株式会社テレビ静岡(テレビしずおか、Shizuoka Telecasting Co., Ltd.)は、静岡県を放送対象地域としたテレビジョン放送事業を行っている、特定地上基幹放送事業者である。
略称は計画当初の社名「静岡ユー・エッチ・エフテレビ株式会社」からSUT(Shizuoka UHF Television)であるがほとんど使用されておらず、現在は愛称の『テレしず』が主に使用される。フジテレビジョン(FNN・FNS)系列局である。
概要
キー局であるフジテレビと産業経済新聞社(産経新聞社)などを統括するフジ・メディア・ホールディングスのほか、静岡鉄道や中日新聞社とも関係が深い。フジテレビ系列の中部地方に於ける基幹局で、静岡県の民放テレビ・ラジオ5社の中では唯一のネットワーク基幹局である[注 1]。
コールサインはJOQH-DTV。リモコンキーIDは「8」で、静岡親局の物理チャンネルは準キー局の関西テレビと同じ17ch(空中線電力 1kW / ERP 6.9kW)。アナログ放送は静岡親局にJOQH-TV、浜松中継局にはJORH-TVが割り当てられていた。
本社所在地は、静岡市駿河区栗原18-65。
2002年(平成14年)に導入した「テレしず」(テレビ静岡→テレ静)という愛称を使うことが増えている。2018年(平成30年)4月1日から、新聞のテレビ番組欄やテレビ情報誌などでも「テレしず」と表示している。ただしその愛称は静岡県内向けであり、他県ではほとんど使用していないことから、現在でも「テレビ静岡」と表記しており、「テレしず」とは表示されない。同じ理由で「テレしず」ロゴと「テレビ静岡」ロゴはいずれも存在しており、FNNプライムオンラインやYahoo!ニュース(Yahoo! JAPAN)においては後者のロゴが使われている[4][5]。
キャッチコピーは「ハイ!し〜ず テレしず」。
2009年(平成21年)6月、同社代表取締役社長として、元フジ・メディア・ホールディングスおよびフジテレビ取締役で、静岡市清水区(旧清水市)出身の小林豊が就任した。小林は1980年代に『オレたちひょうきん族』や『笑っていいとも!』でディレクターを務め、「ブッチャー小林」の愛称で知られる。
なお、2019年(令和元年)6月27日付で同社代表取締役社長に若松誠(元フジテレビ常務)が就任[6]。小林は同日付で同社取締役相談役となった[7]。
1990年代半ばに所有していたメディアシティ静岡の百人劇場に、銀座7丁目劇場のメンバーが「吉本・伝馬町劇場」として出張出演して以来(『くさデカ』の平畠啓史はその当時からの生き残りである)、自社制作のローカル番組では、吉本興業所属のタレントがレギュラー出演する番組が在静局で最も多い[要出典]。
キャラクター
現在
- テレシーズの両親のキャラクターもいるが、名前は付いていない。
- テレシーズのおじいさんのキャラクターもいるが、名前は付いておらず、既に亡くなっている。テレシーズの家にはおじいちゃんの写真が飾ってある。
資本構成
企業・団体は当時の名称。出典:[8][9][10][11]
2021年3月31日
資本金 |
発行済株式総数 |
株主数
|
3億円 |
600,000株 |
25
|
株主 |
株式数 |
比率
|
フジ・メディア・ホールディングス |
126,000株 |
21.00%
|
静岡鉄道 |
86,000株 |
14.33%
|
スズキ |
49,000株 |
08.16%
|
静岡保険総合サービス |
37,000株 |
06.16%
|
中日新聞社 |
32,500株 |
05.41%
|
静岡銀行 |
30,000株 |
05.00%
|
スルガ銀行 |
30,000株 |
05.00%
|
