『SUPER EIGHT 』(スーパーエイト)は、SUPER EIGHT の11枚目のフル・アルバム [ 18] [ 19] [ 20] [ 21] 。2024年 7月31日 にINFINITY RECORDS から発売された[ 18] [ 19] [ 20] [ 21] 。
概要
各形態概要
特典
特典内容
形態
特典Blu-ray/DVD (詳細は「#初回限定「SUPER」盤 」を参照)
初回限定「SUPER」盤
透明スリーブ・デジパック仕様
トールケース仕様
網代フォトブック (48P)
ポスター型歌詞カード
SUPER EIGHT オリジナルステッカー2種セット [ 注 4]
特典Blu-ray/DVD (詳細は「#初回限定「HERO」盤 」を参照)
初回限定「HERO」盤
ワンピースBOX・デジパック仕様
歌詞フォトブック (48P)
劇場版「SUPER EIGHT」超マグネット [ 注 4]
ジュエルケース仕様
通常盤
歌詞ブックレット (24P)
"SUPER"クチビルくんフォンタブ [ 注 4]
SUPER BOX仕様
通販限定「EIGHT」盤
A4サイズ仕様
デジパック仕様
ポスター型歌詞カード
ハードカバー写真集『SUPER∞』 (60P)
SUPER EIGHTオリジナルグッズ (オリジナルアクリルスタンド、ピンバッジ)
販売形態
発売日:2024年7月31日
初回限定「SUPER」盤(LCCA-6136~6137:CD+Blu-ray)
透明スリーブ・デジパック仕様。
トールケース仕様。
「網代フォトブック」(48P)封入。
「ポスター型歌詞カード」封入。
「SUPER EIGHT オリジナルステッカー2種セット」(ロゴver.&煌めき、輝け!超ステッカー)封入[ 注 4] 。
ロゴver.:80×50mm
煌めき、輝け!超ステッカー:148×100mm
初回限定「SUPER」盤(LCCA-6138~6139:CD+DVD)
透明スリーブ・デジパック仕様。
トールケース仕様。
「網代フォトブック」(48P)封入。
「ポスター型歌詞カード」封入。
「SUPER EIGHT オリジナルステッカー2種セット」(ロゴver.&煌めき、輝け!超ステッカー)封入[ 注 4] 。
ロゴver.:80×50mm
煌めき、輝け!超ステッカー:148×100mm
初回限定「HERO」盤(LCCA-6140~6141:CD+Blu-ray)
ワンピースBOX・デジパック仕様。
「歌詞フォトブック」(48P)封入。
「劇場版「SUPER EIGHT」超マグネット」(128×182mm)封入[ 注 4] 。
初回限定「HERO」盤(LCCA-6142~6143:CD+DVD)
ワンピースBOX・デジパック仕様。
「歌詞フォトブック」(48P)封入。
「劇場版「SUPER EIGHT」超マグネット」(128×182mm)封入[ 注 4] 。
通常盤(LCCA-6144:CD)
ジュエルケース仕様
「歌詞ブックレット」(24P)封入。
「"SUPER"クチビルくんフォンタブ」(60×60×0.8mm)封入[ 注 4] 。
通販限定「EIGHT」盤(LCNC-074:CD+GOODS)
A4サイズ仕様。
デジパック仕様。
「ポスター型歌詞カード」封入。
ハードカバー写真集『SUPER∞』(60P)同梱。
SUPER EIGHTオリジナルグッズ『オリジナルアクリルスタンド』、『ピンバッジ』同梱。
制作
アルバム
コンセプト
本作は4thアルバム『8UPPERS 』(2010年発売)以来のコンセプト・アルバム であり、「1000年後の未来から来たSUPER HERO 」がコンセプトとなっている[ 43] [ 46] [ 47] [ 48] 。
メンバーを含むスタッフ全体で行っていたアルバム制作の話し合いの際に、様々な掛け算をしてきた20年の活動の中で「やってないことは何だろう」と考え、テクノロジーの進化も含めて時間の進むスピードを感じる中で、「SUPER」とグループ名に冠する以上は「進化感」を出したいと思い付き、アルバムのロゴがメンバーのもとに上がってきた際に「(ロゴが)未来っぽいね」という話になったことから、仮に「100年後」であれば「遠いようで近い」となり、「だったら飛ぶところまで飛ぼう」という考えから「1000年後」という設定になったという[ 46] [ 47] [ 49] 。
さらに、SUPER EIGHTの「SUPER」から漠然と「HERO」というイメージが浮かび、「今まで以上に強く逞しく」や「さらに進化した」という意味合いを込めて「SUPER HERO」というテーマに繋がったという[ 49] 。
また、コンセプトの舞台が1000年後に決まったため、ビジュアライズも近未来のようなテイストになり、最終的な本作のビジュアルのコンセプトに落ち着いたという[ 47] 。
タイトル
本作は関ジャニ∞時代を含めた自身のキャリア史上初のセルフタイトル ・アルバム である[ 18] [ 19] [ 20] [ 21] 。
セルフタイトルとなった経緯として、本作はデビュー20周年を記念したアルバムである上に改名後初のリリースということもあり、横山いわく「今がグループ名をつけるべきタイミングだ」という想いと、「新しいグループ名を提示したい」という想いから付けられたという[ 47] 。
なお、横山は本作を制作する上で「これまでの全てを提示する覚悟を打ち出した一枚」という気持ちで取り組んでおり、タイトルも「改名したからセルフタイトル」というよりは、本作が今までの系譜が感じられる幅広い楽曲が揃っている20周年記念のアルバムと捉えているため、グループ名が「関ジャニ∞」のままだったとしても「セルフタイトルにしていたと思う」と語っている[ 50] 。
構成
本作は「Interlude -several nights-」を挟んで前半と後半が分かれているような構成で、前半はアッパーな盛り上がりを持つ楽曲が多く、後半は"聴かせる"楽曲からまた盛り上がっていく楽曲へと続いており、曲順はライブのセットリストのような構成となっている[ 47] 。
また、本作がコンセプト・アルバムであることから、アルバムを一つのスーパーヒーロー物に見立て、物語を紡ぐような構成となっている[ 46] 。
