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1982年の日本ハムファイターズ

1982年の日本ハムファイターズ
成績
プレイオフ敗退
1勝3敗(対西武)
パシフィック・リーグ2位
後期優勝:35勝23敗7分 勝率.603
前期4位:32勝29敗4分 勝率.525
本拠地
都市 東京都文京区
後楽園球場
球団組織
オーナー 大社義規
経営母体 日本ハム
監督 大沢啓二
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1983 »

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1982年の日本ハムファイターズ(1982ねんのにっぽんハムファイターズ)では、1982年の日本ハムファイターズにおける動向をまとめる。

このシーズンの日本ハムファイターズは、大沢啓二監督の7年目のシーズンである。

概要

優勝のご褒美としてユニフォームは、それまでの青主体からオレンジと黄色主体に一新。ホーム用のチームロゴはそのままだったが、ビジター用はそれまでの「NipponHam」に代わって「Fighters」のロゴが入り、アンダーシャツとストッキングと帽子もすべてオレンジに変更された(帽子の前面が白くなるのは1988年から)。優勝候補の本命にあげられ連覇が期待されたシーズンだったが、日本シリーズ敗退の影響もあって前期は貯金3ながらも4位で終了。チームが快進撃を見せたのは後期からで、西武阪急の失速もあり、最速で優勝マジックが点灯すると最後まで消滅することなく優勝、前年に続いて後期連覇を達成した。投手陣では前年15連勝の間柴茂有やベテラン高橋一三岡部憲章などが成績を落としたものの前年の日本シリーズで2勝をあげた工藤幹夫が20勝で最多勝に輝き、高橋里志が最優秀防御率を獲得した。リリーフでは江夏豊も不動の守護神として抜群の活躍を見せたほか、川原昭二もセットアッパーとして活躍しチーム防御率は3.63でリーグ2位。打撃陣ではトニー・ソレイタトミー・クルーズが安定した成績を残したほか、前年3割を達成した柏原純一も4番として例年通りの成績を収め127本塁打はリーグ4位、打率は.266でリーグ1位だった。2連覇と2年連続の日本シリーズ出場をかけてチームは前期優勝の西武とのプレーオフに臨むが、打線が西武投手陣に徹底的に封じられ1勝3敗で敗退した。プレーオフ前にはエースの工藤が自宅で運動中に右手小指をぶつけ、あわや出場不能になるというハプニングもあった。

チーム成績

レギュラーシーズン

オーダー変遷
前期開幕:4/3 5/1 6/1 後期開幕:7/2 8/1 9/1
1 島田誠 服部敏和 島田誠 島田誠 島田誠 島田誠
2 高代延博 古屋英夫 高代延博 高代延博 高代延博 高代延博
3 クルーズ クルーズ クルーズ クルーズ クルーズ 古屋英夫
4 柏原純一 柏原純一 柏原純一 柏原純一 柏原純一 柏原純一
5 ソレイタ ソレイタ ソレイタ ソレイタ ソレイタ ソレイタ
6 古屋英夫 村井英司[注 1] 古屋英夫 古屋英夫 古屋英夫 村井英司
7 岡持和彦 大宮龍男 村井英司[注 2] 大宮龍男 大宮龍男 岡持和彦
8 大宮龍男 菅野光夫 菅野光夫 木村孝 岡持和彦 大宮龍男
9 菅野光夫 岩井隆之 田村藤夫 菅野光夫 鍵谷康司 五十嵐信一
高橋一三 田中幸雄 工藤幹夫 木田勇 木田勇 田中幸雄

8月1日はダブルヘッダー第1試合。 [1]

1982年パシフィック・リーグ順位変動
前期
順位 4月終了時 5月終了時 前期最終
1位 西武 -- 西武 -- 西武 --
2位 近鉄 1.0 阪急 3.0 阪急 2.0
3位 日本ハム 3.5 近鉄 4.0 近鉄 3.0
4位 南海 4.5 日本ハム 5.5 日本ハム 3.0
5位 阪急 4.5 南海 6.0 南海 8.0
6位 ロッテ ロッテ 11.5 ロッテ 11.0
後期
順位 7月終了時 8月終了時 後期成績
1位 日本ハム -- 日本ハム -- 日本ハム --
2位 阪急 3.5 阪急 6.5 近鉄 4.5
3位 ロッテ 3.5 西武 7.5 西武 5.5
4位 南海 5.0 近鉄 8.0 ロッテ 7.0
5位 西武 5.5 ロッテ 9.5 阪急 7.5
6位 近鉄 6.5 南海 10.5 南海 11.5
前期最終成績
順位 球団 勝率
1位 西武ライオンズ 36 27 2 .571 優勝
2位 阪急ブレーブス 33 28 4 .541 2.0
3位 近鉄バファローズ 30 27 8 .526 3.0
4位 日本ハムファイターズ 32 29 4 .525 3.0
5位 南海ホークス 27 34 4 .443 8.0
6位 ロッテオリオンズ 23 36 6 .390 11.0
後期最終成績
順位 球団 勝率
1位 日本ハムファイターズ 35 23 7 .603 優勝
2位 近鉄バファローズ 33 30 2 .524 4.5
3位 西武ライオンズ 32 31 2 .508 5.5
4位 ロッテオリオンズ 31 33 1 .484 7.0
5位 阪急ブレーブス 29 32 4 .475 7.5
6位 南海ホークス 26 37 2 .413 11.5