遠州鉄道 |
30,000株 |
05.00%
|
東海放送会館 |
21,000株 |
03.50%
|
テレビ静岡役員持ち株会 |
18,500株 |
03.08%
|
過去の資本構成
1978年3月31日
資本金 |
授権資本 |
1株 |
発行済株式総数
|
3億円 |
12億円 |
500円 |
600,000株
|
1992年3月31日
資本金 |
授権資本 |
1株 |
発行済株式総数 |
株主数
|
3億円 |
12億円 |
500円 |
600,000株 |
60
|
2003年3月31日
資本金 |
発行済株式総数 |
株主数
|
3億円 |
600,000株 |
42
|
株主 |
株式数 |
比率
|
静岡鉄道 |
56,000株 |
9.33%
|
産業経済新聞社 |
42,000株 |
7.00%
|
中日新聞社 |
42,000株 |
7.00%
|
フジテレビジョン |
38,000株 |
6.33%
|
静岡保険総合サービス |
37,000株 |
6.16%
|
スズキ |
33,000株 |
5.50%
|
静岡銀行 |
30,000株 |
5.00%
|
駿河銀行 |
30,000株 |
5.00%
|
遠州鉄道 |
30,000株 |
5.00%
|
新静岡センター |
30,000株 |
5.00%
|
沿革
ネットワークの移り変わり
本社・支社
- 本社
- 東京支社
- 大阪支社
- 名古屋支社
- 浜松支社
- 沼津支社
チャンネル
デジタル放送
中継局
(参考)アナログ放送のチャンネル
2011年7月24日終了時点
静岡市
- 静岡 JOQH-TV 35ch
- 静岡賤機 44ch
- 静岡瀬名 52ch
- 静岡麻機 57ch
- 静岡羽鳥 58ch(垂直偏波)
- 玉川 58ch
- 清沢 39ch
- 井川 57ch
- 静岡大原 57ch
- 静岡籠上 43ch
- 静岡丸子 59ch(垂直偏波)
- 清水興津 44ch
志太・榛原
- 焼津 39ch
- 藤枝 38ch
- 藤枝堀之内 60ch
- 藤枝葉梨 55ch
- 岡部 60ch(垂直偏波)
- 島田 58ch
- 島田伊太 39ch
- 島田川根 57ch
- 中川根 44ch
- 中川根徳山 44ch
- 本川根 56ch
- 相良 45ch
中東遠
- 御前崎浜岡 44ch
- 小笠 55ch
- 掛川桜木 45ch
- 磐田見付 43ch
- 森 38ch
浜松市・西遠
- 浜松 JORH-TV 34ch
- 三ヶ日 43ch
- 佐久間 32ch
- 東佐久間 41ch
- 天竜 42ch
- 天竜横山 56ch
- 天竜船明 43ch
- 浜松阿蔵 61ch
- 水窪 40ch
- 秋葉 61ch
- 春野 43ch
- 南春野 35ch
- 龍山 38ch
駿東・富士
- 富士宮 39ch
- 富士川 60ch
- 芝川柚野 59ch(垂直偏波)
- 芝川内房 48ch
- 白糸 37ch(垂直偏波)
- 御殿場 37ch
- 三島 59ch
伊豆
- 伊豆長岡 56ch
- 修善寺 44ch
- 伊豆茅野 56ch
- 中伊豆 30ch(垂直偏波)
- 伊豆小土肥 45ch
- 熱海 43ch
- 東伊豆 37ch
- 河津 40ch
- 下田 43ch
- 下田稲梓 25ch・37ch
- (37chはデジタル在京キー局混信対策)
- 下賀茂 43ch
主なテレビ番組
詳細は、公式サイトの 番組案内 あるいは 番組表 を参照。アニメ番組はテレビ静岡アニメ番組一覧も参照。
自社制作番組
放送中の自社制作番組
- FNNテレビ静岡ニュース
