アルバルク東京
アルバルク東京(アルバルクとうきょう、英: Alvark Tokyo)は、東京都渋谷区をホームタウンとするプロバスケットボールチーム[注 1]。運営法人はトヨタアルバルク東京株式会社。1948年にトヨタ自動車男子バスケットボール部として創設され、現在はB1リーグの中地区に所属している。 概要運営会社は、B.LEAGUE発足に合わせ設立されたトヨタアルバルク東京株式会社[1][2]。全国タイトルはトヨタ自動車時代に計17回。 ALVARK(アルバルク)は、"電撃"のアラビア語をもとに英文字表記したもので、電撃的プレーを披露するチームの意気込みを表すと同時に、Al=The、V=勝利、ark=箱船で"勝利を運ぶ箱船"という意味を併せ持っている[1]。「アルバルク」の前に使っていたチーム名は、「ペイサーズ(歩行者)」。NBAのセントラル地区に所属する「インディアナ・ペイサーズ」(トヨタ自動車の生産拠点を擁するインディアナ州が本拠地)と同じ名前だった。 ホームアリーナについて、2016-17シーズンは国立代々木競技場第二体育館を使用。なお同館は、2017年7月3日から2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会開催に向けた耐震改修工事に入るため、2017-18シーズンよりホームアリーナとして駒沢オリンピック公園総合運動場体育館(世田谷区)、アリーナ立川立飛(立川市。2017年10月オープン)を使用している[3][4]。 2022-23シーズンより、B.LEAGUE初年度開幕戦の舞台でもあった国立代々木競技場第一体育館をホームアリーナに定めているが、親会社であるトヨタ自動車による新アリーナ建設計画も進行中である[5]。パレットタウン跡地に多目的新アリーナ「TOYOTA ARENA TOKYO」を建設し、2025年秋の開業を目指している[6]。 クラブスローガンは「WE」。元々は2017-18シーズンのスローガン[7]であったが、以降のシーズンでもアルバルク東京を中心に「WE」の輪を広げていきたいという思いから、継続して使用している[8][9][10][11][12][13]。 ユニフォームスポンサー(2024-25シーズン)
歴代ユニフォーム
マスコット
2016年11月6日にお披露目された。チームカラーでもある赤がメインで、熊をモチーフにしている[20][21]。2023年9月11日に開催された2023-24シーズン TIPOFFイベントにて背番号が「6009」に決定したことが発表された。 応援チアリーダーの名称は「アルバルク東京チアリーダー」。ディレクターは須長順子が務める[22]。また2018-19シーズンにはファミリーガールとして『魔法×戦士 マジマジョピュアーズ!』のユニットMagical²が務めた。2019-20シーズンにおいても応援ガールズとしてGirls2が引き続き務めている。 公式ファンクラブは「ALVARCARS(アルバルカーズ)」[23]。 沿革
戦績B.LEAGUE2016-17シーズン(B1 東地区)シーズンスローガン:沸かせ。[27] ヘッドコーチ(HC)は伊藤拓摩がNBL時代から引き続き務める。田中大貴、松井啓十郎、竹内譲次、元NBA選手のディアンテ・ギャレットなどを擁していた。シーズン途中に元NBAのジェフ・エアーズも加入。 9月22日・23日に開催されたB.LEAGUE開幕戦で琉球に2連勝した。栃木や千葉と優勝を争い、東地区2位でBリーグチャンピオンシップ進出が決定した。クォーターファイナルは中地区2位の三遠に2連勝し、セミファイナルに進出。セミファイナルは中地区優勝の川崎に1勝2敗で敗退した。田中がベストファイブに選出された。松井、田村大輔、ギャレットが退団。 2017-18シーズン(B1 東地区)シーズンスローガン:WE[7] 伊藤HCが退任し、前日本バスケットボール協会技術委員会アドバイザーのルカ・パヴィチェヴィッチが後任に就任。