福島ファイヤーボンズ
福島ファイヤーボンズ(ふくしまファイヤーボンズ、英: Fukushima Firebonds)は、福島県郡山市をホームタウンとするプロバスケットボールチーム。運営法人は福島スポーツエンタテインメント株式会社。2013年に創設され、現在はB2リーグの東地区に所属している。 概要東日本大震災の際、外で遊べなくなった子どもたちの運動不足解消のためにはじまったバスケットボール教室がきっかけとなり、2013年5月に正式にチームとして発足した[4]。 運営会社「福島スポーツエンタテインメント」は、郡山市で専門学校を運営する「FSGカレッジリーグ」が中心となって設立された[5]。 チーム名「ファイヤーボンズ」は、燃え上がる闘志「ファイヤー」と「絆」、「結束」を意味する英単語"Bonds"「ボンズ」に由来する[2][1]。また、チームカラーのフクシャパープルは、「福島の幸せ」から連想したフクシアの花の色である[6][7]。崇高で高貴な色として、バスケットボールにおいて皇帝のように君臨できるように、という願いを込めている[2]。 チームロゴは、熱い闘志と躍動感をバスケットボールで表現し、炎の部分には福島県とファイヤーの頭文字「F」を落とし込んでいる[2]。 ユニフォームサプライヤー歴代ユニフォーム
2024-25シーズンはクラブ史上初となるピンストライプが採用された[10]。 ユニフォームスポンサー(2024-25シーズン)
マスコット2014年6月27日に披露された。福島県の鳥「キビタキ」をモチーフにしている[12][2]。 チアダンスチーム
チーム名は、きらめき・輝きを持ち、光を放つ存在として、勝利と未来に輝きをもたらす、という思いが込めている。ホームゲームでのパフォーマンスを始め、県内プロスポーツ、地域イベントなど、活動内容は多岐にわたる[13]。 音楽
ホームアリーナB.LEAGUE加入時、本拠地となる市町村やホームアリーナを設定する規定が設けられたことから、福島は郡山総合体育館をホームアリーナに設定している。郡山総合体育館は2016-17シーズン時点での収容可能人数が3800人であり、B1基準となる5000人を満たしていないが、郡山市などと共に5000人収容できるよう整備する計画をリーグに示している[15]。 郡山総合体育館は、新しいB1基準に対応するため2024年3月から2025年3月末までの間、改修工事が行われる[16]。観客席増設や体育館の床の更新、4面大型ビジョンの新設などが予定されている[16]。改修工事に伴い[17]、2024-25シーズンは須賀川市の円谷幸吉メモリアルアリーナをホームアリーナとし[18]、福島市、いわき市、田村市でも試合を開催する[19]。 B.LEAGUE以下はBリーグ加盟以後の統計。
括弧内は開催予定だった試合数 歴史2013年5月にbjリーグの参入が認可され[21]、同年12月にチーム名「ファイヤーボンズ」とチームカラー「フクシャパープル」を[6]、2014年2月にチームロゴを発表した。 bjリーグ2014-15シーズン2014年6月、初代ヘッドコーチ(HC)に祖父母が会津若松市出身である藤田弘輝が就任。bjリーグドラフト会議では菅野翔太と増子匠の2名を指名した。 9月、岩手ビッグブルズとのプレシーズンゲーム(田村市)に日本人選手7人、外国籍選手4人の計11人で臨んだが67-82で敗れた[22]。その後、外国籍選手2人がリーグの定めるメディカルチェックを通過できず、リーグ規定の選手数10人に1人足りない状態になったため [23]、蛯名善仁と[24]エドワード・モリスを獲得した。 シーズン開幕後の序盤は8連敗を喫するなど下位に低迷したが徐々に順位をあげ、最終的に東地区7位(12チーム)でプレイオフに進出した。プレイオフ・ファーストラウンドではアウェイで2位の岩手と対戦し、2連敗で敗退した。 2015-16シーズン藤田体制の2季目。ジョセフ・テイラー、ルブライアン・ナッシュらが新加入。 横浜との開幕戦(横浜文化体育館)は88-96で敗れたが[25]次戦から5連勝を記録した[26]。2015年内の成績は14勝10敗で東地区5位(12チーム)[27]。最終成績は30勝22敗で東地区12チーム中6位でプレイオフに進出した[28]。プレイオフ1回戦は秋田県立体育館で東地区3位の秋田に2連敗して敗退が決定した[29][30]。 B.LEAGUE2016-17シーズン(B2東地区)Bリーグが発足し、B2リーグ東地区所属となった。前福岡HCの森山知広が新HCに就任。ナイジェル・スパイクスらが新加入。シーズン途中にテレンス・シャノンが2季ぶりに復帰[31]。 開幕はアウェイで岩手に連勝スタート。11月から12月にかけて5連勝と6連勝を記録し、2位に浮上した。