- 毎週日曜6時からの全国ニュースは産経・中日の両新聞社が出資、またニュース配信提供している関係上、季節編成で4月から6月および10月から12月は『産経新聞ニュース』、7月から9月および1月から3月は『中日新聞ニュース』と表示されている。番組名も『産経新聞ニュース』・『中日新聞ニュース』と表示。
- ただいま!テレビ(月曜 - 金曜 16:50 - 19:00)
- HOT6GOGO(月曜 - 金曜 18:55頃 - 18:59、『ただいま!テレビ』の1コーナーとして放送)
- しずおか裏表さんぽ傑作選(深夜帯)
- バンクを駆けろ(木曜 22:54 - 23:00)
- オフ・トーク!(不定期 土曜 10:25 - 10:40)
- FNN Live News days(月曜 - 金曜 11:30 - 11:50〈ローカルは11:40頃〉、土曜・日曜 11:50 - 12:00〈ローカルは11:56頃〉)※前半部分はフジテレビから放送
- FNN Live News イット!(週末版)(土曜・日曜 17:30 - 18:00〈ローカルは17:48頃〉)※前半部分はフジテレビから放送
- サタしず(第3・4土曜17:00 - 17:30)
- くさデカ(土曜 18:30 - 19:00・再放送:金曜 1:00 - 1:30〈木曜深夜〉)
- 体操しまSHOW 〜教えて!元気の秘密〜(日曜 14:54 - 15:00)
- おは・スポ!サンデー(日曜 6:15 - 6:30)
- Jリーグ中継(原則として清水エスパルス戦)
- 当初は清水エスパルスの筆頭株主であった。現在でも清水戦の中継、清水関連番組が多い。ただし、ヴァンフォーレ甲府との試合などでは山梨放送撮影の映像を使用することがある。
- なお現在もスカパー!・スカパー!e2→DAZN用のJリーグ中継清水、藤枝MYFC(2014年より)ホームゲームを関連会社「冨士テレネット」により制作している。以前は実況を主にフリーアナウンサーが務め、テレビ静岡のアナウンサーの出演は僅少であったが、現在は多くの試合を担当するようになっている。
- 毎年12月にサッカーに関するドキュメント番組が同局の制作で全国FNS系列に放送されている。
- エスパルスのオフ・トーク!(不定期土曜 10:25 - 10:40)
- #サカろう サッカー日本代表世界一へ徹底討論(火曜 0:55 - 1:10〈月曜深夜〉)[22]
- テレビ寺子屋(日曜 6:30 - 7:00・再放送:水曜 1:25 - 1:55〈火曜深夜〉)
- 感動地球スペシャル(旧・テレビ寺子屋地球スペシャル) - ドキュメンタリー特番。※FNS系全国ネット
- ドレみ〜る(番宣番組、月曜 - 金曜の「ただいま!テレビ」の1コーナーとして放送のほか6分枠のミニ番組として)[注 6][注 7]
- チョッと!いいタイム(月曜 - 金曜 11:24 - 11:30、土曜 11:45 - 11:50)
- いけつけ!しずおかごはん(月曜 22:54 - 23:00)
- かにぱんお姉さんのかにあるき(第1・3 火曜 22:54 - 23:00)
- ウレセン(第2・第4 火曜 22:54 - 23:00)
- LOCO! エスパルス(月1回 不定期放送)
- 爆笑問題の深海WANTED(年1回放送)
- アニマルリスペクトTV 動物さまの言うとおり(年1回放送)
終了した自社制作番組
ニュース番組
深夜番組
- 情報交差点DO! (岡本夏生のデビュー番組)
- GirlsParty
- うPれ!TikTok
- アイドル観察バラエティ fishbowlのデビューしちゃってもいいですか?
- fishbowlのでかけちゃってもいいですか?
- あざキュン♡妄想デート
- もにゅそで&TAKのお~ん!お~ん!お~ん!