村上は主催音楽フェスティバル『EIGHT-JAM FES 』を終えてから「グループだからこそできる表現の振り幅やサウンドの強み」を再認識しており、それが大いに感じられる作品となっている[ 51] 。
横山は本作について「感じるがまま受け取ってほしい」「『僕らはこう提示します』ではなく、自由に、ライブのことも想像しながら聴いてもらいたい」と語っている[ 47] 。
サブスクリプションサービス の普及によってアルバム一作品を通して聴く人が少くなっていることから、丸山は最初は「(コンセプトアルバムが)今の時代にどれだけフィットするのか不安」と懸念していたが、1曲目の「Overture -SUPER∞THEME-」でインスト曲から入り、ガッツのある曲やユニークな曲の後に、「Interlude -several nights-」でまたインスト曲を展開するといった起承転結がはっきりした構成となったため、「結果的に一枚通して楽しんでもらえる」と実感できたという[ 52] 。
楽曲
本作には番組で共演したり今までの活動の中で出会ったアーティストから楽曲提供を受けており、ファンクやヒップホップ、ロック、ポップスなど、幅広いジャンルやスタイルの楽曲が収録されている[ 53] [ 54] 。
前作『8BEAT 』では「このアーティストに書いて欲しい」「こういう感じの曲が良い」など、作家側への依頼や曲のイメージをメンバー発信で行うことが多かったが、本作ではあまり意見はせず、レーベルや事務所のスタッフが各アーティストに働きかけ、メンバーやスタッフを含めた「チーム・SUPER EIGHT」で作った作品であると大倉は表現している[ 46] [ 49] [ 55] 。その影響か、楽曲のジャンル自体は幅広いが、アルバムを通してまとまりのある作品となっている[ 49] 。また、大倉いわくメンバー主導で制作すると、より難解で新たな表現にトライする方向に行ってしまい、「自分たちらしさ」を逆に削ってしまうこともあるというが、今回は一つのチームで作ったからこそ、様々な曲がありながらも今のSUPER EIGHTがそのまま素直に出ている作品になっているという[ 49] 。
大倉は本作について、20周年の集大成というよりも「ここから進んでいこう」「攻めていこう」というアップデートの作品となっているため、「関ジャニ∞のままだったら、きっとこういうアルバムにならなかった」と語っている[ 54] 。さらに、村上も新しいグループ名で「再デビュー」という状況もあり当初は「心機一転」という感覚だったというが、アルバムが完成して一段落すると、心機一転よりは「新たなフェーズアップ」という感覚になったという[ 47] 。
グループ結成当初から多ジャンルの楽曲をグループの楽曲として歌唱・演奏してきて、村上は自分たちで全曲作詞・作曲をしていないことへの葛藤・コンプレックスがあったが、「名だたるアーティストからグループに楽曲提供され、その曲を自分たちのフィルターを通して世に届けることは逆に凄いこと」と20周年のタイミングで改めて思うようになったといい、楽曲提供があるからこそ生まれる表現力の振り幅が逆にSUPER EIGHTの強みになっていると考えるようになったという[ 47] [ 51] 。このような「SUPER EIGHTのグループサウンズの強み」や「グループだからこそ出せるサウンド」、「5人の声だからこそ表現できる旨味」などは、提供されたアーティストのカラーと共に乗せることでそれぞれ表現できるといい、アーティスト側が「SUPER EIGHTだったら何とかしてくれるだろう」と思ってくれていると村上は感じており、これらが「SUPER EIGHT印」のようなものになることでジャンルレスで振り幅のあるグループサウンズになっているいう[ 47] 。
これまでのアルバムでは、「バンド色の強い曲」と「アイドル色の強い曲」が明確に分かれていることが多かったが、本作では「SUPER EIGHTのバンド感」がデフォルトとしてあった上で全曲がそれぞれ存在しており[ 49] 、本作でメンバーがレコーディングに演奏で参加した楽曲はほぼない[ 注 5] が、どの曲もメンバーそれぞれがライブで演奏している姿が浮かぶような楽曲となっている[ 55] [ 注 6] 。SUPER EIGHTはバンドでもハンドマイクでもパフォーマンスができる上に、どの曲も生バンドでレコーディングされているため、ツアーでやる際にどちらの選択もできる形で仕上がっているという[ 49] 。
また、意識して「自分たちはバンドもやっているんです」と言ってた時期もあったが、番組やフェスへの出演を通じて世間に「SUPER EIGHTはバンドをやっているグループでもあるんだ」と認知してもらえたことで、そもそも磨いてきたエンタメ性に加えて、「このアルバムの中でこの曲はライブでどう披露するんだろう?」という表現の選択肢が広がり、どんどん多面的になってきており、楽曲を提供するアーティストもそこを自然に認識した上で制作することも多いため、「良い意味でパフォーマンスの仕方が隠せる楽曲ばかりが集まってる」と安田は語っており、逆にそこが「SUPER EIGHTらしさ」だと表現している[ 55] 。
丸山はSUPER EIGHTのパブリックイメージが「親しみやすくて、元気で明るい兄ちゃん」「よくテレビでふざけている、いつまでもアホみたいなことをやっている5人」だと考えているが、本作ではそのイメージを裏切らずに期待に応えつつ、アルバムの中で遊び心を持って新しい一面を見せている作品となっている[ 56] 。
レコーディング
「ハリケーンベイベ」は岡村靖幸 、「音楽が聴こえている」はTHE イナズマ戦隊 の上中丈弥、「群青の風」はフジファブリック の山内総一郎 、「Eighdays 」はsumika の片岡健太 など、制作したボーカリストがそれぞれデモ音源を歌っているものが多く、サウンドアレンジもほぼ作られていたため、「各アーティストらしさ」が詰まった既に「最高の形」が生まれている状態だったが、それをメンバーが自分たちで昇華して歌い切り、ファイナルミックスを聴いた時に「SUPER EIGHTの曲」になっていると安田は感じたという[ 53] [ 55] 。