1982年パシフィック・リーグ最終成績
順位 球団 勝率
1位 西武ライオンズ 68 58 4 .540 優勝
2位 日本ハムファイターズ 67 52 11 .563 -2.5
3位 近鉄バファローズ 63 57 10 .525 2.0
4位 阪急ブレーブス 62 60 8 .508 4.0
5位 ロッテオリオンズ 54 69 7 .439 12.5
6位 南海ホークス 53 71 6 .427 14.0

*優勝はプレーオフで決定。2位以下はプレーオフの結果に関係なく勝率順で決定


プレーオフ

1982年 パシフィック・リーグプレーオフ
日付 試合 ビジター球団(先攻) スコア ホーム球団(後攻) 開催球場
10月9日(土) 第1戦 日本ハムファイターズ 0 - 6 西武ライオンズ 西武ライオンズ球場
10月10日(日) 第2戦 日本ハムファイターズ 2 - 3 西武ライオンズ
10月11日(月) 第3戦 雨天中止 後楽園球場
10月12日(火) 西武ライオンズ 1 - 2 日本ハムファイターズ
10月13日(水) 休養日
10月14日(木) 第4戦 西武ライオンズ 7 - 5 日本ハムファイターズ 後楽園球場
年間優勝:西武ライオンズ

個人成績

投手成績

  • 色付き規定投球回(130イニング)以上の選手
  • 太字はリーグ最高
選手








































W
H
I
P
 
/工藤幹夫 28 24 12 3 0 20 4 0 786 197.0 156 8 48 11 96 1 0 54 46 2.10 1.04
/木田勇 32 23 7 0 0 6 8 1 770 183.2 155 20 85 4 123 1 1 87 78 3.82 1.31
/高橋里志 29 13 2 2 0 8 5 0 537 132.0 109 7 54 2 58 3 0 33 27 1.84 1.24
/間柴茂有 25 17 5 0 0 5 10 1 508 116.0 134 14 41 2 47 2 0 73 67 5.20 1.51
/高橋一三 26 19 2 0 1 7 8 0 496 113.2 126 23 42 3 53 0 0 71 66 5.21 1.48
/岡部憲章 25 18 1 0 0 4 5 0 474 102.2 115 12 55 0 60 5 0 59 51 4.46 1.66
/江夏豊 55 0 0 0 0 8 4 29 354 91.0 56 8 31 2 107 0 0 22 20 1.98 0.96
/川原昭二 38 0 0 0 0 4 2 2 363 85.1 82 11 34 2 79 2 0 42 38 4.02 1.36
/田中幸雄 22 13 1 0 0 5 4 0 337 74.2 67 6 49 2 40 1 0 37 31 3.72 1.55
/坂巻明 15 2 1 0 0 0 1 0 183 40.1 40 5 27 2 19 1 0 27 25 5.63 1.66
/高橋正巳 1 1 0 0 0 0 1 0 26 6.0 7 0 2 1 3 0 0 3 3 4.50 1.50
/成田文男 2 0 0 0 0 0 0 0 17 2.1 10 2 1 0 0 0 0 8 8 36.00 4.71
/村上雅則 2 0 0 0 0 0 0 0 10 2.0 3 0 1 0 1 0 0 2 2 9.00 2.00

