初野駅
初野駅(はつのえき)は、北海道中川郡美深町字富岡[注 1]にあった北海道旅客鉄道(JR北海道)宗谷本線の駅である。事務管理コードは▲121825[1]。駅番号はW55。 歴史1947年(昭和22年)5月31日、斑渓、吉野、富岡、西里地区住民の強い要望によって、美深駅 - 紋穂内駅間に仮乗降場の設置を運輸省や国鉄に陳情したことが始まりとされる。同年9月には「初野乗降場設置促進期成会」も発足し、建設工事の資材や労力、待合所の建物は地域住民の負担によって提供し、1948年(昭和23年)6月に仮乗降場が設置された[3]。 2019年(令和元年)にJR北海道が宗谷本線沿線自治体に、2018年までの過去5年の1日平均乗降人員が3名以下の駅の廃止か維持費用負担を求めた際[新聞 1]、当駅の過去5年1日平均乗降人員は3人を越えていたため[JR北 2]、特に存廃の議論は発生せず、翌々年の2021年(令和3年)3月に美深町内で利用僅少の3駅が廃止になった際にも当駅は存続した。 しかし、2020年(令和2年)以降は過去5年の1日平均乗降人員が3人を割っていたこともあり、2021年(令和3年)6月にはJR北海道から美深町に当駅の廃止が打診され[4]、2024年(令和6年)3月に廃止となった[JR北 1]。 年表
駅名の由来1973年(昭和48年)に国鉄北海道総局が発行した『北海道駅名の起源』では「部落名をそのまま駅名としたが、その由来については定かではない[6]」としている。しかし、位置する集落名は現在「富岡」となっている[8]。 ただし、設置に当たって地元で「初野乗降場設置促進期成会」を結成しており、当初からこの仮乗降場名が予定されていたと考えられる[8]。 駅構造稚内方面に向かって左側に木造板張りの簡易型単式ホーム1面1線を有した地上駅[9]。稚内側に踏切があり、側にプレハブの待合所(幅 2.7 m 、奥行 1.85 m、美深町所有[7][2])を持っていた。無人駅。
利用状況乗車人員の推移は以下の通り。出典が「乗降人員」となっているものについては1/2とした値を括弧書きで1日平均乗車人員の欄に示し、備考欄で元の値を示す。 また、「JR調査」については、当該の年度を最終年とする過去5年間の各調査日における平均である。
駅周辺線路西側の富岡、東側の吉野・斑渓の3地区の境界に位置し、民家の点在する田園地帯。約300m西方に並行して走る国道を望む。 隣の駅脚注注釈出典
JR北海道
新聞記事
関連項目外部リンク
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