人力舎枠
プロダクション人力舎の芸人を起用した深夜番組で、キメラ(人力舎系列)との共同制作
その他
FNS系列ネット番組
現在放送中のフジテレビ系の番組
- 太字は同時ネット。
- [字幕]は字幕放送(文字多重放送)対応番組
製作局の表記のない番組はフジテレビ製作。
再放送番組
途中で打ち切られたフジテレビ系の番組
ほか多数
開局時に静岡放送からネット移行したフジテレビ系の番組
ほか多数
他系列番組
現在
テレビ東京系列
製作局の表記のない番組はテレビ東京製作。
その他番組
- 牛若〜第5章〜(水曜 0:55 - 1:00〈火曜深夜〉)
以下の番組は放送時間は決まっておらず穴埋め番組として不定期に放送される。
- ぶらりニッポン!全力グルメ旅
- 西川きよしのコツコツ大冒険!(BSよしもと制作)
過去
静岡けんみんテレビ(現:静岡朝日テレビ)開局まで放送されていたテレビ朝日系列の番組
静岡第一テレビ開局まで放送されていた日本テレビ系列の番組
※は静岡けんみんテレビ(現・静岡朝日テレビ)開局まで
過去テレビ静岡で放送されていたテレビ東京系列の番組
過去テレビ静岡で放送されていた独立局の番組
アナウンサー
男性アナウンサー
- 1998年 蓮見直樹
- 2004年 永井俊樹
- 2012年 小松建太
- 2016年 松下翔太郎
- 2024年 光田有志
女性アナウンサー
過去に在籍したアナウンサー
男性
●は故人。
- 1974年
- 1977年
- 1991年
- 1992年
- 鈴木敏弘( - 2020年、ラジオ福島から移籍。退職後も同局の番組を担当)
- 田中雄介( - 1996年、フリーになった後に「田中雄望」(たかな ゆうぼう)の芸名を使用していたこともある)
- 2007年
- 伊藤伸也
- 内田検二
- 大庭荘介(現・フリーアナウンサー)
- 野崎一裕( - 1990年、岩手めんこいテレビ移籍後、同局関連会社役員も務めた)
- 橋爪達也(現・WOWOWプロデューサー)
女性
- 1979年
- 1982年
- 1984年
- 橋谷能理子( - 1985年、『ニュースステーション』アシスタント、リポーターを経て三桂所属)
- 1985年
- 春日美奈子( - 1989年、群馬テレビから移籍、その後、テレビ東京契約を経て現在はフリージャーナリスト)
- 1987年
- 1990年
- 宗野留巳( - 1992年)
- 早川敦子( - 1993年9月)
- 1991年
- 1992年
- 1993年
- 1994年
- 1995年
- 1996年
- 1998年
- 内田順子( - 2004年、後エンコーポレーション所属)
- 2000年
- 2001年
- 2003年
- 2006年
- 2007年
- 2011年
- 2012年
- 伊藤弘美( - 2016年5月、セント・フォース所属)
- 2013年
- 2014年
- 2015年
- 2016年
- 2018年
- 河野多紀(退職後フリーになる。主にNHKの番組ナレーター・情報番組キャスターなどで活躍中)
- 長田暁子
- 福島理江( - 1993年3月)
- 福田晃子
- 三浦由美子
- 守田みえ
- 横山玉江(後の牧野玉江。夫は同局の元報道記者で参議院議員の牧野京夫)
情報カメラ設置ポイント
- 伊東
- 沼津(香貫山)
- 由比
- 清水(エスパルスドリームプラザ撮影可能)
- 本社屋上
- 静岡駅北口(ホテルアソシア静岡屋上)
- 浜松
おはなしキャンペーン
ごてんばあさんの歌
1978年(昭和53年)、当社が開局10周年を記念して制定されたイメージソング。スポットIDでこの曲が流れ、1979年(昭和54年)にレコード発売された(発売元はRVC。B面は『土曜音楽会いちばん星みつけた』のテーマソング、「いちばん星みつけた」)。作詞は当時電通社員だった作家の伊集院静(伊達歩というペンネームを使っていた)、作曲は小森昭宏、歌は藤本房子。静岡県の市郡名の殆どが歌詞に含まれている。1番は静岡市より東側、2番は西側の地名が入っている(スポットID放送の際、湖西市が飛ばされていた為、レコード化の際にシャウト風に入れた)。ただし、ごてんばあさんというキャラクターは存在していたものの、局のマスコットキャラクターとしてではなく、このスポットIDでのみアニメーションで登場していた。