SUPER EIGHT 超DOME TOUR 二十祭
『SUPER EIGHT 超DOME TOUR 二十祭』(スーパーエイト スーパードームツアー にじゅっさい)は、2024年12月7日から2025年1月13日にかけて開催されたSUPER EIGHTのデビュー20周年記念ライブツアー[1][2][3][4][5][6]。 概要
ツアーの経緯2023年
2024年
2025年
公演日程
セットリスト〈ジュニアコーナー[注 5]〉
〈MC〉
〈アンコール〉
〈Wアンコール[注 6]〉 演出セットリスト・構成本ツアーの演出・構成は大倉が担当し、セットリストも大倉が中心となって作成された[7][8][43]。 本ツアーは、SUPER EIGHTの歴史を今まで応援してきたファン、そしてこれから応援するファンの方に向けた演出で二幕構成で行われた[44]。 SUPER EIGHTは周年がとても多いグループであり、周年の度にファンからアンケートを募り、ランキングを作成して披露することが多かったため、そのアンケートで多く名前が挙がっていた楽曲や、歴代のライブ映像を大倉が自ら最初の作品から全て見直し、大倉が強く印象に残った楽曲やシーンを集めたセットリストになっている[8][45]。 本ツアーでは7人体制の楽曲も多く披露されたが、大倉は「7人ではできたけど、5人では…」という楽曲にも挑戦し、それを「アップデートできたような感覚」と語っている[8][44]。 また、丸山いわく、アリーナツアーの終わりあたりで大倉から「20周年(のドームツアー)はストイックなセットリストになると思うので、ある程度覚悟して、体力を作っていただけると幸いです」と言われたといい、実際に「今までのEIGHTの歴史の中でも一番踊っている」と丸山は語っている[44]。 本ツアーでは、エイトレンジャーやCANDY EIGHTなどのSUPER EIGHTが扮する歴代のキャラクターのコーナーが無かったのにもかかわらず過去最長のライブ公演時間となっているが、大倉は「エイトレンジャーとかCANDY EIGHTとか、今までいろいろメンバーが考えてくれたものとか、もっと入れられるはず」とも語っている[45]。 本編本ツアーのライブグッズにペンライトラインナップされていないため、大倉が事前にSNSで「ペンライトは好きな時代の好きなもので会場を埋めてほしい」と発信しており、会場には様々な時代のペンライトで埋めつくされた[46][47]。 オープニングムービーは宇宙が舞台となっており、壮大な宇宙にある転送装置から送り込まれたかのように、そびえ立つビル群を思わせるメインステージの巨大モニターでもある舞台セットの頂上に5人が派手なゴールドの袴姿で登場した[16][14][8][9][48][49]。 本ツアーの1曲目は、関ジャニ∞としてのデビュー曲「浪花いろは節」が披露された[4][5][6]。これは、レコード会社の屋上で行われた当時のデビュー会見を彷彿させる演出となっていた[16][4][5][6]。 「NOROSHI」では、背後のステージのビジョンに旧グループ名「関ジャニ∞」という文字が映し出され、和太鼓の音に合わせてタイトルにちなみ花火や炎に包まれ、続く「キング オブ 男!」で、その文字が現グループ名「SUPER EIGHT」に変わり、「グループ名が生まれ変わる」「旧グループ名を昇華させる」というような演出となっていた[7][10][8][43]。なお、この演出について大倉は本ツアーの挨拶にて、「一つの言葉のチョイスで俺らの思いが電波や携帯を通してだと伝えられない時代です。だからステージでちゃんと伝えたかった。何もねじ曲がった思いはなく、僕らがやってきた1個1個の仕事を、この名前(関ジャニ∞)が大きくなればと思ってやってきた日々がうそになるのが嫌でした。8人で頑張ってきたこの日々は、うそじゃなかったと思っています」と説明した[43]。 前半の「ズッコケ男道」では、2007年に開催された47都道府県ツアー『全国47都道府県 完全制覇!! 関ジャニ∞ えっ!ホンマ!?ビックリ!! TOUR 2007』のオープニング衣装である特攻服を着用し、同ツアーでも使用したポケットバイクに乗って会場中を駆け回る演出が再現された[注 7][4][5][6][14]。また、この特攻服はツアー当時のものだといい、大倉の背中には当時出演していたドラマのタイトル「必殺仕事人」などといった、各々の刺繍が施されている[9][48]。 本ツアーでは、4thアルバム『8UPPERS』の特典DVDに収録された長編音楽映画『8UPPERS FEATURE MUSIC FILM』の衣装を着用した2010年のライブツアー『KANJANI∞ LIVE TOUR 2010→2011 8UPPERS』の演出が再現された[4][5][6][43][48]。