吉野ヶ里町(よしのがりちょう)は、佐賀県東部に位置する町。現在神埼郡に属する唯一の町である。
地理
3 km
10
9
8
7
6
5
4
3
2
1
佐賀県の東部、佐賀市から東へ約10 km、福岡市から南へ約30 kmの場所に位置している。町内を長崎本線、国道34号、長崎自動車道が東西に貫いている。町域は南北に細長く、中央部から南側は佐賀平野の北端部に含まれる平地であるが、長崎自動車道より北側の地域は脊振山地の南端部にあたる山がちな地形である。
地形
- 山岳:蛤岳(863 m)・千石山(528.4 m)・権現山(452 m)・籾岳(292 m)
- 河川:井柳川・田手川・那珂川
- ダム:五ケ山ダム(小川内、大野がダム湖域内)
- 峠:坂本峠
気候
隣接している自治体・行政区
- 佐賀県
- 福岡県
地名
地域 |
面積/km2 |
世帯[* 1] |
人口[* 1] |
旧町村 |
位置 |
町・字
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旧三田川町
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10.85 |
2917 |
8050 |
三田川町 |
南 |
立野[* 2]・田手・箱川・豆田・吉田
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旧東脊振村
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33.09 |
2561 |
8355 |
東脊振村 |
中央から北 |
石動・大曲・松隈・三津
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計
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43.94 |
5478 |
16405
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人口
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吉野ヶ里町と全国の年齢別人口分布(2005年)
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吉野ヶ里町の年齢・男女別人口分布(2005年)
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■紫色 ― 吉野ヶ里町 ■緑色 ― 日本全国
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■青色 ― 男性 ■赤色 ― 女性
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吉野ヶ里町(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年)
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13,864人
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1975年(昭和50年)
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14,330人
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1980年(昭和55年)
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14,506人
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1985年(昭和60年)
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14,911人
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1990年(平成2年)
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15,678人
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1995年(平成7年)
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15,631人
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2000年(平成12年)
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16,042人
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2005年(平成17年)
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16,100人
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2010年(平成22年)
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16,405人
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2015年(平成27年)
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16,411人
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2020年(令和2年)
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16,323人
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総務省統計局 国勢調査より