2015年(平成27年)には平成の大合併をフォローしたニューバージョンが、『てっぺん静岡(→のち てっぺん!)』などで放送されている。出演キャラクターがテレシーズファミリーになった他、井上あずみ&ゆーゆ母娘が歌唱した物に変更されている[32]。基本的に原作準拠であるが、ラスト部分は「おはなししましょう テレビ静岡(旧ロゴ)」が「テレしず(現行ロゴの拡大)」と差し替えられている。なお、この曲は2009年(平成21年)2月4日に同局が考案して発売された「しずおかCD」に収録されている。しずおかCDではレコード音源を使用しているため、「テレビ静岡 おはなししましょう」が「これが静岡 おはなししましょう」に変更されている。
タンママシーン
ごてんばあさんの流れを継いだシリーズで、前回と同じく作詞は伊達歩、作曲は小森昭宏、歌は藤本房子という布陣だった。こちらは静岡県の歴史に関する事柄を歌詞に取り込んでいる。スポットIDではごてんばあさんは引き続き登場している。
トゥモロー
作詞は康珍化、作曲は和泉常寛、歌はビックバン。
ウエルカム静岡
作詞は柴法子、作曲は井上大輔、歌は19BOX。
しず姫参上!!
ピンクのレオタードを身にまとった相楽晴子を中心に地元の人々がダンスを展開する。CMソングの作詞はSHOW、作曲は服部清、歌は元フォーリーブスの長田栄二。
視聴率
静岡地区において年間視聴率で2002年(平成14年)から2011年(平成23年)までは10年連続で、三冠王を獲得していた。2012年(平成24年)・2013年(平成25年)は全日帯の1位を獲得した[33]。 2013年(平成25年)G帯・P帯は静岡朝日テレビが1位を獲得。
2014年(平成26年)から2021年(令和3年)は、静岡第一テレビが三冠を獲得した。なお2020年(令和2年)には、月間視聴率で4月から12月の間に全日・G帯・P帯のいずれかで9回も首位に立った[34]。
社屋
本社
本社は開局当時から現在地であるが、社屋は2度の増築を経ている。南幹線(静岡県道407号静岡草薙清水線)沿いに建つスタジオ(100坪)は、1973年(昭和48年)の最初の増築で生まれたものである。開局当初、敷地奥に現存する「事務棟」(2019年(令和元年)12月時点も一部現存)内に小規模な「簡易スタジオ」(18坪)のみであったが、自社制作番組の拡充と制作力強化の必要性、さらには音響面の問題などから、本格的な制作スタジオ新設要望が出され、それに応える形で現存する「スタジオ」が新設された。次の増築は1984年(昭和59年)12月、敷地奥の事務棟に隣接する場所に「新館」が建設された。主調整室(1985年(昭和60年)2月より稼働)や事務スペースの一部がここに移されたほか、それまでなかった「報道専用スタジオ」が新設された(報道スタジオの副調整室は本館の旧フィルム現像所跡地に新設。報道スタジオと副調整室も1985年(昭和60年)2月より稼働)。また屋上には電波送受信用の新たな鉄塔が大型化され設置された[注 13](のちにお天気カメラも設置された)[35]。
2017年(平成29年)、本社敷地西側の元駐車場だった場所に新社屋が竣工し(工事は2015年(平成27年)7月着工)同年10月2日から新社屋での業務を開始(主調整室は同年10月16日の放送開始より稼働)した。新社屋の本格稼働後、従来の社屋は一部を除き解体し、跡地は駐車場およびイベント広場などとして使用する[注 14]。
新社屋については、産経新聞WEB版での同社社長(当時)、小林豊へのインタビュー記事(2014年(平成26年)10月10日付)によると、「南海トラフ巨大地震が来ても、放送を途切れさせないこと」なども念頭に置いているという[36][37]。
浜松本社
1973年(昭和48年)7月、「浜松本社」を設け、建物内に「浜松スタジオ」も併設した(ただし機材は常設ではなく、使用時には中継車の機材をスタジオに繋げる「中継車ドライブ」方式であった)。ここからは当時放送していた自社制作のワイド番組「ワイドインしずおか」が、木曜日のみ放送されていた。しかし「浜松本社」は組織再編などで後に廃止し、現在は場所を変え「浜松支社」として営業活動や県西部の報道取材拠点となっている。なお、「浜松本社」のあった場所は現在、静岡エフエム放送(K-mix)の本社・スタジオとなっている。
- コールサイン
