内藤剛志
内藤 剛志(ないとう たかし、1955年〈昭和30年〉5月27日[1][2] - )は、日本の俳優、声優、タレント、司会者。本名は同じ[1]。 大阪府[1][2]大阪市東区(現:中央区)生まれ。寝屋川市香里園、枚方市、大阪市東区(現:中央区)育ち。大阪市立集英小学校(現:開平小学校)、大阪市立船場中学校(現:東中学校)[3]、大阪星光学院高等学校[4]卒業。日本大学芸術学部映画学科[1]中退。身長183cm、体重77kg。現代制作舎[1]を経て、阪口京子事務所所属。 来歴幼少期~学生時代NHKでラジオやテレビの技術職をしていた父[5]、人形製作の母の元に生まれる[6]。 子供の頃は両親からの勧めでピアノを習う。小学3年生まで暮らしていた枚方市から大阪市に転校すると、NHK大阪児童劇団に入って中学1年生まで続けた[7][注 1]。小学生の時には在阪テレビ局及び映画各社製作品に子役として出演している。 サックスでジャズミュージシャンを志望し、飯田ジャズスクール[8]に入学するために上京。しかし入学直後にその道をあきらめ日本大学芸術学部映画学科へ入学[6]。それと同時に、同級の長崎俊一と自主映画の制作を開始。『獏をぶっ殺せ』『造花の枯れる季節』など、長崎作品の主演を多数務める。 俳優として文学座研究所を経て、一般の映画としては1980年、『ヒポクラテスたち』でデビュー。以後、テレビドラマ、映画を中心に活動、地道に芸能活動を続ける。80年代は刑事ドラマなどで悪役、犯人役を演じることが多かった(あぶない刑事など多数出演)が、1991年10月に『ホテルウーマン』(関西テレビ)に同郷出身の沢口靖子演ずるホテル従業員の上司として出演し、1992年10月開始の『ウーマンドリーム』(関西テレビ)に裕木奈江演ずるアイドル歌手の事務所のマネージャー役を演じた。1994年 - 1995年の日本テレビドラマ『家なき子』では、安達祐実が演ずる主人公をいじめる酒浸りの父親役を演じ、同作品が高視聴率の話題作となったことで知名度が上がった。1995年1月(味いちもんめ) - 2001年9月(金田一少年の事件簿)にかけて、27クール(6年9か月・81か月)連続で連続ドラマに出演という日本新記録を樹立し、同時期に2つのドラマを掛け持ちで出演するなど、主演・助演問わずドラマに欠かせない存在となり、「連ドラの鉄人」と呼ばれるようになった[9]。 映画『昭和鉄風伝 日本海』(1991年)、ドラマ『人生は上々だ』(1995年、TBS)および 『竜馬におまかせ』(1996年、日本テレビ)などで浜田雅功と共演したことがきっかけとなり、同じ関西出身の浜田と親交を持ち、浜田を「師匠」と呼ぶ仲になる。1996年10月から『女神の天秤』(TBS)で関口宏と司会を担当、タレント活動を開始。1998年4月からは浜田とともに『人気者でいこう!』(朝日放送)にレギュラー出演し、「芸能人格付けチェック」コーナーの人気もあり、さらに広い層にまでその存在が知れ渡った[注 2]。2000年 - 2001年に放送された土曜昼前の生放送情報番組『ウォッ!チャ』(フジテレビ)、『リアルタイム』(2001年 - 2002年、毎日放送)、他にも『音遊人』(2005年 - 2006年、テレビ東京)および『スタイルプラス』(2006年 - 2019年、東海テレビ)の司会を担当。さまざまなバラエティ番組・情報番組(特に司会業)に出演している。 ドラマでは2000年、『科捜研の女』第2シリーズにプロファイラーの武藤要として登場。第4シリーズ(2002年)まで出演した後、第5シリーズ(2004年)より役を変え、京都府警捜査一課刑事の土門薫として再登場した。主人公の科学捜査研究員・榊マリコ(沢口靖子)と協力して事件捜査にあたる準主役格として、長期に渡るレギュラー出演を続けている。2007年の6月から『水戸黄門』の第37部(TBS)から2代目風車の弥七として登場し、2011年のシリーズ最終回まで出演した。2010年の『必殺仕事人2010』(朝日放送・テレビ朝日)には、中村主水(藤田まこと、藤田は同年逝去)に代わる新仕事人・カルタの力役として出演している。2012年より主役を演じていた「土曜ワイド劇場」で放送の『警視庁・捜査一課長』が「木曜ミステリー」にて2016年4月よりシリーズ化され『科捜研の女15』に引き続き同枠で連続して出演することとなった。 声優業では主にアニメーション映画に出演している。OVA版『ブラック・ジャック』の主人公、ブラック・ジャックの声優として当初キャスティングされていたが本人が急病を患ったため、大塚明夫と交代している。2000年のアニメーション映画『風を見た少年』の記者会見で「顔がツギハギになっているお医者さんのアニメーションがあったんですけれど、お医者さんの役をやるどころか、入院してしまいまして」と語っている[10]。 人物趣味・特技はトランペット[1][2]やサックス等の楽器演奏[注 3]、バイクの運転。 家族構成は1982年に結婚した帽子デザイナーの妻(横浜市出身)と、スタジオジブリ勤務の長女[注 4](1983年8月生まれ[11]、東京都出身[注 5][注 6])で、いずれも一般人であるとして氏名は公表していない。また、妻は本人と違う姓である。妻とは18歳の時にナンパで出会い、まもなく東神奈川で同棲し、すでに50年の付き合いであると語る。 一人っ子。父は静岡県浜松市出身。内藤は伊東市に20年暮らした[12]。2005年から本籍は京都府[13]。2021年には少しずつ生活を京都に移し[14]、2024年時点では京都在住。 子供の頃から犬か猫と育った。2017年時点はソマリとロシアンブルーの猫2匹と暮らし(妻と娘が猫の種類を決めた)、その前はアビシニアンがいた。犬と猫はどちらも好きである。 視力が弱くて中学生の頃から眼鏡を着用しており、仕事やプライベートでも眼鏡を着用している[15][16]。しかし一部のドラマには眼鏡無しで出演している。細いフレームレンズが好み[15]。 元来、刑事役を演じることが多かったことから、近年演じた役の約9割は刑事役だとする記事もあり、本人が刑事を演じたドラマは30作以上に亘る(2016年2月現在)[17]。本人もその事を認めており、本物の警察官に黙礼をされるというエピソードを語っている[18]。 交友関係高校時代の友人は、テレビ大阪の代表取締役会長、前代表取締社長の田中信行。『ごぶごぶ』(2023年8月5日放送分)で浜田雅功と一緒にテレビ大阪を訪問している。 斎藤洋介、船越英一郎、古尾谷雅人、金田明夫、佐野史郎と親交が深く、特に佐野と金田に関しては多数のドラマで共演している[注 7]。 前述の通り、8歳下の浜田のことは尊敬を込めて「師匠」と呼んでいる[7]。 受賞歴出演テレビドラマNHK
日本テレビ系列
読売テレビ
TBS系列
フジテレビ系列
関西テレビ
テレビ朝日系列
朝日放送
テレビ東京系列
WOWOW
映画
オリジナルビデオ
劇場アニメ
吹き替え
舞台
バラエティ
ドキュメンタリー
情報番組
音楽番組
CM
「企業」(2000年)
ラジオゲーム音楽
著書脚注注釈
出典
外部リンク
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