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歴史
1986年(昭和61年)に現在の町域西部(旧三田川町~旧神埼町)の吉野ヶ里丘陵にある工場団地予定地から弥生時代の環濠集落遺跡が発見され、吉野ヶ里遺跡と命名された。町名はこの吉野ヶ里遺跡に由来する。
近現代
行政
歴代町長
- 吉野ヶ里町(2006年-)歴代町長
議会
町役場所在地
- 三田川庁舎(旧三田川町役場):神埼郡吉野ヶ里町吉田321-2
- 東脊振庁舎(旧東脊振村役場):神埼郡吉野ヶ里町三津777
県政
神埼市・神埼郡選挙区から選出される佐賀県議会議員の定数は2議席である。
国政・国の出先機関
出先機関
警察
消防
産業
農業
工業
長崎自動車道の東脊振インターチェンジが町の中央に位置し、また、九州自動車道の鳥栖ジャンクションに近い地の利を活かし、製造業の誘致が図られている。
吉野ヶ里町に工場・事業所を置く企業
市外局番
- 市外局番は全域が0952である。
- 佐賀MA(市内局番52 - 53)
- ただし、松隈小川内地区に関しては092(福岡MA)となる。
(交換局が、那珂川市からの接続となるため)
郵便局
金融機関
健康・福祉
統計はすべて2010年10月1日の国勢調査のもの。
- 平均年齢 : 42.52歳
- 年少人口(0 - 14)割合:16.06 %
- 生産年齢人口(15 - 64)割合:64.04 %
- 老年人口(65 - )割合:19.90 %
教育
中学校
小学校
幼稚園
- 吉野ヶ里町立東脊振幼稚園
- 三田川幼稚園
- 吉野ヶ里こども園
保育所
交通
鉄道
- 九州旅客鉄道(JR九州)
バス路線など
- 西鉄バス(西日本鉄道・西鉄バス久留米・西鉄バス佐賀) - 国道34号および県道22号を通り旧三田川町域を経由して久留米市(JR久留米駅・西鉄久留米駅)と佐賀市中心部を結ぶ路線、同じく国道34号を通り旧三田川町域を経由して鳥栖市と神埼市を結ぶ路線を運行している。
- [40] 久留米市 - みやき町(旧北茂安町域) - 上峰町 - 吉野ヶ里町 - 神埼市 - 佐賀市
- [43] 鳥栖市 - みやき町(旧中原町域) - 上峰町 - 吉野ヶ里町 - 神埼市
- 高速バス - 西鉄が吉野ヶ里町と福岡空港を結ぶ高速バスを1往復運行している(福岡空港 - 佐賀間、神埼市経由)。
- 吉野ヶ里町コミュニティバス - 2023年10月よりデマンド型乗合タクシーに代替され、通勤通学線3路線のみとなった。
- デマンド型乗合タクシー「よしくる」 - 2023年10月2日運行開始。予約制。町内の任意の場所および隣の神埼市・上峰町の指定施設で乗降可能。
タクシー
吉野ヶ里観光タクシーが町内で営業している。
道路
高速道路
有料道路
一般国道
主要地方道
文化施設
- 吉野ヶ里町吉野ヶ里駅公園コミュニティホール
- 吉野ヶ里町町民憩いの家
- 吉野ヶ里町東脊振村制100周年籾岳展望台・記念塔
- 吉野ヶ里町東脊振運動公園
- 吉野ヶ里町トム・ソーヤの森
- 吉野ヶ里町立野地区学習等供用施設
スポーツ施設
- 吉野ヶ里町三田川中央公園多目的広場
- 吉野ヶ里町三田川武道館
- 吉野ヶ里町三田川武道館
- 吉野ヶ里町町民温水プール
- 吉野ヶ里町三田川中央公園野球場
- 吉野ヶ里町丸山球場
- 吉野ヶ里町三田川中央公園テニスコート
- 吉野ヶ里町東脊振運動公園テニスコート
- 吉野ヶ里町町民三田川プール
- 吉野ヶ里町児童体育館
- 吉野ヶ里町三田川中央公園多目的広場
特産品
- 栄西茶 - 緑茶栽培の発祥地と言い伝えられている、旧東脊振村でつくられたお茶(出所:吉野ヶ里町商工会公式ウェブサイト)。
- 赤米 - 古代米の一種。古来は神事や宮廷料理で供されていたと言われている。吉野ヶ里遺跡周辺で作られている。現在は、地元中学校の生徒による赤米の田植え・稲刈りなども行われている。(出所:吉野ヶ里町商工会公式ウェブサイト)
- やよいもち - 古代米の赤米を使って作られたもち。色は桜色で、中にはこしあんが入っている。もち米、小豆とも吉野ヶ里町産のものが使用されている。(出所:吉野ヶ里町商工会公式ウェブサイト)
- いちごジャム - 吉野ヶ里町産のイチゴを使用したジャム。イチゴが採れる3月~5月までの期間限定商品。(出所:吉野ヶ里町商工会公式ウェブサイト)
- 柿みそ - すりおろした柿の入った合わせ味噌。柿に含まれるビタミン等の成分が体に良く評判である。柿の甘味が味噌にまろやかさを加えており、珍味である。(出所:吉野ヶ里町商工会公式ウェブサイト)
- さしみ蒟蒻
名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
名所・旧跡・観光スポット
- 吉野ヶ里遺跡・吉野ヶ里歴史公園
- 石塔院
- 東妙寺
- 長崎街道
- 村制100周年記念塔
- トムソーヤの森
- 千石山サザンカ自生北限地(国の天然記念物)
- 九州自然歩道
- 霊仙寺跡(茶栽培発祥の地)
- 道の駅 吉野ヶ里 さざんか千坊館
- 小川内(おがわち)の杉 - 山祗神社の神木。五ケ山ダム建設に伴い、200 m余離れた高台に社殿と共に移設された[2]。
- 日吉神社(日吉城跡)
- 田手畷の戦い
- 田手川の戦い
祭事・催事
- 吉野ヶ里夢ロマン軽トラ市(毎月第一日曜日)
- 聖茶まつり(5月)
- 兵庫祭り(蛤水道、5月)
- 「夏」ふれあい祭り(8月)
- 吉野ヶ里ふるさと炎まつり(10月下旬)
- 竹ものがたり(11月)
- 菜の花マーチ、春の「さざんか千坊館」祭り(3月)
吉野ヶ里町出身の有名人・著名人
- 金剛敏彦 - 元十両力士
- 中島輝士 - 元プロ野球選手
- 大隈栄一 -「オークマ(株)国内工作機械製造メーカー 」創設者 (1870~1950)
- 原貢 (1936~2014) - 元高校野球・大学野球監督。息子が巨人監督・原辰徳。
- 溝上たんぼ - お笑い芸人、新作のハーモニカ
- KOSEI(八谷晃生)- ピアニスト、シンガーソングライター、アーティスト
- 古賀紗理那 - バレーボール選手(NECレッドロケッツ)[3]
脚注
外部リンク
ウィキメディア・コモンズには、
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