まず、メンバーがタイトな黒いスーツを身に纏う映像が映し出された[4][6]。次に、「Jackhammer」では、当時メンバーだった錦戸亮が行っていた「ステージ上でたばこに火を点け、床に叩きつけるように投げ捨て、ステージから炎が上がる演出」を、約14年ぶりに横山裕が受け継いで披露した[4][5][6][10][43][9][48]。 前半の中盤では、2009年に発表され、本ツアー時点で音源化されていない横山と安田章大のユニット曲「Kicyu」(作詞:横山、作曲:安田)が披露された[4][5][6][14][9][51]。本ツアーでは安田がグリーンのトレーナー、横山がピングのジャージといった、初披露のツアー『関ジャニ∞ TOUR 2009 PUZZLE』(2009年)当時の衣装をオマージュした新衣装を着用し、当時の振付で楽曲が再現された[4][5][6][14][9][48]。 また、2008年開催のソロライブ以降一度も披露されず、本ツアー時点で音源化も映像化もされていない大倉忠義のソロ曲「だってアイドルだもん!!」が約16年ぶりに披露された[4][14][9][48][51][49]。同曲が披露された大倉のソロライブのグッズとして誕生した、「大倉」の文字がプリントされたクマのぬいぐるみ「オオクマ」のビッグサイズが沢山のクマのぬいぐるみと共にステージ上に用意され、大倉は当時と同様に緑色のチェック柄のパジャマの衣装で登場した[4][5][6][9][48][46]。さらに、モニターに映し出される大倉には、カメラアプリのエフェクトのようなクマのエフェクトが付けられた[9][46]。 前半のバンドスタイルでは、デビュー前からの人気曲「Do you agree?」や「強情にGO!」、「Heavenly Psycho」といったデビュー初期の楽曲が披露された[4][6][9][52]。このうち、「Do you agree?」と「強情にGO!」では、バックステージ上に大倉のドラムが置かれ、ギターおよびベースの横山・安田・丸山のほか、村上がショルダーキーボードを使用し、4人が花道を歩きながらアグレッシブに演奏を行った[4][6]。 MCの後には、「10年後の今日の日も」がアコースティックバージョンで披露された[53]。 後半は、本ツアー時点で、グループの唯一のメンバー紹介曲「∞ o'clock」の本ツアー用のアレンジバージョン「SUPER ∞ o'clock」が披露され、ダイナミックにポップアップで登場した[4][6][9]。「∞ o'clock」はこれまでのライブでも披露されてきたが、5人体制での披露は今回が初である[9]。 シングル曲「前向きスクリーム!」が「"超"前向きスクリーム!」として披露された[4][5][6]。同曲では、事前に「みんなで踊ろう!」をテーマにファンから募集したダンス動画がバックスクリーンに映し出されたほか、笑福亭鶴瓶や古田新太、南原清隆(ウッチャンナンチャン)、東京スカパラダイスオーケストラ、マツコ・デラックス、Perfumeといったグループやメンバーに縁のある著名人が同じくダンス動画でVTR出演した[4][5][6][54][9][48]。これは、まず本ツアー全体として大倉いわく「自分たちだけの20年ではなかった」ということもあり「(これまで)お世話になった方々にも出演していただきたい」という気持ちがあったという[54]。そこで、事前にファンからダンス動画を募集していたこともあり、出演を依頼する著名人の選定を5人で話し合ってまとめ、会社を通して各所属事務所にオファーを行ったという[4][5][6][54]。 大倉以外のメンバー6人(当時)が30代の2014年に発売された「三十路少年」が、約10年の時を経て、大倉以外のメンバー4人が40代となった本ツアーでは「四十路少年」(よそじしょうねん)としてタイトルや歌詞が変更されたリアレンジバージョンで披露された[4][5][6][43][48]。同曲の歌詞には「メールはキモい絵文字打つけど」などといった、当時の歌詞とは異なる自虐的フレーズなどが新たに追加された[14][43][9][48]。 さらに、2009年に発表され、本ツアー時点で音源化されていない村上信五と丸山隆平のユニット曲「YOU CAN SEE」が披露された[4][5][6]。同曲では、ムーディなライティングにウォームカラーのスポットライトが交差する中、ブラックでシックな衣装に身を包み、扇子を使ったパフォーマンスを行い、シリアスで色気のあるステージが展開された[9][48][49]。 「Water Drop」では、関ジャニ∞として初の5大ドームツアーだった『KANJANI∞ 五大ドームTOUR EIGHT×EIGHTER おもんなかったらドームすいません』でも披露された「花道にかかった噴水のアーチをくぐり抜けながら、メンバーが歌い踊る」という演出が約13年ぶりに再現された[4][6][9][53][55]。 