伊藤 つかさ(いとう つかさ、1967年2月21日 - )は、日本の女優。所属事務所はカートプロモーション。
人物・略歴
東京都渋谷区生まれ。世田谷区立東大原小学校(現世田谷区立下北沢小学校[2])、世田谷区立北沢中学校、私立駒沢学園女子高等学校、トキワ松学園女子短期大学(現:横浜美術大学)卒業。独身(離婚歴あり)。小中学校時代は下北沢駅から数分のところに住んでいた。小学校時代は長野県で過ごした経験がある。
母の勧めで幼少期から「劇団いろは」に入団し、子役として主にテレビドラマに出演していた。
1980年、「3年B組金八先生」でクラスのアイドル的女子生徒・赤上近子役を演じた。
1981年9月1日に徳間ジャパンから「少女人形」でアイドル歌手としてデビュー。1980年代に一世を風靡した。八重歯がトレードマークであった[3]。
その後は現代劇を中心にドラマに出演。時代劇にもレギュラー出演していた。
1984年にはレコード会社を徳間ジャパンからビクター音楽産業に移籍、1986年まで継続して音楽活動をした。その後は現代劇を中心にドラマに出演。時代劇にもレギュラー出演していた。1984年、叙情漫画家みつはしちかこ原作の「小さな恋のものがたり」でチッチ役としてラジオドラマやアニメで声優デビュー。
2002年、竹書房から発売された写真集でヘアヌードを披露(これが初のヌード)し、ファンに衝撃を与えた。
2006年7月31日、20年ぶりに歌手として復帰した[3]。
2009年11月にビクター時代のシングル2作、2011年08月に徳間ジャパン時代のシングル5作がミュージックグリッドからMEG-CDで再発売された。
2010年3月、薬丸秀美、荻野目洋子、河合その子とともに資生堂の新CM発表会に登場し40代女性向け商品のPRを行った[4]。
2012年4月18日、座・高円寺の舞台「裏の木戸は開いている」の稽古中に客席へ転落して足を骨折、全治2か月と診断され入院した。このため、同舞台は内容を一部変更して上演、6月出演予定の舞台「帰ってきた蛍〜慟哭の詩〜」を降板した[5][6]。
2013年11月に徳間ジャパン時代、ビクター時代のオリジナル・アルバム6作(5枚目の『クレッシェンド』を除く[7])、2014年02月にライブ・アルバム1作がタワーレコード/ディスクユニオン限定で、デジタルリマスタリングした音源にアルバム未収録曲や未収録ヴァージョンなどをボーナストラックとして追加、歌詞カードにはシングル盤のジャケットなどを掲載し、再発売(内3枚は初CD化)された。
2023年2月26日、BS松竹東急「小倉智昭の昭和懐かしヒット曲!!~あのアイドルに会いたい~ 第2弾」にて、変わらぬ歌声で「少女人形」を歌唱した。
伊藤つかさの番組出演時間
伊藤つかさと労働基準法は切っても切れない縁がある。背景として法律上、芸能人を労働者とみなすべき存在であるか否かという議論があり、みなした場合には労働基準法の適用が行われ、15歳未満の者の20時以降(16歳から18歳までは22時以降)の労働は認められない。当時はまだこれに対する対処の手法が確立しておらず、テレビ局は手探りで自主規制として何時まで、また誰ランクまで許可すべきかを模索している段階であった。このためアイドル歌手としてデビューし、15歳未満で歌番組でのベストテン入りを果たした伊藤だったが、当時のベストテン番組は20時以降からの生放送番組だったため、この自主規制によって出演できなかったというエピソードがある。一例として『ザ・ベストテン(TBS系, 毎週木曜日21:00 - 21:54)』では本人に代わり等身大パネルを使用するという措置が執られた。後に伊藤自身はこの件に関して、極度のあがり症だったため、生放送の歌番組の出演には消極的で、辞退する口実として労働基準法を傘にしたと明かしている。後年そのことが大きな問題となり、若年アイドルの活動に大きな影響を与えたことについては、後悔しているという[8]。