アナログ放送は浜松放送局に静岡放送局と別のコールサイン(JORH-TV)が付与されており、県西部向けに一部のCMを差し替えて放送していた。[注 15]。
- 放送・CMの地域別差し替え
民放テレビエリア内での一部地域におけるCM差し替えを行っているのは全国的に見てもテレビ静岡、静岡放送[注 16] と札幌テレビ放送(STV)[注 17] の3局のみである[注 18]。
海外の提携放送局
主な受賞歴
『テレビ静岡55周年「イーちゃんの白い杖」特別編』が2023年日本民間放送連盟賞テレビ・グランプリ、テレビエンターティンメント番組最優秀賞を『イーちゃんの白い杖 25年継続取材と全国発信プロジェクト』で同賞特別表彰部門放送と公共性最優秀賞をそれぞれ受賞した[38][39][40]。同賞を複数受賞することもグランプリ、最優秀賞で受賞することも開局以来初めてだった。又、放送批評懇談会による『第61回ギャラクシー賞』テレビ部門入賞作品に選定された。さらにNYフェスティバル2024金賞[41]、2024年度日本記者クラブ賞特別賞[42]、米・USインターナショナルアワード2024で銀賞を受賞した[43]。
『58年後 その先にー袴田事件と再審法ー』が第62回(2024年)ギャラクシー賞上期テレビ部門奨励賞と2024年7月月間賞(当局初)を受賞[44]した。
『ヨコズナイワシ - 駿河湾 最深部の王者 3つの謎 -』(2022年(令和4年)1月16日放送、出演:田中直樹、鈴木香里武)が優れた科学番組に贈られる2022年度 科学放送高柳賞・優秀賞を受賞した[45][46][47]。
過去には、1981年(昭和56年)に『14歳の小径』で優れた教育番組に贈られる第13回日本賞の阿部賞[48]、1992年(平成4年)に『知られざる明治 もう一人のクラーク先生』で第1回FNSドキュメンタリー大賞[49]、1995年(平成7年)に『語り続ける私の手~手話通訳者の頸肩腕障害~』で第4回FNSドキュメンタリー大賞の準大賞、1998年(平成10年)に『イーちゃんの白い杖~100年目の盲学校~』で第8回FNSドキュメンタリー大賞の特別賞[50]、2002年(平成14年)に『こちら用務員室~教育現場の忘れ物~』で第10回FNSドキュメンタリー大賞[51]を、2016年(平成28年)『死刑囚と姉ー袴田事件50年ー』で第12回日本放送文化大賞関東・甲信越・静岡地区最優秀賞(テレビ・グランプリ候補番組)[52]、2021年(令和3年)に”『爆笑問題の深海WANTED』駿河湾 - 水深2500m - 深海定点撮影カメラの開発”で第29回FNSテクニカルフェア「あんたが大賞」で金賞[53]などをそれぞれ受賞した実績がある。
雑記
- 本社前の道路(静岡県道407号静岡草薙清水線 通称:南幹線、またはカネボウ通り) を「テレしず通り」と呼ぶこともある(本社社屋の前には「まことに勝手ながら、テレしず通りと呼ばせていただきます。」という看板が立てられている)。この呼称はテレビ静岡の他、K-mixや中日ショッパー(静岡県の都市部で配布されるフリーペーパー・中日新聞系)でも使用しているが、それ以外で使用されることはほとんどなく、南幹線・カネボウ通りという呼称が一般的である。
- 1980年(昭和55年)に起きた静岡駅前地下街爆発事故では、テレビ静岡と静岡第一テレビ(SDT)の記者・カメラマンが、一次爆発の数十分後に起きた大規模な二次爆発に巻き込まれた[注 19]。テレビ静岡、静岡第一テレビの記者・カメラマンともに重傷(一部は重体)となった(その後全員治癒し職場復帰)。この事故で「爆心」となってしまった雑居ビル(第一ビル)には当時、テレビ静岡の営業部静岡支社が入居しており、在静マスコミでは一番大きな被害を受けた社でもある。なお、このビルの斜め向かいに静岡第一テレビも営業支社を構えており、取材陣が被害を受けた2社が偶然ながら営業拠点の被害も受けたことになる。
- 1985年(昭和60年)2月から使用が開始された報道スタジオは、報道専用としながらも、省力化などを目的として報道以外の番組にも使用されており、1986年(昭和61年)4月、土曜深夜と編成枠を交換[注 20] して新たに立ち上げた情報生番組『情報交差点DO!』(岡本夏生がローカルタレントから全国デビューのきっかけを作った番組)でもこのスタジオが使用された。