京都から小島元基、秋田からレンタル移籍で安藤誓哉、筑波大学から馬場雄大、カンザス大学出身のランデン・ルーカス[28]、ジャワッド・ウィリアムズ、アレックス・カークが加入[29]。 概要の節で記述したとおり、国立代々木競技場第二体育館が耐震改修工事に入るため、アリーナ立川立飛と駒沢オリンピック公園総合運動場体育館でホームゲームを開催する。今シーズンも東地区2位でチャンピオンシップに進出。クォーターファイナルでは西地区2位の京都に、セミファイナルで中地区優勝の三河に勝利し、ファイナルに進出した。ファイナルでは千葉と対戦し、Bリーグ発足後では初、JBL時代を含めると2011-12シーズン以来6季ぶりの優勝を達成した[30]。ファイナルMVPは、23得点のカークに次ぐ15得点とチームトップの5アシストを記録した田中が受賞した[31]。 2018-19シーズン(B1 東地区)シーズンスローガン:AHEAD[8] パヴィチェヴィッチ体制の2シーズン目。ミルコ・ビエリツァが新加入[32]。 シーズン開幕直前にアジアチャンピオンズカップへ参加し、開幕後に日本代表の活動で田中、馬場、竹内が一時離脱した影響もあって2018年内の成績は19勝10敗だったが、レギュラーシーズン終了時には44勝16敗で東地区3位となり、ワイルドカードでのチャンピオンシップ出場が決定した[33]。クォーターファイナルは、アウェイで中地区優勝の新潟に2連勝し、セミファイナルに進出[34]。セミファイナルは、アウェイで西地区優勝の琉球と対戦し、1勝1敗ののち、第3戦を72−60で勝利した[35]。ファイナルは2季連続で千葉との対戦となり、71-67で勝利してリーグ連覇を達成した。ファイナルMVPは馬場が受賞した[36]。 2019-20シーズン(B1 東地区)シーズンスローガン:EXCEED[9] パヴィチェヴィッチ体制の3シーズン目。齋藤拓実、シェーファー・アヴィ幸樹が他チームにレンタル移籍した。須田侑太郎が新加入、ジェフ・エアーズが3季ぶりに復帰加入した[37]。シーズン開幕前に開催されたアジアチャンピオンズカップで優勝[38]。 シーズンは2020年1月末に東地区首位となり[39]、馬場がアメリカ挑戦で退団、故障離脱者も続出したが維持していた[40]。3月に新型コロナウイルス感染拡大の影響でリーグ戦が中断され、その後打ち切りが決定[41]。最終成績は32勝9敗のリーグ全体最高勝率で、初の東地区優勝を達成した[40][42]。 正中岳城、ミラン・マチュワンが引退し[43][44]、正中の背番号「7」はクラブとして初めての永久欠番となった[26]。 2020-21シーズン(B1 東地区)シーズンスローガン:Re-CHALLENGE[10] パヴィチェヴィッチ体制の4シーズン目[45]。コロナ禍の影響で今シーズンより東西の2地区制となった。安藤がキャプテンに就任[46]。デション・トーマス、カイル・バローンが新加入[47][48]。シーズン開幕前に3選手が新型コロナウイルスに感染し、チーム活動を2週間休止した[49][50]。川崎との開幕戦は85-79で勝利したが[51]、最終成績は32勝24敗で東地区10チーム中6位となり、チャンピオンシップ進出を逃した。シーズン終了をもってキャプテンの安藤[52]や竹内[53]、須田[54]ら主力選手の多くが退団した。 2021-22シーズン(B1 東地区)シーズンスローガン:DRIVE TO TOP[11](チャンピオンシップではALL DRIVE TO TOP[55]) パヴィチェヴィッチ体制の5季目[56]。セバスチャン・サイズ[57]、ライアン・ロシター[58]、ジョーダン・テイラー[59]、安藤周人[60]らを補強した。田中がキャプテンに就任し[61]、伊藤大司がアシスタントGMとしてチームに復帰した[62]。 シーズン終盤まで地区優勝を狙える位置にいたものの、残り8試合で3勝5敗と失速し39勝14敗の東地区3位(全体順位5位)でレギュラーシーズンを終えると、チャンピオンシップでも西地区2位の島根に対して1勝2敗と負け越してクォーターファイナルで敗退。