カスパー・シュマイケル
カスパー・シュマイケル(Kasper Schmeichel, 1986年11月5日 - )は、デンマーク・コペンハーゲン出身のサッカー選手。スコティッシュ・プレミアシップ・セルティックFC所属。ポジションはGK。デンマーク代表。元デンマーク代表GKのピーター・シュマイケルは実父。 クラブ経歴キャリア初期父・ピーターがスポルティングCPに所属していた2000年、ポルトガルのGDエストリル・プライアでキャリアをスタート。 2002年、父・ピーターのイングランド復帰と同時にマンチェスター・シティFCのユースへ移籍。トップチーム昇格後は下部リーグへのレンタル移籍を繰り返していたが、2007-08シーズン開幕前に、正GKアンドレーアス・イサクソンと、控えGKジョー・ハートが共に怪我で離脱したため、開幕戦のウェストハム・ユナイテッドFCでスタメン出場を果たし、0-2の完封で押さえスヴェン=ゴラン・エリクソン監督の期待に応える活躍を見せた。開幕後も一時期は正GKの座を掴んだが、その後ジョー・ハートにポジションを奪われた。 カーディフ・シティFC、コヴェントリー・シティFCへのレンタル移籍を経て2009年8月、エリクソンが監督に就任したフットボールリーグ2(4部相当)のノッツ・カウンティへ移籍。翌2010年7月には、チャンピオンシップ(2部相当)所属のリーズ・ユナイテッドFCに2年契約で移籍した。 レスター・シティ2011年夏、チャンピオンシップ所属のレスター・シティFCに移籍し、レギュラーに定着。2013-14シーズンに優勝して、プレミアリーグに昇格。 2014-15 シーズンはプレミアリーグ残留に貢献すると、翌年の2015-16シーズンには、クラブ史上初の優勝に貢献[1]。同シーズンのデンマーク年間最優秀選手賞も受賞した[2]。 2016-17シーズン、チャンピオンズリーグ決勝トーナメントのセビージャ戦、1stレグではマンオブザマッチに選ばれた[3]。1stレグ、2ndレグ、いずれの試合でも相手のシュートを再三防ぎ、更に相手のPKを止める活躍を見せ、チームのベスト8進出に貢献した[4]、また同シーズンはチームのプレミアリーグ残留に貢献、レスターチーム内の最優秀選手賞、選手が選ぶ最優秀選手に選ばれた。2018-19シーズン中にはレスターでの300試合出場を達成した。 2018年8月31日、新たに2023年までとなる5年の契約に署名した[5]。 2019-20シーズン、10月25日に行われた第10節サウサンプトン戦にて9-0のプレミアリーグ最多得点での勝利し、父ピーターがマンチェスター・ユナイテッド時代の1995年3月、イプスウィッチ戦で9-0と勝利した最多得点記録の試合と並び、親子2世代でプレミアリーグ最多得点試合でGKとしてプレーしたこととなった[6]。リーグ戦全試合にフル出場し、リーグ第3位となるクリンシート13試合を記録[7]、UEFAヨーロッパリーグ出場権獲得に貢献した。 2020-21シーズン、5月15日に行われたFAカップ決勝チェルシー戦では二度の決定機を好セーブで防ぐなどの活躍を見せ、レスターの50年ぶりとなるFAカップ優勝に貢献した[8]。 2021-22シーズン、引退を表明したウェズ・モーガンに代わり、新たにチームの新主将として任命された[9]。 ニース2022年8月3日、OGCニースへの完全移籍が発表された[10]。加入当初はウェイトオーバー気味、リュシアン・ファーヴル監督との確執、さらに、ミーティングに遅刻するなどの規律違反が噂されたが、それでもファーヴル監督解任後に就任したディディエ・ディガール暫定監督の信頼は厚く、リーグ・アン36試合を含む公式戦46試合に出場した。 ただ2023-24シーズンは、若返りを図る首脳陣の意向もあって開幕からベンチ外が続き、マルシン・ブルカにポジションを奪われた。2023年9月1日、双方合意の下でクラブとの契約を解消した[11]。 アンデルレヒト2023年9月5日、RSCアンデルレヒトに加入した[12]。契約期間は1年間。背番号は33番。 セルティック2024年7月18日、セルティックFCに1年契約で加入した[13]。監督であるブレンダン・ロジャーズとはレスター・シティ時代からの再タッグとなる。 代表経歴年代別のデンマーク代表にも招集された経験がある。2012年5月26日に行われたブラジル戦で負傷したトーマス・セーレンセンが回復の目処が立たないため、同月29日にUEFA EURO 2012のエントリーメンバーに代替招集された。2013年2月16日に行われたマケドニア代表との親善試合で先発出場し代表デビューを果たした。 2016年6月にはキリンカップに招聘され、来日を果たしている[14]。 2018 FIFAワールドカップではグループリーグ全3試合で先発し好セーブを見せ、決勝トーナメント1回戦のクロアチア戦では1-1で迎えた延長後半終了間際にルカ・モドリッチのPKをストップ。PK戦でもクロアチアのPK2本をストップしたが、デンマーク側3人がPKを止められ、デンマークはワールドカップで1998年以来のベスト8入りを逃した。この試合のMOMにはシュマイケルが選ばれた[15]。 2021年、UEFA EURO 2020、チームの準決勝進出の立役者の一人となり[16]、準決勝のイングランド戦では数度の好セーブを見せたが、延長戦の末に敗れ、チームは1992年以来の決勝進出はならなかった[17]。 2022年11月8日、カタールW杯に臨むメンバーの1人に選ばれた[18]。本大会では、グループステージの全3試合に先発フル出場したものの、チームは未勝利で大会敗退を余儀なくされた[19]。 2024年3月23日、スイス代表との親善試合に出場したことでデンマーク代表通算100キャップを記録した。100試合に出場したデンマーク代表選手としては通算11人目であり、GKのみに絞ると父ピーター、トーマス・セーレンセンに次いで3人目になる[20]。 個人成績クラブ
代表
タイトルクラブ
個人
人物
脚注
外部リンク
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