2012年の北海道日本ハムファイターズ(2012ねんのほっかいどうにっぽんハムファイターズ)では、2012年の北海道日本ハムファイターズにおける動向をまとめる。
この年の北海道日本ハムファイターズは、栗山英樹監督の1年目のシーズンであり、2009年以来、3年ぶり6度目のリーグ優勝に輝いたシーズンである。
概要
レギュラーシーズン
3月30日の西武との開幕戦では2年目の斎藤佑樹が開幕投手を務め、プロ初完投勝利を挙げるなど9-1で勝利[1]。翌日の開幕第2戦では、最終回に岩舘学が同点適時打[2]、田中賢介がサヨナラ適時打を放ち開幕連勝スタート[3]。4月終了時点で17勝9敗1分、月間首位と開幕ダッシュに成功。原動力となったのはエース左腕の武田勝で、4月だけで4勝、2完封を挙げるなどチームに大きく貢献した[4]。ベテランの稲葉篤紀も4月28日に通算2000本安打を達成するなど好調を維持し、自身5度目となる月間MVPを獲得した[4]。
首位ロッテと2ゲーム差で迎えた[5]交流戦では阪神、DeNAにそれぞれ4戦全勝するなど[6][7]14勝8敗2分の2位とパ・リーグで最も多く貯金を積み、上昇ムードでリーグ戦再開を迎えた[8][9]。
7月12日のロッテ戦では、2000年以来12年ぶりに3者連続本塁打(中田翔、稲葉、陽岱鋼)を記録した[10]。開幕から好調をキープし、首位を走っていたロッテも7月に入り7月8日から6連敗を喫するなど下降線を辿り[5][11][12]、ロッテと2ゲーム差の2位で前半戦を終えた[13]。
後半戦に入るとロッテはさらに調子を落とし[14]、8月から急激に調子を上げた西武との首位争いが始まる[15]。しかし8月29日の首位攻防戦で主力の田中が離脱し[16]チームに動揺が走った。この危機に若手野手陣が奮起し、西川遥輝や杉谷拳士が田中の穴を埋める活躍を見せた[16]。投手陣にも若手が台頭し、先発ローテーションには3年目の中村勝[17]、6年目の吉川光夫が定着し、吉川は8月の月間MVPを獲得した[18]。同月8日のソフトバンク戦で稲葉が通算1000打点を達成[19]。
9月は打者では糸井嘉男、投手では武田久が月間MVPを獲得し、シーズン2度目となる投打同時受賞となった[20]。同月28日に点灯したマジック[21]が1となった10月2日、西武がロッテに敗れ、優勝が決定した[22]。
CS・日本シリーズ
クライマックスシリーズでは、ファーストステージを勝ち上がったソフトバンクに3連勝し、日本シリーズ進出を決めた[23]。
巨人との日本シリーズでは、敵地東京ドームでの1、2戦目で連敗し、本拠地に戻ってからサヨナラ勝利を含む連勝で2勝2敗のタイに戻したが、再び連敗を喫し2勝4敗で日本一を逃した[24][25]。
チーム成績
レギュラーシーズン
2012年パシフィック・リーグ順位変動
順位
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4月終了時
|
5月終了時
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6月終了時
|
7月終了時
|
8月終了時
|
最終成績
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1位
|
日本ハム |
--
|
ロッテ |
--
|
ロッテ |
--
|
日本ハム |
--
|
西武 |
--
|
日本ハム |
--
|
2位
|
ロッテ |
2.0
|
日本ハム |
2.0
|
日本ハム |
2.5
|
ロッテ |
0.5
|
日本ハム |
1.5
|
西武 |
3.0
|
3位
|
ソフトバンク |
3.5
|
楽天 |
4.5
|
楽天 |
4.5
|
西武 |
2.0
|
ソフトバンク |
3.0
|
ソフトバンク |
6.5
|
4位
|
楽天 |
5.5
|
ソフトバンク |
6.5
|
西武 |
7.0
|
楽天 |
4.5
|
ロッテ |
3.5
|
楽天 |
7.5
|
5位
|
オリックス |
6.5
|
オリックス |
9.0
|
ソフトバンク |
7.5
|
ソフトバンク |
5.0
|
楽天 |
7.5
|
ロッテ |
10.0
|
6位
|
西武 |
6.5
|
西武 |
10.0
|
オリックス |
11.0
|
オリックス |
8.5
|
オリックス |
14.0
|
オリックス |
17.5
|
期間 成績
|
17勝9敗1分 勝率.654
|
10勝11敗1分 勝率.476
|
9勝10敗1分 勝率.474
|
9勝8敗4分 勝率.529
|
12勝12敗2分 勝率.500
|
17勝9敗2分 勝率.654
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日本生命 セ・パ交流戦2012
日本生命セ・パ交流戦2012 最終成績
順位 |
球団 |
勝 |
敗 |
分 |
勝率 |
差
|
1位 |
読売ジャイアンツ |
17 |
7 |
0
|
.708 |
優勝
|
2位 |
北海道日本ハムファイターズ |
14 |
8 |
2
|
.636 |
2.0
|
3位 |
千葉ロッテマリーンズ |
12 |
7 |
5
|
.632 |
2.5
|
4位 |
中日ドラゴンズ |
12 |
8 |
4
|
.600 |
3.0
|
5位 |
埼玉西武ライオンズ |
13 |
11 |
0
|
.542 |
4.0
|
