ミラノコレクションA.T.
ミラノコレクションA.T.(ミラノコレクション・エー・ティー / Milano Collection A.T.、1976年8月27日 - )は、日本のプロレス解説者、プロレスリングコーチ。元男性プロレスラー。岩手県盛岡市出身。最終所属新日本プロレス。血液型O型。リングネームの「A.T.」は本名の照井 章仁(てるい あきひと)のイニシャル。ただし、両親の離婚に伴い現在の本名は澤藤 章仁(さわふじ あきひと)[2]。 2000年に闘龍門2000プロジェクトの一員としてプロレスラーとなり、その後全日本プロレス、DDTプロレスリング、新日本プロレス、プロレスリング・ノアなどのリングに登る。ケガの影響で2010年に引退して、その後は整体師に転身して整体院の経営、『ワールドプロレスリング』の解説者を務めている。 来歴1996年、アニマル浜口トレーニングジムでトレーニングを積む。 1998年、FMWの練習生になったが、闘龍門の6期生の募集を知りメキシコへ渡る。 2000年5月13日、メキシコのアレナ・ナウカルパン、対神田裕之戦でデビュー。吉野正人、辻本恭史(現:"brother"YASSHI)、近藤修司、八木隆行、高木省吾とユニット「イタリアン・コネクション」を結成してリーダーとなり、一時は闘龍門マットを席巻するが、方向性が変わるにつれてメンバーが次々と造反して解散。自身もDRAGON GATEを退団してアメリカへ渡りROHなどに参戦。 2005年中に噂されたDragondoorへの参戦は、2006年2月7日に行われた「T2P・ワン・ナイト・スタンド」で果たされた。また、4月20日に全日本プロレスへ初参戦し、念願であった武藤敬司とのタッグを結成。5月4日にDDTプロレスリング初参戦。海外で知り合ったKUDOから聞いていなかったのか、ゲイである男色ディーノとタッグを組んでしまい、案の定味方のはずのディーノに試合中に襲われ、ディーノと大鷲透の抗争で使用されていたレイザーラモンHG風のコスチュームを身につけさせられて「ミラノコレクションGAY-T(ミラノコレクションゲイ-ティー)」に変貌してしまった。7月23日には新日本プロレスのイベントWRESTLE LANDのリングに上がり、8月12日に新日本プロレス両国国技館大会で行われる蝶野正洋復帰戦のパートナーを務める。新日本ではヘビーとの組み合わせがほとんどだったが、10月9日の両国国技館大会でタイガーマスクと対戦して勝利。11月22日にはプロレスリングElDorado新宿FACE大会に参戦して飯伏幸太とコンビを結成。 T2P時代はギミック上、「I県(イタリアか岩手県)M市(ミラノか盛岡市)」出身を名乗っていたが、JAPAN合流後に「日本人宣言」し、本当の出身地を公開。しかし、2007年現在参戦している新日本では再びイタリア・ミラノ出身を名乗っている。 2007年6月に行われた新日本「BEST OF THE SUPER Jr. XIV 〜Power Of Mind〜」で井上亘を破り初出場で初優勝。2006年7月23日のレッスルランド初登場から11か月、8月12日の本戦初登場から数えるなら、わずか10か月での快挙であった。2008年1月、新日本プロレス所属となった。11月犬猿の仲といわれたタイチと和解しタッグチーム「ユニオーネ」を結成。 2009年1月31日の試合後のマイクで「実は俺、昨日、体重計に乗ったら90キロだったよ」とコメント。ジュニア戦線に本格復帰することを明言した。5月「BEST OF THE SUPER Jr. XVI 〜The Hard Luck Soldiers〜」開幕戦では、プリンス・デヴィットと対戦。共に身体能力の限界をきわめた高難度にして華麗な攻防を見せ、現新日ジュニア最高峰の戦いを繰り広げた。 長期欠場から引退へ9月13日に行われた6人タッグマッチ戦で目を負傷。右目下直筋下斜筋麻痺と診断され復帰未定まで追い込まれた。一時手術は成功しリハビリを始めていると新日本公式サイトでも書き記されていたが、そのリハビリでの回復状態は予想以上に思わしくなかった。 そして、新日本プロレス携帯サイトで連載している「パラダイス日記」において引退を決めたことを明かし、2010年1月18日に記者会見を開き引退を正式発表した[3]。引退会見では、目の怪我について「2005年の時から目の焦点が合わなくなり、その時は2、3日で直ったものの、丁度昨年から再度焦点が合わなくなったようであり、まともなロープワークも出来なかった。そのためいつ手術してもおかしくない状態が続いていて、9月の試合でたまたま症状が出た」と本人の口から事情が語られている。 ミラノ劇場、終幕へ2月14日の両国国技館興行、第2試合のIWGPジュニアタッグ選手権試合の試合後、散々罵倒し続けてきた外道にトラース・キックを打ち込む。そして、IWGPジュニアタッグ王座を防衛した田口、デヴィットと一緒になって祝った。 休憩後、自身のテーマ曲であるMILANO FEVER+EUROPEで女性ダンサーを先頭に純白のスーツで入場。マイクで引退の挨拶を済ませると、ツトム・オースギ、ヘラクレス千賀、大鷲透、FMW時代に付き人だったハヤブサ、落語家の三遊亭楽太郎(後の三遊亭円楽)らミラノにゆかりのある人物達から花束が贈られた。