5人の声の混ざり方や言葉のイントネーションなど、様々な要素が混ざり合ったことで生まれる「SUPER EIGHTらしさ」が確立したからこそ、どれだけ振り幅の大きな楽曲にも挑戦できると語っている[ 53] 。また、今までのアルバムで「関ジャニ∞らしいよね」と言われてきた楽曲も多かったが、それとはまた違う「SUPER EIGHTらしさ」が表現できていると安田は感じたという[ 55] 。
本作のレコーディングで大倉は「楽曲の難しさよりも、5人で表現することの難しさを感じた」という[ 54] 。SUPER EIGHTはメンバーそれぞれのパートのレコーディングは一人ずつ別々に収録するが、グループの楽曲として完成した際に「まとまり感」が必要となるため、一人で向き合うことだけが良いわけではなく、仮に最初にレコーディングするのであれば自分が基準になり、二番目以降であれば前に唄っている人の雰囲気を汲み取ったりするなど、グループならではの様々な試行錯誤をしているという[ 54] 。また、曲に対する解釈や受け取る温度も5人それぞれ違う上に、制作したアーティストの想いもあるため、逆にこの5人で表現すれば、「想像とは違うものが必ず出来上がる」といい、そうやって出来上がった曲が、作家の方々の想いに対する「(SUPER EIGHTは)こういう気持ちで受け取りました」という返しになると大倉は考えている[ 54] 。
本作で丸山は今まで以上に1曲1曲の精度を高め、自分の役割を意識したという[ 56] 。ボーカルを録る時は、「自分のパートだけなく、他のメンバーのパートも含めた全体の解釈を一通り入れ、現場で必ず唄ってからレコーディングする」というプロセスを意識的にやっていたといい、自分のディレクションはもちろん、アイデアも色々提示したという[ 56] 。これは、丸山が今回は「一人でもそうしなければならない」という気持ちになったことから実践したという[ 56] 。
さらに、本作では「今まで以上にボーカルの精度を上げたい」と丸山は考えてレコーディングに挑んでおり、本作では特に「曲ごとに声色や唄い方を細かく自分の中で考える」や「自分の前のパートと後のパートは誰が唄うのか」をこれまでより強く意識したという[ 56] 。この結果、完成したアルバムを聴いた丸山いわく「メンバーの表現力が上がって、ここ数年の変化が見えるようになっている」と語っている[ 56] 。
なお、丸山は「本当はアルバム収録曲の約半分でもSUPER EIGHTの演奏で収録したい」と考えているが、そのためにはプリプロダクション とリハーサルを徹底して行う必要があるが、現状はそこに割く時間がほぼないため実現に至っていないという[ 56] 。そのため、「じゃあ今SUPER EIGHTに求められていること、出来ることを突き詰めてやるしかない」と考え、「ボーカルの精度を上げよう」となったという[ 56] 。
特典映像(制作)
ヨコさんヒナさん高尾山中膝栗毛
初回限定「SUPER」盤に収録されている丸山・安田・大倉のプロデュースによる横山・村上のロケ企画「大山田presents ヨコさんヒナさん高尾山中膝栗毛 」は、横山と村上に「1日こうして過ごしてください」という企画を3人が案を出し合いながら考えた[ 57] 。
大倉は「ファンが見たい横山と村上」という意識で企画を考えたという[ 57] 。また、安田は横山と村上のことを「夫婦」と捉えており、「2人の共同作業」や「2人の時の距離感や雰囲気」といった「夫婦感を存分に楽しめるようなもの」を企画したという[ 57] 。
大山田20年目のバラエティ修行
初回限定「HERO」盤に収録されている横山・村上のプロデュースによる丸山・安田・大倉のロケ企画「ヨコヒナpresents "滝汗ダラダラ!文句タラタラ!" 大山田20年目のバラエティ修行 略して〇〇!! 」は、横山と村上がアイデアを半分ずつ出し合った企画となっており、「3人ならではのわちゃわちゃ感」が楽しめる懐かしいバラエティのような企画となっている[ 57] 。
SUPER EIGHT爆誕ものがたり
改名の話し合いの様子が描かれた「SUPER EIGHT爆誕ものがたり 」について、安田はまだ改名に踏み出せてない人もいると前置きしつつ、「『彼ら(SUPER EIGHT)があんなふうに頑張って、前向きに受け入れて戦っているんだったら(一歩踏み出そう)』と思ってもらえる」映像であり、「そっと背中をさする」くらいにはなれる映像であると語っている[ 58] 。
プロモーション
2024年
ミュージック・ビデオ
カカッテコーゼ
チャート成績
アルバムチャート順位
オリコンチャート
初日151,093枚を売り上げ、2024年7月30日付の「オリコンデイリー CDアルバムランキング」で初登場1位を獲得した[ 1] 。
初週183,310枚を売り上げ、2024年8月12日付の「オリコン週間 CDアルバムランキング」で週間1位を獲得した[ 2] [ 3] 。
12作連続、通算12作目のアルバム1位獲得となった[ 2] 。
初週184,793ptを記録し、2024年8月12日付の「オリコン週間 合算アルバムランキング」で週間1位を獲得した[ 4] [ 5] 。
2作連続、通算2作目の同チャートでの1位獲得となった[ 4]
初週383ダウンロードを記録し、2024年8月12日付の「オリコン週間 デジタルアルバムランキング」で週間4位を獲得した[ 6] 。
累計183,310枚を売り上げ、2024年7月度「オリコン月間 CDアルバムランキング」で月間3位を獲得した[ 7] 。
累計198,245枚を売り上げ、2021年度「オリコン年間 CDアルバムランキング」で年間21位を獲得した[ 8] 。
Billboard JAPAN
各曲チャート順位
収録曲
CD
※「オモイダマ jam with 東京スカパラダイスオーケストラ 」以降、通常盤・配信作品のみ収録。
Overture -SUPER∞THEME- (Instrumental ) - [1:45]
作曲:蔦谷好位置 編曲:蔦谷好位置、永澤和真
