諏訪市(すわし)は、長野県南信地方の市。1941年(昭和16年)市制施行。
概要
諏訪湖に隣接する工業都市であるとともに、諏訪湖や上諏訪温泉、諏訪大社の上社(本宮)、霧ヶ峰高原を抱える観光都市でもある。
諏訪市の町並みは鎌倉時代から戦国時代にかけて鎌倉街道沿いに発達し、江戸時代には旧甲州街道上諏訪宿が設けられ、高島藩の城下町でもあった[1]。明治時代には宿場町や城下町となっていた市街地以外は、ほとんど農村地帯で田園風景が広がっていた[1]。その後、JR中央東線の開通、国道20号などの道路網の整備、中央自動車道西宮線の開通などによって都市化が進展した[1]。
戦中から戦後にかけ、時計、カメラ、レンズなどの生産が増え、山と湖のある風土と相まって「東洋のスイス」と称されたことでも有名である。セイコーエプソンの本社および基幹部門、タケヤ味噌の竹屋の本社がある。
地酒メーカーも沢山あり、真澄、舞姫、麗人、本金、横笛のいわゆる「諏訪五蔵」で知られる(後述)。
1941年(昭和16年)8月10日に諏訪郡上諏訪町、四賀村、豊田村が合併して市制施行[1]。1955年(昭和30年)4月1日に諏訪郡中洲村と湖南村が合併して現在の市域となった[1]。
諏訪市周辺の3市2町1村からなる諏訪広域連合の一都市であり、諏訪地域の行政中心都市である。
地理
位置
北西側を諏訪湖に接し、西部、東部を山地に挟まれ、南側には茅野市、富士見高原を望む、諏訪盆地のほぼ中央に位置する。長野県内では南信地方・諏訪地域、天気予報では長野県中部もしくは諏訪地方に分類される。
県内主要都市との位置関係は、一般的な交通手段を用いた場合、県庁所在地の長野市から南方へ約100kmである。交通手段としては、中央自動車道、JR東日本中央本線が市内をほぼ南北に通る。東京からのアクセスは2時間強、また、中央自動車道経由で名古屋からも2時間程度でアクセスでき、これらの都市圏からの交通の便が比較的よい。
山梨県に比較的近い上に障害となる山がないことから、天候が良好な時は場所によっては平地でも富士山を望むことができる。
地形
諏訪盆地には、峠を挟んで諏訪側が反対側に比べて急勾配である、という地形が見られるが、諏訪市も例外ではなく、同様の地形が、例えば諏訪市と上伊那郡辰野町を結ぶ県道50号(有賀峠)などに見られる。これは、諏訪地方に中央構造線と糸魚川静岡構造線が通ることに起因する断層地形である。なお、この2つの構造線は諏訪市付近で交差(接触)しているとされている。東側の山地のふもとは、いくつかの小さな扇状地を成しており、ここには住宅や田畑などが広がっている。
山岳
- 主な山
河川
- 主な川
湖沼
- 主な湖
人口
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諏訪市と全国の年齢別人口分布(2005年)
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諏訪市の年齢・男女別人口分布(2005年)
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■紫色 ― 諏訪市 ■緑色 ― 日本全国
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■青色 ― 男性 ■赤色 ― 女性
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諏訪市(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年)
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48,125人
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1975年(昭和50年)
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49,594人
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1980年(昭和55年)
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50,558人
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1985年(昭和60年)
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52,329人
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1990年(平成2年)
|
52,464人
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1995年(平成7年)
