3月18日より開催され、同年10月31日に決勝が行われた、第23回Jリーグカップである。 鹿島アントラーズが3年ぶり6回目の優勝を果たした。
大会名称
ヤマザキナビスコを冠スポンサーとして「2015Jリーグヤマザキナビスコカップ」の名称で行う。
大会レギュレーション
大会の基本レギュレーションについては2014年12月16日にJリーグより発表された[1]。基本的には2014年大会までの大会方式を踏襲しているが、AFCチャンピオンズリーグ2015 (ACL) の出場チームの進出ステージ割り当て変更に伴い、シードチームの割り当てが一部変則的になっている。
- J1リーグに参加する18チームが出場。昇格組では湘南ベルマーレが2013年大会以来2年ぶり、モンテディオ山形が2011年大会以来4年ぶりの参加となる他、J1初昇格の松本山雅FCが初出場となる。
- 18クラブのうち、ガンバ大阪、浦和レッドダイヤモンズ、鹿島アントラーズの3チームはACLグループステージに出場するため、グループリーグは免除され、決勝トーナメントからの出場。
- 柏レイソルはACLプレーオフに出場するため、ACLプレーオフに勝利してACLグループステージに進出した場合にグループリーグを免除となり、ACLプレーオフに敗退した場合はグループリーグ(Aグループ)からの出場となる。その後、2月17日に開催されたACLプレーオフ(ラウンド3)に勝利し本戦出場が決定したため、ナビスコカップはグループリーグ免除が決定。
- グループリーグはACLグループステージで予選リーグシードのG大阪、浦和、鹿島、柏を除いた14チームを2組に分けて、各組1回総当たりでリーグ戦を行う。
- 決勝トーナメントはグループリーグを勝ち抜いた4クラブにG大阪、浦和、鹿島、柏を加えた8クラブによって行われる。
大会日程
日程の概略については2014年12月16日に発表となり[1]、2015年1月22日に詳細が発表になった。この時点でグループリーグ参加が未定の柏については暫定的にAグループの日程に組み込まれ、柏がACLプレーオフに勝利したため、柏との対戦カードが組まれたクラブが試合なしとなった。
なお、決勝の会場は前年大会と同様、埼玉スタジアム2002で開催される[6]。
グループリーグ
Aグループ
Bグループ
決勝トーナメント
準々決勝と準決勝については、トーナメント表上段のチームが、第2戦をホームで行う。
抽選に当たっては、ホームスタジアムの都合により浦和が準々決勝第2戦ホーム、神戸が準決勝第1戦ホームになるように両チームのポジションが先に決められ、その後に村井チェアマンがチームを選びチーム代表がポジションの抽選を行う方法で行われた。
準々決勝
第1戦
第2戦
二試合合計スコア 5 - 2で鹿島アントラーズが準決勝進出
二試合合計スコア 4 - 3でヴィッセル神戸が準決勝進出
二試合合計スコア 2 - 2(アウェーゴール1 - 1)で延長戦を実施、延長戦スコア1 - 1(合計3 - 3)で決着がつかないためPK戦を実施し、10 - 9でガンバ大阪が準決勝進出
二試合合計スコア 5 - 3でアルビレックス新潟が準決勝進出
準決勝
第1戦
第2戦
二試合合計スコア 6 - 2で鹿島アントラーズが決勝進出
二試合合計スコア 3 - 2でガンバ大阪が決勝進出
決勝
決勝戦は、準決勝第2戦の後半3得点で神戸を突き放し、大会最多6度目の優勝を目指す鹿島と、第1戦のビハインドから逆転で新潟を下し、4クラブ目の大会連覇を目指すG大阪の対戦となった[8]。会場には2004年大会以来となる5万人を超える観衆が詰めかけた。
試合はG大阪に公式戦4連敗中の鹿島が序盤から攻勢を仕掛け[9]、幾度となく決定機をつかむも、G大阪GK東口順昭のファイセーブなどもあり得点を挙げることが出来ない。一方、G大阪は鹿島の速いプレスに手こずって思うように攻撃の形を作れず[9]、前半をスコアレスで折り返す。
後半も鹿島の攻勢を何とかしのいできたG大阪だったが、後半15分に鹿島MF小笠原満男の左CKをゴール前に飛び込んだDFファン・ソッコが頭で合わせ、鹿島がついに均衡を破る[10][11]。同点に追いつきたいG大阪は徐々に攻勢を強めて流れを引き寄せかけるが、鹿島は後半21分にMFカイオを投入[12]。これが功を奏し、後半39分、カイオの絡んだ攻撃で得たMF小笠原の左CKの流れからFW金崎夢生がヘディングシュートを決めて逆に鹿島が突き放す[11][12]。さらにその2分後には、鹿島が自陣からのカウンターでMF柴崎岳のスルーパスを受けたカイオがペナルティエリア右隅から、前に出てきて、シュートコースを消しに来た、ガンバキーパーの東口順昭の左肩上を狙ったシュートを決めて、今年のナビスコカップ優勝は鹿島だと思わせるような3点目を挙げる[11]。
試合はそのまま終了、鹿島3-0でが3年ぶり6度目の優勝を成し遂げた。鹿島はシーズン途中に監督に就任した石井正忠の球際の競り合いで体を張る「戦う姿勢」を重視した戦術が浸透し[10][12]、終わってみれば、24本(前半10本、後半14本)のシュートを放ち、G大阪のシュートを5本に抑え、圧勝とも言える試合展開であった。一方、長谷川健太監督が試合後に「勝てるだろうという慢心があったのではないかと思う」[9] と語ったG大阪は2年連続のシーズン三冠の夢が潰えた[10]。
- テレビ中継
表彰
得点ランキング
最終更新は2015年10月31日の試合終了時
出典: J.League Data Site
注記
- ^ 柏がACLプレーオフに敗退した場合はAグループからは上位3クラブが決勝トーナメント進出予定となっていた。
- ^ 会場は事前には非公表とされた[4] が、映像内でフジテレビV8スタジオ(『すぽると!』の放送されるスタジオ)で行われたことが明らかにされている。
- ^ 同日はAFCチャンピオンズリーグ出場の都合で当初から延期になっていた当該4チームのJ1リーグ第1ステージ・第10節と同日開催
- ^ 柏がAFCプレーオフに敗れて、柏戦が生じる場合には、左記のリーグ戦を優先させるため6月13日に開催する予定だった。
- ^ 当初はノエビアスタジアム神戸にて18:00キックオフで開催する予定だったが、ピッチコンディションの悪化を理由に会場とキックオフ時間が変更された[7]。
出典・補足
関連項目
|
---|
1990年代 | |
---|
2000年代 | |
---|
2010年代 | |
---|
2020年代 | |
---|
大会 - 優勝 |
|
---|
| ナショナルチーム |
|
---|
国内リーグ |
|
---|
国内カップ |
|
---|
大学・育成年代 |
|
---|
国際大会 |
|
---|
|