カカッテコーゼ - [3:31]
作詞:空谷泉身 作曲:蔦谷好位置 編曲:蔦谷好位置、永澤和真
蔦谷好位置からの楽曲提供。
2024年7月31日に同曲のMVが公開された[ 77] [ 78] 。
未完成 - [2:54]
作詞:阿部清流 作曲:南無阿部陀仏 編曲:Peach
なんだかThat's 青春! - [3:31]
作詞・作曲:つんく 編曲:鈴木俊介
HAPPY - [3:29]
作詞:Pecori 作曲・編曲:MONJOE 、SHUN
ハリケーンベイベ - [3:43]
作詞・作曲・編曲:岡村靖幸
オオカミと彗星 - [4:31]
作詞・作曲:LEO 編曲:Peach
Interlude -several nights- (Instrumental) - [0:42]
作曲・編曲:蔦谷好位置
鍵 - [3:52]
作詞:asmi 作曲:asmi、Yuta Hashimoto 編曲:Yuta Hashimoto
アンスロポス - [3:39]
作詞・作曲:キタニタツヤ 編曲:Diz
音楽が聴こえている - [3:45]
作詞:上中丈弥 作曲:久保裕行 編曲:Peach
喝采 - [3:26]
作詞:栗原暁 作曲:久保田真悟 、栗原暁 編曲:久保田真悟
群青の風 - [4:35]
作詞・作曲:山内総一郎 編曲:桑田健吾
Eighdays - [4:04]
作詞・作曲:片岡健太 編曲:宮田'レフティ'リョウ
次回予告 - [0:33]
オモイダマ jam with 東京スカパラダイスオーケストラ - [4:58]
作詞:松原さらり 作曲:南田健吾 編曲:東京スカパラダイスオーケストラ ホーンアレンジ:北原雅彦
"超"勝手に仕上がれ - [4:25]
作詞:オカモトショウ 作曲:オカモトショウ、オカモトコウキ 編曲:OKAMOTO'S
特典映像
初回限定「SUPER」盤(特典映像)
Blu-ray/DVD # タイトル 作詞 作曲・編曲 時間 1. 「大山田presents ヨコさんヒナさん高尾山 中膝栗毛 」 78:32 2. 「SUPER EIGHT爆誕ものがたり」 27:27 合計時間:
105:59
初回限定「HERO」盤(特典映像)
Blu-ray/DVD # タイトル 作詞 作曲・編曲 時間 1. 「ヨコヒナpresents "滝汗ダラダラ!文句タラタラ!" 大山田20年目のバラエティ修行 略して〇〇!!」 38:11 2. 「抱腹絶倒!メンバープレゼン企画会議」 57:00 合計時間:
95:11
SUPER EIGHTアプリ
特典音源
初回限定「SUPER」盤(特典音源)
SUPER EIGHTアプリ 限定配信# タイトル 作詞 作曲・編曲 時間 1. 「大山田presents『えい!っと20年を振り返らナイト』」 21:44 合計時間:
21:44
初回限定「HERO」盤(特典音源)
SUPER EIGHTアプリ限定配信 # タイトル 作詞 作曲・編曲 時間 1. 「ヨコヒナpresents『負けへんで』」 0:40 合計時間:
0:40
楽曲解説
Overture -SUPER∞THEME-
カカッテコーゼ
前曲「Overture -SUPER∞THEME-」(以下、「Overture」と表記)と同様に蔦谷好位置からの楽曲提供。
蔦谷は『EIGHT-JAM』で共演する前の2004年に発売されたSUPER EIGHT[ 注 10] の1stミニアルバム『感謝=∞ 』に収録された「Eden」の編曲を担当しており、メンバーがまだジュニアの時から約20年の交流がある[ 103] [ 51] 。
前曲「Overture」からの長いイントロのような流れでベース のスラップ から同曲が始まっており[ 102] 、収録された本作のオープニングテーマともいえる1曲となっている[ 77] [ 78] [ 90] 。
懐かしの昭和 感がありながら、現代のヒーローアニメのオープニングや戦隊モノ のテーマソングの曲調や世界観もあり、近未来的なサウンドアレンジが施された、疾走感のあるロックを土台としたサウンドで王道感とオールド感が混じったアッパーチューンとなっている[ 99] [ 100] [ 104] [ 51] 。
蔦谷に対して「改めて蔦谷から見たSUPER EIGHTを形にして欲しい」というSUPER EIGHT側からのオファーをもとに制作された[ 51] 。
タイトルの「カカッテコーゼ 」は、SUPER EIGHTの楽曲「ズッコケ男道 」の歌詞にある「きばってこーぜ 」というフレーズと掛けて書かれたという[ 54] 。
本作がSUPER EIGHTに改名して初めてのアルバムであり、20周年の記念作品であるが、「今までの集大成」というよりも「ここから進んでいこう」「攻めていこう」という作品であるため、過去曲の歌詞を取り入れた同曲に対して大倉は「改名した今ならでは」と感じたという[ 54] 。
同曲の歌詞の中には、SUPER EIGHTの歴代の楽曲を連想させるワードが数多く散りばめられている[ 51] [ 49] 。
例として、「我武者羅なのがヒーローに」という歌詞は、「がむしゃら行進曲 」と「無責任ヒーロー 」が掛けられている[ 51] 。
これに対して大倉は「蔦谷さんの愛情」「メンバーだけでなくファンやチーム全体の想いも汲み取っている」と評している[ 49] 。
蔦谷は、前曲「Overture」からオープニングが始まり、「オープニングから5人のヒーロー が格好良く、時に泥臭く、さらけ出しながら戦いに挑む姿」を描くように同曲を制作したという[ 103] 。
Bメロのメロディに「Overture」のコーラス部分が引用されており、アルバムのテーマ感がより強調されている[ 103] 。
蔦谷は同曲に対して「歌詞とメロディ、サウンドの解像感と展開の疾走感を是非楽しんでいただきたい」と語っている[ 103] 。
丸山は「コワレタ正義が不正解だろうと絶望の淵に垂れた糸この手で掴め」というフレーズが、コロナ禍 や「俳優らが事務所を独立する・しない」のような自分自身で取捨選択することを余儀なくされた時期を乗り越えたからこその歌詞だと感じたという[ 104] 。
未完成
なんだかThat's 青春!