また、来場出来なかった近藤修司はVTRコメントで祝福。さらに、サプライズゲストとしてウルティモ・ドラゴンが来場。ミラノは涙を浮かべて迎え入れた。 記念撮影を終えると、10カウントゴングが鳴らされ尾崎仁彦リングアナウンサーが最後のコール。トリコロールの紙テープがリング上に大量に投げ入れられた。その後、再びマイクを握ると「8年間車椅子生活だったハヤブサさんを絶対治してみせます。第2の人生の1発目のイタリア革命はハヤブサさんを車いす生活から離すことです」とコメントした。 なお、引退後については、新日本プロレスからはフロントとしての残留を要請されたものの、12月に宅地建物取引士試験に合格したことや、以前から東洋医学に関心があったことから今後のことは未定としていたが[4]、結局東洋医学の道に進んだ。自然治癒力を高めるという「FF甦生術」と呼ばれる理論を学び[1]、マッサージ店「足fumi堂」を立ち上げた。 引退後、解説席へ引退後は新日本のリングの解説席で解説を行っている。2011年8月のG1 CLIMAXでも解説を行ったが、矢野通対ヒデオ・サイトー戦で矢野が木槌(ゴングを打つ為の木槌)でヒデオを殴打しようとしてヒデオがゴングを盾にして防御し、ゴングの音が鳴るという珍場面で堪えられず大爆笑した。 経歴上、メキシコ系のプロレス(ルチャリブレ)の情報に強く、解説席での口癖は「最低」。ただし用いる際はヒールユニットがレフェリーのブラインドを付いて反則攻撃→フォール勝ちを収めた際に呆れた調子で発する。2016年に入ってからは内藤哲也から入場時や試合終了時に絡まれるようになり、勝ち試合の時には自身が整体師である事に付け込まれ、「体(主に痛めた部分)を診てくれ」と頬杖と患部指差しアピールで挑発されるようになった(ミラノ自身は断固無視を貫いている)。内藤入場の際はリング外を1周回してリングインする内藤に見つからないように放送席から数ブロック横に座席移動している。2017年1月には、飯塚高史が自身の隣にいる野上アナを襲撃した際、避難並びに野上アナの救助そっちのけで、「コレ本当にあったんだあ?」とファン目線で感激遭遇しつつ、反面「野上アナの寿命が15年縮まりました」と一転冷静に解説していた。2017年2月11日の大阪大会ではL・I・JのSANADAが試合終了後、ミラノの眼前でミラノ自身のジャベである「パラダイスロック」をミラノに見せ付けると、「使用許可は出していないが掛け方は僕より上手い」と複雑そうなコメントを残した。以降SANADAはこの技を使用している。 お気に入りの選手については、L・I・J所属時代のEVILが挙げられ、彼の得意フレーズである「エーヴリシング!」を放送席で絶叫する場面や、入場時にEVILのグッズを胸元に掲げて目を閉じ、祈りを捧げるようなパフォーマンスを行っていた。しかし、2020年7月開催の大阪城ホール大会にてEVILがL・L・Jを離脱してBULLET CLUB入りし、更に愛用していたEVILのシックルペンライトを破壊され、鉄柵に叩きつけられて以降はEVILを「大っ嫌い」だと発言している。 2020年11月からはEVILに代わってグレート-O-カーンを推しており、オーカーンの試合は「『帝国国際放送』による中継」と称して解説を行い、実況や同伴の解説者によって即座に訂正やツッコミを受けるパターンがお約束となっている。 また、BULLET CLUBのチェーズ・オーエンズについても推しており、お気に入りに挙げられる。元々はインサイドワークの上手さを評価する程度の解説であったが、徐々にオーエンズを贔屓する解説を行うようになり、上記の「エーヴリシンク」と同じ口調で「オーエンズ!」と叫ぶシーンが見受けられる。 2019年12月、新日本と同じブシロードグループに加わった女子プロレス団体、スターダムのスペシャルコーチに就任[5][6]。以降は月二回ペースで指導を行っている[7]。 2020年1月31日、後楽園ホールで行われた闘龍門特別興行において、DRAGON GATEのヒールユニットR・E・Dの反則行為を受けていた闘龍門軍を救出すべく私服姿のまま観客席からリングへ乱入。パラダイスロックやイタリアン・コネクション時代の連携を披露しファンに向けて「ただいま!」と声を発した。 解説席上の振る舞いは紳士的ではあるものの、放送席のゲストがタイチの場合はユニオーネで互いに気心知れているせいか、忖度なしの言動となることも多く、BULLET CLUBの試合となると立腹するタイチを諌めたりもしている。一方でミラノ自身も「バレットクラブ」には辟易しており、解説席において「BULLET CLUB相手にイリミネーションマッチはやってはいけない」と警鐘とも取れる発言をしている(試合と無関係なレスラーが頻繁に介入するため)。 タイトル歴
得意技フィニッシュ・ホールド
打撃技
飛び技
関節技・絞め技
合体技
エピソード
CD
メディア出演テレビ
テレビドラマ脚注
外部リンク
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