後半の中盤では、静まり返った会場でスポットライトが照らされ、村上がグランドピアノをソロで演奏した[4][6][48]。やがて「大阪ロマネスク」のフレーズへとつながり、メンバーがピアノの周りに集まって同曲の冒頭まで村上が演奏後、5人での歌唱となり、終盤にはストリングスも加わるなど壮大な演出となっていた[4][6][14][9][48][55]。なお、このピアノソロはSUPER EIGHTと親交のあるピアニストの清塚信也が制作に携わっている[56]。 後半のバンドスタイルでは、「ツブサニコイ」や「High Spirits」、「象」、「ズッコケ男道」、"超"勝手に仕上がれ」、「LIFE〜目の前の向こうへ〜」とこれまで様々なライブや音楽フェスティバルでも演奏されたロックナンバーが披露され、前半と合わせ、計9曲がバンドスタイル披露された[4][6][16][9][42]。なお、横山はバンドスタイルの楽曲では、エレキ・ギターやアコースティック・ギター、トランペットと複数の楽器を使い分けて演奏した[55][57]。 「象」では、10周年のタイミングでリリースされ、同曲の「10年後またここで会おうよ」という歌詞の通り、20周年の本ツアーで披露された[4][5][6]。 本ツアーでは「ズッコケ男道」が前半での47都道府県ツアーの再現と、後半でのバンドスタイルの2パターンで披露された[8]。 バンドスタイルでの最後の楽曲は、SUPER EIGHTのバンドスタイルを世の中に定着させた楽曲であり、初のバンドスタイルでのシングル表題曲、さらに7人体制で最後に披露した楽曲でもある「LIFE〜目の前の向こうへ〜」で締めくくった[4][5][6][9]。 本編最後の楽曲は、本ツアーのために書き下ろされた新曲「LIFE GOES ON」が披露された[4][5][6][8]。 アンコールでは、メンバーが過去作のロゴをふんだんに使用した巨大フロートに乗って登場し、シングル表題曲や大阪松竹座時代に歌っていた楽曲など、計12曲がメドレーで披露された[4][5][6][9]。 アンコールの最後の楽曲は、SUPER EIGHTがこれまで発表した楽曲のタイトルや歌詞、メロディーなどを散りばめた楽曲「軌跡とキセキ」が披露された[4][5][6]。 東京・東京ドーム公演3日目(2024年12月23日開催)、千秋楽である大阪・京セラドーム大阪公演3日目(2025年1月13日開催)のみ、Wアンコールとして、「無限大」が披露された[4][5][6][16][42]。 特に東京公演のWアンコールはメンバーも想定外であり、エイトコールに応えたメンバーが驚きながら登場し、曲を用意していなかったため一本締めで終わろうという雰囲気になるが、観客が「えー!?」と粘ったことで、大倉がすぐにスタッフと連携して準備を整え、「無限大」が急遽披露された[16][9]。 グッズ
「生蒼写真セット」は、発表当初は「東京公演より順次追加販売。オンラインは全公演終了後に全種販売」としていたが[59]、後に現地での販売を中止し、2025年1月24日よりオンラインストアのみの販売となった[34][58]。 横山がプロデュースした「SUPER HAT」は、リバーシブル仕様のサファリハットとなっている[60]。横山が帽子をグッズにしたきっかけは、2024年にSUPER EIGHTが様々音楽フェスティバルやイベントに参加した際に、帽子被っている観客が多いことに気が付き、その中で「SUPER EIGHTのファン」とすぐに分かるような帽子があればと考えたからである[60]。また、フェスで被るだけでなく、サウナハットとしても使用できる上に洗濯もしやすく、屋外・屋内問わずに使える帽子という点から「SUPER HAT」と名付けたという[60]。 Always togetheR会場限定グッズ「感謝=バッジ」の裏面にある二次元コードを読み取り、スマートフォンアプリ『LiveApp+』上でAR技術を用いた写真機能「Always togetheR」が導入された[18][19]。 この機能では、購入したメンバーのアバター「BOY」を画面上に出現させながら風景を撮影することができるものである[18][19]。なお、2025年3月31日までの期間限定の機能となっており、同グッズを購入していない場合でも、SUPER EIGHTのロゴマーク「クチビルくん」を出現させてARフォトを撮影することが可能となっている[18]。 脚注注釈
出典
参考文献
関連項目
外部リンク
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