つんく♂ からの楽曲提供。
シャウトから始まり、豪華なブラスセクションや激しいギターサウンドが特徴的でエンターテインメント性が高くヒーロー感のある力強いディスコ ・ポップチューン[ 99] [ 46] [ 102] 。
デモ音源が丸山いわく「けろっとした音で歌い方が読めなかった」ため、プリプロダクション で全体の設計図を確認して整理した上で自分のパートを歌ったという[ 105] 。
その中で、「あの子に会いたいけど」から始まる丸山・安田・丸山の順で歌うフレーズがあり、丸山はこの部分の歌詞を自分なりに解釈し、「あの子に会いたいけど」(丸山)は表面の主人公の声で、「面倒くささが勝つ日」(安田)は心の声、「愛してるのは嘘じゃない」(丸山)は表面の主人公の声という設定だと捉え、「パカパカさせるような歌い方をするのはどうかな?」とレコーディング時に丸山が提案したという[ 105] 。
また、丸山いわく「曲に絶妙な不安定さ」があるため、SUPER EIGHTのボーカルでキャラクター性を強め、曲の奥行きを出そうと試みたという[ 105] 。
丸山いわく「凄く変な転調をするし、急にめちゃくちゃポップになったりするので『天才ってよく分からんな』と思った」というが、何度も聴いていく中で、「スルメな曲」だと感じたという[ 105] 。
メンバーはつんく♂プロデュースのアーティストを見てきた世代であるため、大倉は2000年代 初頭を思い出すような懐かしさと、「ああいう世界観の曲を自分たちがやれるんだ」という嬉しさがあったという[ 104] [ 54] 。
大倉は「真面目に、不思議に」ということを同曲のレコーディングで意識したという[ 104] 。
HAPPY
ODD Foot Works のPecori、DATS のMONJOE、FIVE NEW OLD のSHUNからの楽曲提供。
アタック感の強い軽快なピアノ のタッチが牽引する洗練されたトラックと、心地好いフロウなどのメロディラップ が組み合わさったヒップホップ ナンバー[ 99] [ 100] [ 102] [ 104] 。
同曲を制作した3人は過去に「大再生 」や「Back 2 The Kids 」を制作したアーティスト陣であり、メンバーも絶大な信頼を置いているという[ 104] 。
今までのSUPER EIGHTにはないような声質を感じさせる低音の出し方や力を抜いた気怠さを宿した難易度の高い独特な歌唱が印象的な楽曲となっている[ 102] 。
これに対して安田は「最近のブームである心地好いフロウやトラックでありつつも、ちゃんとSUPER EIGHTらしい楽曲に落とし込んでいる」と評している[ 104] 。
丸山のラップパートが一連で唄うパートになったために息継ぎをほぼしておらず、「かなりの肺活量を求められました」と語っている[ 56] 。
安田は「日々はBad DayからのBad Day」という歌詞が好きだといい、そんな日でも「HAPPY」は見つけられるというメッセージにとても共感しているという[ 104] 。
ハリケーンベイベ
岡村靖幸 からの楽曲提供。
曲の頭からリズミックな岡村節が炸裂し、エレクトロディスコ 調の煌びやかなサウンドとご機嫌なダンスビートをメンバーたちが生き生きとしたボーカルワークで歌い上げ、シティ・ポップ やブラックミュージック の要素も加えられたファンキーなダンスポップチューン[ 99] [ 46] [ 102] [ 106] 。
丸山と岡村は『関ジャム 完全燃SHOW 』(当時 / テレビ朝日系列)でセッションした際に岡村と連絡先を交換し、その後に飲みに行って以来の飲み仲間である[ 107] [ 46] [ 104] 。
以前から丸山が楽曲提供のリクエストを岡村本人に直接話していたが、今回のアルバム制作にあたり、レコード会社のスタッフから楽曲提供の候補の一人に岡村の名前が挙がり、丸山がそれを推したこともあり、レコード会社側とも意見が合致したため、丸山がレコード会社のスタッフ、岡村が自身のマネージャーをそれぞれ繋ぎ、正式に制作が実現した[ 107] [ 46] [ 104] 。
岡村は「SUPER EIGHTは多忙な中、何を感じてるだろう」ということ考えて制作したといい、SMAP の「ダイナマイト 」のような曲というリクエストがあったため、アップ系の楽曲になったという[ 103] 。
岡村のスキャット が入った最初のデモ音源が疾走感があり、丸山が「彼女に対して『悲しい時、いつでも僕は駆けつけるよ』と思い、車を飛ばしている」というようなイメージが浮かんため、そのイメージを元に岡村が歌詞を書いたという[ 104] 。
同曲では岡村が自らメンバー一人一人のディレクションを担当しているほか、丸山も初めてメンバーのボーカルディレクションを担当している[ 107] [ 46] [ 52] 。
丸山は岡村の歌い方を「誰もが真似できるものではない」と考えているため、まずは丸山が一人でプリプロに入ったといい、そこでスタッフから「この曲、丸ちゃんがディレクションするのはどう?」と提案があったという[ 107] [ 52] 。
さらに、丸山が通しで歌ったものを岡村に確認を取ると、岡村から「その感じで解釈は間違っていないので、丸ちゃんがメンバーのディレクションをしてくれるのであれば、録音したものを僕がリアレンジします」との返答があり、丸山がボーカルディレクションを行うことになった[ 107] 。
丸山がメンバーのボーカルディレクションをするのは初めてだったが、いざやってみるとメンバーの対応力の高さを体感し、俯瞰でSUPER EIGHTを見ることができたという[ 52] 。
丸山は岡村とディスカッションをしながらメンバーのボーカルディレクションを行ったといい、安田いわく岡村の曲の特徴として「少し半音のところに落ちている」「語尾のところが半音と半音の間辺りにいそうな感じ」を挙げており、レコーディングの際にこのような音程のニュアンスなどを丸山に聞き、丸山も「そこは岡村さんのニュアンスがあるから、そのニュアンスを意識して」などといった細かいアドバイスを教えたという[ 107] [ 52] [ 50] [ 注 11] 。
また、岡村とのやり取りの中で、岡村がやろうとしていることを丸山が自分の中に落とし込み、「こういう歌い方でこうやってみて」とメンバーに伝え、「フリップ[ 注 12] を入れてみて」などとディレクションしていったという[ 107] 。
さらに、岡村から「フェイクか何か、遊びの感じでいろいろ入れてみて」というオーダーがあった際にも丸山が思うようにメンバーをディレクションしたという[ 107] 。
丸山のディレクションに対して、村上は「普通のディレクションの方だったら出さないニュアンスで言ってくれたから、めちゃくちゃやりやすかった」と評している[ 107] 。