- かつては静岡市葵区伝馬町に「メディアシティ静岡」ビルを所有し、ビル内に「百人劇場」と称するホールを構えていた。ここには副調整室(サブコン)設備と放送用機材も備えられており、公開番組の収録や生放送に適宜使用されていたが、テレビ静岡本体の財務事情に絡み、ビル自体をメガネトップに売却したため、ビル名称は「トップセンタービル」へ変更され、同社の本社ビルとして使われている。「百人劇場」もテレビ静岡の手を離れ、「静岡インザライフ」と改称して引き続きイベントホールとして使用されている。
- 開局当時の浜松中継局は浜松市富塚町にあったが、自衛隊浜松基地に近く、航空法の関係から、1978年(昭和53年)9月に大平台に移転した。[54]
- 1998年(平成10年)頃、放送終了時に流れる「BANDでEND」と言うクロージング映像があった。一般公募で採用された静岡県下で活動するアマチュアロックバンドが演奏している様子を撮影した物で終盤で中継局のチャンネルが横ロールで流れた後、当時の局キャラクターであった「おはなし坊や」が横から出てきて手書き調のテロップ「おやすみなさい」と表示されて放送終了すると言う物だった。ちなみに出演したバンドのグランプリを決める特別番組も年末深夜に放送された。
- 在静民放で唯一中央競馬に賞杯を提供している(東京競馬場で行われるテレビ静岡賞)。詳しくは中央競馬の冠競走一覧を参照。
脚注
注釈
- ^ 東海テレビとともに中部地方を管轄する。ただし、ブロックネット番組は制作した実績がない。
- ^ 当時のUHF第1次チャンネルプランに基づく最初の予備免許交付で、この日は同時に、長野放送、岡山放送などにも交付された。
- ^ 音声多重放送開始後、1985年2月に主調整室設備を更新しているが、CMバンク設備は音声多重非対応の旧設備を継続使用(移設)していたため、同社で放送されるCMはすべてモノラル放送されていた。CMの音声多重対応は、平成元年のCMバンク設備更新以後である。
- ^ 「FNNテレビ静岡ニュース」のオープニングタイトルデザインも同時期(1986年4月)に変更され、1999年末まで10年以上に亘り使用されていた。
- ^ 5月10日から5月23日まで新宿武蔵野館、5月24日から6月6日まで浜松シネマイーラ・静岡シネ・ギャラリー・シネプラザサントムーンの静岡3映画館にてそれぞれ公開。
- ^ 『ただいま!テレビ』開始前まで番組表上では、『みんなのニュースしずおか→プライムニュースしずおか→Live News it!』に内包扱いされていた。放送時間は18:54 - 18:59で事実上おまけ番組として放送。
- ^ 同じく番宣番組である『ハイ!し〜ず テレしず』は月曜 - 金曜 4:50 - 4:55、日曜 5:25 - 5:30に放送している。
- ^ 2024年10月から不定期に15:40 - 15:45の放送となる場合があり、その場合は11:24 - 11:30もネットとなる。
- ^ 17:48 - 18:09は全国ネット。
- ^ 2015年3月までは同時ネット(6:30 - 7:00)であったが「テレビ寺子屋」が同時間帯に枠移動するため、遅れネットに移行し現在の時間で放送。2020年3月までは土曜 5:00 - 5:30に放送。
- ^ 週によって異なる。
- ^ 『アイカツ!』(途中打ち切り)は静岡朝日テレビで放送。『アイカツスターズ!』から『アイカツオンパレード!』は県内未放送。
- ^ 事務棟屋上に設置されていた旧鉄塔は予備として残された(後に撤去。2012年時点では現存せず)。
- ^ 同社社長、小林豊へのインタビュー記事(別掲)などからは、本社社屋について2018年5月の完成予定とされていたが、これは旧社屋の解体および敷地整備も含めた工事全体の完了時期を指していた可能性もある。
- ^ ちなみに在静民放局で浜松中継局にコールサインが付与されているのはテレビ静岡と静岡放送の先発2局であった(ただし静岡放送はラジオのみ)。
- ^ 静岡放送も平日の午前11時台など一部時間帯で県西部向けに一部のCMを差し替えている。
- ^ 札幌テレビ(STV)では2010年6月からアナログ・デジタル両方で地域別差し替え放送を開始。但し、ワンセグは差し替えなしで従来通り道内一律で同じ番組・CMを放送。