|
52,104人
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2000年(平成12年)
|
53,858人
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2005年(平成17年)
|
53,240人
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2010年(平成22年)
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51,200人
|
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2015年(平成27年)
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50,140人
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2020年(令和2年)
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48,729人
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総務省統計局 国勢調査より
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隣接自治体
- 長野県
気候
周囲を北東にかけては八ヶ岳に連なる山々、南西にかけては南アルプスに連なる山脈に囲まれ、それらの山々と諏訪湖の影響を受け、大陸性気候の特色を示す県内にありながら、例えば、春夏秋季の降水量は県内比で多め、冬季の降水量は圧倒的に少ないというように、大陸性気候の中でも特徴的な気象環境下にある。
ケッペンの気候区分では温暖湿潤気候に属するが冬の寒さは厳しく亜寒帯並みの冷え込みとなることもある。しかし、雪は南岸低気圧通過時以外ほとんど降らず、冬型の気圧配置下では晴天が続きやすい。
市北東、標高約1500mから約1900mに位置する霧ヶ峰高原は、夏場ひんやりとしていて、市内では避暑に最適な場所といえる。
- 極値
諏訪アメダス観測
諏訪特別地域気象観測所(諏訪市湖岸通り、標高760m)の気候
|
月 |
1月 |
2月 |
3月 |
4月 |
5月 |
6月 |
7月 |
8月 |
9月 |
10月 |
11月 |
12月 |
年
|
最高気温記録 °C (°F)
|
16.9 (62.4)
|
17.7 (63.9)
|
22.9 (73.2)
|
29.2 (84.6)
|
31.0 (87.8)
|
34.5 (94.1)
|
34.8 (94.6)
|
35.5 (95.9)
|
33.2 (91.8)
|
28.7 (83.7)
|
22.9 (73.2)
|
19.7 (67.5)
|
35.5 (95.9)
|
平均最高気温 °C (°F)
|
3.8 (38.8)
|
5.1 (41.2)
|
9.8 (49.6)
|
16.1 (61)
|
21.5 (70.7)
|
24.5 (76.1)
|
28.2 (82.8)
|
29.5 (85.1)
|
24.7 (76.5)
|
18.5 (65.3)
|
12.7 (54.9)
|
6.8 (44.2)
|
16.8 (62.2)
|
日平均気温 °C (°F)
|
−1.1 (30)
|
−0.2 (31.6)
|
4.0 (39.2)
|
10.0 (50)
|
15.5 (59.9)
|
19.3 (66.7)
|
23.2 (73.8)
|
24.1 (75.4)
|
19.8 (67.6)
|
13.4 (56.1)
|
7.3 (45.1)
|
1.9 (35.4)
|
11.4 (52.5)
|
平均最低気温 °C (°F)
|
−5.5 (22.1)
|
−5.0 (23)
|
−1.0 (30.2)
|
4.4 (39.9)
|
10.2 (50.4)
|
15.2 (59.4)
|
19.6 (67.3)
|
20.3 (68.5)
|
16.2 (61.2)
|
9.4 (48.9)
|
2.7 (36.9)
|
−2.4 (27.7)
|
7.0 (44.6)
|
最低気温記録 °C (°F)
|
−20.9 (−5.6)
|
−23.1 (−9.6)
|
−16.5 (2.3)
|
−7.3 (18.9)
|
−0.7 (30.7)
|
4.1 (39.4)
|
10.3 (50.5)
|
9.7 (49.5)
|
2.7 (36.9)
|
−2.4 (27.7)
|
−7.0 (19.4)
|
−15.6 (3.9)
|
−23.1 (−9.6)
|
降水量 mm (inch)
|
43.3 (1.705)
|