岡村の作るサウンドが特徴的であるため、「どう岡村の歌唱の要素を入れながら違和感なく歌うか」ということを、丸山がメンバーと共有しながらレコーディングしたという[ 104] 。
元々丸山はファンク やブラックミュージック が好きであったが、これまでの楽曲では「あまりそれを出しすぎてはいけない」「エイト仕様に抑える」と考えていたが、今回は逆にそのジャンルのノリを出してみたという[ 52] 。
同曲のデモ音源は岡村が歌っており、フェイクが多く入っていたが、横山いわく丸山はそれを自分のものとして上手く落とし込んでいたという[ 56] [ 50] 。
2024年9月14日には日本テレビ 系『with MUSIC 』にて同曲がテレビ初披露された[ 86] 。
2024年12月11日にはフジテレビ 系『2024 FNS歌謡祭 』にて、楽曲を提供した岡村とのコラボレーションが初披露された[ 87] [ 88] 。
オオカミと彗星
Interlude -several nights-
インストゥルメンタルの楽曲。
「Overture」「カカッテコーゼ」と同様に蔦谷好位置からの楽曲提供。
レコードと針が擦れる音も楽曲の演出として用いられているジャジーな楽曲[ 108] 。
アルバムの真ん中に位置する楽曲であり、アルバム全体の奥行きを出しつつ、ストーリー性を持たせた楽曲となっている[ 46] [ 101] 。
本作が様々な作家が参加している作品であるため、蔦谷は「アルバム全体の空気を纏ったまま場面を変えるブリッジの役割」を意識し、さらに「単体でも格好良く聴き心地がよいサウンド」を構築したという[ 103] 。
鍵
asmi からの楽曲提供。
楽曲を制作したasmiは元々SUPER EIGHTのファンだったことを公言しており、京セラドーム大阪 のライブに行ったこともあるという[ 109] [ 110] 。
また、asmiはSUPER EIGHTのことを「日本一のスーパーエンターテイナー」と評しており、「歌もダンスも楽しいトークも、そこから受け取った全てが心の中でエネルギーに変換されていく感覚をこんなに強く覚えるのは後にも先にもSUPER EIGHTへだけ」と賞賛している[ 103] 。
asmiは同曲について「大切なものを失った喪失感、それに付随する苦しみや葛藤を、全部まとめて抱きしめてあげられるように歌詞に祈りを込めて書きました」と語っている[ 103] 。
同曲はasmiが外側から見たSUPER EIGHTの歩みと関係性が歌詞として綴られており、柔らかなメロディに乗せたバラードとなっている[ 108] [ 105] [ 52] 。
丸山は歌詞を最初に見た時に「『今の恋愛も良いけど、過去の恋愛をふと思い出すこともある』というラブソング」と解釈していたというが、楽曲に向き合い続けるうちに、「これってSUPER EIGHTの軌跡でもあり、ファンの目線を描いた曲だ」ということに気付き、「色々なことを振り返り、『あの時は楽しかったね』と思う日があっても良いんだな」「8人でいた時、7人でいた時、6人でいた時のことを思い出しても良い。いつでもその"鍵"は開けられる」ということが込められている楽曲だと感じたという[ 105] [ 52] 。
横山も最初はメロディだけを聴いて「良いバラードだな」と感じたというが、後から歌詞を見るとSUPER EIGHTの今までの軌跡が記されていて驚いたという[ 50] 。
横山は「僕らのことをすごく考えて作っていただいたというのがとてもよく伝わってきたので、ありがたいしうれしい気持ちでいっぱい」とasmiに対して感謝を述べている[ 50] 。
また、村上は最初に歌詞だけを見た時に哲学的に捉えていたというが、そこにメロディが加わることにより、一気にラブバラードの世界観になったため、聴く人によって様々な捉え方ができる切り口の多い楽曲だと思ったという[ 51] 。
丸山は同曲の歌詞に対して「グループから旅立っていった人たち(内博貴 ・渋谷すばる ・錦戸亮 )に対しての想いを『忘れなくていいんじゃない?』と、メンバーが自分たちではなかなか言い出せなかったことを外から包み込んでもらっている感じ」と表現している[ 52] 。
丸山は「彼らがいなかったら今の僕らもいないし、彼らも別のところで一生懸命戦っているし、今は5人でできることを精一杯やっていますけど、彼らもまだ同じステージに立っている」という想いをこの曲が改めて気付かせてくれたといい、これは「未練」などではなく、過去や思い出から来る「感謝」の感情であり、だからこそ丸山はこの歌詞を「自分の素直な想いを肯定の形に導いてくれた曲」と語っている[ 52] 。
特に「少しずつずれてきた目的地 送り出した僕は 君を追い越して さらに先をいく 約束をしよう」という歌詞は、一見すると「俺はやるから」とキツい言葉に捉えられてしまうが、その言葉の裏には「だからお前もやれよ」という、男同士の契りのような力強さを丸山は感じており、互いの未来への希望のようなものを察しあっている描写であると解釈しているという[ 52] 。
また、丸山いわく、過去の曲で「ここはそういえばすばるくんのパートやった」「亮ちゃんのパートやった」と思い出し、「渋谷や錦戸や内がいた証をメンバーやファンが感じる時があっても良い」ということをこの曲を通して気付かされたという[ 105] 。
丸山はピンク(内)や赤(渋谷)や黄色(錦戸)を使えばファンがそのメンバーのことを思い出して辛い気持ちになるのではないかと考えることもあったが、この曲を通して「ピンクや赤や黄色の服を着たって良い」ということを改めてファンに肯定することになったことで、これをファンから言われている気持ちにもなり、メンバーも救われた気持ちになったという[ 105] 。
安田は同曲の歌詞に対して「自分達の言葉で書いてないからというのも大きい」「僕たちがこれ(「鍵」の歌詞)を書いたらダメなんですよ」「ずっと僕らを見てくれていたasmiだからこそ理解して書けた曲」と語っており、側から見た人からのSUPER EIGHTの心情として、直接的でありながらも直接的過ぎず、凄く素直な気持ちで歌えているという[ 111] [ 55] 。
ファンも「メンバーに過去を無かったものにはして欲しくない」と思っていることを理解しているasmiだからこそ、「全部宝箱に仕舞ったら 鍵はひとつずつ持っておこう」というフレーズで、関ジャニ∞(当時)が8人体制だった時から発売時の5人体制になるまでのそれぞれの思い出を全て「宝箱」にしまい、「戻りたくなったらいつでもその時に戻れるように"鍵"を持っていよう」ということを表現できたのだと安田は解釈している[ 53] [ 55] 。
村上は同曲に対して「今の年齢の僕たちが歌うことで、地に足がついた言葉に説得力を少し足せるようになった」と語っており、「10〜20代の頃に歌っていたら言葉負けしてしまって薄っぺらいものになっていたかもしれないが、年齢を重ねて、こういう歌をしっかり歌える世代になった」と語っている[ 104] 。