エピソード
- 1982年7月25日、小田急電鉄がこの日運転した団体専用列車「你好(ニイハオ)つかさ号」(新宿駅 - 向ヶ丘遊園駅)で、一日車掌として乗務した。使用車両は3000形SE車であった。
- フジテレビ系昼の帯番組『笑っていいとも!』(1982年10月-2014年3月)の名物コーナー「テレフォンショッキング」は、当時伊藤の大ファンであった司会のタモリが芸能界の交友関係を繋げていき、いつの日か伊藤をゲストに招くことを目的として企画されたものである。伊藤は放送3年目の1985年7月8日と1987年6月24日に同コーナーに出演を果たした[9]。
- 元TBSプロデューサーの日向宏之によると、子役時代の伊藤は天才少女と呼ばれ、「大人の芝居が出来る子」だったという[10]。『結婚するまで』で田村正和の娘役を演じた時は、大人の役者の演技を先取りするようなことも多く、主演の秋吉久美子が「あの子に食われちゃってホントに困る」とぼやいていたという[10]。
- 『3年B組金八先生』で伊藤を起用した元TBSプロデューサーの柳井満によると、第二シリーズで伊藤が座った最前列の金八の真向いの席は、第一シリーズで土屋かおりが座った席でもあった[10]。柳井は後任も土屋のような可愛らしいイメージの少女を考えており、オーディションではその条件に合った伊藤がすんなり決まったという[10]。なお、伊藤は当時土屋と同じ劇団いろはに在籍しており、仲の良い間柄であった[11]。
出演
テレビドラマ
TVアニメ
それ以外のTV出演
他多数
ラジオ
映画
劇場版アニメ
CM・広告
- 「マイクロカセットラジカセ minic」「マックロード650」 松下電器
- 「雪見だいふく」 ロッテ
- 「雪見弁当」 ロッテ
- 「アイスパゲッティ」 ロッテ
- 「ガムンボ」 ロッテ
- 「バブバルーン」 ロッテ
- 「パリDEパイ」 ロッテ
- 「モペット コーンスナック」 ロッテ
- 「JX日鉱日石エネルギー」 ENEOS
- 「シャワラン ビューティーシャンプー&リンス」 牛乳石鹸
- 「シャワラン 弱酸性シャンプー&リンス」 牛乳石鹸
- 「アキレスシューズ」 アキレス株式会社
- 「三越のお歳暮」 三越
- 「IN&ON」 資生堂(河合その子・荻野目洋子・薬丸秀美(旧:石川秀美)と共演)
「アキュライズ」
舞台
ディスコグラフィ
- 2014年2月12日発売のCDにてライブを含む全ての音源がCD化された。
シングル
アルバム
オリジナル・アルバム
- ふたりぼっち
- 作詞:竜真知子/作曲:井上大輔/編曲:梅垣達志
- 少女人形
- 作詞:浅野裕子/作曲:南こうせつ/編曲:船山基紀
- 水色ノート
- 作詞:竜真知子/作曲:井上大輔/編曲:瀬尾一三
- ピエロのオルゴール
- 作詞・作曲:水越けいこ/編曲:梅垣達志
- わたしの友だち
- 作詞:安井かずみ/作曲:加藤和彦/編曲:清水信之
- 私の騎士はいつも突然
- 作詞・作曲:水越けいこ/編曲:梅垣達志
- かすみ草<朗読>
- 作詞:伊藤つかさ
- モーニング・キッチン
- 作詞・作曲:天野滋/編曲:瀬尾一三
- 童話色
- 作詞:浅野裕子/作曲:南こうせつ/編曲:船山基紀
- マリオネット
- 作詞:伊藤つかさ/作曲・編曲:梅垣達志
- Bye Bye Oneside Love
- 作詞:天野滋/作曲:伊藤薫/編曲:松井忠重
- 2. 「さよなら こんにちは」(1982年3月1日/ジャパンレコード、JAL-18)[15]
- さよなら こんにちは
- 作詞・作曲:大貫妙子/編曲:清水信之
- 夢見るSeason
- 作詞・作曲:原由子/編曲:大村憲司
- 私 I Love You
- 作詞・作曲:矢野顕子/編曲:後藤次利
- パジャマ・パーティー
- 作詞・作曲:竹内まりや/編曲:清水信之
- 恋はルンルン
- 作詞:仲畑貴志/作曲・編曲:坂本龍一
