JR中央線コミュニティデザイン
株式会社JR中央線コミュニティデザイン(ジェイアールちゅうおうせんコミュニティデザイン)は、東京都小金井市に本社を置くJR東日本グループの企業。駅ナカ型ショッピングセンター「nonowa」、駅ビル「セレオ」等の管理・運営を行う。またJR東日本八王子支社管内の中央線、南武線、武蔵野線の駅業務を受託する鉄道業務受託事業者(ステーションサービス)である[1]。 概要2021年4月1日設立[1]。中央線沿線でnonowaを運営する株式会社JR中央ラインモールと、東京都、神奈川県、山梨県で「セレオ」などを運営するJR東京西駅ビル開発株式会社を合併・統合し、株式会社JR中央線コミュニティデザインを設立した[2][3]。 初代社長には、JR東京西駅ビル開発でも代表取締役社長を務めた髙橋好一[2][3]が就任した[1]。 合併後の会社は、JR東京西駅ビル開発が運営していた商業施設「セレオ」と「Dila」の運営を引き継ぎ[2][3]、さらに駅業務受託事業については、JR中央ラインモールが受託していた中央線の武蔵境駅、東小金井駅、国立駅に加え、新たに南武線の南多摩駅、稲城長沼駅、矢野口駅を受託する[2][3]。 そのほか、JR中央ラインモールが運営していた児童向けプログラミング教室「プログラボ」および、学生向け食事付き賃貸住宅「中央ラインハウス小金井」の管理・運営を引き継いだ。またJR中央ラインモール時代から手掛けていた沿線地域活性化促進のための各種行事やイベントの企画・運営も引き継いでいる。 これはグループ経営ビジョン「変革2027」で掲げる「沿線くらしづくり構想」事業の一環で[2][3]、2020年12月8日発行の「JR東日本ニュース」では、JR東日本千葉支社管内の京葉線エリアにおいても千葉ステーションビルで同事業を推進するとしている[2][3]。 本社・事業所
制服駅業務に従事する社員の制服は、2021年2月末日まではJR東日本の駅係員の制服に準じたデザインであったが、前身のJR中央ラインモール時代に、同年3月1日より制服デザインを一新した[4]。制服デザインは沿線にキャンパスを置く武蔵野美術大学の学生が担当した[4]。新制服は中央線のラインカラーであるオレンジバーミリオンのラインをあしらい、制帽の帽章は「nonowa」のロゴマークでもあるハートとなっている[4]。 旧制服はリサイクルによる社会貢献を目的に、リユースやリメイクにより再活用する[5]。リユースとしては慈善団体を通じて南スーダンに寄付し[5]、リメイクとしては制服の生地を活用した雑貨等を制作し「nonowa」で販売する[5]。 JR中央ラインモール
株式会社JR中央ラインモール(JRちゅうおうラインモール、英文社名:JR Chuo Line Mall Co.,Ltd.)は、かつて存在したJR東日本グループの企業[2][3]。駅ナカ型ショッピングセンター「nonowa」の運営を行っていた[2][3]。また、JR東日本八王子支社管内の中央線の駅業務を受託していた鉄道業務受託事業者(ステーションサービス)であった[2][3]。 JR中央ラインモール時代から、親会社のJR東日本や他の鉄道事業者のステーションサービスとは異なり、鉄道駅と商業施設を一体的に管理している。そのため、駅長は商業施設の店長も兼務[6]している。また役職名も他社とは異なり、駅長級に相当する社員は「支配人」、助役級に相当する社員は「マネージャー」、主任級に相当する社員は「チーフ」と呼称される。原則として、新卒入社した社員は駅業務を数年行い、適性に合わせて人事異動を行う。この方式はJR中央線コミュニティデザインにも引き継がれた。 設立の経緯中央線沿線は線路があることで沿線の街が南北に分断されており、開かずの踏切による交通渋滞も問題化していた。その解消を目的に「中央線連続立体交差事業」が実施された。 →詳細は「中央線快速 § 連続立体交差事業」を参照
1996年度(平成8年度)に東京駅 - 日野駅間40.8kmの連続立体交差化が決定。これにより三鷹駅 - 国分寺駅間7.3kmと国立駅 - 立川駅間3.0kmで連続立体交差事業が実施された。1999年(平成11年)に着工、2014年3月に事業が完了[7]した。 事業の結果、高架下に9km・7万m2にわたる空間が生まれた。この高架下の空間を統一したコンセプトで一体的に開発し、中央線の沿線価値を総合的に向上させることを目的として、2010年12月1日に株式会社JR中央ラインモールを設立。高架下の商業施設「nonowa」などを開発したほか、中央線武蔵境駅・東小金井駅・国立駅の駅業務受託を開始した。 業務内容
これらの業務は、JR中央線コミュニティデザインへ引き継がれた。 沿革本節では、JR中央ラインモールとJR中央線コミュニティデザインの歴史について一体的に記述する。JR東京西駅ビル開発の歴史については「JR東京西駅ビル開発#沿革」を参照。
業務内容駅業務受託
施設運営商業施設セレオ・DilaJR東京西駅ビル開発から運営を引き継いだ駅ビル・駅ナカ商業施設。 →「JR東京西駅ビル開発 § 運営施設」も参照
nonowa・ののみちJR中央ラインモールから運営を引き継いだ。中央線連続立体交差事業で高架駅となった武蔵境駅・東小金井駅・武蔵小金井駅・西国分寺駅・国立駅の4駅に設置された駅ナカ商業施設。 →「nonowa」を参照
高架下開発・活用事業
賃貸住宅JR中央ラインモールから運営を引き継いだ。
教育施設JR中央ラインモールから運営を引き継いだ。
関連人物
脚注
関連項目
外部リンク
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