別府駅(べっぷえき)は、大分県別府市駅前町にある、九州旅客鉄道(JR九州)日豊本線の駅である[1]。事務管コードは▲920523[4]。
概要
別府温泉として全国的に知られる別府市の代表駅で全列車が停車する。特急「ゆふ」、「ゆふいんの森」、「九州横断特急」、「あそぼーい!」が当駅始発・終着で運転されている。
2003年・2004年に「ソニック」と「にちりん」の系統分割が行われた際、「にちりん」はほとんどの列車が当駅始発・終着となり、当駅は大分駅と共に「ソニック」と「にちりん」の接続駅として位置づけられたが、2009年以降「にちりん」は大分駅発着への変更が進み、2012年3月17日のダイヤ改正によって当駅始発・終着の「にちりん」の設定はなくなった。
みどりの窓口が設置されており[1]、中央口に自動改札機が導入されている[5]。自動放送・楽チャリ設置駅である。駅構内に別府外国人観光客案内所(ビジット・ジャパン案内所)がある。
ICカードSUGOCAの発売も行っており、各ホーム1か所ずつにICカードチャージ機とICカード専用自由席特急券売機が設置されている。
歴史
なお、1929年(昭和4年)5月に北浜から別府駅前まで大分交通別大線の路面電車が開通したが[21]、1956年(昭和31年)10月から軌道撤去工事を行った[22]。
駅構造
島式ホーム2面4線を有する高架駅である[1]。かつては留置線2線が2本の島式ホームの間に設置され、亀川駅まで回送される一部の間合いの長い列車を除く当駅発着列車の留置に使用されたこともある。留置線が撤去された現在は、2本のホームの2番線と3番線の間が広く空いている。現ホーム完工時は日豊本線の無煙化前であり、また夜行列車も数多く運転されていたため、2013年にホームの嵩上げを伴う大規模改装が実施されるまでホームに洗面台や鏡が設置されていた[要出典]。
駅本屋は1966年(昭和41年)に高架化とともに完工した2代目のものである。数度のリニューアル工事が行われており、2005年(平成17年)4月に構内外と北側専門店街が改装され、現在の外観となっている[16][17]。
のりば
-
中央改札口(2010年10月)
-
留置線が撤去された後の構内(2017年4月)
-
留置線があった頃の構内(2007年3月)
-
温泉街・ オオムラサキ・ 鶴見岳をイメージしたイラストの描かれた駅名標
-
温泉マークの描かれた駅名標も設置されている
改札口
- 中央改札口 - 片方専用が2列、両方が2列の計4列の自動改札機と精算所を兼ねた有人通路が1列ある。駅営業時間中は常時利用できる[要出典]。
- 南改札口 - 有人通路とIC乗車券のカードリーダー及び自動発券機1台がある。駅ナカのBIS南館の営業時間(10時 - 20時)中に利用できる[要出典]。
また、駅を挟んで東口を「海岸口」、西口を「山の手口」と案内している。詳細は後述。
商業施設など
駅内高架下中央改札横に観光協会観光案内所がある。また商業施設としては、南側にマルミヤストア別府駅店[注釈 2]・明林堂書店JR別府駅店を核店舗とする南名店街「BIS南館」および「別府駅市場」、北側にはヤマダデンキ別府駅前店が核店舗の北名店街「B-Passage」という商店街があり、食料品店や衣料品店の他に土産物屋やペット温泉なども存在する。
ヤマダ電機、駐車場、駐輪場が入居する北駅ビルのみJR九州の直接管理であるが[要出典]、商業床のB-Passage, 北名店街、BIS南館専門店街、駅市場商店街、駅ビル駐車場などはJR九州の子会社のJR九州ビルマネジメントが管理・運営をしている。1967年(昭和42年)の開業時には「日本一の長さの高架下商店街」と言われていた[26]。
駅弁
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- 山海三昧 (寿し由) - 湯布院牛や豊後水道産の魚をネタにした握りずし弁当で[27]、2015年(平成27年)3月6日の「第11回九州駅弁グランプリ決勝大会」で第1位になった[28]。
- たみこの夢弁当 (TAKEYA)
- 豊後山香牛めし(山香の郷竜笑顔)
- 豊後赤どり弁当(由府両築)
- 黒毛和牛弁当(由府両築)
- ふるさと弁当大分づくし(寿本舗)
- かあちゃんのまくべんとう(寿本舗)
- 杜里物語(学食)
- おおいた古里弁当(学食)
- とり天弁当(学食)
- とりめしおにぎり(学食)
利用状況
1912年(大正元年)度には乗車人員が173,362人、降車人員が179,300人で、旅客収入はおよそ115,933円だった[29]。
1965年(昭和40年)度には乗車人員が2,302,967人(定期外:1,458,849人、定期:844,118人)、降車人員が2,415,141人で、手荷物(発送:22,002個、到着:22,964個)や小荷物(発送:92,500個、到着:169,880個)も取り扱っていた[30]。