50.6 (1.992)
|
89.0 (3.504)
|
92.8 (3.654)
|
111.7 (4.398)
|
155.1 (6.106)
|
194.0 (7.638)
|
140.8 (5.543)
|
176.9 (6.965)
|
136.8 (5.386)
|
69.0 (2.717)
|
41.6 (1.638)
|
1,301.5 (51.24)
|
降雪量 cm (inch)
|
27 (10.6)
|
24 (9.4)
|
8 (3.1)
|
1 (0.4)
|
0 (0)
|
0 (0)
|
0 (0)
|
0 (0)
|
0 (0)
|
0 (0)
|
0 (0)
|
10 (3.9)
|
71 (28)
|
平均降水日数 (≥0.5 mm)
|
6.3
|
6.3
|
9.3
|
10.0
|
10.5
|
13.2
|
14.4
|
11.8
|
11.6
|
9.3
|
7.6
|
6.4
|
116.8
|
平均降雪日数
|
15.1
|
12.1
|
8.7
|
1.9
|
0.0
|
0.0
|
0.0
|
0.0
|
0.0
|
0.0
|
1.4
|
10.3
|
50.3
|
% 湿度
|
71
|
69
|
66
|
64
|
67
|
74
|
77
|
75
|
78
|
78
|
75
|
72
|
72
|
平均月間日照時間
|
184.4
|
179.6
|
199.1
|
204.4
|
212.2
|
161.4
|
169.5
|
199.4
|
152.9
|
162.8
|
166.9
|
171.8
|
2,164.8
|
出典:気象庁 (平均値:1991年-2020年、極値:1945年-現在)[3][2]
|
諏訪市
|
雨温図(説明) |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
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|
気温(°C) |
総降水量(mm) | 出典:気象庁 |
|
インペリアル換算 |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|
|
|
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|
|
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|
気温(°F) |
総降水量(in) |
|
歴史
古代
市域には縄文・弥生時代からの考古遺跡が分布し、高原を中心に集落遺跡が分布している。下諏訪の和田峠を始めとする黒曜石による石器、また、縄文・弥生時代の土器の破片も出土している。
中世
中世には諏訪郡の国人領主で諏訪大社上社の大祝家・諏訪氏によって治められる。
- 南北朝時代
南北朝時代の建武2年(1335年)には諏訪頼重・時継が、鎌倉幕府執権・北条高時の遺児である北条時行を擁して挙兵し、中先代の乱が発生した。頼重・時継は足利尊氏の攻勢により滅亡する。
- 戦国時代
戦国時代には諏訪頼満が分裂した諏訪一族を統一し、隣国である甲斐国の国人勢力と同調し甲斐国内へも侵攻する。
頼満の頃には甲斐守護・武田氏と和睦し婚姻同盟を結ぶ。頼満の孫にあたる諏訪頼重は天文10年(1541年)に甲斐武田氏、信濃村上氏に独断で関東管領の上杉憲政と和睦し所領を分割し、甲斐の武田晴信(信玄)は諏訪侵攻を行い、諏訪氏は一時滅亡した。
その後、諏訪地方は信濃侵攻を行う武田氏の領国となり、信濃中部の拠点として支配を受ける。
信玄四男の勝頼は頼重の外孫(女系の諏訪一族)に当たり、当初は高遠諏訪氏を継ぎ諏訪勝頼と称し、信玄没後に武田宗家を継承し当主となった。
天正10年(1582年)、武田氏の滅亡後に発生した天正壬午の乱において諏訪頼重の従弟である諏訪頼忠によって諏訪氏は再興され、その息子の諏訪頼水が1600年(慶長5年)の関ヶ原の戦いにおける功によって、徳川氏により高島藩に封じられている。
近世
近世には高島藩領であった。
- 江戸時代
高島城を藩庁とする諏訪氏による統治が行われた。江戸時代に整備された甲州街道の終着の宿場町である下諏訪宿のひとつ手前の宿場として上諏訪宿が栄える。
近代
- 明治時代
- 昭和時代(戦前)
現代
- 昭和時代(戦後)
- 平成時代
行政
市長
- 歴代市長
- 初代 - 宮坂伊兵衛 1941年1128日 - 1943年5月31日、1期
- 2代 - 藤森清一朗 1943年7月19日 - 1945年7月10日、1期
- 3代 - 金井清 1945年10月4日 - 1947年2月22日、1期
- 4代 - 塚原葦穂 1947年4月25日 - 1951年4月5日、1期
- 5代 - 金井清 1951年4月25日 - 1955年4月15日、1期
