浮気なぼくら (インストゥルメンタル)
『浮気なぼくら(インストゥルメンタル)』 (うわきなぼくら(インストゥルメンタル)、英語: NAUGHTY BOYS INSTRUMENTAL)は、1983年7月27日にアルファレコード(¥ENレーベル)よりリリースされた、YMOのリミックスアルバム。 アルバム『浮気なぼくら』に収録された歌入り曲のボーカル部分をシンセサイザーに置き換えたインストゥルメンタルアルバム。シングル「過激な淑女」と同時発売。ジャケット写真は加納典明が手掛ける。 このアルバムはアルファレコード主導でリリースされたもの。「Produced by Y.M.O.」と明記されているが、細野晴臣はリリース打診を承諾したに留まる[2]。この時期のYMOはテレビの歌謡曲番組への出演を積極的に行っていたが、出演の際はかつての「フルバンド・生演奏」ではなく、「楽器を弾く真似[3]・カラオケテープを回して歌う」の方法を採用していた。アルバムはそのカラオケ音源を使ったものであり、商品化においては坂本龍一が全曲のアレンジおよびオーバーダビングを行った[4]。 2003年当時のソニーからの再発盤は、オリジナル『浮気なぼくら』と初めてセット(2枚組)で再発。以降の再発も全て『浮気なぼくら』とのセットとなっている。 オリコンチャートでは最高位18位となり、売上枚数は累計で3.1万枚。 背景アルバム『浮気なぼくら』リリース後、5月26日には坂本が出演した映画『戦場のメリークリスマス』が公開された[5]。6月11日にはNHK教育トーク番組『YOU』(1982年 - 1987年)にメンバー3人で出演、6月12日にはNHK総合音楽番組『レッツゴーヤング』(1974年 - 1986年)に出演した[5]。6月には20日に『戦場のメリークリスマス』をピアノのみで演奏した坂本のカセットブック『Avec Piano』、21日には坂本と細野が参加したかしぶち哲郎のアルバム『リラのホテル』、25日には高橋のソロシングル「前兆」がそれぞれリリースされた[5]。 7月9日に細野は越美晴のレコーディングに参加するためベルギーへと向かった[5]。細野と越はテレックスの曲「ラムール・トゥージュール」を強く好んでいたためにテレックスとの共同作業としてこのレコーディングが実現した[5]。7月25日にはフジテレビ系音楽番組『夜のヒットスタジオ』(1968年 - 1985年)に出演し、「過激な淑女」と「WILD AMBITIONS」を演奏した[5]。また同日の朝日新聞において、「YMOは天才のトップ・ブランドです」という広告が掲載された[5]。 構成
リリース1983年7月27日にアルファレコードからLPレコード、カセットテープの2形態でリリースされた。 1990年2月25日に初CD化され、その後も再リリースとして1994年6月29日にCDのみ再リリースされ、1998年1月15日には紙ジャケット仕様として再リリースされた。 1999年9月22日には細野監修によるリマスタリングが施され、ライナーノーツをチボ・マットが担当する形で東芝EMIより再リリースされた。 2003年1月22日には坂本監修により紙ジャケット仕様にて、さらに『浮気なぼくら』との2枚組でソニー・ミュージックハウスより再リリース、音源は1999年の細野監修によるものが採用された。 2010年9月29日にはブルースペックCDとして『浮気なぼくら』との2枚組で再リリースされた[6][7][8][9]、2019年8月28日にはSACDハイブリッドとして『浮気なぼくら』との2枚組で再リリースされた[10]。 チャート成績オリコンチャートではLPでは最高位18位、CTでは最高位34位を獲得、LPは登場回数7回、CTは登場回数5回となり、売り上げ枚数はLPで2.1万枚、CTで1.0万枚、累計では3.1万枚となった。 収録曲
曲解説A面
B面
スタッフ・クレジット参加ミュージシャンスタッフリリース履歴
脚注
外部リンク |