6位 |
広島東洋カープ |
10 |
11 |
3
|
.476 |
5.5
|
7位 |
オリックス・バファローズ |
10 |
13 |
1
|
.435 |
6.5
|
8位 |
阪神タイガース |
9 |
12 |
3
|
.429 |
6.5
|
9位 |
東北楽天ゴールデンイーグルス |
10 |
14 |
0
|
.417 |
7.0
|
10位 |
横浜DeNAベイスターズ |
9 |
14 |
1
|
.391 |
7.5
|
11位 |
福岡ソフトバンクホークス |
8 |
13 |
3
|
.381 |
7.5
|
12位 |
東京ヤクルトスワローズ |
9 |
15 |
0
|
.375 |
8.0
|
クライマックスシリーズ
2012 マニュライフ生命保険 クライマックスシリーズ パ ファイナルステージ
日付 |
試合 |
ビジター球団(先攻) |
スコア |
ホーム球団(後攻) |
開催球場
|
アドバンテージ |
福岡ソフトバンクホークス |
|
北海道日本ハムファイターズ |
|
10月17日(水) |
第1戦 |
福岡ソフトバンクホークス |
2 - 3 |
北海道日本ハムファイターズ |
札幌ドーム
|
10月18日(木) |
第2戦 |
福岡ソフトバンクホークス |
0 - 3 |
北海道日本ハムファイターズ
|
10月19日(金) |
第3戦 |
福岡ソフトバンクホークス |
2 - 4 |
北海道日本ハムファイターズ
|
勝者:北海道日本ハムファイターズ
|
日本シリーズ
KONAMI日本シリーズ2012
日付 |
試合 |
ビジター球団(先攻) |
スコア |
ホーム球団(後攻) |
開催球場
|
10月27日(土) |
第1戦 |
北海道日本ハムファイターズ |
1 - 8 |
読売ジャイアンツ |
東京ドーム
|
10月28日(日) |
第2戦 |
北海道日本ハムファイターズ |
0 - 1 |
読売ジャイアンツ
|
10月29日(月) |
移動日
|
10月30日(火) |
第3戦 |
読売ジャイアンツ |
3 - 7 |
北海道日本ハムファイターズ |
札幌ドーム
|
10月31日(水) |
第4戦 |
読売ジャイアンツ |
0 - 1 |
北海道日本ハムファイターズ
|
11月1日(木) |
第5戦 |
読売ジャイアンツ |
10 - 2 |
北海道日本ハムファイターズ
|
11月2日(金) |
移動日
|
11月3日(土) |
第6戦 |
北海道日本ハムファイターズ |
3 - 4 |
読売ジャイアンツ |
東京ドーム
|
優勝:読売ジャイアンツ(3年ぶり22回目)
|
選手・スタッフ
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監督 | |
---|
一軍コーチ | |
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二軍監督・コーチ | |
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投手 | |
---|
捕手 | |
---|
内野手 | |
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外野手 | |
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ドラフト
出典
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1940年代 | |
---|
1950年代 | |
---|
1960年代 | |
---|
1970年代 | |
---|
1980年代 | |
---|
1990年代 | |
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2000年代 | |
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2010年代 | |
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2020年代 | |
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1946年の公式戦再開に先立って、1945年は終戦後開催の東西対抗戦にセネタースの選手が参加。 |
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1950年代 | |
---|
1960年代 | |
---|
1970年代 | |
---|
1980年代 | |
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1990年代 | |
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2000年代 | |
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2010年代 | |
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2020年代 | |
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