2016年(平成28年)度の乗車人員は2,165,368人、降車人員は2,172,176人である[31]。
※1日平均乗車人員の数値は各年度版「大分県統計年鑑」による年間乗車人員の値を各年度の日数で割った値。2016年度以降は数値が非公表となった為、九州旅客鉄道が公表する「駅別乗車人員」の数値を用いた。
年度
|
年間 乗車人員
|
定期外 乗車人員
|
定期 乗車人員
|
1日平均 乗車人員
|
年間 降車人員
|
出典
|
1965年(昭和40年)
|
2,302,967
|
1,458,849
|
844,118
|
-
|
2,415,141
|
[30]
|
-
|
-
|
-
|
-
|
-
|
-
|
-
|
1990年(平成02年)
|
2,439,104
|
1,490,342
|
948,762
|
-
|
2,326,617
|
[32]
|
1991年(平成03年)
|
2,575,691
|
1,583,846
|
991,845
|
-
|
2,516,200
|
[33]
|
1992年(平成04年)
|
2,612,235
|
1,601,583
|
1,010,652
|
-
|
2,541,730
|
[34]
|
1993年(平成05年)
|
2,523,667
|
1,540,676
|
982,991
|
-
|
2,499,238
|
[35]
|
1994年(平成06年)
|
2,469,533
|
1,494,677
|
974,856
|
-
|
2,468,071
|
[36]
|
1995年(平成07年)
|
2,450,133
|
1,475,266
|
974,867
|
-
|
2,483,343
|
[37]
|
1996年(平成08年)
|
2,387,410
|
1,398,989
|
988,421
|
-
|
2,391,932
|
[38]
|
1997年(平成09年)
|
2,239,754
|
1,301,193
|
938,561
|
-
|
2,237,013
|
[39]
|
1998年(平成10年)
|
2,170,652
|
1,248,845
|
921,807
|
-
|
2,164,506
|
[40]
|
1999年(平成11年)
|
2,072,479
|
1,167,955
|
904,524
|
-
|
2,069,014
|
[41]
|
2000年(平成12年)
|
2,031,542
|
1,145,323
|
886,219
|
5,566
|
2,007,136
|
[42]
|
2001年(平成13年)
|
2,025,172
|
1,120,060
|
905,112
|
5,548
|
2,021,230
|
[43]
|
2002年(平成14年)
|
2,004,093
|
1,102,418
|
901,675
|
5,491
|
1,992,486
|
[44]
|
2003年(平成15年)
|
1,993,394
|
1,063,271
|
930,123
|
5,461
|
1,986,477
|
[45]
|
2004年(平成16年)
|
1,964,405
|
1,042,823
|
921,582
|
5,382
|
1,952,738
|
[46]
|
2005年(平成17年)
|
1,989,672
|
1,057,083
|
932,589
|
5,451
|
1,980,321
|
[47]
|
2006年(平成18年)
|
2,017,287
|
1,043,206
|
974,081
|
5,527
|
2,017,667
|
[48]
|
2007年(平成19年)
|
2,013,228
|
1,036,482
|
976,746
|
5,501
|
2,016,071
|
[49]
|
2008年(平成20年)
|
2,029,630
|
1,025,710
|
1,003,920
|
5,561
|
2,034,517
|
[50]
|
2009年(平成21年)
|
1,909,772
|
930,979
|
978,793
|
5,232
|
1,909,964
|
[51][注釈 3]
|
2010年(平成22年)
|
1,921,558
|
924,627
|
996,931
|
5,265
|
1,911,753
|
[53][注釈 3]
|
2011年(平成23年)
|
1,964,919
|
939,275
|
1,025,644
|
5,369
|
1,948,374
|
[54][注釈 3]
|
2012年(平成24年)
|
1,986,444
|
933,519
|
1,052,925