- 6代 - 小松直治 1955年5月1日 - 1963年4月30日、2期
- 7代 - 岩本節治 1963年5月1日 - 1983年4月30日、5期
- 8代 - 笠原俊一 1983年5月1日 - 1999年4月30日、4期
- 9代 - 山田勝文 1999年5月1日 - 2015年4月30日、4期
議会
市議会
- 定数:15人[6]
- 任期:2023年5月1日 - 2027年4月30日[7]
- 議長:横山真
- 副議長:井上登
県議会
- 選挙区:諏訪市選挙区
- 定数:1人
- 任期:2019年4月30日 - 2023年4月29日
- 投票日:2019年4月7日
- 当日有権者数:40,380人[8]
- 投票率:47.43%
候補者名 |
当落 |
年齢 |
党派名 |
新旧別 |
得票数
|
宮下克彦 |
当 |
60 |
無所属 |
新 |
10,626票
|
今井愛郎 |
落 |
49 |
無所属 |
現 |
8,197票
|
衆議院
当落 |
候補者名 |
年齢 |
所属党派 |
新旧別 |
得票数 |
重複
|
当 |
後藤茂之 |
65 |
自由民主党 |
前 |
86,962票 |
○
|
|
長瀬由希子 |
53 |
日本共産党 |
新 |
51,922票 |
○
|
地域
景観
景観法に基づく景観計画により定められた八ヶ岳山麓景観育成重点地域内に位置しており、2009年(平成21年)4月に景観行政団体となった(同年10月から事前届出の受付を開始)[9]。
防災
諏訪地域は2002年(平成14年)4月24日に東海地震の地震防災対策強化地域に指定され、このうち諏訪市は2003年(平成15年)12月17日に東南海・南海地震の地震防災対策推進地域に指定された[9]。
ご当地キャラクター
出先機関・施設
行政機関
法務省
- 検察庁
財務省
厚生労働省
国土交通省
司法機関
裁判所
県政機関
- 長野県諏訪合同庁舎
- 諏訪地域振興局
- 南信県税事務所諏訪事務所
- 諏訪保健福祉事務所
- 諏訪農業改良普及センター
- 諏訪建設事務所
- 南信会計センター諏訪分室
施設
警察
- 本部
- 交番
- 上諏訪駅前交番(諏訪市諏訪)
- 四賀交番(諏訪市四賀)
- 豊田交番(諏訪市湖南)
消防
- 本部
- 消防署
医療・福祉
- 医療施設(2004年4月1日)
- 病院 4(650床)
- 諏訪赤十字病院、上諏訪病院、諏訪城東病院、
- 一般診療所:47(34床)
- 歯科診療所:26
- 助産所:2
- 医療関係施設
- 長野県赤十字血液センター諏訪出張所(旧諏訪赤十字血液センター)(献血・血液関係)
- 医療関係従事者数 (2002年12月末概数)
- 医師:115人
- 歯科医師:36人
- 薬剤師:108人
- 保健師:29人
- 助産師:27人
- 看護師:437人
- 准看護師:137人
- 公共保健・衛生施設
- 諏訪市保健センター
- 総合福祉
- 諏訪市総合福祉センター「湯小路いきいき元気館」
郵便局
- 諏訪郵便局(集配局)
- 湖南郵便局
- 四賀郵便局
- 諏訪大和郵便局
- 諏訪角間郵便局
- 諏訪湖柳郵便局
- 諏訪城南郵便局
- 諏訪豊田郵便局
- 諏訪湯之脇郵便局局
- 中洲郵便局
- 諏訪福島簡易郵便局
文化施設
- 図書館
- 会館・ホール
運動施設
対外関係
姉妹都市・提携都市
国内
- 姉妹都市
- 提携都市
海外
- 姉妹都市
経済
市民所得:337.7万円/人 (1997年度推計)
第一次産業
農業
- 農業従事者数(2000年2月1日農業センサス)
- 農家数:1,319戸(専業110戸、兼業1,209戸)
- 農家人口 5,690人(男 2,828人、女 2,862人)・農家率 6.4%
- 経営耕地面積 659.6ha (市全体面積の約6.5%、田455.7ha 畑174.2ha 樹園地 29.8ha)
林業
- 林業従事者数(2002年度末)
- 森林面積:7,232ha(市全体面積の約65.8%)
第二次産業
工業
諏訪市の産業は、明治から大正にかけては製糸業で賑わったが、セイコーの腕時計をはじめとする精密機械工業を経て、現在はセイコーエプソンを中心とするハイテク産業が栄える。
途中、東洋バルヴ株式会社の倒産(1976年)といった地域経済の危機もあったが、技術者が地域に根を下ろし、隣接する岡谷市とともに「東洋のスイス」と呼ばれた諏訪地方の精密工業発展の母体となった。
- 全事業所数
- 事業数:4,211(2001年10月1日事業所・企業統計調査)
- 従業者数:34,923人
- 工業従事者数(2003年12月31日工業統計調査)(4人以上の事業所)
- 事業所数:252
- 従業者数:5,341人
- 製造品出荷額等:1,013億4,904万円
醸造業
