|
この項目では、石川県小松市にあるJR西日本北陸新幹線・IRいしかわ鉄道の駅について説明しています。その他「小松駅」と称される駅については「小松#交通」をご覧ください。 |
小松駅(こまつえき)は、石川県小松市八日市町・土居原町にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)・IRいしかわ鉄道の駅である。事務管コードは▲541442[1]。
本項では、かつて存在した北陸鉄道の小松駅や、尾小屋鉄道の新小松駅(しんこまつえき)についても記述する。
歴史
官設鉄道北陸線(現在の北陸本線)が福井駅から当駅まで延伸開業したのに伴い、石川県内初の鉄道駅として開業した。北陸本線時代は特急列車の大半が停車していた。また、普通列車は当駅で半数ほどが金沢方面へ折り返しており、金沢方面へは日中でも1時間に2本ある。北陸新幹線金沢駅 - 敦賀駅間の開業後は、停車駅のひとつとなった[2]。また、新幹線開業後の在来線は、JR西日本からIRいしかわ鉄道に移管された[3]。
年表
駅構造
JR西日本
相対式ホーム2面2線を持つ高架駅であり[26]、東口は白山をイメージした外観に仕上げられた[27][28]。コンコースには県産木材を用い、ホームは白山の眺望を引き出すべく、一部のホームドアも含めガラス張りとなっている[29]。
みどりの窓口設置の直営駅。
のりば
IRいしかわ鉄道
単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、計2面3線のホームを有する高架駅。
のりば
- 2番のりばは上下待避線として使用するため、両方向の列車が発着する。
利用状況
2021年(令和3年)度の1日平均乗車人員は3,282人である[32]。石川県内の主要鉄道駅では乗客数が金沢駅、津幡駅に次いで3位にのぼる。
「石川県統計書」および「小松市統計書」によると、近年の1日平均乗車人員の推移は下表のとおりとなっている。
年度別1日平均乗車人員[33]
年度
|
1日平均 乗車人員
|
1995年(平成07年)
|
4,977
|
1996年(平成08年)
|
4,772
|
1997年(平成09年)
|
4,537
|
1998年(平成10年)
|
4,464
|
1999年(平成11年)
|
4,323
|
2000年(平成12年)
|
4,138
|
2001年(平成13年)
|
4,044
|
2002年(平成14年)
|
3,955
|
2003年(平成15年)
|
4,078
|
2004年(平成16年)
|
4,049
|
2005年(平成17年)
|
4,085
|
2006年(平成18年)
|
4,183
|
2007年(平成19年)
|
4,199
|
2008年(平成20年)
|
4,209
|
2009年(平成21年)
|
3,941
|
2010年(平成22年)
|
3,893
|
2011年(平成23年)
|
3,901
|
2012年(平成24年)
|
3,922
|
2013年(平成25年)
|
3,985
|
2014年(平成26年)
|
3,825
|
2015年(平成27年)
|
4,002
|
2016年(平成28年)
|
4,110
|
2017年(平成29年)
|
4,329
|
2018年(平成30年)
|
4,535
|
2019年(令和元年)
|
4,483
|
2020年(令和02年)
|
3,123
|
2021年(令和03年)
|
3,282
|
駅周辺
高架下施設
- 小松市民交流プラザ「The MAT’S」
- Komatsuスケートパーク
- こまつ820ステーション(待合室)
- Komatsu 九(ナイン)
コンビニや飲食店、観光交流センターなどが入居する複合施設。フードエリアが2023年6月1日に先行開業し、9月18日にグランドオープンした[34][35]。
西口側
東口側
- 変なホテル石川小松駅前
- 小松製作所こまつの杜(コマツウェイ総合研修センタ・わくわくコマツ館)
- サイエンスヒルズこまつ
- 小松村田製作所
- 小松郵便局
- 石川県小松合同庁舎
- 小松日の出合同庁舎
- 小松駅東地区複合ビル(建設予定)