3年ぶりのチャンピオン奪還という目標を達成できずにシーズンを終えることとなった[63]。 シーズン終了をもってパヴィチェヴィッチHCが退任[64]。テイラー[65]、小島[66]、菊地祥平[67]が退団した。 2022-23シーズン(B1 東地区)シーズンスローガン:Next FAZE[12](チャンピオンシップではWE FAZE[68]) 新たなHCに、リトアニア代表を指揮した経験を持つデイニアス・アドマイティスが就任[69]。千葉Jから藤永佳昭を獲得[70]、ジャスティン・コブスが新加入[71]。前シーズンのアシスタントGMだった伊藤がGMに昇格した[72]。また、12月には岡本飛竜が加入[73][注 2]、1月にはイホール・ボヤルキムを1か月間の期限付き移籍で獲得している[74][注 3]。 6シーズンぶりに代々木にホームアリーナを戻し、ホーム開幕節では2日連続でクラブ主管試合最多入場者数を更新。1月8日の川崎戦では9,555人と更に記録を更新し、シーズンを通しては181,949人、1試合平均では6,065人の来場と、昨シーズンを大きく上回る入場者数を記録し、集客面で大きな成長を見せたシーズンとなった[75]。 一方でチーム成績としては、ホームゲームでは新記録となる19連勝を記録するなど24勝6敗の成績を誇り、シーズン全体ではB1最少失点クラブという記録を残したものの、ラスト4試合で4連敗を喫するなど、終盤での失速を今シーズンも解消できず、終盤まで地区優勝を狙える位置にいながら最終成績は42勝18敗で東地区2位(全体順位5位)でレギュラーシーズンを終える。チャンピオンシップでは昨シーズンに続いて西地区2位の島根とクォーターファイナルで対戦し、2勝1敗でリベンジを果たした。しかしセミファイナルで千葉Jに連敗を喫し敗退した[75]。シーズン終了後に藤永が秋田[76]、笹倉が越谷[77]、田中が渋谷に移籍[78]。コブス[79]、カーク[80]が退団した。 2023-24シーズン(B1 東地区)シーズンスローガン:ONE FOCUS[81](チャンピオンシップではONE FOCUS to be ONE[82]) アドマイティス体制の2シーズン目[83]。茨城から福澤晃平[84]、北海道から橋本竜馬[85]、滋賀からテーブス海[86]を獲得。レオナルド・メインデル[87]、アルトゥーラス・グダイティス[88]が新加入。バランスキーがキャプテンに就任した[89]。 10月14日の宇都宮戦ではクラブ史上初となる入場者数1万人超えを達成[90]。4月17日の千葉J戦では平日開催ながら入場者数1万人超え及び最多入場者数を更新[91]。4月28日の群馬戦でも三たび最多入場者数を更新[92]。 レギュラーシーズンは地区優勝こそ逃したものの、東地区2位で2017-18シーズン以来となるチャンピオンシップ・クォーターファイナル(琉球戦)のホーム開催権を獲得(クラブ史上初となる有明コロシアムでの開催)[93]。しかし、クォーターファイナルで琉球に1勝2敗で敗退した。シーズン終了後、森高大、ウーヴィス・ヘルマニス[94]、田中亮[95]などのアシスタントコーチ3人が退団した。また森は来季よりB2・ベルテックス静岡のヘッドコーチに就任した[96]。 2024-25シーズン(B1 中地区)シーズンスローガン:ONE RISE[97] アドマイティス体制の3シーズン目[98]。 成績B.LEAGUE
過去のリーグ戦旧JBL
※日本リーグ1部の第22回(1988年)から第33回(1999年)まではC(クーガー)、T(タイガー)のディビジョン制を導入。 JBL
NBL
獲得タイトル
ホームゲーム開催実績以下はBリーグ加盟以後の統計。
選手とスタッフ現行ロースター
なお、選手紹介のページ[100]には、トヨタ自動車が開発しているAIバスケットボールロボット[101]のCUE6(背番号96、SG)も掲載されている[102]。 過去の主な所属選手
脚注注釈参照
関連項目
外部リンク |