また、過去にも同曲のようなテイストのバラードもたくさん歌っているが、村上いわく「背伸びしている感じ」が出てしまっている曲もあるといい、「人生をちゃんと歩いてきたからこそ歌える曲に仕上がった」という[ 104] 。
デモ音源ではasmi自身が歌っていたが、SUPER EIGHTが歌うにあたり、メロディラインも含めて編曲された[ 101] 。
丸山は同曲のデモ音源を聴いた時に泣いてしまったという[ 58] 。
同曲は唄う上で静かなところで抑揚をつけたり、アクセントが必要とされたりしたといい、丸山いわく、自分の中でメロディのコースや声帯の動かし方を決めておかなければ、サビのファルセットから戻るところの息の使い方などを唄うことは特に難しかったといい、そのため、丸山は唄うことに対して今までにないくらい意識したという[ 106] 。
同曲に対して丸山は「この曲があることによってアルバムとしてのまとまりが出た」と評しており、長年のファンだけでなく新規のファンにも「SUPER EIGHTとはどういうアーティストなのか」と興味を持ってもらえるような楽曲になっていると語っている[ 52] 。
アンスロポス
音楽が聴こえている
THE イナズマ戦隊 の上中丈弥と久保裕行からの楽曲提供。
THE イナズマ戦隊らしい、飾らない感情がありのままにぶつけられた前向きな歌詞に乗せた曇りのないストレートなロックチューンとなっている[ 46] [ 108] 。
上中がSUPER EIGHTの20年間に向き合って歌詞を制作している[ 46] [ 51] 。
同曲にはブルーノ・マーズ の「ジャスト・ザ・ウェイ・ユー・アー 」やレキシ の「年貢 for you feat.旗本ひろし 、足軽先生 」などと同じコード進行が使われており、上中と久保が意識して取り入れた不明だが、丸山はこれを「面白い音楽の遊び方」だと感じたという[ 105] 。
また、このコード進行は渋谷が関ジャニ∞(当時)に在籍中に制作した自作曲の中で最後にリリースされた「コーヒーブレイク 」にも使われている[ 105] 。
上中が書くSUPER EIGHTの楽曲は2007年の「ズッコケ男道 」から始まり、グループと親和性のある楽曲が多いが、横山いわく今回は特に「THE イナズマ戦隊らしい歌い回し」「アツくてめちゃくちゃ好き」と語っている[ 47] 。
横山は上中と個人的に親交があるといい、同曲の歌詞を読んで、改めて「SUPER EIGHTの20周年のために書いてくれたんやな」「丈弥さんの書く歌詞が好きやな」と感じたという[ 46] 。
村上いわく、「ズッコケ男道」からのSUPER EIGHTと上中の様々な歴史を知っている人が聴けば響き方が変わるといい、逆に同曲で初めて聴いた人でも「SUPER EIGHTらしいストレートな言葉の羅列」で分かりやすくリスナーに届けられているという[ 112] 。
村上は同曲が本作の中で一番「パブリック的な楽曲」「ライトな層のリスナーにもSUPER EIGHTらしさを伝えることができる絶妙な着地点」であると捉えており、「これから育てがいのある楽曲」だという[ 112] 。
横山は普段甘さのあるボーカルだが、同曲の横山は体の奥底から湧き出るようなエネルギッシュで力強いボーカルとなっている[ 50] 。
スタッフからもこの指摘があったというが、横山自身は特に歌い方の変化を意識しておらず、横山いわく、ずっと親交のある上中からの楽曲提供であり、「曲そのものが持っているパワーがそうしてくれた」と回顧している[ 50] 。
喝采
群青の風
フジファブリック の山内総一郎 からの楽曲提供。
楽曲を提供した山内をはじめとするフジファブリックとSUPER EIGHTは、2018年に『関ジャム』(当時)にて「若者のすべて 」をセッションしたことがある[ 107] 。
美しい未来への広がりを感じさせる爽やかな楽曲となっている[ 46] 。
山内と村上は高校時代に同級生だったという[ 47] [ 51] 。
しかし、村上はその高校を1か月で辞めてしまっていたため面識はなく、このことをスタッフから聞いて初めて知ったという[ 47] 。
一方で、山内は村上のことを覚えていたといい、「いつかSUPER EIGHTに楽曲提供したい」と話していたという[ 51] 。
SUPER EIGHTとフジファブリックが互いに20周年というタイミングで楽曲提供があったことから、村上は「勝手に思い入れが強くなっている」と語っており、村上は山内の作る音楽を「自分からは絶対出てこないメロディーライン」「同い年として尊敬します」と評している[ 47] [ 51] 。
横山はギターを始めた頃にフジファブリックの曲をよく聴いており、中でも、「若者のすべて」の世界観が「フジファブリックっぽくて凄く好き」だといい、ギターで始めて一番初めに練習した曲が「若者のすべて」だったという[ 101] [ 112] [ 50] 。
そのため、横山は山内からの楽曲提供が嬉しかったといい、同曲は本作の中でも特に思い入れがあり好きな曲だという[ 50] 。
また、最初に山内が自ら歌っている同曲のデモ音源を聴いた時に、サビ前の入り方や色褪せない夏のような雰囲気から「若者のすべて」と同じく「フジファブリックらしさ」を感じ、「その世界に僕らが入っていけるのはすごく特別なこと」であり、嬉しかったという[ 101] [ 53] [ 112] [ 55] 。
Eighdays
次回予告
丸山はこの「次回予告」に対して「映画が1本終わった後にまだ続くような感じ」と表現している[ 105] 。
これは漫画・アニメ作品『ドラゴンボール 』に登場する界王 や、特撮 テレビドラマシリーズ『仮面ライダーシリーズ 』の次回予告のようなイメージというオーダーがあったため、丸山がそれぞれの動画を少し見つつ、モノマネをするわけではないため「ニュアンスだけ込める」という加減で収録したという[ 105] 。
この「次回予告」は本作の4形態でそれぞれ異なるバージョンが収録されている[ 注 13] 。
オモイダマ jam with 東京スカパラダイスオーケストラ
"超"勝手に仕上がれ
タイアップ
※タイアップ起用順。
楽曲提供者
※表記は曲順通り。
参加ミュージシャン
※アルバムクレジットより。
※シングル曲は該当ページを参照。
Overture -SUPER∞THEME-
カカッテコーゼ
Drums :上原俊亮
E.Bass :Park
E.Guitar:永澤和真
Programming & All Other Instruments:蔦谷好位置(agehasprings)、永澤和真(agehasprings)
Produce:蔦谷好位置(agehasprings)
なんだかThat's 青春!