- 北陸電力が建設予定の9階建て複合ビル。 公立小松大学大学院のキャンパスや多目的ホール、ホテル、飲食店、北陸電力のオフィスなどが入居予定。2022年8月に着工し、2024年春の北陸新幹線小松駅開業に合わせて完成させる予定であったが、コロナ禍による計画の見直しのため着工が1年延期され、完成は2025年夏の予定。[39]
バス路線
主に駅西口ターミナルから発着する。
1990年代前半頃まで北陸鉄道バスが主流だったが、その後の路線移管などにより北鉄加賀バス(旧小松バス)の路線がメインである。
西口広場
- 北鉄加賀バス
-
- 空港連絡線(小松空港行)
- 安宅線
- 粟津線
- 小杉線
- ハニベ線
- 尾小屋線
- 大杉線
- 国府線
- 佐美線
- 月津線
- 麦口線
- 北鉄白山バス
-
- 小松市コミュニティバス(日本海観光バスへ運行を委託)
-
- 北コース(ブルーこまち)
- 南コース(オレンジこまち)
- 木場潟線
小松駅南バスのりば
前述のとおり、2019年に北陸新幹線建設のため東口にあったバスのりばはこまつアズスクエア東側の「小松駅南バスのりば」に移設となっている。
- 高速バス
-
- 福井・加賀・小松・金沢 - 池袋・新宿・TDL線(WILLER EXPRESS)
- 小松・金沢・富山 - 新宿・横浜線(JAMJAMライナー)
- 小松・金沢・富山 - 東京・TDL線(JAMJAMライナー)
- 小松・加賀・福井・武生・敦賀 - 東京・TDL線(中日本ツアーバス)
- シャトルバス(送迎バス)
-
隣の駅
- 西日本旅客鉄道(JR西日本)
- 北陸新幹線
- 金沢駅 - 小松駅 - 加賀温泉駅
- IRいしかわ鉄道
- ■IRいしかわ鉄道線
- 粟津駅 - 小松駅 - 明峰駅
北陸鉄道 小松駅
概要
小松線の始発駅で、国鉄の東側に位置し、車庫と乗務区が置かれていた。駅舎正面には「北鉄電車 鵜川遊泉寺行」と表示していた[44]。一部文献・ウェブサイトでは「新小松駅」と表記されているものがあるが、開業から廃止まで一貫して「小松駅」である。
歴史
駅構造
路線の規模にしては大きな木造駅舎を持ち、留置線と車庫線が各1本と、車庫線からスイッチバックする形で短い留置線があった。ホームは1面1線だが、1960年代の一時期は南側の留置線にも板張りのホームを設けていたことがあった[44]。国鉄とは線路がつながっておらず、車両を転属させる際にはその都度仮線を敷設していた。国鉄の駅舎・ホームとは地下道で連絡していたが、北鉄側には独自の出入口はなく、鵜川遊泉寺方面からの電車を降りて尾小屋鉄道の新小松駅へ行くには一旦国鉄の駅を出て踏切を渡る必要があった。また当駅に隣接する小松製作所の従業員専用の出入口があり、定期券所持者に限って通行が認められていた[44]。
乗車券の取り扱い
乗車券は国鉄の出札口で発売していたが、1970年代後半には小松線専用の自動券売機が、国鉄線用の券売機群とは離れた場所(正面入り口入ってすぐの柱付近)に設置されていた。小松線の乗車券では鵜川遊泉寺行きが発車する10分前くらいにならないと国鉄の改札を通してもらえなかった。国鉄から乗り継ぐ場合には当駅の改札口で国鉄の乗車券を回収し、目的地までの運賃を支払って「運賃精算済証」と記された乗車券大の券片を受け取っていた。降車時には当駅までの乗車券は検認のみ行なって国鉄の改札で回収していたが、当駅では国鉄の乗車券の発売を行っていなかったため、北陸本線の列車に乗り継ぐ場合には国鉄の車内で車掌から購入、もしくは着駅で精算する必要があった[44]。
廃止後
廃止後間もなくしてすべての施設が撤去され、しばらく更地になった後、東口駅前広場になるまでは駐車場となっていた[44]。連絡地下道は小松線の廃止後に閉鎖されていたが、高架化の前に仮設の東口が開設された際には一時的に復活していた。
隣の駅
- 北陸鉄道
- 小松線
- 小松駅 - 沖駅
尾小屋鉄道 新小松駅
歴史
隣の駅
- 尾小屋鉄道
- 新小松駅 - 西吉竹駅
脚注
参考文献
関連項目
外部リンク
ウィキメディア・コモンズには、
小松駅に関連するカテゴリがあります。
乗り入れ路線と駅の一覧 |
---|
北陸新幹線( 東京 - 高崎 - 上越妙高 / 上越妙高 - 敦賀 ) |
---|
| 計画中 | |
---|
|