|
5,442
|
1,972,411
|
[55][注釈 3]
|
2013年(平成25年)
|
2,047,372
|
972,968
|
1,074,404
|
5,609
|
2,040,305
|
[56][注釈 3]
|
2014年(平成26年)
|
2,055,296
|
991,348
|
1,063,948
|
5,631
|
2,053,665
|
[57][注釈 3]
|
2015年(平成27年)
|
2,261,365
|
1,138,696
|
1,122,669
|
6,179
|
2,262,516
|
[58][注釈 3]
|
2016年(平成28年)
|
2,165,368
|
-
|
-
|
5,933
|
2,172,176
|
[31][59]
|
2017年(平成29年)
|
-
|
-
|
-
|
5,940
|
-
|
[60]
|
2018年(平成30年)
|
-
|
-
|
-
|
5,978
|
-
|
[61]
|
2019年(令和元年)
|
-
|
-
|
-
|
5,977
|
-
|
[62]
|
2020年(令和02年)
|
-
|
-
|
-
|
4,241
|
-
|
[63]
|
2021年(令和03年)
|
-
|
-
|
-
|
4,385
|
-
|
[64]
|
2022年(令和04年)
|
-
|
-
|
-
|
5,042
|
-
|
[65]
|
2023年(令和05年)
|
-
|
-
|
-
|
5,621
|
-
|
[66]
|
駅周辺
駅周辺は別府温泉を中心に数々の温泉施設が存在する。旅館やホテルなどの宿泊施設も多い。また、別府市の中心部で各行政機関などが集中する。
別府駅商業施設
東口(海岸口)
駅前
駅前通り周辺
- 駅前本町バス停: 九州横断バス(九州産交バス)
- 別府ステーションホテル
- 駅前高等温泉
- 別府駅前クリニックビル
- ホテルアーサー
- ホテルアークイン松美
- 伊予銀行別府支店
- 大分みらい信用金庫本店
- 弥生銀天街(ほっとストリートやよい天狗通り)
- 春日温泉
- 海門寺温泉、海門寺、海門寺公園
- 国際通りソルパセオ銀座商店街
国道10号周辺
流川通り周辺
西口(山の手口)
駅前周辺
- バスターミナル(亀の井バス)
- フジヨシホテル
- 別府第一ホテル
- ビジネスホテルスター
- ビジネスホテル花月
- 旅館ほり井
- 田の湯温泉
- 天理教大分教務支庁
青山通り周辺
- 緑の太陽(岡本太郎作の陶板壁画)
- 別府松本記念児童図書館
- 日本ナザレン教会別府キリスト教会
- 別府年金事務所
- つるみ荘
- JR九州の宿べっぷ荘
- ホテル白菊
- ハローワーク別府
- 別府公園
- 別府市役所南部出張所
- 宮地嶽神社
- 別府市営青山団地
- 別府市立青山小学校
流川通り周辺
その他
かつての「新別府駅」構想
1952年(昭和27年)に市内新港町に別府駅を全面移転させる構想が発表されたが、現・別府駅周辺住民の反対などから立ち消えになった。
その後は規模を縮小して新別府駅(仮称)を作る計画も存在したが、1987年(昭和62年)には約1.5 kmほど小倉寄りに別府大学駅が開業した。
「新別府駅」の名前は、旧・新駅の予定地附近を走る市道「新別府駅明礬線」(通称:観光港大通り)にも見ることができる。
隣の駅
- 九州旅客鉄道(JR九州)
- ■日豊本線
- 別府大学駅 - 別府駅 - 東別府駅
脚注
注釈
- ^ 駅構内のエレベーターは別府駅が大分県内で最初の設置である[18]。
- ^ 2012年(平成24年)11月にダイエー別府店跡に出店[23]。ダイエー別府店は1967年(昭和42年)9月に丸栄別府店として開業し[24]、ユニード別府店となった後[25]、ユニードとダイエーの合併により1994年(平成6年)からダイエー別府店となった[25]。
- ^ a b c d e f g 大分県統計協会が廃止されてウェブ上で公開[52]
出典
関連項目
外部リンク
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小倉 - 行橋 | |
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行橋 - 大分 | |
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苅田港支線 (2016年廃止) | |
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大分港臨港線 (1984年廃止) | |
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