- 野外コンサート
- 作詞:安井かずみ/作曲:加藤和彦/編曲:清水信之
- 夕暮れ物語
- 作詞:安井かずみ/作曲:加藤和彦/編曲:清水信之
- 彼
- 作詞・作曲:伊藤つかさ/編曲:清水信之
- 春風にのせて
- 作詞・作曲:大貫妙子/編曲:大村憲司
- 風になって
- 作詞:高橋信之/作曲・編曲:高橋幸宏
- ともだちへ
- 作詞・作曲:矢野顕子/編曲:後藤次利
- 夢見るSeason (シングル・ヴァージョン)
- 作詞・作曲:原由子/編曲:松井忠重
- 3. 「ふしぎの国のつかさ」(1982年7月25日/ジャパンレコード、JAL-1982)[16]
- ※全作曲:加藤和彦/全編曲:清水信之
- アリスの恋人
- 作詞:安井かずみ
- ミスターキャロル・マイアリス
- 作詞:北村想
- 夢の中のアリス
- 作詞:北村想
- 四つ葉のクローバー
- 作詞:安井かずみ
- ノウ!ノウ!ガール
- 作詞:竹邑類
- 光につつまれて
- 作詞:伊藤つかさ
- 少女のままで
- 作詞:北村想、竹邑類
- 4. 「タッチ」(1982年12月15日/ジャパンレコード、JAL-32)[17]
- 空の旅人
- 作詞・作曲:山口美央子/編曲:安田裕美
- 横浜メルヘン
- 作詞:庄野真代/作曲:小泉まさみ/編曲:川上了
- 二度目のファースト・ラブ
- 作詞:山川啓介/作曲:堀内孝雄/編曲:石川鷹彦
- 通学電車
- 作詞・作曲:岸田智史/編曲:安田裕美
- ボーイフレンド
- 作詞・作曲:大貫妙子/編曲:青木望
- なおさらせつなくマリンブルー
- 作詞・作曲:伊勢正三/編曲:石川鷹彦
- 私はブルーバード
- 作詞:竜真知子/作曲:南こうせつ/編曲:船山基紀
- 雨降る午後
- 作詞:川上伸之/作曲:山崎哲志/編曲:青木望
- もう一度 逢えますか
- 作詞:竜真知子/作曲:南こうせつ/編曲:船山基紀
- ストロベリー・フィールド
- 作詞:売野雅勇/作曲:Holland Rose/編曲:安田裕美
- 街角シーソー・ゲーム
- 作詞・作曲:岸田智史/編曲:矢野立美
- GOOD NIGHT
- 作詞:伊藤つかさ/作曲:原由子/編曲:青木望
- もう一度 逢えますか (シングル・ヴァージョン)
- 作詞:竜真知子/作曲:南こうせつ/編曲:船山基紀
- 横浜メルヘン (シングル・ヴァージョン)
- 作詞:庄野真代/作曲:小泉まさみ/編曲:川上了
- 雨の土曜日
- 作詞・作曲:伊勢正三/編曲:青木望
- めぐり逢い
- 作詞:竜真知子/作曲:井上大輔/編曲:佐藤準
- 5. 「クレッシェンド」(1984年4月25日/ビクター音楽産業、SJX-30228)[18]
- ※全編曲:井上鑑
- そよ風のスクランブル
- 作詞:近田春夫/作曲:見岳章
- もう野ウサギじゃない
- 作詞:山川啓介/作曲:後藤次利
- 若葉のころ
- 作詞:伊藤つかさ/作曲:林哲司
- 九月には
- 作詞・作曲:上田知華
- 涙のクレッシェンド
- 作詞:秋元康/作曲:松尾一彦
- Love Processor
- 作詞・作曲:井上鑑
- 緩いカレッジリング
- 作詞:秋元康/作曲:林哲司
- 先生のお気に入り
- 作詞:山川啓介/作曲:後藤次利
- 学生通り
- 作詞:秋元康/作曲:鈴木キサブロー
- クレッシェンド
- 作詞・作曲:井上鑑
- 以降は2007年に発売されたCD版にのみ収録されたボーナストラック。1984年に発売されたVDR-21には未収録。
- 6月の方舟
- 作詞:秋元康/作曲:見岳章
- 6. 「オススメ!」(1984年12月5日/ビクター音楽産業、SJX-30253、オリジナルCDはVDR-71)[19]
- ※全編曲:清水信之
- お願いスピルバーグ
- 作詞:岩里祐穂/作曲:見岳章
- クリーム星人
- 作詞:サエキけんぞう/作曲:白井良明
- オアズケ
- 作詞:仲畑貴志/作曲:矢野顕子
- へんネ!