HAPPY
ハリケーンベイベ
Produce & All Instruments:岡村靖幸
Recording Engincer & System Manipulation:米田浩徳
Creative Director & Manager:近藤雅信(V4Inc.&V4Record)
Interlude -several nights-
Programming , All Other Instruments & Produce:蔦谷好位置(agehasprings)
鍵
Bass:石井裕佳子
All Other Instruments:橋本雄太
音楽が聴こえている
Drums:髭白健
E.Bass:宮本將行
E.Guitar:Peach
Chorus:こさかりょうこ
群青の風
Drums:河村吉宏
E.Bass:加藤慎一 (フジファブリック )
A.Guitar , E.Guitar & Sitar:山内総一郎 (フジファブリック)
A.Piano & Organ:金澤ダイスケ (フジファブリック)
Strings:雨宮麻未子ストリングス
Eighdays
オモイダマ jam with 東京スカパラダイスオーケストラ
"超"勝手に仕上がれ
テレビ歌唱
※シングル曲は各ページを参照。
ハリケーンベイベ
Eighdays
関連ライブ
超アリーナツアー2024 SUPER EIGHT (2024年8月9日 - 11月3日、全16公演[ 注 17] )[ 19] [ 20] [ 21]
「今年もホンマにリハしかせぇへんで!」SUPER EIGHTリハーサル見学会 (2024年8月11日 - 11月3日、全6公演[ 注 17] )[ 64]
超未来音楽戦士SUPER EIGHT
『超未来音楽戦士SUPER EIGHT 』(ちょうみらいおんがくせんしスーパーエイト)は、SUPER EIGHTが「1000年後の未来から来たSUPER HERO」を演じた特撮 コンセプトムービー[ 40] [ 43] [ 41] [ 42] 。
本アルバムのコンセプトである「SUPER EIGHT=SUPER HERO」という設定をもとに制作され、特撮ヒーローのようなアクションをメインとしたドラマ仕立ての映像となっている[ 40] [ 43] [ 41] [ 42] 。
本映像はアルバムの全形態の特典映像として『SUPER EIGHTアプリ 』限定で配信された[ 40] [ 43] [ 41] [ 42] 。各形態に封入されているシリアルコードを登録すると、アプリ内の登録した各形態のページに反映される仕様となっている[ 40] [ 43] [ 41] [ 42] 。
なお、本映像のサブタイトルは『第8話「絶体絶命!? 火花散るスタジアムの変!! 後編」』となっている。
本映像でも劇中音楽として使用されている「カカッテコーゼ」のミュージック・ビデオ では、本映像の世界観を新たな解釈で再編集しており、一部映像が流用されている[ 77] [ 78] 。
あらすじ
舞台は現代の2024年から1000年後の未来・3024年。日本の首都は東京都 からカンサイ へと遷都 されていた。その中心地・新世界 には、熱狂的な人気を博すスターバンドかつスーパーヒーロー・SUPER EIGHT がいた。5人が奏でる鮮やかなサウンドと眩い光のエネルギーは人々に笑顔と勇気を与え、あらゆる悪を葬り去り、SUPER EIGHTの活躍によってこの時代の平和は守られていた。
しかし、徐々に国民の笑顔が失われていく事態が発生する。その理由はSUPER EIGHTによって壊滅させられた闇の組織の残党が5人の存在を消滅させるため、約1000年前のライブ に刺客を送り、時空の歪みにより、不穏な感情が伝わってきたからである。ライブが行われなければ彼らの存在が消えてしまい、3024年の日本は悪意に満ちた暴力で支配されてしまう。そんな未来を阻止するため、彼らは胸に携えた「光のアミュレット 」でタイムリープを起動させ、闇の組織の残党を追って現代に訪れた。現代で敵を見つけ戦おうとするが、現代ではエネルギーが足りずに変身できず、一度は組織に倒されてしまう。
SUPER EIGHTは1000年前のライブを救い、自らの存在と未来を守ることができるのか。
使用楽曲
※表記は使用順。
脚注
注釈
出典
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参考文献
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武市尚子「SUPER EIGHT ここから始める未来」『BACKSTAGE PASS』2024年9月号、シンコーミュージック・エンタテイメント、2024年7月26日、4-17頁。
黒田隆憲、小松香里、笹谷淳介、新亜希子、溝口元海「SUPER EIGHT デビュー20周年、かけがえのない軌跡と未来を語る アルバムセルフライナーノーツ&メモリアルフォトセッション」『MG』NO.24、東京ニュース通信社 、2024年7月31日、1-15頁。
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