打撃成績

  • 色付き規定打席(403打席)以上の選手
  • 太字はリーグ最高
選手











































O
P
S
 
/柏原純一 130 529 470 71 134 22 1 22 224 75 3 4 0 5 50 3 3 41 16 .285 .358 .477 .834
/ソレイタ 130 527 449 65 126 22 1 30 240 84 2 2 0 5 71 8 2 77 6 .281 .381 .535 .916
/古屋英夫 130 520 471 57 137 25 4 13 209 52 9 5 13 2 21 2 13 41 18 .291 .339 .444 .782
/島田誠 125 507 448 70 128 28 5 6 184 33 34 5 9 2 43 4 5 38 3 .286 .355 .411 .766
/クルーズ 125 507 477 55 128 24 1 17 205 67 1 1 1 4 22 3 3 39 21 .268 .305 .430 .735
/高代延博 116 442 385 37 101 18 1 3 130 33 3 2 22 1 32 0 2 22 10 .262 .322 .338 .660
/大宮龍男 112 407 361 48 93 26 6 16 179 67 7 7 9 4 28 0 5 41 16 .258 .320 .496 .816
/岡持和彦 82 210 186 19 42 13 1 6 75 21 1 1 2 1 17 1 4 26 5 .226 .304 .403 .708
/木村孝 112 200 184 25 43 4 1 3 58 19 13 6 4 1 7 0 4 33 3 .234 .277 .315 .592
/五十嵐信一 81 189 165 24 41 7 0 5 63 22 3 4 10 0 12 0 2 14 1 .248 .307 .382 .689
/菅野光夫 104 173 147 20 34 7 1 1 46 13 5 3 8 1 15 0 2 14 2 .231 .311 .313 .624
/村井英司 63 122 103 7 24 4 0 1 31 8 1 0 2 0 16 0 1 13 4 .233 .342 .301 .643
/榊原良行 48 104 95 9 27 7 1 1 39 7 1 1 2 0 6 0 1 11 4 .284 .333 .411 .744
/服部敏和 100 94 84 16 15 2 0 0 17 3 0 1 1 0 7 0 2 10 3 .179 .258 .202 .460
/井上弘昭 69 89 68 4 18 4 1 2 30 11 0 0 0 1 16 3 4 8 1 .265 .432 .441 .873
/田村藤夫 37 85 78 9 24 7 1 1 36 10 0 1 1 0 6 0 0 6 1 .308 .357 .462 .819
/鍵谷康司 44 72 59 8 16 2 1 0 20 4 1 0 3 0 7 0 3 8 1 .271 .377 .339 .716
/岩井隆之 28 40 32 4 3 0 0 0 3 2 1 3 2 0 4 0 2 4 1 .094 .237 .094 .331
/山本桂 7 12 10 2 3 0 1 0 5 0 0 0 0 0 2 0 0 2 0 .300 .417 .500 .917
/和田博盛 4 4 3 1 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 2 0 .000 .000 .000 .000
/中西弘明 4 3 3 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 .000 .000 .000 .000

オールスターゲーム1982

選出選手及びスタッフ
ポジション 名前 選出回数
監督 大沢啓二
投手 江夏豊 15
工藤幹夫
木田勇 3
捕手 大宮龍男 2
一塁手 柏原純一 3
外野手 島田誠 4
クルーズ
  • 太字はファン投票で選ばれた選手。

できごと

選手・スタッフ

  • 背番号変更
    • 山本桂 25→3
    • 五十嵐信一 51→4
    • 木村孝 32→9
    • 田村藤夫 35→22
  • 守備位置登録変更
  • 登録名変更

表彰選手

リーグ・リーダー
選手名 タイトル 成績 回数
高橋里志 最優秀防御率 1.84 初受賞
工藤幹夫 最多勝利 20勝 初受賞
最高勝率 .833 初受賞
江夏豊 最優秀救援投手 37SP 4年連続5度目
ベストナイン
選手名 ポジション 回数
工藤幹夫 投手 初受賞
柏原純一 一塁手 2年連続3度目
ソレイタ 指名打者 初受賞
ダイヤモンドグラブ賞
選手名 ポジション 回数
大宮龍男 捕手 初受賞
柏原純一 一塁手 2年連続4度目
古屋英夫 三塁手 初受賞
島田誠 外野手 2年連続2度目

ドラフト

順位 選手名 ポジション 所属 結果
1位 田中富生 投手 法政大学 入団
2位 佐藤誠一 投手 専売東北 入団
3位 二村忠美 内野手 九州産交 入団
4位 本間立彦 内野手 岡山南高 入団
5位 尾鼻晃吉 捕手 二松學舍大学附属高 入団
6位 長谷川達栄 投手 学校法人石川高 入団

脚注

注釈

  1. ^ 偵察メンバーの間柴茂有と交代。
  2. ^ 偵察メンバーの坂巻明と交代。

出典

  1. ^ 『日本プロ野球記録年鑑 ベースボール・レコード・ブック1983』ベースボール・マガジン社、1982年。ISBN 4-583-02163-1 
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