- 作詞:國木田あこ、TAKE'/作曲:タケカワユキヒデ
- 名前のない訪問者
- 作詞:上田知華/作曲:清水信之
- Good Nightは嫌い
- 作詞:麻生圭子/作曲:岡田徹
- 瞳抱きしめて
- 作詞:秋元康/作曲:見岳章
- リボンとやきもち
- 作詞:岩里祐穂/作曲:清水信之
- 悲しみをうけとめて
- 作詞:岩里祐穂/作曲:タケカワユキヒデ
- 引き潮
- 作詞:仲畑貴志/作曲:矢野顕子
- へんネ! (シングル・ヴァージョン)
- 作詞:國木田あこ、TAKE'/作曲:タケカワユキヒデ/編曲:清水信之
- 謎のアンドロメダ〜異次元からの帰還〜
- 作詞:麻生圭子/作曲:中崎英也/編曲:鷺巣詩郎
- 心からラヴ・ソング
- 作詞:麻生圭子/作曲:中崎英也/編曲:鷺巣詩郎
- 7. 「夢の振子」(1986年6月21日/ビクター音楽産業、SJX-30298、オリジナルCDはVDR-1221)[20]
- 不思議劇場
- 作詞:細田博子/作曲・編曲:白井良明
- 雲をつかむような話
- 作詞:細田博子/作曲・編曲:中原信雄
- 猫のフィーリング
- 作詞:サエキけんぞう/作曲・編曲:鈴木智文
- ハートの季節
- 作詞:松井五郎/作曲:都倉俊一/編曲:川村栄二
- 水辺の王国
- 作詞:サエキけんぞう/作曲・編曲:白井良明
- 青い捜査線
- 作詞:サエキけんぞう/作曲・編曲:鈴木智文
- 御招待〜夜が好き〜
- 作詞:細田博子/作曲・編曲:中原信雄
- 夢の振子
- 作詞:細田博子/作曲・編曲:白井良明
- やっぱり私ここにいる
- 作詞:岩里祐穂/作曲・編曲:白井良明
- 片思いのハミング
- 作詞:松井五郎/作曲:都倉俊一/編曲:川村栄二
- 同じ空の下から
- SLOWLY
- 少女人形
- 春風にのせて
- 夕暮れ物語
ライブ・アルバム
- 伊藤つかさバースデー・パーティー(1983年2月21日/徳間ジャパン/CTのみ、LP未発売)
- ト・キ・メ・キ ライブ(1983年8月26日/徳間ジャパン/CTのみ、LP未発売)
- ※『ト・キ・メ・キ ライブ +6』(2014年2月12日)として、2枚のライブ・アルバムを1枚にまとめて初CD化。
ベスト・アルバム
- オリジナルの『つかさ』とは別アルバム。CDのみ発売のベスト盤。35JC-5。
- ジャパン天使(1983年4月25日/徳間ジャパン、JAL-34)
- 初の公式ベスト・アルバム。アルバムとしては未CD化。新曲として「雨の土曜日」を収録。
- つかさランド〜セレクション〜(1984年5月25日/2枚組/徳間ジャパン、18JAL-1/2)
- 新曲として「めぐり逢い」を収録。
- Best Sellction(1986年09月25日/CD2枚組/徳間ジャパン、CDは27JC-173~4)
- 収録曲はLP『つかさランド〜セレクション〜』と同じもの。ジャケットは別のものとなっている。
- 伊藤つかさベストコレクション(2000年12月21日/徳間ジャパン、CDはTKCA-72057)
- 「夢見るSeason」「もう一度逢えますか」「横浜メルヘン」「ハートの季節」はシングル・ヴァージョンで収録。
- ゴールデン☆ベスト(2004年11月25日/徳間ジャパン/全18曲、CDはTKCA-72783)
- 「夢見るSeason」「もう一度逢えますか」「横浜メルヘン」「ハートの季節」はシングル・ヴァージョンで収録。「街角シーソー・ゲーム」はアルバム・ヴァージョンで収録。
映像作品
- Sweet Romance あなたに…愛(1984年/ビクター/クレッシェンド他全8曲)
- 伊藤つかさ (2002年8月19日/DVD/竹書房)
写真集・エッセイ
- つかさ 葡萄色の風景(1981年 徳間書店)
- 見つめていてね 夕暮れひとりぼっち(1981年 ワニブックス)
- 伊藤つかさ 夕暮れ物語(1981年 新興楽譜出版社)
- 鞍馬天狗(1981年 廣済堂出版)杉作役
- 近代映画社ハロー 伊藤つかさ SPECIAL(1981年 近代映画社)
- 近代映画社ハロー 伊藤つかさ SPECIAL 2(1981年 近代映画社)
- 近代映画社ハロー 伊藤つかさ part3(1982年 近代映画社)
- 近代映画社ハロー TSUKASA(1982年 近代映画社)
- 伊藤つかさ TSUKASA in China スターランドDELUXE(1982年 徳間書店)
- あなたに…愛(1984年 近代映画社)
- QUÉ TAL ?(2002年 竹書房)ヘアヌードを披露(スペイン語「¿ Qué tal ?」より。「How are you ?」ぐらいの意味。)
- TE QUIERO.(2003年 竹書房)上記ヘアヌード写真集の再編集版。
脚注
関連項目
外部リンク