4月、B1ライセンスが交付され、成績次第ではB1昇格が可能となったが[32]、シーズン後半に失速して30勝30敗で東地区6チーム中3位でプレーオフ進出を逃した[33]。 2017-18シーズン(B2東地区)森山体制2季目[34]。ソロモン・アラビ[35]、ディオン・ジョーンズ、ジャレッド・ショウ[36]らが新加入。 9月、茨城とのプレシーズンゲーム(日立市池の川さくらアリーナ)は72-76で惜敗[37]。「B.LEAGUE 東北アーリーカップ2017」(山形市総合スポーツセンター)は1回戦で仙台に67-79。5-6位決定戦で青森に83-67[38]。 シーズンは2月と5月に7連勝を記録。38勝22敗で東地区6チーム中2位で終えた。 2018-19シーズン(B2東地区)森山体制3季目。27勝33敗で東地区6チーム中4位で終えた。 2019-20シーズン(B2東地区)2020年4月1日付でマネジメントコンサルの識学が福島スポーツエンタテインメントの株式56.4%を取得したことにより識学の子会社となった[39]。森山体制4シーズン目[40]。3月に新型コロナウイルス感染拡大の影響によりシーズン打ち切りとなるまでの成績は16勝31敗で、東地区6チーム中5位となった[41][42]。 2020-21シーズン(B2東地区)コロナ禍の影響で今シーズンより東西2地区制となる。森山体制の5季目[43]。菅野翔太、友利健哉が3シーズンぶりに復帰した[44][45]。シーズン中盤に7連敗と9連敗を喫した。4月に5連勝して巻き返したが、27勝31敗で東地区8チーム中6位(リーグ全体10位)となり、プレイオフ進出を逃した。 2021-22シーズン(B2東地区)森山体制の6季目。今シーズンより森山はゼネラルマネージャー(GM)も兼任する[46]。ジェイソン・ウォッシュバーンや市岡ショーン、長谷川智伸、橋本尚明などを補強した。 開幕戦で勝利したのち12月中旬まで1度も連敗せず勝ち星を積み重ね、シーズン中盤に6連勝と9連勝を1度ずつ記録して上位をキープした。レギュラーシーズン成績は4シーズンぶりの勝ち越しとなる34勝18敗で東地区3位(全体6位)となり、初のB2プレーオフ進出が決定した。東地区3位の仙台とのプレーオフ・クォーターファイナルでは第2戦に勝利したが、通算1勝2敗で敗退した。 2022-23シーズン(B2東地区)6年間指揮したヘッドコーチの森山が西宮のHCに就任したため、発足2年目からアシスタントコーチ(AC)として携わっていた佐野公俊[47]がHCに就任した。 28勝32敗で東地区4位となり[48]、2季連続のプレーオフ進出を決めたが[49]、準々決勝で敗退した[48]。 ホーム戦の平均入場者数は1567人[50]、スポンサー企業は416社になり[50]、売上高は過去最多の5億5千万円となった[50]。 シーズン後、佐野HCが退任した[47]。また、クラブ創設時から在籍し主将をつとめた村上慎也が退団した[47][49]。 2023-24シーズン(B2東地区)実質的な指揮官としてメキシコ出身で、2023年4月から1ヶ月間にわたり、チームのアシスタントコーチを務めたエンリケ・スニガがスーパーバイジングヘッドコーチ(SVHC)として[51]、新ヘッドコーチには2022年にベトナム女子代表ヘッドコーチをつとめたエリック・ウェイスリングが就任した。12月下旬に成績不振のためスニガSVHCは解任され、ACだった栗原貴宏がHCに昇格した[51]。ウェイスリングHCはACとなった[52]。 シーズンスローガンは「シンカする」[53]。主将は田渡凌、副主将は菅野翔太がつとめた[53]。開幕前にエリック・マーフィーがけがのため退団した[49]。今季加入選手のうち、ロバート・ボリックは本人の意向のため早々に退団したが[49]、ラポラス・アイヴァナーカスやテレンス・キングが活躍した[49]。 24勝36敗で東地区7チーム中5位でプレーオフ進出を逃しB2残留となった[54]。 ホーム戦の平均入場者数は過去最多の2140人になった[55]。スポンサー数が515社に増え[55]、売上高は過去最高[55]の8億1266万円で[56]、5期ぶりに黒字となった[56]。 2024-25シーズン(B2東地区)ハンガリー代表のミカエル・ホプキンス[57]、笠井康平、伊集貴也らが新たに加入し[58]、主将は林翔太郎[59]、副主将は田渡[60]と笠井[61]がつとめた。シーズンスローガンは「成る」[18]。 成績B.LEAGUE
東北カップ
過去のリーグ戦bjリーグ
天皇杯
観客動員記録
選手とスタッフ現行ロースター
歴代ヘッドコーチ
過去に所属していた選手
脚注注釈参照
関連項目
外部リンク
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