諏訪地方は水が豊富であり、江戸時代から醸造業が行われてきた。江戸時代には13蔵あり[11]、現在でも9蔵が残っている[12]。このうち諏訪市には5蔵あり、全てが国道20号線沿いに位置している。この5つの蔵をまとめて諏訪五蔵という[11]。諏訪五蔵では毎年春と秋に「上諏訪街道呑みあるき」を開催。2018年秋は2日間両日2000人限定で行われた[13]。このイベントは観光客への高い訴求力を有している
[14]。
第三次産業
商業
- 商業従事者数(2002年6月1日商業統計調査)
- 総数:946
- 従業者数:6,249人
- 商品販売額:2,145億円
- 卸売事業所数:282
- 従業者数:2,142人
- 商品販売額1,390億円
- 小売事業所数:664
- 従業者数:4,107人
- 商品販売額:755億円
- 飲食店:217(1992年10月1日商業統計調査)
- 従業者数:1,144人
- 商品販売額:86億円
- 主な商業施設
金融機関
拠点を置く企業
教育・研究機関
大学
- 国立
- 信州大学理学部附属湖沼高地教育研究センター諏訪臨湖実験所
- 私立
専修学校
高等学校
- 県立
- 私立
中学校
- 市立
- 県立
小学校
- 市立
その他の教育施設
- 蓼科保養学園(小学校5年生の保養施設、所在は茅野市)
- 諏訪中央自動車学校
交通
鉄道
中心となる駅:上諏訪駅
鉄道路線
- 東日本旅客鉄道(JR東日本)
- ただし、市内南部の一部地区においては、隣接する茅野市の茅野駅が最寄り駅になる地域がある。
他都市への連絡
- 諏訪地域内輸送
-
- 茅野市 - 普通列車:約6分(上諏訪駅 - 茅野駅)
- 岡谷市 - 普通列車:約10分(上諏訪駅 - 岡谷駅)
- 下諏訪町 - 普通列車:約4分(上諏訪駅 - 下諏訪駅)
- 富士見町 - 普通列車:約20分(上諏訪駅 - 富士見駅)
- 隣接地域都市間輸送
-
- 県庁への連絡
- 長野市 - 普通列車:最短で約2時間、優等列車:普通列車または特急「あずさ」で塩尻駅もしくは松本駅まで行き、特急「しなの」に乗り換え:約1時間30分(待ち時間を除く)
- 広範囲な連絡
- 新宿(東京都)
- 特急「あずさ」:約2時間5分から約2時間30分(上諏訪駅 - 新宿駅)
- 中央高速バス「新宿 - 諏訪・岡谷・茅野線」:約3時間10分 - 3時間45分(上諏訪駅前 - バスタ新宿)
- 名古屋(愛知県) - 普通列車で塩尻まで行き、塩尻より特急「しなの」に乗り換え:合計約2時間20分(待ち時間を除く、上諏訪駅 - みどり湖駅・塩尻駅経由 - 名古屋駅)
- 甲府(山梨県) - 普通列車:最短で約1時間10分、特急「あずさ」:最短で約40分(上諏訪駅 - 甲府駅)
バス
路線バス
道路
高速道路
- 中日本高速道路(NEXCO中日本)
国道
- 市内で2箇所、中央本線と踏み切りで交差することから渋滞の発生が日常化し、渋滞解消のため1964年からさまざまな議論などが行われている。
- 国が、街づくりを推進する上で、踏み切り解消と立体交差工事を広範囲にわたる事業が行える機会として、連続立体交差事業区間において、市街地再開発事業や都市計画事業、街路事業などの具体的な街づくり事業を伴わせることを事業実施の条件としている。そのため、諏訪市では駅周辺の開発などに関わる議論が行われてきたが、進展がみられず、この計画は遅々として進んでいない。参考 国道20号諏訪バイパス
県道
- 主要地方道
- 一般県道
ナンバープレート
- 諏訪ナンバー
ご当地ナンバーである諏訪ナンバー(長野運輸支局松本自動車検査登録事務所)が割り当てられている[15]。2006年10月9日までは松本ナンバーが割り当てられていた。
情報・生活
マスメディア
通信社
新聞社
放送局
ライフライン
電力
電信
観光
名所・旧跡
城郭・陣屋
神社
- 寅・申の年に御柱祭(式年造営御柱大祭)
寺院
遺跡
史跡
観光スポット
- 美術館・博物館
-
諏訪市美術館
-
北澤美術館本館
-
サンリツ服部美術館
-
諏訪教育会館・諏訪教育博物館
- 温泉
名勝・景勝
- 八島ヶ原植物群落、踊場湿原(池のくるみ)植物群落、車山樹叢、湿原および草原植物群落から成る霧ヶ峰湿原植物群落は国指定の天然記念物である。亜高山性植物の宝庫で、コバイケイソウ、レンゲツツジ、ニッコウキスゲ、マツムシソウ、ススキ等が春夏秋冬替わって咲き乱れる。
- 長野県最大の湖。湖周は約16kmで、岡谷市、下諏訪町にも接している。諏訪市内においては、ジョギングロード、湖畔公園、石彫公園、ふれあいなぎさ、初島などが整備されており、遊覧船の発着所もある。また、周囲には諏訪市原田泰治美術館、SUWAガラスの里の美術館、サンリツ服部美術館や片倉館などがある。高台にある立石公園は眺望が良く、「日本の夜景100選」、「日本夜景遺産」、「信州のサンセットポイント100選」に選定されている。
文化・名物
祭事・催事
名産・特産
出身関連著名人
出身著名人
(五十音順)
ゆかりの著名人
脚注
関連項目
ウィキメディア・コモンズには、
諏訪市に関連するカテゴリがあります。
外部リンク