- ^ 中国放送(RCC)も、1990年代初期までは備後地域(コールサインが『JOEE-TV』の地域)でCMを差し替えていたが、その後全県エリアに統合された。
- ^ テレビ関係者としてはこのほかNHK静岡放送局の記者2名も巻き込まれ、一時重体となった。
- ^ 映画枠を土曜に移し、当時ネットしていた『オールナイトフジ』を打ち切った。
出典
- 社屋についての記述は『テレビ静岡社史「テレビ静岡二十年の歩み」』(1988年出版)などから引用・要約している。
外部リンク
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地上波 フルネット局 26局 | |
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地上波 クロスネット局 2局 | |
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BSデジタル | |
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CSチャンネル4 | |
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過去のCSチャンネル | |
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旧加盟局7 | |
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国内支局 | |
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関連新聞・スポーツ新聞・夕刊新聞社9 | |
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関連項目 | |
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脚注
1NNN/NNSとの提携関係あり。 2NNN/NNSとのクロスネット局であるが、NNN・FNNのみの加盟と記述してある資料あり。 3NNN・ANNとのクロスネット局であるが、ANNには報道部門のみの参加。 4加盟局が運営・出資する衛星放送(CSチャンネル)。 5現在のJ SPORTS。フジテレビは2009年9月まで出資。 62009年4月30日で閉局。 7太字はFNN・FNS双方に加盟。細字はFNSのみに加盟。 8旧フジテレビは2008年10月に現フジテレビに放送免許を譲渡(会社分割方式)。 9母体新聞社及び加盟局と友好関係のある新聞社。
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歴史(前身紙) | |
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関連企業・団体 | |
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加盟団体 | |
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関連人物 | |
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関連項目 | |
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1 資本・友好関係のあるテレビ局・ラジオ局 2 以前の関連会社で、テクノホライゾン・ホールディングスの子会社となった 3 過去に友好関係のあったラジオ局。2000年4月1日開局、2010年9月30日閉局 4 過去に資本・友好関係のあったラジオ局。旧法人は2014年3月31日清算 5 過去に刊行された出版物。2014年9月号からネイチュアエンタープライズに発行を移管
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座標: 北緯34度59分24.784秒 東経138度25分34.935秒 / 北緯34.99021778度 東経138.42637083度 / 34.99021778; 138.42637083